| 【発明の名称】 |
田植機の植付装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】柏村 康彦
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| 【要約】 |
【課題】左右に往復動させる苗載台と、その苗載台から一株分の苗を取出して植付ける植付爪と備え、連続的に植付及び施肥作業を略同時に行う田植機の植付装置である。
【解決手段】一方向に回転させるロータリケース(21)を、植付フレーム(58)より突設させた植付爪(17)駆動力を伝える軸(38)に設け、前記ロータリケース(21)に爪ケース(22)を介して植付爪(17)を取付けると共に、植付部(15)に施肥部(68)を設けて、植付及び施肥作業を略同時に行う田植機の植付装置において、植付爪(17)駆動力を伝える軸(38)から、前記ロータリケース(21)の両端に設けられた爪ケース(22)(22)を連結支持する部材(60)を介して、伝動部材(77)(83)により施肥部の施肥駆動力を連動連結させて構成したものである。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 一方向に回転させるロータリケース(21)を、植付フレーム(58)より突設させた植付爪(17)駆動力を伝える軸(38)に設け、前記ロータリケース(21)に爪ケース(22)を介して植付爪(17)を取付けると共に、植付部(15)に施肥部(68)を設けて、植付及び施肥作業を略同時に行う田植機の植付装置において、植付爪(17)駆動力を伝える軸(38)から、前記ロータリケース(21)の両端に設けられた爪ケース(22)(22)を連結支持する部材(60)を介して、伝動部材(77)(83)により施肥部の施肥駆動力を連動連結させたことを特徴とする田植機の植付装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は左右に往復動させる苗載台と、その苗載台から一株分の苗を取出して植付ける植付爪とを備え、連続的に田植作業を行う田植機の植付装置に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、特開昭60−199309号公報に示す如く、一方向に等速回転させるロータリケースを備え、このロータリケースの回転軸芯を中心に対称に植付爪を配設した技術が開発された。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】一般に従来のクランクアームを用いた4節リンクにより植付爪を支持した構造では、揺動アームの揺動により施肥部の施肥駆動軸を適正速度で回転させることができたが、前記従来技術は、4節リンクのような揺動アームがないから、従来の施肥部の取付を容易に行い得ず、田植作業の前後にこれとは別に施肥作業を行う必要があり、作業能率並びに施肥効率を容易に向上させ得ない等の問題があった。 【0004】 【課題を解決するための手段】本発明は、一方向に回転させるロータリケース(21)を、植付フレーム(58)より突設させた植付爪(17)駆動力を伝える軸(38)に設け、前記ロータリケース(21)に爪ケース(22)を介して植付爪(17)を取付けると共に、植付部(15)に施肥部(68)を設けて、植付及び施肥作業を略同時に行う田植機の植付装置において、植付爪(17)駆動力を伝える軸(38)から、前記ロータリケース(21)の両端に設けられた爪ケース(22)(22)を連結支持する部材(60)を介して、伝動部材(77)(83)により施肥部の施肥駆動力を連動連結させたことを特徴とするものである。 【0005】 【発明の実施の形態】以下本発明の実施例を図面に基づいて詳述する。第1図は植付部の側面図、第2図は乗用田植機の側面図、第3図は同平面図を示し、図中(1)は作業者が搭乗する走行車であり、エンジン(2)を搭載する車体フレーム(3)後端をミッションケース(4)に連設させ、前記ミッションケース(4)の前部両側にフロントアクスルケース(5)を介して水田走行用前輪(6)を支持させると共に、前記ミッションケース(4)の後部両側に車軸ケースである伝動ケース(7)を連設し、前記伝動ケース(7)後端部に水田走行用後輪(8)を支持させる。そして前記エンジン(2)を覆うボンネット(9)両側外方に予備苗載台(10)を取付けると共に、ステップ(11)を形成する車体カバー(12)によって前記伝動ケース(7)等を覆い、前記車体カバー(12)上部に運転席(13)を取付け、其の運転席(13)の前方で前記ボンネット(9)後部に操向ハンドル(14)を設ける。 【0006】更に、図中(15)は多条植え用の苗載台(16)並びに複数の植付爪(17)…などを具有する植付部であり、前高後低の後傾式の苗載台(16)を案内レール(18)及びガイドレール(19)を介して植付ケース(20)に左右往復摺動自在に支持させると共に、第1図にも示す如く、一方向に等速回転させるロータリケース(21)を前記植付ケース(20)に、また前記ロータリケース(21)にこの回転軸芯を中心に対称位置に爪ケース(22)(22)を配設し、その爪ケース(22)に植付爪(17)を取付ける。また前記植付ケース(20)の前側にセンターピン(23)を介して支持フレーム(24)を設け、トップリンク(25)及びロワーリンク(26)を含む三点リンク機構(27)を介して走行車(1)後側に支持フレーム(24)を連結させ、前記リンク機構(27)を介して植付部(15)を昇降させる昇降シリンダ(28)を備え、上記前後輪(6)(8)を走行駆動して略定速で移動すると同時に、左右に往復摺動させる苗載台(16)から一株分の苗を植付爪(17)によって取出し、連続的に田植え作業を行うように構成する。 【0007】また、図中(29)は走行変速レバー、(30)は植付昇降レバー、(31)は植付け感度調節レバー、(32)は走行クラッチペダル、(33)(33)は左右ブレーキペダル、(34)…は田面均平用フロートであり、植付深さ調節リンク(35)などを介して植付ケース(20)下側に前記フロート(34)…を支持している。さらに第4図に示す如く、苗載台(16)傾斜下端に設ける苗取出板(36)の苗取出口(37)に対し、爪ケース(22)(22)を介してロータリケース(21)に設けた2本の植付爪(17)(17)を交互に移動させ、ロータリケース(21)の1回転で2本の植付爪(17)(17)により2株の苗を植付れるように構成している。次いで、第5図及び第6図に示す如く、前記植付ケース(20)後端に植付爪駆動軸(38)を回転自在に軸支し、その駆動軸(38)両端にロータリケース(21)(21)を対称に固定させると共に、植付爪駆動チェン(39)を懸架させるスプロケット(40)を駆動軸(38)中間に遊転軸支し、安全クラッチ(42)を介して前記スプロケット(40)を駆動軸(38)に連動連結している。 【0008】また前記植付爪駆動軸(38)にサンギヤ(46)を遊嵌させ、位相調節レバー(47)を介して前記サンギヤ(46)を植付ケース(20)に位相調節自在に固定させると共に、前記サンギヤ(46)と同一歯数のアイドルギヤ(48)及びプラネタリギヤ(49)を備える。そして中間軸(50)を介してアイドルギヤ(48)を、また爪ケース(22)に固定した爪ケース軸(51)を介してプラネタリギヤ(49)を、前記ロータリケース(21)内部に軸支させると共に、前記各ギヤ(46)(48)(49)を前記各軸(38)(50)(51)に偏心させて軸支し、またサンギヤ(46)にアイドルギヤ(48)(48)を介してプラネタリギヤ(49)(49)を常時噛合させるもので、植付ケース(20)にサンギヤ(46)を固定支持し、植付爪駆動軸(38)を介してロータリケース(21)を等速回転させ、ロータリケース(21)両端の植付爪(17)(17)を交互に苗載台(16)傾斜下端の苗取出口(37)に移動させると共に、前記ロータリケース(21)の回転と連動させて前記各ギヤ(46)(48)(49)を介して爪ケース軸(51)を不等速回転させ、苗載台(16)の苗切取り後から田面に至る間でロータリケース(21)の回転よりも爪ケース軸(51)の回転を遅くし、田面に苗植付け後から苗取出口(37)に至る間でロータリケース(21)の回転よりも爪ケース軸(51)の回転を早くし、苗取出口(37)付近並びに田面植付部付近でロータリケース(21)の回転と爪ケース軸(51)の回転を略等しくし、植付爪(17)の植付軌跡で形成する側面視円形内部にロータリケース(21)中心の駆動軸(38)が位置するように構成している。 【0009】また前記ロータリケース(21)に位置調節レバー(52)を介してカム軸(53)の一端を回転調節自在に固定し、遊嵌させる爪ケース軸(51)にカム軸(53)中間を貫通させ、強制植付用押出爪(17a)に連結したプッシュロッド(54)にプッシュアーム(55)を介して前記カム軸(53)を連結させ、植付爪(17)が田面に突入したときにカム軸(53)及びプッシュアーム(55)を介してプッシュロッド(54)を進出させ、押出爪(17a)により植付爪(17)に挾んだ苗を土中に押出すように構成している。 【0010】さらに、第1図及び第4図に示す如く、前及び左右側部の各植付フレーム(56)(58)(58)を植付ケース(20)に連設させ、各フレーム(56)(58)を平面視で四角枠形に連結すると共に、植付部(15)中央の植付ケース(20)両側に配置させたロータリケース(21)(21)に軸受ケース(60)(60)を対設させ、その軸受ケース(60)中間を支軸(61)により側部の植付フレーム(58)内側に支持させる。そしてロータリケース(21)と軸受ケース(60)間に爪ケース軸(51)を架設し、同一爪ケース軸(51)芯上に2個の爪ケース(22)(22)を設け、多連型に複数の植付爪(17)…を並設し、1個のロータリケース(21)に対し2本1組の2条分4本の植付爪(17)…を取付けている。 【0011】また前記植付爪(17)により苗を取出す苗載台(16)傾斜下端の苗取出板(36)下方を通過させて側部植付フレーム(58)を機体前後方向に延設させ、後方に延長させる前記植付フレーム(58)に植付深さ調節軸(59)並びにロータリケース(21)の各支承部を設ける。そして前記調節軸(59)に植付深さ調節リンク(35)を介してフロート(34)後部を植付深さ調節自在に支えると共に、前方側の植付フレーム(56)に昇降ガイドアーム(56a)を固定し、前記フロート(34)前部に昇降ガイドリンク(62)を連結させ、長孔(63)及びピン(64)を介してそのリンク(62)を前記アーム(56a)に支持させるもので、植付フレーム(56)の前方部にフロート(34)の前部を支持する支承部を設けていると共に、前記植付深さ調節軸(59)に植付深さ調節レバー(65)を連結させ、前記レバー(65)のレバーガイド板(66)を植付フレーム(56)前方部に植付ケース(20)を介して取付けている。 【0012】一方、第1図及び第7図に示す如く、植付部(15)後側に施肥フレーム(67)を介して施肥部(68)を装設し、植付機体後方に延長させる中央の植付ケース(20)並びに左右の植付フレーム(58)の各後端を前記施肥フレーム(67)により連結固定すると共に、粒状肥料を入れるホッパ(69)と、作溝橇(70)と、肥料落下ガイド(71)(72)と、覆土板(73)と、ホッパ(69)に内設する肥料繰出ロール(74)と、前記ロール(74)を一方向に回転させる施肥駆動軸(75)とを備え、植付苗の側方に前記橇(70)により作溝し、ホッパ(67)の肥料をロール(74)によりガイド(71)(72)を介してその作溝内に定量落下させ、その溝を覆土板(73)により埋めるように構成している。また前記ロータリケース(21)と連動回転する軸受ケース(60)の支軸(61)にクランクアーム(76)を連設させ、そのアーム(76)にクランクロッド(77)の一端を連結すると共に、前記施肥駆動軸(75)に一方向クラッチ(78)を介して揺動板(79)を連結させ、その駆動軸(75)からの半径(距離)が異なる複数の調量孔(80)…を揺動板(79)に形成し、それら孔(80)…のいずれかに前記クランクロッド(77)を系脱自在に連結させるもので、前記支軸(61)及び施肥伝達部材であるクランクアーム(76)などを介し、ロータリケース(21)を回転させる植付爪駆動軸(38)を施肥部(68)の施肥駆動軸(75)に連動連結させ、前記ロータリケース(21)と連動させて繰出ロール(74)を肥料繰出量調節可能に回転させるように構成している。 【0013】本実施例は、以上の如く構成しており、一方向に回転させるロータリケース(21)を、植付フレーム(58)より突設させた植付爪(17)駆動力を伝える軸(38)に設け、前記ロータリケース(21)に爪ケース(22)を介して植付爪(17)を取付けると共に、植付部(15)に施肥部(68)を設けて、植付及び施肥作業を略同時に行う田植機の植付装置において、植付爪(17)駆動力を伝える軸(38)から、前記ロータリケース(21)の両端に設けられた爪ケース(22)(22)を連結支持する部材(60)を介して、伝動部材(77)(83)により施肥部の施肥駆動力を連動連結させることにより、植付爪駆動軸(38)によりこれを中心に機体前後方向にロータリケース(21)を一方向に連続して等速回転させることにより、各ギヤ(46)(48)(49)を介して爪ケース軸(51)が不等速回転し、苗取出口(37)の手前で植付爪(17)を苗切取り姿勢に、また田面に突入状態で植付爪(17)を植付け姿勢に夫々移行させ、ロータリケース(21)の半回転で1株の苗を植付けると共に、前記ロータリケース(21)と連動させて肥料繰出ロール(74)を一方向に間欠回転させ、植付苗側方に元肥を埋込むもので、クランクロッド(77)を異なる調量孔(80)に掛け換えることにより、前記ロール(74)の回転量を変化させ、施肥量を調節するものである。 【0014】さらに第8図及び第9図は他の実施例を示すものでロータリケース(21)と連動回転する支軸(61)、並びに肥料繰出ロール(74)を回転させる施肥駆動軸(75)に、施肥伝達部材である変速可能な割プーリ(81)(82)を夫々軸支させると共に、各プーリ(81)(82)をベルト(83)で連結させるもので、各プーリ(81)(82)及びベルト(83)を介してロータリケース(21)に繰出ロール(74)を連動させて回転させると共に、前記プーリ(81)(82)の変速操作により繰出ロールの施肥量を調節するものである。 【0015】さらに第10図は他の実施例を示すもので、右側の植付フレーム(58)に植付爪駆動軸(38)を介してロータリケース(21)を支え、クランクアーム(76)及びロッド(77)などを介して前記駆動軸(38)を施肥駆動軸(75)に連結することも行えると共に、爪ケース軸(51)(51)を貫通させてこれに固定する大径プーリ(84)を備え、植付爪駆動軸(38)と同一軸芯上にそのプーリ(84)を設け、施肥駆動軸(75)の割プーリ(85)にベルト(86)を介して前記プーリ(84)を変速可能に減速連結させ、ロータリケース(21)の高速回転による高速植付と連動して繰出ロール(74)を施肥駆動軸(75)により低速回転させることも行えるものである。なお、ロータリケース(21)に施肥駆動軸(75)を連動連結させる施肥伝達部材としてカム及びプッシュロッドなどを用いることも容易に行える。本発明は、一方向に回転させるロータリケースを、植付フレームより突設させた植付爪駆動力を伝える軸の一方側に設け、前記ロータリケースに爪ケースを介して植付爪を取付けると共に、植付部に施肥部を設けて、植付及び施肥作業を略同時に行う田植機の植付装置において、前記植付フレームに突設させた植付爪駆動力を伝える軸の他方側に、伝動部材を介して施肥部の施肥駆動軸を連動連結させるものである。 【0016】従って、植付爪駆動力を伝える軸から、ロータリケースの両端に設けられた爪ケースを連結支持する部材を介して、伝動部材により施肥部の施肥駆動力を連動連結させることにより、植付フレームの軸と連動させて施肥駆動軸を回転させることができ、植付部の植付フレームに施肥部を簡単に取付けることができると共に、植付爪駆動力を伝える軸の一方側に設けたロータリケースなどに対して独立して形成する、植付爪駆動力を伝える軸から、ロータリケースの両端に設けられた爪ケースを連結支持する部材を介して伝動部材を利用して施肥駆動軸を適正速度で回転させることができる。 【0017】 【発明の効果】以上実施例から明らかなように本発明は、一方向に回転させるロータリケース(21)を、植付フレーム(58)より突設させた植付爪(17)駆動力を伝える軸(38)に設け、前記ロータリケース(21)に爪ケース(22)を介して植付爪(17)を取付けると共に、植付部(15)に施肥部(68)を設けて、植付及び施肥作業を略同時に行う田植機の植付装置において、植付爪(17)駆動力を伝える軸(38)から、前記ロータリケース(21)の両端に設けられた爪ケース(22)(22)を連結支持する部材(60)を介して、伝動部材(77)(83)により施肥部の施肥駆動力を連動連結させたもので、植付フレーム(58)の軸(38)(61)と連動させて施肥駆動軸(75)を回転させることにより、植付部(15)の植付フレーム(58)に施肥部(68)を簡単に取付けることができると共に、植付爪駆動力を伝える軸の一方側に設けたロータリケースなどに対して独立して形成する、植付爪駆動力を伝える軸から、ロータリケースの両端に設けられた爪ケースを連結支持する部材を介して伝動部材を利用して施肥駆動軸(75)を適正速度で回転させることができ、伝動部材(77)(83)の着脱などを容易に行える構造にして機能的に施肥駆動系を構成でき、例えば植付フレーム(58)にロータリケース(21)、爪ケース(22)、軸(38)(61)等を残した状態で、伝動部材(77)(83)及び施肥部(68)を容易に取外すことができ、また後付け組立により施肥部(68)及び伝動部材(77)(83)をアタッチメントとして必要に応じて取付けることもできるすぐれた特徴を有するものである。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000006851 【氏名又は名称】ヤンマー農機株式会社
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| 【出願日】 |
昭和60年(1985)11月28日 |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開平11−56035 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)3月2日 |
| 【出願番号】 |
特願平10−181582 |
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