| 【発明の名称】 |
苗植機 |
| 【発明者】 |
【氏名】村並 昌実
【氏名】青木 義勝
【氏名】勝野 志郎
【氏名】木下 栄一郎
【氏名】鈴木 主幸
【氏名】久保 環
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| 【要約】 |
【課題】畑作用の苗植機は、移植する苗に潅水するようになっているが、そのノズルに達するチューブが障害物に当って破断したり、チューブが引かれてノズルの位置が狂ったりするおそれがある。
【解決手段】歯車箱3の後部が上から見てコ字又はL字形に切り欠がれ、植付爪45が移植する苗の元に潅水用のノズル65が水を散布するように設けられ、ポンプからノズル65に達するチューブ67が上記の切欠部3aを通るように設けられている苗植機。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 歯車箱3の後部が上から見てコ字又はL字形に切り欠がれ、植付爪45が移植する苗の元に潅水用のノズル65が水を散布するように設けられ、ポンプからノズル65に達するチューブ67が上記の切欠部3aを通るように設けられている苗植機。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、畑作用の苗植機に用いるものである。 【0002】 【従来の技術】従来の苗植機は、作溝器が圃場に作った移植孔に、上下に往復(旋回を含む)している植付爪が苗を移植し、潅水用のノズルが移植孔又は移植された苗の根元に水を散布するようになっている。そして、ポンプから潅水ノズルに達するチューブが歯車箱の横に配置されている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】歯車箱の横に配置されているチューブは、障害物に引掛って破断したり、潅水用のノズルの位置が狂ったりするおそれがあった。 【0004】 【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するため、この発明は、歯車箱3の後部が上から見てコ字又はL字形に切り欠がれ、植付爪45が移植する苗の元に潅水用のノズル65が水を散布するように設けられ、ポンプからノズル65に達するチューブ67が上記の切欠部3aを通るように設けられている苗植機とした。 【0005】 【実施例】つぎに、この発明の実施例を説明する。走行車体1に苗植装置2が装着されて苗植機となっている(図1、図2)。走行車体1がつぎのように構成されている。歯車箱3からフレーム4が前に突出し、その上にエンジン5が取付けられている。横杆6がエンジン5の前でフレーム4に取付けられ、その両横から斜後下に伸びたそれぞれの支脚7の後部に前輪8が取付けられている。チエンケース9の前端が歯車箱3の両横に回動自在に取付けられ、それぞれの後部に後輪10が設けられている。エンジン5の動力がベルト11で歯車箱3内に導入されたのち、変速機で所望の速度に調整され、それぞれのチエンケース9内を通って後輪10に伝達されている。左右の前輪8と後輪10は、マルチフィルムで被った畝Aを又ぎ、後輪10の前記の回転で、走行車体1が畝Aに沿って前進するように出来ている。 【0006】伝動フレーム12と支持フレーム13が歯車箱3の側部から斜後上に伸びている。一対のハンドルフレーム14が伝動フレーム12と支持フレーム13から斜後上に伸び、それぞれの上端にパネル15とハンドル16が固定されている。それぞれのハンドルフレーム14に固定された支持板17に昇降シリンダ18の上端が揺動自在に取付けられている。横軸19が一対の支持板17で回動自在に支えられ、その中央部のレバー20と、昇降シリンダ18から下に突出したピストンロッド21が接続している。アーム22が横軸19の両端に下向きに固定されている。アーム9aがそれぞれのチエンケース9の前部から上に突出し、前後のアーム9a,22がロッド23で連結されている。そして、昇降シリンダ18の下室に油を供給すると、ピストンロッド21が引き上げられて横軸19が図1で反時計回りに回動し、チエンケース9が時計回りに回動して後輪10が下降し、歯車箱3が畝Aから上昇するように出来ている。なお、その油をタンクに戻すと、歯車箱3が下降する。 【0007】苗植装置2がつぎのように構成されている。歯車箱3の後部が、上から見て、コ字形に欠がれ(図2)、その切欠部3aの左側の面にコ字形の支枠24が固定されている。エンジン3の動力で回転する駆動軸25が歯車箱3から後に突出して支枠24内に達している(図3)。駆動軸25の下に支軸26がこれと平行に支持されている。 【0008】上下で平行な上リンク27Aと下リンク27Bの左端が駆動軸25と支軸26に回動自在に取付けられ、それぞれの右端が昇降杆28に回動自在に取付けられている。昇降杆28がばね29で引き上げられ、上リンク27Aのローラ30が駆動軸25のカム31で押し下げられると下り、その回転が進んでローラ30から離れると、上るようになっている。ヒータで加熱された作孔メタル32が昇降杆28に固定され、下がるとマルチフィルムに当り、これを溶解して孔を開けるように出来ている。 【0009】上下で平行な上リンク33Aと下リンク33Bの左端が、前記のリンク27A,27Bの後で駆動軸25と支軸26に回動自在に取付けられ、それぞれの右端が作孔片34の上部に回動自在に取付けられている。作孔片34がばね35で引き上げられ、上リンク33Aのローラ36が駆動軸25のカム37で押し下げられると、下ってその下端が前記の孔の右の部分を通って圃場に突入し、カム37の回転が進んでローラ36から離れると、上ってその孔から脱出するようになっている。作動片38の上部が作孔片34に軸38aで回動自在に取付けられ、ばね39で引き回されて下端が閉じている。作動片38の中間と下リンク33Bの中間がロッド40で連結されている。なお、ロッド40の上端が下リンク33Bに摺動自在に差し込まれて上端がナット40aで止まっている。そして、作孔片34が下がると、これと下リンク33Bの角度が開いて作動片38がロッド40で引かれ、その下端が作孔片34の下端から離れるように出来ている。すなわち、作孔片34が前記のように下がると、作動片38が時計回りに回動して土を左に掻き寄せ、マルチフィルムの前記の孔内で圃場に移植孔を作る。作孔片34が上ると、ロッド40による引きが解除され、作動片38がばね39で引き戻されて両者の下端が閉じる。 【0010】上記の構成によると、マルチフィルムに孔を開ける作孔メタル32とその孔に移植孔を開ける作孔片34および作動片38が、前後方向の軸回りに揺動する平行リンク2733に取付けられて前後に配置されるので、両者が近寄ってコンパクトに作られる。中央部に苗取口を有する苗受板41の両端が伝動フレーム12と支持フレーム13に固定されている。支持具42がエンジン5の上に設けられ、これと苗受板41の前部で苗載台43が左右に摺動するように支持されている。苗載台43は、エンジン5の動力で回転するリードカム(図示していない)で左右に往復駆動される。その下面にベルトコンベア44が設けられている。そして、ベルトコンベア44上の集団苗は、後部が苗受板41上に突出して左右に移動し、苗取口上において後記の植付爪45で一株分が欠ぎ取られる。苗載台43が横端に来て集団苗の後部の欠ぎ取りが終了すると、モータ46が起動してベルトコンベア44がその上の集団苗を後に繰り出すようになっている。 【0011】植付爪45の駆動装置がつぎのように出来ている。図4のように伝動フレーム12が角チューブ状に作られ、後部の両側の孔に蓋47Aと47Bが取付けられている。右の蓋47Bに固定した筒48が右に突出し、蓋47Aと筒48で支持した軸49がさらに右に突出している。歯輪50が伝動フレーム12内で軸49に固定され、エンジン5の動力で旋回するチエン51で図1において時計回りに回転するように出来ている。第1旋回ケース52が左右の側壁を合わせて最中状に作られ、その後部の右壁がノックピン53で軸49の右端に固定されている。大歯車54が第1旋回ケース52内で軸49に回転自在に取付けられ、その左側面の爪54aが筒48の右側面の爪48aに咬んでいる。軸55が第1旋回ケース52の前部に配置され、その左端が第1旋回ケース52の左壁に固定されて右端が外に突出している。軸55に回転自在に設けた小歯車56が中間歯車57を介して大歯車54に咬んでいる。第2旋回ケース58の前部が軸55の右端に回転自在に取付けられている。小歯車56の右端が第2旋回ケース58の左の側壁に固定されている。そして、大歯車54の歯数が小歯車56の歯数の2倍に作られ、第1旋回ケース52がエンジン5の動力で、軸49の回りに時計方向に回転すると、第2旋回ケース58が軸55の回りに反時計方向に回転するとともに、その回転中に第1旋回ケース52が上下に向くと、第2旋回ケース58が伸び出すように上下を向き、前者が前後を向くと、後者が折り畳まれるように後前を向くようになっている。植付ケース59が図4で第2旋回ケース58の後部の右に取付けられ、その中の歯車群で上記の回転中に同じ姿勢を保つように出来ている。植付ケース59から下に伸びた一対の板で植付爪45が構成され、上記の回転でその下端が上下に長い長円軌道Bを画く。 【0012】なお、植付爪45は、下降の途中で苗受板41の上に来ると、植付ケース59内のカムで下端が閉じて一株分の苗を挟み、苗取口を通ってさらに下降し、軌道Bの下端で移植孔に達し、下端が開いてその苗を移植する。一対の覆土輪60がその後に配置され、移植孔を埋め戻すとともに、移植した苗の根元を軽く押さえるようになっている。 【0013】それぞれの爪48a,54aが、図5のように、台型に作られてそれぞれの斜面が接触するように出来ている。爪48a,54aの側面が軸心に平行していると、咬み合いの遊びで植付爪45に大きな遊びが発生し、苗の移植が不安定になるおそれがあるが、上記の構成によると、咬み合いに遊びが無くなるので、上記のおそれが大巾に改善される。 【0014】潅水装置がつぎのように出来ている。シリンダ61の後部が歯車箱3の側面に揺動自在に取付けられている(図1、図2、図6)。シリンダ61からプランジャ62が前に突出してポンプとなり、その突端がクランク63に接続している。水タンク64がエンジン5の前方に取付けられ、ノズル65が植付爪45の前に配置されている。水タンク46とシリンダ61が吸水用のチューブ66で連結され、シリダ61とノズル65が吐出用のチューブ67で連結されて、クランク63がエンジン5の動力で回転すると、プランジャ62が出没し、チューブ66で水タンク64内の水を吸入したのち、チューブ67を通して吐出してノズル65から、移植孔に植付けた苗の元に向けて間欠的に吹き出すように出来ている。そして、チューブ67は、シリンダ61から歯車箱3の上および切欠部3a内を通ってノズル65に達している。 【0015】株間調節装置が図7のように設けられている。すなわち、エンジン5の出力軸68と苗植装置2の入力軸69が軸心を揃えて配置され、前者の可動クラッチ体70aが後者の固定クラッチ体70bにばね72で押されて咬んで植付クラッチ70となっている。可動クラッチ体70aは出力軸68にスプラインその他で軸方向には摺動するように取付けられている。ばね73aで押し出されたピン73が可動クラッチ体70aのカム71に当ると、その回転で、可動クラッチ体70aがばね72を圧縮しながら移動して固定クラッチ体70bから離れ、入力軸69の回転が断たれ(植付クラッチ70が「切り」)、そのピン73をワイヤ74で引き戻すと、可動クラッチ体70aがたちどころに固定クラッチ体70bに咬んで入力軸69が回転を再開(植付クラッチ70が「入り」)するように出来ている。従って、ピン73が押し出されると、植付爪45が一定の位置に来たところで入力軸69が停止し、苗載台43の横移動、作孔メタル32などの上下動、プランジャ62の作動も停止する。 【0016】一定の速度で時計方向に回転している主動軸75に調車75aが固定されている。レバー76が軸76aの回りに揺動するように設けられ、その先端に従動軸77が取付けられている。バリダイヤ式(ばねで押された一対の円板による無段変速器)の従動調車77aが従動軸77に設けられ、それぞれの調車75a,77aに調帯78が巻き掛けられて、レバー76が時計方向に揺動すると、従動調車77aの左右の円板が開いてその回転が増速され、戻ると、減速されるように出来ている。アーム76bがレバー76の中間から上に突出し、これから右に伸びたロッド79の右端の雌ねじ79aに、ハンドル80の雄ねじ80aがねじ込まれ、その回転でロッド79が左右に移動してレバー76の前記の揺動が行なわれるようになっている。このハンドル80は、機枠81に回転自在に取付けられている。 【0017】への字形のレバー82の中間が軸82aで揺動自在にレバー76の中間に取付けられ、従動調車77aのピン77bがその右端に当ると、反時計回りに揺動するように出来ている。ワイヤ74の端がレバー82の左端に取付けられている。ワイヤ74は、中間の上側が一対のローラ83A,83Bで支持され、その間が可動ローラ84で下から押し上げて張られている。従って、レバー82がピン77bに当って揺動すると、ワイヤ74がピン73を引き抜き、植付クラッチ70がただちに「入り」になって入力軸69が回転を始める。従動調車77aの回転が進んで、レバー82がピン77bから離れると、ばね73aでピン73が押し出され、植付爪45が一回旋回して始動の位置に戻った所で植付クラッチ70が「切り」になり、入力軸69の回転が停止する。そして、従動調車77aの回転を速くすると、植付クラッチ70の「入り」の回数が増加し、「切り」の時間が短くなって苗の株間が狭くなる。遅くすると、これとは逆に、株間が広くなる。 【0018】作動杆85の上端が軸81aで機枠81に揺動自在に取付けられ、その下端がばね86aを介したワイヤ86でレバー82の下部に連結されている。作動子87が雄ねじ80aに取付けられ、ハンドル80の回転で従動調車77aを増速させると右に移動し、減速させると左に移動するようになっている。作動子87の長孔87aに作動杆85のピン85aが係合し、従動調車77aが増速されて植付クラッチ70の「入り」が連続する状態に近づくと、長孔87a左端がピン85aに当って作動杆85を反時計方向に引き回し、ピン77bに当らない位置にワイヤ86がレバー82を回し、ワイヤ74がピン73を引いて植付クラッチ70の「入り」が継続する。すなわち、植付爪45が連続して旋回する。 【0019】軸88aの回りに揺動するベルクランク88の一端に前記の可動ローラ84が取付けられ、その揺動でワイヤ74を張ったり、緩めたりするようになっている。そして、ワイヤ74が緩むと、ばね73aがピン73を押し出し、植付クラッチ70の「切り」が続行する。植付クラッチレバー89が軸89aで機枠に揺動自在に取付けられている。ベルクランク88の他端と植付クラッチレバー89の中間部がワイヤ90、ばね90aおよび三日月杆90bで結ばれ、植付クラッチレバー89を「入り」にすると、ワイヤ90が引かれて可動ローラ84がワイヤ74を張り、「切り」にすると、ワイヤ90が緩んで可動ローラ84がワイヤ74を緩め、ピン73が突出して植付クラッチ70の「切り」が続行するように出来ている。 【0020】そのため、上記の構成によると、苗植装置2の連続作動、連続停止および間欠作動による苗の株間の調節が随意に行なわれる。 【0021】 【効果】以上のように、この発明によると、ポンプから潅水用のノズル65に達するチューブ67が歯車箱3の後部の切欠部3aを通って配置されているので、このチューブ67が障害物に引掛って破断したり、ノズル65の位置や角度が狂ったりするおそれが解消された。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000000125 【氏名又は名称】井関農機株式会社
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)7月28日 |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開平11−42005 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)2月16日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−201393 |
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