| 【発明の名称】 |
苗植機 |
| 【発明者】 |
【氏名】玉井 利男
【氏名】瀬戸川 哲夫
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| 【要約】 |
【課題】従来技術としては、機体の全長を伸長及び縮小できる田植機があるが、機体の旋回時において、機体の全長を短くして旋回性を良くする為のものであり、枕地を狭くするような技術思想は一切なく、効率の良い田植作業を行なえるものではなかった。
【解決手段】機体前端から苗植付け具31が圃場に苗を植付ける苗植付け位置Pまでの距離Bを縮小しながら苗を植付ける機体縮小手段を設けると共に、機体の後進操作若しくは植付装置25の上昇操作等の機体旋回の為の諸操作により機体を伸長する機体伸長手段を設けた苗植機。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 機体前端から苗植付け具31が圃場に苗を植付ける苗植付け位置Pまでの距離Bを縮小しながら苗を植付ける機体縮小手段を設けると共に、機体の後進操作若しくは植付装置25の上昇操作等の機体旋回の為の諸操作により機体を伸長する機体伸長手段を設けたことを特徴とする苗植機。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【産業上の利用分野】この発明は、機体前端から苗植付け位置までの距離を縮小できる苗植機に関するものである。 【0002】 【従来技術と発明が解決しようとする課題】この種の従来技術としては、機体の全長を伸長及び縮小できる田植機があるが、機体の旋回時において、機体の全長を短くして旋回性を良くする為のものであり、枕地を狭くするような技術思想は一切なく、効率の良い田植作業を行なえるものではなかった。 【0003】 【課題を解決するための手段】前記の従来技術のもつ課題を解決すべく、この発明は、機体前端から苗植付け具31が圃場に苗を植付ける苗植付け位置Pまでの距離Bを縮小しながら苗を植付ける機体縮小手段を設けると共に、機体の後進操作若しくは植付装置25の上昇操作等の機体旋回の為の諸操作により機体を伸長する機体伸長手段を設けた苗植機としたものである。 【0004】 【発明の作用効果】この発明は、機体前端から苗植付け具31が圃場に苗を植付ける苗植付け位置Pまでの距離Bを縮小しながら苗を植付ける機体縮小手段を設けると共に、機体の後進操作若しくは植付装置25の上昇操作等の機体旋回の為の諸操作により機体を伸長する機体伸長手段を設けた苗植機としたものであるから、直進での植付け作業時及び畦際での旋回時には機体が長い状態にして安定走行できて良好な苗植作業及び機体の旋回が行なえ、また、自動的に機体の伸縮が行なえて容易に枕地を狭くできるので、効率の良い良好な苗植作業が行なえる。 【0005】 【実施例】この発明の一実施例である6条植え乗用型田植機を図面に基づき詳細に説明する。1は乗用型走行車体であって、機体を構成する左右フレーム2・2の後部上面にエンジン4を搭載し、左右フレーム2・2の前部に走行ミッションケース5を設けている。そして、この走行ミッションケース5には、エンジン4の回転駆動力が変速されるHST変速装置と前輪デフ装置と後輪デフ装置とが内蔵されおり、HST変速装置は、変速レバー6にて、後進と中立と前進(圃場内で植付け作業をする植付速・路上等で早く移動する為の移動速)とに変速操作される。 【0006】7・7は左右フロントアクスルケースであって、前記走行ミッションケース5の前輪デフ装置より左右駆動軸8・8を介して動力が伝動されるように構成されている。9・9は操向自在の左右駆動前輪であって、左右フロントアクスルケース7・7の下部に嵌合され後記操縦ハンドル10にて回動される操向ケース11・11に軸架されている。 【0007】12は内部に変速歯車を有する操縦用伝動ケースであって、左右フレーム2・2両者の前端部に固着されており、その上部にはハンドルポスト13が固着され、ハンドルポスト13の上端部には操縦ハンドル10が設けられている。そして、操縦用伝動ケース12の下部には、その後端が左右操向ケース11・11に連結された操向伝達機構としてのリンク14が設けられており、操縦ハンドル10を回すと操縦用伝動ケース12内の変速歯車・リンク14を介して左右操向ケース11・11が縦軸回りに回動し左右駆動前輪9・9が向きを変えるように構成されている。 【0008】3・3は左右フレ−ム2・2の後端部よりその内部に挿通して前後摺動自在に設けられた移動フレ−ムである。15・15は左右後輪駆動ケースであって連結枠16で一体に連結されており、該連結枠16が移動フレーム3にロリング軸17にてロリング自在に設けられており、その左右両側部に軸架された左右駆動後輪18・18が上下揺動できるように構成されている。 【0009】19・19は、走行ミッションケース5の後輪デフ装置から左右後輪駆動ケース15・15に動力を伝える伝動軸である。そして、後輪駆動ケース15内部の伝動機構中には左右駆動後輪18・18に対する左右サイドクラッチと左右サイドブレーキとが内蔵されており、エンジン4の前方に設けられた左右クラッチペダル20・20の踏込操作により該左右サイドクラッチが切れ且つ左右サイドブレーキが利くように構成されている。即ち、左右クラッチペダル20・20の踏込操作をした側の駆動後輪18・18の駆動が停止されブレーキが利くようになっている。 【0010】21はFRPにて成型された車体カバ−であって、エンジン4の周囲を覆うエンジンカバ−部21aと、前記エンジン4の前方及び左右側方に設けられたステップ21bと、ハンドルポストカバー21cと、エンジン4の後方に設けられたステップ21dとが一体形成され、左右フレーム2・2上に固定されている。尚、エンジン4の後方に設けられたステップ21dには2つの切欠き溝が形成されており、移動フレーム3・3が前後移動されるときに移動フレーム3・3と一体の支持フレ−ム24・24が該溝に嵌まり込むように構成されている。 【0011】22は操縦座席で、前記車体カバー21上面に設置固定されている。23は上部リンク23aと下部リンク23bとにより構成されるリンク機構であって、上部リンク23aと下部リンク23bの基端部は移動フレーム3に固着された支持フレーム24に各々枢着され、後端部は後述の苗植装置25をローリング自在に支持するローリング軸26が設けられた縦枠27に枢着されている。 【0012】28は油圧シリンダーであって、シリンダーの基部が移動フレーム3・3に枢着され、ピストン28aの後端が上部リンク23aと一体の揺動アーム23cに枢着されている。苗植装置25は、前記縦枠27のローリング軸26にローリング自在に装着されたフレームを兼ねる植付伝動ケース29と、該植付伝動ケース29に設けられた支持部材に支持されて機体左右方向に往復動する苗載台30と、植付伝動ケース29の後端部に装着され前記苗載台30の下端より1株分づつの苗を分割して圃場に植え付ける苗植付け具31…と、植付伝動ケース29の下部にその後部が枢支されてその前部が上下揺動自在に装着された整地体である中央整地フロート32・左右整地フロート33・33等にて構成されている。左右整地フロート33・33は、各々左右駆動後輪18・18の後方に配置されており、該左右駆動後輪18・18にて掻き乱された圃場を整地すると共に苗植付け具31にて苗が植付けられる圃場の前方を整地すべく設けられている。 【0013】40は施肥装置であって、前記支持フレーム24の上端部に固着されており、施肥タンク41…と、該各施肥タンク41…の下部に装着され施肥タンク41内の粒状肥料を一定量づつ繰り出す肥料繰出装置42…と、該肥料繰出装置42にて繰り出された肥料を案内する透明の施肥パイプ43…と、中央整地フロート32・左右整地フロート33・33に固着され苗植付け位置側方の圃場に施肥溝を掘り施肥パイプ43にて案内された粒状肥料を該施肥溝内に落下案内する作溝器44…とにより構成されている。尚、45は肥料繰出装置42…を駆動する駆動アームであって、移動フレーム3・3上に固設の施肥駆動ケ−ス46に連結されており、施肥駆動ケ−ス46には走行ミッションケース5より駆動軸47にて動力が伝達されるように構成されている。 【0014】48は両端にユニバーサルジョイントを有するPTO伝動軸であって、施肥駆動ケース46の動力を苗植装置25の植付伝動ケース29に伝達すべく設けている。49は中央整地フロート32の前部上面と植付伝動ケース29との間に設けられた油圧バルブであって、中央整地フロート32の前部が外力にて適正範囲以上に持ち上げられた時には油圧ポンプ50にて走行ミッションケ−ス5内から汲み出された圧油を油圧シリンダー28に送り込んでピストンを突出させリンク機構23を上動させて苗植装置25を所定位置まで上昇せしめ、また、中央整地フロート32の前部が適正範囲以上に下がった時には油圧シリンダー28内の圧油を走行ミッションケ−ス5内に戻してリンク機構23を下動させて苗植装置25を所定位置まで下降せしめ、そして、中央整地フロート32の前部が適正範囲にあるとき(苗植装置25が適正な所定位置にある時)には油圧シリンダー28内の圧油の出入りを止めて苗植装置25を一定位置に保持せしめるべく設けられている。このように、中央整地フロート32を植付装置25の自動高さ制御のための接地センサーとして用いている。 【0015】51は車体カバ−21より突出して操縦座席22の右側方に設けられた昇降レバーであって、走行ミッションケ−ス5内に設けられた駆動軸47を駆動回転する動力を断接するPTOクラッチを操作して施肥装置40及び苗植装置25への動力を入切り操作できるように構成されていると共に、油圧バルブ49を操作して手動にて苗植装置25を上下動できるようにも構成されている。即ち、昇降レバー51を前方に倒して「自動位置」にすると、PTOクラッチが入り施肥装置40及び苗植装置25が駆動され且つ油圧バルブ49が中央整地フロート32の上下動にて切換えられる自動制御状態となる。逆に、昇降レバー51を後方に引いて「上昇位置」にすると、PTOクラッチが切れ施肥装置40及び苗植装置25の作動が停止し且つ油圧バルブ49が強制的に苗植装置25を上昇する側に切換えられ、苗植装置25が上昇される。そして、昇降レバー51をその操作ストロークの中間位置の「固定位置」にすると、PTOクラッチが切れ施肥装置40及び苗植装置25の作動が停止し且つ油圧バルブ49が油圧シリンダー28内の圧油の出入りを止めて苗植装置25を一定位置に保持せしめる位置に切換えられ、苗植装置25が昇降レバー51を「固定位置」に操作したときの位置に保持され苗植装置25は上昇も下降もしない。また、昇降レバー51を「下げ位置」にすると、PTOクラッチが切れ施肥装置40及び苗植装置25の作動が停止し且つ油圧バルブ49が中央整地フロート32の上下動にて切換えられる自動制御状態となる。 【0016】52は前輪クラッチSOL(ソレノイド)で、通電されると走行ミッションケース5内に設けた左右前輪クラッチを切りブレーキを作動させる構成になっている。54は主クラッチSOLで、通電されると走行ミッションケース5内に設けた主クラッチを切る構成になっている。 【0017】55は伸長ロック解除SOLで、通電されると左右フレ−ム2・2の後端部から移動フレ−ム3・3が後方に伸びた状態で両フレームをロックする係止ピンを抜いて、移動フレ−ム3・3が左右フレ−ム2・2内に嵌入できる状態となるように構成されている。56は縮小ロックSOLで、通電されると移動フレ−ム3・3が左右フレ−ム2・2内に嵌入した機体全長が短くなった状態で両フレーム2・3をロックする係止ピンを押し込んで、両フレーム2・3を固定するように構成されている。 【0018】57はHST変速装置のトラニオン軸を操作する電動シリンダにより構成されるHST作動装置であり、変速レバー6を操作するとその操作位置を変速位置センサー6aが検出して、その検出により制御装置70の変速手段にて作動する構成となっている。尚、変速レバー6を中立から移動速の方向イへ操作するほど徐々に前進速度が早くなり、逆に、中立から後進の方向ロへ操作するほど徐々に後進速度が早くなる。 【0019】58は昇降レバー51が何れの位置に操作されているかを検出するポテンショメータにより構成される昇降レバー位置センサーである。60は移動フレ−ム3・3が左右フレ−ム2・2内に嵌入して機体が短い所定の全長になったことを検出する縮小検出スイッチ、61は移動フレ−ム3・3が左右フレ−ム2・2から突出して機体が長い所定の全長になったことを検出する伸長検出スイッチである。 【0020】62は畦センサーで、機体の先端部に設けられており、畦に接当して押された状態でオン出力する。63はモードスイッチで、自動位置と伸長位置と縮小位置とに切り換えれる構成となっている。64は昇降レバー作動SOLで、通電されると昇降レバー51を自動位置から固定位置に切り換えるように構成されている。 【0021】ここで、制御装置70及び図4の制御動作のフローチャートについて、実際の田植作業に基づいて説明する。図5に示すような水田で田植作業を行うには、先ず、農道RDから圃場出入口ENTより圃場内に入り、反対側の畦A2際の植付け開始位置まで移動する。そして、モードスイッチ63を自動にし、苗載台30に苗を載置し、施肥タンク41に粒状肥料を入れて、エンジン4を始動し、変速レバー6を植付速にし、昇降レバー51を自動位置にして、各部を駆動し機体を前進せしめれば、苗植装置25は自動的に適正位置に上下制御され田植作業が行われる。そのとき、同時に施肥装置40により苗植付位置の側方の圃場中に粒状肥料が施肥される。そして、機体と畦との間に一行程の苗植付け間隔をあけて畦A2に沿って植付走行する。 【0022】そして、畦A4に機体の先端が接当するまで植付走行すると、畦センサー62が畦にて押されてオン(STEP1)出力する。すると、モードスイッチ63は自動・変速レバー6は植付速・昇降レバー51は自動位置であるから(STEP2〜4)、制御装置70の機体縮小手段にて、伸長ロック解除SOL55に通電され(STEP5)左右フレ−ム2・2の後端部から移動フレ−ム3・3が後方に伸びた状態で両フレームをロックする係止ピンが抜かれ、前輪クラッチSOL52に通電され(STEP6)左右前輪クラッチが切れてブレーキが作動する。すると、左右駆動前輪9・9が装着された左右フレ−ム2・2側の機体前部は停止するが、左右駆動後輪18・18は駆動回転しているので、左右駆動後輪18・18が装着されている移動フレ−ム3・3側の機体後部は前進する。このとき、苗植装置25は駆動されているので、苗の植付けは行なわれる。そして、縮小検出スイッチ60が移動フレ−ム3・3が左右フレ−ム2・2内に嵌入して機体が短い所定の全長になったことを検出して「入」になると(STEP7)、主クラッチSOL54に通電されて(STEP8)主クラッチが切られて機体の全駆動は停止する。このとき、機体前端から苗植付け位置Pまでの距離Bは、丁度、6条分の苗が植付けられる距離に設定されているので、畦際の枕地は丁度この田植機が走行して6条植えが行なえる間隔になる。 【0023】次に、作業者が変速レバー6を後進に操作すると(STEP9)、制御装置70の後進連動リフト手段にて昇降レバー作動SOL64に通電されて(STEP10)昇降レバー51が固定位置に強制移動される(STEP11〜STEP12)と共に油圧バルブ49が強制的に苗植装置25を上昇する側に切換えられて苗植装置25は上昇してその位置に固定され(STEP13)、主クラッチSOL54への通電が停止されて(STEP14)主クラッチが入りとなり機体は後進する。すると、左右駆動前輪9・9が装着された左右フレ−ム2・2側の機体前部は停止したままで、左右駆動後輪18・18は駆動回転しているので、左右駆動後輪18・18が装着されている移動フレ−ム3・3側の機体後部は後進する。そして、伸長検出スイッチ61が移動フレ−ム3・3が左右フレ−ム2・2から突出して機体が長い所定の全長になったことを検出して「入」になると(STEP15)、伸長ロック解除SOL55への通電が停止されて(STEP16)両フレーム2・3は固定され、前輪クラッチSOL52への通電が停止されて(STEP17)左右駆動前輪9・9は駆動状態となる。 【0024】そして、旋回できるだけ後進した後に(苗植装置25が上昇しているので、左右駆動後輪18・18の接地点と苗植付け位置Pとの間隔Cだけ後進しても支障はない)、操縦ハンドル10をいっぱい切って機体を旋回させて既植付け苗条に対する適正な位置に進路を補正して条合わせし、昇降レバー51を固定位置から自動位置に切り換えて、前行程と同様に植付作業を行う。このようにして、畦A1側に向けて往復植付走行し、畦A1との間に残り一行程分までになったら、図6のように、出入口ENT側から畦A2に向かって前記植付け作業により丁度一行程分あけられている畦A3沿いに枕地植付し、次に、はじめに一行程分あけられていた行程を畦A3から畦A4に向かって植付走行し、更に、畦A2から畦A1に向かって前記植付け作業により丁度一行程分あけられている枕地植付し、最後に、畦A1との間に一行程分残されていた行程を出入口ENTに向かって畦A1沿いに植付走行して、出入口ENTから農道RD上に抜け出る。以上のようにすれば、圃場の四隅に未植付エリアが生じず効率の良い田植えができる。 【0025】以上のように、圃場での直進時の植付作業及び機体旋回時に車輪で荒らされた枕地での植付は、機体全長(ホイルベース)が長い状態で行なうので、水田のような走行基盤が良くない条件においても、きわめて安定した走行が行なえ良好な施肥田植え作業が行なえる。そして、畦で畦センサー62がオンされて、自動的に移動フレ−ム3・3が左右フレ−ム2・2内に嵌入して機体が短い状態となりながら、丁度この田植機が枕地走行して6条植えが行なえる距離まで苗の植付けが行なえ、且つ、機体後進により、移動フレ−ム3・3が左右フレ−ム2・2から突出して機体が長い状態となり、機体が安定し容易に旋回できて、非常に効率の良い田植作業が容易に且つ適確に行なえる。尚、機体全長が長い状態では施肥装置40が後方に移動しているので、操縦座席22の後方のステップ21dが歩行可能となり、作業者は自由に苗補給作業や肥料補給作業が行なえる。 【0026】尚、畦センサー62がオンの時に、モードスイッチ63が自動でない場合、変速レバー6が植付速でない場合、若しくは、昇降レバー51が自動位置でない場合には、モニター制御手段によりモニター65に各々のエラー表示がされて(STEP18)、主クラッチSOL54に通電されて(STEP19)主クラッチが切られて機体が停止する。このとき、作業者が各部を点検して対処した後に、リセットスイッチ53を押して「入」にすると(STEP20)、主クラッチSOL54への通電が停止されて(STEP21)主クラッチが入り、制御は復帰する。 【0027】一方、モードスイッチ63を「自動」から「縮小」にして、変速レバー6を植付速にすると、制御装置70にて伸長ロック解除SOL55に通電され左右フレ−ム2・2の後端部から移動フレ−ム3・3が後方に伸びた状態で両フレームをロックする係止ピンが抜かれると共に、前輪クラッチSOL52に通電され左右前輪クラッチが切れてブレーキが作動して、左右駆動後輪18・18の駆動回転にて機体が縮小し、縮小検出スイッチ60の検出にて縮小ロックSOL56に通電されて両フレーム2・3が固定されると共に、前輪クラッチSOL52への通電は停止され左右駆動前輪9・9は駆動状態となる。従って、任意に機体を縮小させることができる。 【0028】また、モードスイッチ63を「伸長」にして、変速レバー6を後進にすると、縮小ロックSOL56への通電が停止されて移動フレーム3・3は摺動自在となり、前輪クラッチSOL52に通電されて左右前輪クラッチが切れてブレーキが作動して、左右駆動後輪18・18の駆動回転にて機体が伸長し、伸長検出スイッチ61の検出にて伸長ロック解除SOL55への通電が停止されて両フレーム2・3は固定されると共に、前輪クラッチSOL52への通電は停止され左右駆動前輪9・9は駆動状態となる。従って、任意に機体を伸長させることもできる。 【0029】次に、図7〜図9に基づいて、第2実施例を説明する。上記の第1実施例は、畦際で機体を停止させて機体の伸縮を行なうものであるが、この第2実施例は、機体前部に機体から畦までの距離を検出する超音波センサーよりなる畦距離センサー66を設けて、機体が畦に近づいて来たことの検出により前進して苗を植付けながら機体を縮小するものである。 【0030】即ち、畦A2に沿って植付走行し、畦A4に近づいて畦までの距離が5m以下になったことを畦距離センサー66が検出すると(STEP1)、モードスイッチ63は自動・変速レバー6は植付速・昇降レバー51は自動位置であるから(STEP2〜4)、制御装置70の機体縮小手段にて、伸長ロック解除SOL55に通電され(STEP5)左右フレ−ム2・2の後端部から移動フレ−ム3・3が後方に伸びた状態で両フレームをロックする係止ピンが抜かれ、前輪クラッチSOL52に通電され(STEP6)左右前輪クラッチが切れてブレーキが作動する。すると、左右駆動前輪9・9が装着された左右フレ−ム2・2側の機体前部は停止するが、左右駆動後輪18・18は駆動回転しているので、左右駆動後輪18・18が装着されている移動フレ−ム3・3側の機体後部は前進する。このとき、苗植装置25は駆動されているので、苗の植付けは行なわれる。そして、縮小検出スイッチ60が移動フレ−ム3・3が左右フレ−ム2・2内に嵌入して機体が短い所定の全長になったことを検出して「入」になると(STEP7)、縮小ロックSOL56に通電されて(STEP8)両フレーム2・3は固定され、前輪クラッチSOL52への通電は停止され(STEP9)左右駆動前輪9・9は駆動状態となり、続けて機体前端が畦に一致するまで植付け作業を行ない主クラッチを操作して機体を停止させた後に昇降レバー51を固定位置に操作する。このとき、機体前端から苗植付け位置Pまでの距離Bは、丁度、6条分の苗が植付けられる距離に設定されているので、畦際の枕地は丁度この田植機が走行して6条植えが行なえる間隔になる。 【0031】次に、機体旋回の為に、作業者が変速レバー6を後進に操作すると(STEP10)、制御装置70の後進連動リフト手段にて油圧バルブ49が強制的に苗植装置25を上昇する側に切換えられて苗植装置25は上昇し(STEP11)、縮小ロックSOL56への通電が停止されて(STEP12)移動フレーム3・3は摺動自在となり、前輪クラッチSOL52に通電され(STEP13)左右前輪クラッチが切れてブレーキが作動する。すると、左右駆動前輪9・9が装着された左右フレ−ム2・2側の機体前部は停止したままであるが、左右駆動後輪18・18は駆動回転しているので、左右駆動後輪18・18が装着されている移動フレ−ム3・3側の機体後部は後進する。そして、伸長検出スイッチ61が移動フレ−ム3・3が左右フレ−ム2・2から突出して機体が長い所定の全長になったことを検出して「入」になると(STEP14)、伸長ロック解除SOL55への通電が停止されて(STEP15)両フレーム2・3は固定され、前輪クラッチSOL52への通電が停止されて(STEP16)左右駆動前輪9・9は駆動状態となる。 【0032】そして、旋回できるだけ後進した後に(苗植装置25が上昇しているので、左右駆動後輪18・18の接地点と苗植付け位置Pとの間隔Cだけ後進しても支障はない)、操縦ハンドル10をいっぱい切って機体を旋回させて既植付け苗条に対する適正な位置に進路を補正して条合わせし、昇降レバー51を固定位置から自動位置に切り換えて、前行程と同様に植付作業を行う。 【0033】尚、畦までの距離が5m以下になったことを畦距離センサー66が検出した時に、モードスイッチ63が自動でない場合、変速レバー6が植付速でない場合、若しくは、昇降レバー51が自動位置でない場合には、モニター制御手段によりモニター65に30秒間各々のエラー表示がされる(STEP17)。このように、畦際に近づいて来ると自動的に前進して苗を植付けながら機体を縮小するようにすると、作業能率が更に向上する。 【0034】次に、図10に基づいて、第3実施例を説明する。第1実施例及び第2実施例では、変速レバー6を後進に操作すると、制御装置70の後進連動リフト手段にて油圧バルブ49が強制的に苗植装置25を上昇する側に切換えられて苗植装置25を上昇するようにしたが、旋回前に、このように後進連動リフト手段を用いずに植付装置25を昇降レバー51にて手動で上昇操作するような場合に、昇降レバー51の上昇位置への操作により機体を伸長するものである。 【0035】即ち、畦A2に沿って植付走行し、畦A4に近づいて畦までの距離が5m以下になったことを畦距離センサー66が検出すると(STEP1)、モードスイッチ63は自動・変速レバー6は植付速・昇降レバー51は自動位置であるから(STEP2〜4)、制御装置70の機体縮小手段にて、伸長ロック解除SOL55に通電され(STEP5)左右フレ−ム2・2の後端部から移動フレ−ム3・3が後方に伸びた状態で両フレームをロックする係止ピンが抜かれ、前輪クラッチSOL52に通電され(STEP6)左右前輪クラッチが切れてブレーキが作動する。すると、左右駆動前輪9・9が装着された左右フレ−ム2・2側の機体前部は停止するが、左右駆動後輪18・18は駆動回転しているので、左右駆動後輪18・18が装着されている移動フレ−ム3・3側の機体後部は前進する。このとき、苗植装置25は駆動されているので、苗の植付けは行なわれる。そして、縮小検出スイッチ60が移動フレ−ム3・3が左右フレ−ム2・2内に嵌入して機体が短い所定の全長になったことを検出して「入」になると(STEP7)、縮小ロックSOL56に通電されて(STEP8)両フレーム2・3は固定され、前輪クラッチSOL52への通電は停止され(STEP9)左右駆動前輪9・9は駆動状態となり、続けて機体前端が畦に一致するまで植付け作業を行ない主クラッチを操作して機体を停止させた後に昇降レバー51を固定位置に操作する。このとき、機体前端から苗植付け位置Pまでの距離Bは、丁度、6条分の苗が植付けられる距離に設定されているので、畦際の枕地は丁度この田植機が走行して6条植えが行なえる間隔になる。 【0036】次に、機体旋回の為に、作業者が昇降レバー51を上昇位置に操作すると(STEP10)、縮小ロックSOL56への通電が停止されて(STEP11)移動フレーム3・3は摺動自在となり、前輪クラッチSOL52に通電され(STEP12)左右前輪クラッチが切れてブレーキが作動する。そこで、作業者は植付装置25が上昇したのを確認して、変速レバー6を後進に操作すると、左右駆動前輪9・9が装着された左右フレ−ム2・2側の機体前部は停止したままであるが、左右駆動後輪18・18は駆動回転しているので、左右駆動後輪18・18が装着されている移動フレ−ム3・3側の機体後部は後進する。そして、伸長検出スイッチ61が移動フレ−ム3・3が左右フレ−ム2・2から突出して機体が長い所定の全長になったことを検出して「入」になると(STEP13)、伸長ロック解除SOL55への通電が停止されて(STEP14)両フレーム2・3は固定され、前輪クラッチSOL52への通電が停止されて(STEP15)左右駆動前輪9・9は駆動状態となる。 【0037】そして、旋回できるだけ後進した後に、操縦ハンドル10を切って機体を旋回させて既植付け苗条に対する適正な位置に進路を補正して条合わせし、昇降レバー51を自動位置にして、前行程と同様に植付作業を行う。尚、この第3実施例は、昇降レバー51の上昇位置への操作により機体を伸長するようにしたが、植付装置25を装着したリンク機構23の上昇を検出する上昇検出スイッチを設けて、この上昇検出スイッチの上昇検出にて機体を伸長するようにしても良い。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000000125 【氏名又は名称】井関農機株式会社
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)7月4日 |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開平11−18525 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)1月26日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−179702 |
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