| 【発明の名称】 |
乗用田植機 |
| 【発明者】 |
【氏名】中尾 敏夫
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| 【要約】 |
【課題】乗用田植機において、水冷式のディーゼルエンジンを載置するボンネットが大きくなっていた。
【解決手段】水冷ディーゼルエンジンEをボンネット9内に配置した乗用田植機において、前記エンジンの後部にラジエータRを配置し、該ラジエータとエンジンEの間にボンネット9内を前後に仕切る仕切板65を設け、該仕切板を上下に分割し、上仕切板を着脱可能に構成し、サイレンサーSとエンジンEを連通する排気管70と防振部材68の間に遮熱板67を配置した。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 水冷ディーゼルエンジンをボンネット内に配置した乗用田植機において、前記エンジンの後部にラジエータを配置し、該ラジエータとエンジンの間にボンネット内を前後に仕切る仕切板を設け、該仕切板を上下に分割し、上仕切板を着脱可能に構成したことを特徴とする乗用田植機。 【請求項2】 車体フレーム上に防振部材を介してエンジンを載置した乗用田植機において、前記エンジンの左右一側に燃料タンクを、他方側にサイレンサーをそれぞれ車体フレームの外側に配設し、該サイレンサーとエンジンを連通する排気管と防振部材の間に遮熱板を配置したことを特徴とする乗用田植機。 【請求項3】 前記エンジン上部のボンネット内にエアクリーナーを配置し、該エアクリーナーをエンジンの出力軸と略直角に配置したことを特徴とする請求項1または請求項2記載の乗用田植機。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、乗用田植機におけるエンジンやラジエータを収納したボンネット内の構造に関する。 【0002】 【従来の技術】従来の乗用田植機において、エンジンの出力軸は左右方向として、該出力軸にプーリーを固設して、該プーリーよりベルトを介してミッションケースに、または、前記ベルトより中間プーリーへ伝えて、更に、伝動軸よりミッションケースに動力が伝えられていた。また、エンジンはガソリンエンジンが殆どであって空冷式のエンジンであった。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】このような従来の構成において、水冷式のディーゼルエンジンを搭載した場合、ボンネット内にラジエータや燃料タンクやサイレンサー等を収納すると大変大きくなって、前方の視界が悪くなってしまう。また、燃料タンクとサイレンサーを近接して配設していると、サイレンサーの排気ガスは高温になるため、該燃料タンクが高温に晒され、安全性に問題があったのであった。また、防振部材は、何も被覆されずに設けられていたので、早期に劣化するという不具合があったのである。 【0004】 【課題を解決するための手段】本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次に該課題を解決する為の手段を説明する。即ち、水冷ディーゼルエンジンをボンネット内に配置した乗用田植機において、前記エンジンの後部にラジエータを配置し、該ラジエータとエンジンの間にボンネット内を前後に仕切る仕切板を設け、該仕切板を上下に分割し、上仕切板を着脱可能に構成したものである。 【0005】また、車体フレーム上に防振部材を介してエンジンを載置した乗用田植機において、前記エンジンの左右一側に燃料タンクを、他方側にサイレンサーをそれぞれ車体フレームの外側に配設し、該サイレンサーとエンジンを連通する排気管と防振部材の間に遮熱板を配置したものである。 【0006】また、前記エンジン上部のボンネット内にエアクリーナーを配置し、該エアクリーナーをエンジンの出力軸と略直角に配置したものである。 【0007】 【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を説明する。図1は乗用田植機の全体側面図、図2は同じく全体平面図、図3はエンジン周辺の側面図、図4は同じく平面図、図5はエンジンの支持構成を示す正面図、図6は仕切板の後面図である。 【0008】まず、乗用田植機について、図1、図2より全体構成から説明する。作業者等が搭乗する走行車1の車体フレーム3前部にエンジンEを搭載し、ミッションケース4の前方にフロントアクスルケース5を介して前輪6を支持させると共に、前記ミッションケース4の後部にリヤアクスルケース7を連設し、該リヤアクスルケース7に後輪8を支持させる。そして、前記エンジンEを覆うボンネット9の両側に予備苗載台10・10を配設し、ステップ11を介して作業者等が搭乗する車体カバー12によって前記ミッションケース4等を覆い、前記車体カバー12上部に運転席13を取り付け、該運転席13の前方の前記ボンネット9後部に操向ハンドル14を配設している。 【0009】また、植付け部は苗載台16や複数の植付け爪17等から構成されており、前高後低に配設した苗載台16を下部レール及びガイドレール19を介して植付けケース20に左右往復摺動自在に支持させると共に、一方向に等速回転するロータリーケース21を前記植付けケース20に回転自在にさせ、該ロータリーケース21の回転軸芯を中心にして対称位置に一対の爪ケース22・22を配設し、該爪ケース22・22の先端に植付け爪17・17を固設している。 【0010】また、前記植付けケース20の前部にローリング支点軸23を介して支持フレーム24を設け、トップリンク25及びロワーリンク26を含むリンク機構27を介して走行車1後部に前記支持フレーム24を連結し、前記リンク機構27を介して植付け部を昇降させる昇降シリンダ28をロワーリンク26に連結している。そして、前記前輪6・6及び後輪8・8を走行駆動して移動すると同時に、左右に往復摺動可能な苗載台16から一株分の苗を植付け爪17によって取り出し、連続的に苗植え作業を行うように構成している。 【0011】また、前記運転席13等が設置された運転部には走行変速レバー29、植付け昇降兼作業走行変速用副変速レバー30、植付け感度調整レバー31、主クラッチペダル32、左右ブレーキペダル33・33が配設され、前記植付け部の下部には均平用センターフロート34、均平用サイドフロート35が配設され、前記運転部13後方には側条施肥部36が配設されている。 【0012】次に、水冷ディーゼルエンジンE周辺の配置構造について説明する。図3、図4、図5に示すように、エンジンEは、ボンネット9内にて、機体前部の左右中央に配置し、かつ、前記車体フレーム3・3は前傾構成として、該車体フレーム3・3間の前方位置に後述する防振部材を介して固設されている。エンジンEの出力軸Eaは機体の左右中心線O1よりも進行方向左側にオフセット配置されている。該出力軸Eaにはユニバーサルジョイント、伝動軸60を介してミッションケース4の入力軸に動力が伝達され、該出力軸Ea、ユニバーサルジョイント、伝動軸60は車体フレーム3・3内側に配置されて、他部品と干渉することがなくミッションケース4に直接動力を導くことができ、安全性を向上している。また、前記エンジンEの最下端は車体フレーム3・3の前部の最下端に略一致するように配設されて、該エンジンEの最下部が保護されるように構成している。また、前記車体フレーム3・3は前傾して配設されているので、エンジンEが低い位置に配設されて、ボンネット9を低く構成でき、運転席13に座るオペレータの視界を狭めることはなく、オペレータの前方の視界を良好としている。 【0013】また、エンジンEの上部には、空気を浄化して吸い込むためのエアクリーナACを配設しており、該エアクリーナACは前記出力軸Eaと直角、即ち左右方向に配設して、前後方向が短くなるようにして、ボンネット9の前部が低くなるようにして、ボンネット9を開けるだけで、機体の前、側方より該エアクリーナACのメンテナンスを容易に行うことができるようにしている。 【0014】また、進行方向左右の車体フレーム3・3の外側に、燃料タンクFとサイレンサーSをそれぞれ配設しており、該サイレンサーSはエンジンEから吐出される排気ガスのために高温となるが、燃料タンクFは該サイレンサーSと離れて配設されているので、高温に晒されることはない。また、燃料タンクFとサイレンサーSを機体の左右に配設することにより、機体の左右の重量バランスがとれ、安定した走行を行うことができる。 【0015】また、車体フレーム3・3の前部上にエンジンEを支持するために、支持体66・66・66・66が車体フレーム3・3上の両側に4箇所固設され、該支持体66・66・66・66とエンジンE下部との間に、防振部材68・68・68・68を介設して、前記エンジンEからの振動を低減している。前記防振部材68・68・68・68はゴムや合成樹脂等の弾性部材で構成されている。そして、前記防振部材68のうち、進行方向右側前方の防振部材68は、排気ガスを放出するサイレンサーSの近傍に位置するので高温となり、劣化を早めることになるので、遮熱板67にて被覆されている。 【0016】該遮熱板67は図7、図8に示すように、側面視及び正面視でL字状に構成されて、防振部材68の上方を覆い、該遮熱板67の前端と後端は車体フレーム3に固定されている。そして、サイレンサーSとエンジンEの間に連通される排気管70は前記遮熱板67の上方を通過するように配置して、該遮熱板67により、防振部材68と排気管70の間を遮蔽して、排気管70からの熱によって防振部材68が高温に晒されることはなく、劣化することも防止している。尚、本実施例では断熱性を高めるために、断熱部材71を遮熱板67上面に貼設している。 【0017】また、ボンネット9内のエンジンEの後部には、エンジン冷却用のラジエータRがフレーム3・3上に架け渡して左右方向に固設しており、図3、図4、図6に示すように、ラジエータRの前面周囲には仕切板65が配設されており、該仕切板65は、ラジエータRとボンネット9の間の側部と上部の間に配置して、前後にボンネット9内を遮蔽して熱を分離する構成としている。つまり、ラジエータRが収納される空間は温度を低くして冷却効率を上げ、エンジンEへの給気口もこの空間に配置している。そして、該仕切板65は上下に分割されて、上仕切板65aと下仕切板65bからなり、該下仕切板65bは正面視門型に構成して、ラジエータRの前面周囲に固定されて、該下仕切板65bの上端の高さはラジエータRの注水口R1より下方に位置する構成としている。前記上仕切板65aは下仕切板65bの上部に着脱自在に構成しており、本実施例では蝶ネジ73を外すことによって、上仕切板65aを取り外せるようにしているが、係合部材によってワンタッチで着脱する構成とすることもできる。 【0018】従って、ラジエータRの注水口R1より冷却水を補充する場合には、ボンネット9を開けて、上仕切板65aを外し、注水口R1より容易に補充できるのである。そして、仕切板65はボンネット9内のエンジンEを収納している部分を仕切ることができて、ヒートバランスを確保し、ラジエータRの冷却効率を向上できるのである。なお、72は給気ホースであり、上仕切板65aと下仕切板65bの分割部分を通過して、ラジエータR収納側の低温側の空気を吸い込む構成としている。 【0019】 【発明の効果】本発明は以上のように構成したので、次のような効果を奏する。即ち、水冷ディーゼルエンジンをボンネット内に配置した乗用田植機において、前記エンジンの後部にラジエータを配置し、該ラジエータとエンジンEの間にボンネット内を前後に仕切る仕切板を設けたので、ラジエータ側に熱風が入り込むことがなく、冷却効率を向上させることができ、ヒートバランスを確保でき、また、仕切板を上下に分割し、上仕切板を着脱可能に構成したので、ラジエータへ冷却水を補充したり、メンテナンスするときに、上仕切板を外すだけで容易に行うことができる。 【0020】また、車体フレーム上に防振部材を介してエンジンを載置した乗用田植機において、前記エンジンの左右一側に燃料タンクを、他方側にサイレンサーをそれぞれ車体フレームの外側に配設したので、左右の重量バランスが向上し、また、サイレンサーとエンジンを連通する排気管と防振部材の間に遮熱板を配置したので、防振部材が遮熱板によって被覆され、排気管からの熱によって防振部材の劣化を防ぐことができる。 【0021】また、エンジン上部のボンネット内にエアクリーナーを配置し、該エアクリーナーをエンジンの出力軸と略直角に配置したエアクリーナを配置したので、ボンネットを開けるだけで、エアクリーナーのメンテナンス作業が前方及び側方より容易に行える。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000006851 【氏名又は名称】ヤンマー農機株式会社
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)7月3日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】矢野 寿一郎
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| 【公開番号】 |
特開平11−18524 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)1月26日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−178304 |
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