| 【発明の名称】 |
苗植機 |
| 【発明者】 |
【氏名】石田 伊佐男
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| 【要約】 |
【課題】
【解決手段】 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 圃場面を接地滑走するフロ−ト14の前部の上下動に基づいて苗植装置10を昇降して圃場面位置に対する苗植装置10の高さが設定高さに維持されるよう制御する構成とした苗植機において、前記フロ−ト14の前部を上動させる要因であって圃場面位置に対する苗植装置10の高さ変動以外の複数の要因に基づいて苗植付深さを深くする制御をする制御装置を設けたことを特徴とする苗植機。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、苗植装置を昇降制御する構成とした苗植機に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、圃場面を接地滑走するフロ−トの前部の上下動に基づいて苗植装置を昇降して圃場面位置に対する苗植装置の高さが設定高さに維持されるよう制御する構成とした苗植機において、機体の前進速度が高速になることに基づいて苗植深さを深くする制御をする制御装置を設けたものがあった。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】上記の従来の技術は、フロ−トの前部を上動させる要因であって圃場面位置に対する苗植装置の高さ変動以外の要因一つに基づいて苗植付深さを深くする制御をする構成なので、その一の要因(上記の場合は走行速度)に対しては植付深さが浅くなることによる植付苗の倒れ等の問題が防止できる。しかし、圃場状態や作業環境は多様であり、上記一の要因のみでは上記の問題を確実に防止できない状況があった。そこで、本発明は、多様な圃場状態や作業環境に対応して、上記の問題が防止されるようにすることを課題とする。 【0004】 【課題を解決するための手段】この発明は、上記課題を解決するために、圃場面を接地滑走するフロ−ト14の前部の上下動に基づいて苗植装置10を昇降して圃場面位置に対する苗植装置10の高さが設定高さに維持されるよう制御する構成とした苗植機において、前記フロ−ト14の前部を上動させる要因であって圃場面位置に対する苗植装置10の高さ変動以外の複数の要因に基づいて苗植付深さを深くする制御をする制御装置を設けたことを特徴とする苗植機としたものである。 【0005】 【作用】この苗植機は、フロ−ト14の前部を上動させる要因であって苗植装置10に対する圃場面位置の変動以外の複数の要因に基づいて苗植付深さを深くする制御をする。 【0006】 【発明の効果】この発明により、圃場面を接地滑走するフロ−ト14の前部の上下動に基づいて苗植装置10を昇降して圃場面位置に対する苗植装置10の高さが設定高さに維持されるよう制御する構成とした苗植機において、前記フロ−ト14の前部を上動させる要因であって圃場面位置に対する苗植装置10の高さ変動以外の複数の要因に基づいて苗植付深さを深くする制御をする制御装置を設けたから、圃場面位置に対する苗植装置の高さ変動以外の要因でフロ−トの前部が上動して苗植付深さが浅くなり植付苗が倒れる等の問題を、多様な圃場状態や作業環境に対応して、防止できる。 【0007】 【発明の実施の形態】この発明の一実施例の乗用型苗植機について、以下に詳細に説明する。図1、図2において、車体1は、ステアリングハンドル2によって操向自在の前車輪3と操縦席4より後側の後車輪5とを車軸6,7に装着し、操縦席4の下側に搭載のエンジン8の動力が伝動して駆動される四輪駆動形態とし、この腹部下に前後方向、又は左右方向へ揺動自在の振り子形態の非接地式の傾斜センサ9を設けている。 【0008】苗植装置10は、苗植機体11に、苗を収容して繰出す苗タンク12、この苗タンク12から繰出される苗を分離して挿植する苗植付装置13、これら苗植機体11等を支持して土壌面を滑走しながら均平化するフロ−ト14等を有し、苗植機体11を車体1後部に対して平行リンク機構からなる昇降リンク15を介して昇降自在にして連結し、車体1後部の油圧による昇降シリンダ16の伸縮によって昇降する構成としている。 【0009】なお、車体1の後部上には、施肥装置17を設け、可撓性の施肥パイプ18で、苗植装置10のフロ−ト14に設けた作溝器19上にのぞませて、エンジン8の動力が伝動して回動される送風機20によって、施肥装置17から繰出される肥料を苗植付土壌面に形成した溝内へ噴射させて施肥する構成としている。車体1の後部には、油圧ポンプPによって昇降シリンダ16のピストン21を伸縮する油圧回路22を設け、この油圧回路22には昇降制御弁23、及び排油弁24を設ける。昇降制御弁23は、操作レバ−25で操作自在に設けると共に、フロ−ト14前部のフロ−ト軸26回りの上下回動によって、フロ−ト14の仰角が大きくなると昇降シリンダ16を伸長して苗植装置10を上昇し、フロ−ト14の仰角が小さくなると昇降シリンダ16を縮少して苗植装置10を下降するようにして、フロ−ト14による土壌面接地圧をほぼ一定に維持して、苗植付深さを一定に保つように構成している。 【0010】排油弁24は、車体1が水平状の姿勢にあるときは、傾斜センサ9により中立位置にあって昇降シリンダ16からタンクポ−トTへの油圧回路を閉鎖し、車体1が前後方向又は左右方向へ傾斜したときは、この傾斜センサ9の車体1に対する前後揺動又は左右揺動によって、排油弁24を中立位置からタンクポ−トTへ連通する排油位置へ切換って、昇降制御弁23の切換制御に拘らず昇降シリンダ16内の排油が苗植装置10の重量によって行われてピストン21が押戻され、苗植装置10が下降する。このような排油弁24による苗植装置10の下降は、車体1が水平状に戻ることによって排油弁24が中立位置に切換り、又、フロ−ト14が接地面近くに達することによって止まる。 【0011】よって、トラックへの積み降ろしを行なうとき、また、圃場への出入りのときや畦越えを行なうときなどにおいて、苗植装置10を上昇させた状態で機体が一定以上傾斜すると、傾斜センサ9がその傾斜を検出して、排油弁24をタンクポ−トTへ切換えて、昇降シリンダ16の油圧をこのタンクポ−トTへ抜いてピストン21を引込めて、苗植装置10を下降させる。これにより、機体全体の重心位置が低くなって、転倒しにくくなり安全に走行できる。 【0012】そして、図1、図4に示すものは、前記昇降制御弁23を、苗植機体11前方に突出する取付部材27とフロ−ト14の前部との間に設けている。28は拡縮リンクである。又、フロ−ト14の後部を支持するフロ−ト軸26は、苗植機体11に対して上下回動自在に枢支29した調節ア−ム30の後端に設けられ、この調節ア−ム30をサ−ボモ−タ31によって、該枢支部29回りに上下回動させてフロ−ト14の接地高さ、即ち苗植付装置13による土壌面に対する苗植付深さを変更調節する構成としている。 【0013】このサ−ボモ−タ31を駆動するコントロ−ラ32には、マイクロコンピュ−タCPUを有して、次のようなセンサによる検出によってモ−タ31を正転又は逆転制御してフロ−ト14のフロ−ト軸26位置を上下動する。このセンサとしては、走行土壌面の水深を検出して、深水検出時に深植するように調節ア−ム30を下動させる水深センサ33、土壌の硬軟を検出して、硬い土壌の検出時は深植に制御する硬軟センサ34、フロ−ト14の向い角(仰角)を検出して、向い角が大きいときは深植に制御するフロ−ト角度センサ35、車速、乃至苗植付装置13の伝動回転数を検出して、高速のときは深植に制御する車速センサ36乃至植付速センサ、苗タンク12内の苗丈を検出して、苗丈が高いときは深植に制御する苗丈センサ37、苗植作業時の風力を検出して、強風のときは深植に制御する風力センサ38、士壌中のわら屑等の挟雑物を検出し、挟雑物が多いときは深植に制御する挟雑物センサ39、苗植装置10の昇降リンク15に対するロ−リング制御の度数や大きさ等を検出して、このロ−リングが多いときや大きいときは深植に制御するロ−リングセンサ40、フロ−ト14及び昇降制御弁23等によるピッチング制御の度数や大きさ等を検出して、このピッチングが多いときや大きいときは深植に制御するピッチングセンサ41、車体1の前後傾斜を検出して、前下り傾斜が大きいときは深植に制御する水平センサ42、又は、苗植付装置13による苗タンク12からの苗取量を検出することにより、苗取量の少いときは深植に制御する苗量センサ43等を設け、これら各センサの一つ、又は複数センサ−による検出にもとづいて、モ−タ31を駆動制御する。なお、この場合、水平センサ42は、前記傾斜センサ9によるもよい。 【0014】よって、上記構成としたものは、フロ−ト14の前部を上動する要因であって圃場面位置に対する苗植装置10の高さ変動以外の要因である上記の複数の要因に基づいて苗植付深さを深くするよう制御する制御装置を設けたものであり、よって、これにより、圃場面位置に対する苗植装置の高さ変動以外の要因でフロ−トの前部が上動して苗植付深さが浅くなり植付苗が倒れる等の問題を、多様な圃場状態や作業環境に対応して、防止できる。 【0015】なお、図3においては、油圧回路22に、フロ−ト14の上下動によって、昇降シリンダ16の排油量を切換制御する絞弁44をワイヤ−45で連動して設け、苗植装置10が非作業位置に上昇された位置から、昇降制御弁23の切換によって下降されるとき、フロ−ト14の自重で大きく垂れ下っている状態では、この絞弁44は全開であり、高速で降下するが、地面にフロ−ト14が、接して垂れ下りが小さくなると、絞弁44が絞られてタンクポ−トTへの排油量を制限して、苗植装置10の降下速度を減速して、苗植装置10に衝撃を与えない。なおこの絞弁44は可変絞りの形態とするもよい。 【0016】なお、このような苗植装置10を、昇降シリンダ16の油圧回路に設けられる昇降制御弁23の操作で下降制御する行程で、フロ−ト14の苗植機体11に対する上下位置や開き等によって、下降速度を制御する構成は、車体と苗植機体とを一体的構成として、車輪に対する相対的上下位置を変更しながら苗植装置を昇降制御する歩行形態の苗植機においても応用しうる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000000125 【氏名又は名称】井関農機株式会社
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| 【出願日】 |
平成1年(1989)12月27日 |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開平11−9032 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)1月19日 |
| 【出願番号】 |
特願平10−142723 |
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