| 【発明の名称】 |
移植機のスクレーパ装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】浜田 昭夫
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| 【要約】 |
【課題】植付筒のオープナに付着した土を剥離するスクレーパ装置を簡素な構造で構成してコストアップを防止し、狭いスペースで設けることができるようにする。
【解決手段】上下方向で縦長の略楕円軌跡Kを描くように運動する揺動リンク(56)に、該リンク(56)の運動で前後方向に揺動する棒材(87)を下方に延伸して設け、該棒材(87)の先端に、オープナ(58)の前外側面に当接して上下方向に摺動する土落し体(89)を設けている。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 上下方向で縦長の略楕円軌跡(K)を描くように運動する揺動リンク(56)に、開閉自在なオープナ(58)を有する植付筒(35)を装着し、該植付筒(35)に収めた土付苗(28)を前記オープナ(58)が畝(14)に突入して開閉動作することで移植する移植機において、前記揺動リンク(56)に、該リンク(56)の運動で前後方向に揺動する棒材(87)を下方に延伸して設け、該棒材(87)の先端に、オープナ(58)の前外側面に当接して上下方向に摺動する土落し体(89)を設けていることを特徴とする移植機のスクレーパ装置。 【請求項2】 土落し体(89)をオープナ(58)の前外側面に当接する方向に付勢するスプリング(88)を設け、該スプリング(88)を張設するピン(86C)を、棒材(87)の後方向への揺動を制限するストッパに兼用していることを特徴とする移植機のスクレーパ装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、キャベツ、レタス等の野菜の土付苗を畝に植え付ける移植機のスクレーパ装置に関する。 【0002】 【従来の技術】この種の移植機は、土付苗を植付ける植付筒を昇降自在に備え、この植付筒に下部が先細り状で且つ開閉自在となった前後一対のオープナを備え、上方で植付筒内部に土付苗を補給し、下降しながらオープナを畝に突き刺して植付穴を形成し、上昇しながらオープナを開くことで植付孔内に土付苗を植付けるようにしている。 【0003】前記植付筒は植付け作業に伴って、そのオープナの内壁面においては土付苗の土が、オープナの外壁面においては突き刺した際の畝の土が付着することがある。このように植付筒の内壁面に土が付着したままであると、植付けの際に土付苗の姿勢を崩したり、付着土が苗の落下の抵抗となってスムーズな苗移植を阻害し、オープナの外壁面に土が付着したままであると、付着土によって植付孔が大きく形成されて苗の植付姿勢を崩す恐れがあった。 【0004】そこで上記のような問題を解決するために、特開平8−56430号公報に開示されたものがあり、植付筒の上昇動作により前後に揺動する作動アームに内外スクレーパを設け、後オープナの上部に開口部を形成し、更に、植付筒の上昇動作により前記作動アームの揺動を介して前記開口部から内スクレーパを内部に進入させて、オープナの内面に付着した土を剥離し、外スクレーパを後オープナの後面に押し当てて付着した土を剥離し、内スクレーパを植付筒の下方から抜け出すように構成している。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従来技術の移植機のスクレーパ装置では、前オープナの外側面に付着した土を剥離することができず、この付着土によって植付穴が大きく形成され植付姿勢を崩す恐れが残っている。そこで、上記従来技術のようなスクレーパ装置を植付筒の前方に設けて前オープナの付着土を剥離することが考えられるが、このスクレーパ装置は、作動アーム等を有した複雑な構造であることからコストの高騰を招き、また、作動アームが前後に揺動することから広い前後スペースを必要とし、特に植付筒の前方に畝に敷設したマルチフィルムに植付孔を穿孔する穿孔装置を設けているような場合には、この穿孔装置と植付筒との間にスクレーパ装置を設けるための広いスペースを確保するのは困難である。 【0006】そこで、本発明は、上下方向で縦長の略楕円軌跡を描くように運動する揺動リンクを利用してスクレーパ部材(棒材と土落し体とからなっている)を設けることで、構造の簡素化及びコストアップの防止を図り、狭いスペースで設けることが可能なスクレーパ装置を提供することを目的とする。 【0007】 【課題を解決するための手段】本発明は、上下方向で縦長の略楕円軌跡(K)を描くように運動する揺動リンク(56)に、開閉自在なオープナ(58)を有する植付筒(35)を装着し、該植付筒(35)に収めた土付苗(28)を前記オープナ(58)が畝(14)に突入して開閉動作することで移植する移植機において、前述の目的を達成するために、次の技術的手段を講じている。 【0008】すなわち、本発明に係るスクレーパ装置は、前記揺動リンク(56)に、該リンク(56)の運動で前後方向に揺動する棒材(87)を下方に延伸して設け、該棒材(87)の先端に、オープナ(58)の前外側面に当接して上下方向に摺動する土落し体(89)を設けていることを特徴とするものである。このような構成を採用したことにより、棒材(87)と土落し体(89)とからなるスクレーパ部材は、上下方向で縦長の略楕円軌跡(K)を描くように運動する揺動リンク(56)を利用して装備されることから、複雑な連動機構等を付加することもなく構造の簡素化及びコストアップの防止を図れるのである。 【0009】また、本発明に係るスクレーパ装置は、前記土落し体(89)をオープナ(58)の前外側面に当接する方向に付勢するスプリング(88)を設け、該スプリング(88)を張設するピン(86C)を、棒材(87)の後方向への揺動を制限するストッパに兼用していることを特徴とするものであり、このような構成を採用したことにより、開閉動作する前側オープナ(58F)の外面に付着した土を容易かつ確実に掻き落すことができるのであり、これ故に、植付性能が維持できるし、オープナ(58)で穿孔された穴は必要な最小大きさとできて土付苗(28)の倒れも少なくなる等々の降下を奏し得るのである。 【0010】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面に基いて説明する。図7において、野菜移植機11は、走行車両12の後部に操縦ハンドル13を有する歩行型であって、畝14を跨いでその長手方向に走行しつつ、土付苗28をマルチフィルムで覆われた畝14に所定間隔で植付けるものである。 【0011】走行車両12は、前部に架台16を有し、この架台16上にはエンジン17が搭載され、このエンジン17はボンネット18で覆われており、架台16の後部にはエンジン17から動力が伝達されるミッションケース19が固定され、このミッションケース19の後部に角パイプ等で形成された主フレーム15の前部が固定され、この主フレーム15の後部に後斜め上方へ延設した前記操縦ハンドル13を設けている。 【0012】ミッションケース19内からの動力は、左右側方に突出する車輪伝動軸20と、この車輪伝動軸20よりも後方に設けられて左右側方に突出する第1PTO軸21と、後上方に突出する第2PTO軸22の3系統で取り出すようになっている。前記車輪伝動軸20の左右端には軸心回りに上下揺動する伝動ケース23を介して左右の駆動輪(後輪)24を支持して、伝動ケース23内の巻掛伝動体25により駆動輪24を駆動可能にしている。この駆動輪24は畝14間の溝内を転動する。また、走行車両12の前部には、左右一対の前輪26、畝高さ検出ローラ27が備えられている。 【0013】走行車両12の後部には、移植作業部29が設けられている。この移植作業部29は、苗供給装置30と、この苗供給装置30から供給される土付苗28を植付筒35によって畝14に植え付ける植付装置31と、苗28が植付けられる位置に予めマルチフィルムMに植付孔を穿けるマルチフィルム穿孔装置32等を有している。苗供給装置30は第2PTO軸22の回転動力により駆動され、植付装置31及びマルチ穿孔装置32は第1PTO軸21の回転動力により駆動される。 【0014】苗供給装置30は、主フレーム15上に装着されており、土付苗28が育苗されたポット部33aが縦横に多数配設された苗トレイ33を横方向及び縦方向に移送しつつ、この苗トレイ33から、植付装置31に対して所定の苗取出位置にて苗取出爪34により土付苗28を一つずつ取り出して、この土付苗28を植付装置31上方まで移送した後に植付筒35内に落とし込んで装入するようになっている。前記苗トレイ33は樹脂製で可撓性を有し、縦横に多数配列したポット部33aが後面に突出して備えられており、各ポット部33aに土付苗28が育苗されている。 【0015】この苗供給装置30の動力受入軸36には、第2PTO軸22に連結された伝動軸37がユニバーサルジョイントを介して連結されて、この伝動軸37からの動力により上記した動作が繰り返される。図5及び図6に示すように、前記植付装置31及びマルチフィルム穿孔装置32は、ミッションケース19の第1PTO軸21に上下揺動自在に支持された装置フレーム38上に備えられている。この装置フレーム38は四角枠形状に形成され、前後中途の上部に固定の左右のベアリング40には、駆動軸41を回転自在に支持している。この駆動軸41の左端部にはスプロケット42が設けられ、このスプロケット42と第1PTO軸21の左端部に設けたスプロケット43とには伝動チェーン44が巻回されて、エンジン17の回転動力を駆動軸41に伝動するチェーン伝動手段を構成している。45はチェーンケースである。 【0016】また、装置フレーム38の後部には鎮圧・覆土ローラ46が設けられており、装置フレーム38の後端部は畝追従手段(図示せず)を介して主フレーム15に吊持されており、畝14の高さに追従して第1PTO軸21部分を支点に装置フレーム38が上下揺動可能となされている。前記マルチフィルム穿孔装置32は、電熱式又はガス火炎式の穿孔手段47を備え、この穿孔手段47は平行リンク48を介して上下動自在に装置フレーム38に連結されている。平行リンク48の上側リンク48aにはカムローラ50が枢着されている。このカムローラ50は、駆動軸41に設けられた円板状の平面カム51の外周を転動するようになっており、穿孔手段47の自重、又は、引張バネ等の付勢手段によって、カムローラ50をカム51の外周に押し付ける方向に付勢している。 【0017】カム51の周方向一部には凹陥部が形成されており、この凹陥部にカムローラ50が落ち込むことで、穿孔手段47が下動して、穿孔手段47の下端部に設けた加熱体52をマルチフィルムMに押し当てることで、マルチフィルムMに植付孔を穿孔するようになっている。また、カム51は、マルチフィルムMを穿孔した後即座に穿孔手段47を上昇させるように形成されているとともに、凹陥部を除く他の部分は、穿孔手段47を上昇限の待機位置で保持するべく駆動軸41軸心からの距離が略一定の外周形状に形成されている。 【0018】前記植付装置31は、苗供給装置30から供給される土付苗28を畝14に所定間隔で植付けるべく畝14に対して突き刺し運動される植付筒35と、この植付筒35を上下昇降動かつ前後動させる揺動リンク機構53とから主構成されている。揺動リンク機構53は、下端側が前後揺動自在となるように上端部が装置フレーム38に軸支された第1平行リンク54を備え、この第1平行リンク54の下端部に揺動プレート55を枢結し、この揺動プレート55に上側リンク56aと下側リンク56bとからなる第2平行リンク(揺動リンク)56の前端部を枢結し、この揺動リンク56の後端部に植付筒35を枢結している。また、揺動リンク56の上側リンク56aに、前記駆動軸41に設けたクランクアーム57の先端部を枢結している。 【0019】したがって、第1PTO軸21からの動力により駆動軸41を介してクランクアーム57が回転することで、第1、第2平行リンク54、および揺動リンク56により植付筒35が上下に昇降しながら前後にも移動し、図5の側面視における反時計回りの略楕円軌跡Kを描くように運動しており、走行しながら植付筒35のオープナ58を畝14に突き刺す際において、植付筒35が圃場に対して略前方移動のないようになっている。 【0020】図1〜4にも示すように、植付筒35は、その上部が平面視方形状の開口を有する筒部35aであり、筒部35aの下側には、取付ピン59aを支点に前後方向で開閉自在となる前後一対のオープナ58を備えている。前後オープナ58F、58Rは、開閉リンク59の動作で屈折リンクピン60によって開閉可能としている。 【0021】そして、前後オープナ58F、58Rは、植付筒35の軌跡の下死点にて閉状態で畝14に突入して畝14に植付穴を形成し、これと略同時に前オープナ58Fと装置フレーム38と間に架設された開閉具61と前記屈折リンクピン60の作用によって前後に開き、形成した植付穴内に土付苗28を落下して植付け得るようになっている。 【0022】前記前後オープナ58F、58Rは、開閉具61が作用していない際には常に閉鎖するように引張バネ62によって付勢されており、また、オープナ58F、58Rの開閉リンク59には、オープナ58の開度を制限するストッパボルト63を設けている。前記開閉具61は、前端が装置フレーム38に左右方向の軸芯まわりに上下揺動自在に枢支された第1リンク部材80と、前端が第1リンク部材80の後端に左右方向の連結軸81を介して上下揺動自在に連結され後端が前オープナ58Fに左右軸芯回りに上下揺動自在に連結された第2リンク部材82とを有する。この第1,第2リンク部材80,82は、図5,図6に示すように揺動リンク機構53の第2平行リンク56の下側で装置フレーム38の左側部に略沿って前後方向に設けられている。 【0023】この開閉具61は、植付筒35が上下に昇降すると、これに連動して上下に揺動し、植付筒35が畝14に突刺した状態から後方に移動しながら上昇する際に、連動具61によって前オープナ58Fが前方に引っ張られて取付ピン59aを支点に前方揺動し、リンクピン60を介して後オープナ58Rも取付ピン59aを介して後方揺動し、これにより前後オープナ58F,58Rが開くようになっている。なお、80aは、第1リンク部材80に対する第2リンク部材82の揺動量を規制するストッパピンである。 【0024】また、植付筒35は揺動リンク機構53によって上昇過程の後半から前方移動に移行し、この前方移動で第1リンク部材80と第2リンク部材82とが連結軸81を介して屈曲して前オープナ58Fの引張り作用が解除され、引張りバネ62によって前後オープナ58F,58Rが閉鎖する。上記第2リンク部材82は、入れ子構成とした2部材から形成されていて伸縮自在であり、縮む方向へ引張りバネ83にて付勢され、前後オープナ58F、58Rがストッパボルト63によって開放限度に達してもなお植付筒35が後方へ移動した際に伸長するようになっている。 【0025】なお、上記前後オープナ58F,58Rは、双方が筒部35aに取付ピン59aを介して揺動するように設けられ、リンクピン60を介して前後リンク58F,58Rの両方が開くように構成されているが、後オープナ58Rを植付筒35の筒部35aに固定し、前オープナ58Fだけを揺動して開くようにしてもよい。 【0026】前記植付筒35の前方には本発明に係る前スクレーパ装置85が、後方には後スクレーパ装置65がそれぞれ設けられている。前スクレーパ装置85は、植付筒35の前方において、揺動リンク56における上リンク56aに揺動自在に枢支された前作動アーム86と、該前作動アーム86の後端部に固着されていて下方に延伸する棒材87と、この棒材87の先端に固着されていて前オープナ58Fの前外側壁面に摺接可能な土落し体89とからなっている。 【0027】前記作動アーム86は、リンク56aにピン86aによって前後方向に揺動可能として枢着されていて、該アーム86の前側にピン86bを有し、一方、下リンク56bにもピン86cを有し、この前後のピン86b、86cにコイルスプリング88が張設されることで支点ピン86aを中心に作動アーム86を後方へ付勢しており、これによって棒材87の先端に設けた土落し体89を前オープナ58Fの外側面に当接するように付勢し、後ピン86cによって棒材87の後方への揺動を制限するストッパを兼用している。 【0028】図8〜図10を参照すると、作動アーム86は略三角形状でその頂点のひとつに支点ピン86aのためのボス筒186aを有し、前頂点にピン86bを突出しており、残りの頂点に棒材87を固着して下方の延伸し、延伸端に内容屈折板89Aを介して弾性材料からなる円弧状の土落し体89を取付けている。揺動リンク56は、植付筒35を上下方向で縦長の略楕円軌跡Kを描くように運動し、このような運動動作を利用することで、上側リンク56aにピン86aによって枢支した前作動アーム86を前後方向に揺動することで棒材87を介して装着した土落し体89が植付筒35に対して相対移動し、前オープナ58Fに摺接して付着土を剥離できるのである。 【0029】前外スクレーパ(土落し体)89は、付着土を剥離したのち一旦前オープナ58Fの下方へ移動し、前後オープナ58F,58Rが畝14に突き刺して開く際に再び前オープナ58Fの上方へ移動する(図3参照)。そして、植付筒35の上昇過程においては、前外スクレーパ87が前オープナ58Fの上方位置を維持したまま植付筒35とともに上昇するようになっている。 【0030】したがって、植付筒35が上昇位置にあるとき前外スクレーパ87は下降位置にあり(図1参照)植付筒35が畝14に突き刺さるとき、前外スクレーパ87は上方へ移動することから、この前外スクレーパ87がオープナ58F、58Rの突刺の下降動作の障害となることもなく、必要なときだけ植付筒35とともに下降して付着土を掻き落とすことができる。 【0031】後スクレーパ装置65は、植付筒35が畝14に突入されて苗28を植付けたのち揺動リンク機構53によって上昇移動される際に、オープナー58F、58Rの後外側壁面及び内側壁面に付着した土を掻き落とすようになっており、装置フレーム38の後部に上方へ突出した支持部材66にピン67を介して前後揺動自在に上部が枢支される後作動アーム68と、この後作動アーム68の下部から左右方向内方側へ張り出されていて前記植付筒35の後方に配置される内、後外スクレーパ69、70と、この内、後外スクレーパ69、70のスクレープ動作を案内するための案内手段71とを有する。 【0032】なお、後オープナ58Rの一側の上部には、前記内スクレーパ69を進入及び通過可能とする切欠状の開口部64を形成している。前記案内手段71は、後作動アーム68に設けた被案内部72と、前記植付筒35の筒部35aの側面に固定した案内部73A、73B等を有する。後作動アーム68は、その上端に前記ピン67が設けられ、中途部にはローラ等よりなる前記被案内部72が設けられ、後作動アーム68の下部には後外スクレーパ70が、該後外スクレーパ70と前記被案内部72との間には内スクレーパ69がそれぞれ配置されている。 【0033】そして、後作動アーム68は装置フレーム38との間の引張バネ76によって後方側へ付勢されており、装置フレーム38には、後作動アーム68の後方への付勢位置を規制するストッパー77が設けられている。案内手段71の案内部73A、73Bは、側面視略く字状に形成した板材とそれに対向するストレートの板材とであり、植付筒35が下死点より上昇しながら後方移動する際に、作動アーム68の被案内部72と係合して、作動アーム68を引張バネ76に抗して前方へと引き寄せ、作動アーム68を植付筒35の上昇動作に連動して植付筒35に後方から近づく方向に揺動させる。 【0034】後作動アーム68は案内手段71によって案内されることにより、内スクレーパ69を開口部64を通して前後オープナ58F、58R内に配置し、後外スクレーパ70を後オープナ58Rの後面に配置し、さらにその後の植付筒35の上昇に伴って、後外スクレーパ70が先行して後オープナ58Rの後面に付着した土を剥離し、続いて内スクレーパ69が、前後オープナ58F、58Rの内面に摺接して付着した土を剥離する。 【0035】前記前スクレーパ装置85及び後スクレーパ装置65の内、後外、前外スクレーパ69、70、89は、ゴム、樹脂等の弾性変形可能な材質で形成されたブレードであり、平板状の支持片に被覆し、支持片と一体の取付軸部及びナット等を介して延設杆88及び後作動アーム68に固着されている。従って、内、外スクレーパ69、70、89と、前後オープナ58との距離が正確でなくとも、前後オープナ58F、58Rの内外面に弾性変形させながら押し付けることにより、土を確実に剥離できる。 【0036】また、内、外スクレーパ69、70、89は、その内部に1枚又は複数枚の綿、ナイロン、ポリエステル等の繊維布(キャンバス)や、複数条のスチール又は繊維コード、スチール又は繊維ベルト等の補強材を埋入し、剛直性を高め、過度の曲げ等による割れ等の損傷を防ぎ、耐久性を向上させている。内スクレーパ69は前後端部が植付筒35の内壁面に略沿った円弧状に形成されて、前外スクレーパ89の後端及び後外スクレーパ70の前端は、植付筒35の前外壁面及び後外壁面に略沿った円弧凹状に形成されている。 【0037】上記実施形態では、移植機11を歩行型で示したが、乗用型又はトラクタ牽引型でもよい。 【0038】 【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、揺動リンクの上下方向で縦長の略楕円軌跡の揺動を利用してオープナの付着土の剥離を行うことができ、構造の簡素化、コストアップの防止が図られ、更に、植付筒の前方にマルチフィルム穿孔装置を設けている場合でも、該装置の動作の障害となることなく狭いスペースでスクレーパ装置を設けることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001052 【氏名又は名称】株式会社クボタ
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)6月23日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】安田 敏雄
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| 【公開番号】 |
特開平11−9026 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)1月19日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−166306 |
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