| 【発明の名称】 |
多条植え移植機 |
| 【発明者】 |
【氏名】浜田 昭夫
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| 【要約】 |
【課題】移植装置を支持する移植フレームを容易に組立てることができるようにする。
【解決手段】複数の移植装置を支持する移植フレームFは、走行体に連結されたメインフレーム23と、各移植装置に対応して複数備えられたサブフレーム24とを有し、各サブフレーム24は、左右方向の案内部材45を介して左右移動自在にメインフレーム23に支持されており、この案内部材45は、各サブフレーム24に対応して複数備えられるとともに、各案内部材45がメインフレーム23及び各サブフレーム24に対して左右方向挿脱自在に設けられる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 複数の移植装置を左右方向に並べて移植フレームに支持し、この移植フレームを走行体に装着している多条植え移植機であって、前記移植フレームは、走行体に連結されたメインフレームと、各移植装置に対応して複数備えられたサブフレームとを有し、各サブフレームは、左右方向の案内部材を介して左右移動自在にメインフレームに支持されており、この案内部材は、各サブフレームに対応して複数備えられるとともに、各案内部材がメインフレーム及び各サブフレームに対して左右方向挿脱自在に設けられることを特徴とする多条植え移植機。 【請求項2】 前記各案内部材は、それぞれメインフレームの左右外側方から各サブフレームに挿入されることを特徴とする請求項1に記載の多条植え移植機。 【請求項3】 前記サブフレームに、案内部材が摺動自在に挿通する被案内部材を設け、この被案内部材と前記案内部材との摺接面にシール部材を設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載の多条植え移植機。 【請求項4】 前記サブフレーム及びメインフレームは、側面視において略同一水平線上に重なって配置されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の多条植え移植機。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、走行しながら野菜等の苗を複数条に植え付ける多条植え移植機に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、移植機として、苗トレイを載置する苗載せ台と、圃場に苗を植付ける植付装置と、苗トレイから苗を取出して植付装置に搬送する苗分送装置とを備えた移植装置を、左右方向に複数並べて移植フレームに搭載し、該移植フレームを走行体の後方に装着した多条植え用のものがある。 【0003】このような移植機にあっては、移植フレームを、複数の苗載せ台を左右移動自在に搭載したメインフレームと、各植付装置を搭載した複数の植付フレームと、各苗分送装置を搭載した複数の苗分送フレームとで構成し、走行体の後部にメインフレームを装着するとともに各苗分送フレームと、各植付フレームとをそれぞれ左右方向に並べてメインフレームに左右移動自在に支持し、各苗分送フレームを左右移動することで、各苗載せ台及び各植付フレームも同行して左右移動し、苗の植付条間を調整できるようにしたものが考えられている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】上記従来技術において、メインフレームには、長尺の一本の案内部材を左右方向に架設しており、この案内部材に複数の苗分送フレームの前部を挿通して左右方向に摺動できるようにしている。したがって、メインフレームに苗分送フレームを組付ける場合、予め案内部材に全ての苗分送フレームを挿通し、この状態で案内部材をメインフレームに取り付ける必要があり、非常に組付け難いものであった。 【0005】また、苗分送フレームの後部は、ローラ等を設けてメインフレームの後部に左右移動自在に支持されており、上記のように全ての苗分送フレームを案内部材とともに一度にメインフレームに組付けたのでは、苗分送フレームの前後において案内部材及びメインフレームとの間に拗れ等が生じ易く、円滑な左右移動を妨げることとなる。また、この左右移動の調整をする場合にも全ての苗分送フレームについて同時に行う必要があり、この調整も困難なものであった。 【0006】そこで、本発明は、移植装置を支持する移植フレームを容易に組立てることができ、調整等のメンテナンス性を向上した多条植え移植機を提供することを目的とする。 【0007】 【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達成するために以下の技術的手段を講じている。即ち、本発明は、複数の移植装置を左右方向に並べて移植フレームに支持し、この移植フレームを走行体に装着している多条植え移植機であって、前記移植フレームは、走行体に連結されたメインフレームと、各移植装置に対応して複数備えられたサブフレームとを有し、各サブフレームは、左右方向の案内部材を介して左右移動自在にメインフレームに支持されており、この案内部材は、各サブフレームに対応して複数備えられるとともに、各案内部材がメインフレーム及び各サブフレームに対して左右方向挿脱自在に設けられることを特徴としている。 【0008】このような構成によって、メインフレームに対し、各サブフレームをそれぞれ個別に組付けることが可能となって組付け作業を容易なものとし、また個別に各サブフレームを組付けることから案内部材とサブフレームとの間に拗れ等を生じにくく、左右移動の調整も各サブフレームについて行えることからメンテナンスも容易なものとなる。 【0009】また、本発明は、前記各案内部材は、それぞれメインフレームの左右外側方から各サブフレームに挿入されることを特徴とし、これによって案内部材をメインフレーム及びサブフレームに対して取付け易くなり、サブフレームの組付けを更に容易なものとできる。そして、本発明は、前記サブフレームに、案内部材が摺動自在に挿通する被案内部材を設け、この被案内部材と前記案内部材との摺接面にシール部材を設けたことを特徴とし、これによって、案内部材と被案内部材と摺接面に砂,塵等が侵入することなくサブフレームの円滑な左右移動を維持できる。 【0010】更に本発明は、前記サブフレーム及びメインフレームは、側面視において略同一水平線上に重なって配置されていることを特徴とし、これによって移植フレームの上下高さが小さくなり、装置のコンパクト化を可能としている。 【0011】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図7は多条植え移植機1の全体構成を示し、この多条植え移植機1は乗用型であって、走行車輌(走行体)2の後方に左右一対の移植装置3を備えてなる二条植えタイプとされ、圃場に形成された畝を跨いでその長手方向に走行しながら、各移植装置3によって畝にソイルブロック苗を所定間隔をおいて自動的に植え付けるものである。 【0012】走行車輌2の車体フレーム4の前部上には、エンジン及びミッション等からなる原動部5が搭載され、この原動部5はボンネット6で覆われ、該ボンネット5の後部には、ハンドル7を備えた操縦部が設けられ、該操縦部の後方には運転席8が設けられている。また、車体フレーム4は、左右一対の前輪9と左右一対の後輪10とで走行可能に支持されている。 【0013】なお、前輪9は操向輪とされると共に、前輪9および後輪10に原動部5からの動力が伝達可能とされている。車体フレーム4の後部には、図6にも示すように、トップリンク11と左右一対のロワリンク12とを有する昇降リンク機構を介して装着ブラケット13が昇降自在に取り付けられ、この装着ブラケット13には、図5にも示すように、前記移植装置3を搭載した移植フレームFが左右一対の平行リンク14,14を介して左右方向揺動自在に吊持状に取付けられている。 【0014】車体フレーム4と装着ブラケット13との間には油圧シリンダからなる昇降シリンダ16が介装され、この昇降シリンダ16のシリンダロッドの出退動作により昇降リンク機構を介して移植フレームFが昇降可能とされ、これによって、路上走行時又は枕地での回行時等において、移植装置3を上昇させておくことができると共に、移植フレームFを昇降させることによって、畝の高さ変化に対応して移植装置3の高さを制御できるようにしている。 【0015】各移植装置3は、多数のソイルブロック苗が育苗された苗トレイTを装着する苗載せ台18と、畝に苗を植え付ける植付筒20を備えた植付装置19と、前記苗載せ台18上の苗トレイTから苗を一つずつ取り出して植付筒20へと搬送する苗分送装置21とから主構成されている。なお、苗トレイTは、プラスチック製で、薄肉に形成されて可撓性を有し、縦横に所定ピッチで碁盤目状に配列された多数のポット部Pを備えている。 【0016】図1〜図5に示すように、前記移植フレームFは、走行車輌2に前記平行リンク14を介して装着されたメインフレーム23と、該メインフレーム23に支持された左右一対の苗分送フレーム(サブフレーム)24と、同じくメインフレーム23に支持された左右一対の植付フレーム25とを有し、前記メインフレーム23に左右の苗載せ台18を支持するとともに、左右各苗分送フレーム24に苗分送装置21を、左右各植付フレーム25に植付装置19をそれぞれ支持している。 【0017】メインフレーム23は、左右一対の側枠材23A,23Aと、両側枠材23A,23Aの左右中間に位置する中間枠材23Mと、これら側枠材23A,23A及び中間枠材23Mの前部を相互に連結する前枠材23Bとから平面視において後方に開放するE字状に形成されている。一方、苗分送フレーム24は、前部を構成する円筒状の筒状部(被案内部材)27の左右両端部から後方に側枠材24A,24Aを突出すると共に、左右の側枠材24Aの後端部を後枠材24Bで相互に連結して方形枠状に形成され、植付フレーム25は、前部を構成する円筒状の筒状部28の左右両端部から後方に側枠材25A,25Aを突出すると共に、左右の側枠材25Aの後端部を後枠材25Bで相互に連結して方形枠状に形成されている。 【0018】図5に示すように、メインフレーム23の前枠材23Bの左右方向中央下部には電磁クラッチパック30が装着されている。このクラッチパック30の入力軸30aは前方に突出されており、該入力軸30aには、図6に示すように、走行車輌2に設けられたPTO軸31からの回転動力が、第1伝動軸32、中継軸33、第2伝動軸34を介して伝動されている。なお、これら各軸30a,31,32,33,34は、ユニバーサルジョイントを介して順次連結されている。 【0019】なお、中継軸33は、車体フレーム4の後下部に設けられたブラケット35の下端部に、軸受36を介して支持されている。また、中継軸33の軸中途部には、該軸33の回転角度(或いは回転数)を検出する検出手段37が設けられている。そして、中継軸33が所定角度(回転数)だけ回転するごとに電磁クラッチパック30の断接を行うことによって、畝に順次植付けられる苗の株間調整を行い得るようになっている。 【0020】クラッチパック30の後方には、ギアボックス38が配置されてメインフレーム23の中間枠材23Mに取付固定されており、該ギアボックス38にクラッチパック30の出力軸30bが接続され、傘歯車を介して左右方向の駆動主軸39に動力を伝動するよう構成されている。駆動主軸39は、図3に示すように、メインフレーム23の左右側部に取付けられた軸受40と、ギアボックス32の側部に設けられた軸受41とにより軸回転自在に支持されているとともに、これら軸受40,41により支持されている部分を除く部位は六角軸状に形成されている。 【0021】この駆動主軸39には、図5に示すように、左右一対の植付フレーム25が、軸方向(左右方向)移動自在で且つ軸心回り揺動自在に装着され、該フレーム25の後下部には、畝上面の苗植付位置の左右両側を転動して苗の根本への土寄せと鎮圧を行うと共に植付フレーム25の後部を支持する鎮圧・覆土ローラ42が装着されている。 【0022】この植付フレーム25の取付構造を詳細に説明すると、図3に示すように、六角軸状の駆動主軸39に、内周面が六角筒状で且つ外周面が円筒状に形成された伝動筒軸43が、軸方向摺動自在で且つ駆動主軸39と一体回動するように外嵌されている。そして、この伝動筒軸43の外周に、植付フレーム25前部の筒状部28が、ベアリング44を介して回転自在に外嵌されている。従って、駆動主軸39の回転によって伝動筒軸43は一体回転するが、植付フレーム25は駆動主軸39と一体的には揺動せず、また、植付フレーム25を左右方向に移動させると、該フレーム25と共に伝動筒軸43も一体的に移動するようになっている。 【0023】なお、この伝動筒軸43は、移植装置3の各駆動部位に動力を伝達するものである。この動力伝達機構は後述する。図1〜図3及び図5に示すように、駆動主軸39の前上方であって、メインフレーム23の中間枠材23Mと左右側枠材23A,23Aとの間の前部には、円筒棒状に形成された左右一対の案内部材45が取付固定されており、左右各案内部材45には、植付フレーム25の上方に位置する左右一対の苗分送フレーム24の筒状部27が外嵌し、左右方向移動(摺動)自在に支持されている。 【0024】また、メインフレーム23の左右側枠材23A間の後端部には、左右両端部が角筒状のブラケット47を介して連結された断面略コ字状のスライドレール48が左右方向に配置されており、このレール48に、苗分送フレーム24の前後中途部にブラケットを介して取り付けられた左右一対のローラ49が転動自在に嵌合されて、苗分送フレーム24の後部がメインフレーム23に吊下状に支持されている。 【0025】メインフレーム23の左右側枠材23A,23A及び中間枠材23Mには、前記案内部材45を挿通支持可能な左,右,中支持孔50A,50A,50Mがそれぞれ形成されている。そして、左側の案内部材45を左及び中支持孔50A,50Mに挿通し、右側の案内部材45を右及び中支持孔50A,50Mに挿通することで、それぞれの案内部材45の両端がメインフレーム23に支持されるようになっている。 【0026】また、各案内部材45の左右外端部にはフランジ部46が形成されていて内方側へのストッパとされ、このフランジ部46に形成したボルト孔46aにボルト51を挿通し、メインフレーム23の外側面に固着したナット部材52に締結することで案内部材45を固定するようにしている。上記苗分送フレーム24を案内部材45を介してメインフレーム23に組付ける場合を説明すると、該メインフレーム23の左側枠材23Aと中間枠材23Mとの間及び中間枠材23Mと右側枠材23Aとの間に、左右各苗分送フレーム24,24をそれぞれ配置し、スライドレール48に各苗分送フレーム24のローラ49を嵌合する。 【0027】そして、メインフレーム23の左右外方から左右支持孔50A,50Aに各案内部材45を挿通するとともに各苗分送フレーム24の筒状部27を貫通させ、左右案内部材45の内端部を中間枠材23Mの中支持孔50Mに挿通し、左右側枠材23Aに案内部材45をボルト51で固定する。このように左右各苗分送フレーム24を別個の案内部材45で別個に取り付け、取外しできるため、一本の案内部材に苗分送フレームを組付ける場合に比べて組付け作業が容易で、苗分送フレーム24の前後で拗れ等も発生しにくくなって円滑な左右移動を可能としている。また、各案内部材45をそれぞれメインフレームの左右外側方から挿脱することによって更に組付けが容易となる。 【0028】また、図5の側面視において、メインフレーム23と各苗分送フレーム24とは略同一水平面上に配置されていて上下方向にオーバーラップしており、これによって両フレーム23,24の上下高さを小さくしてコンパクトなものとしている。なお、メインフレーム23の左右側枠材23Aの後端同志がスライドレール48によって連結されているため、このスライドレール48がメインフレーム23の補強部材としての機能を備えている。 【0029】また、植付フレーム25は、図5に示すように、苗分送フレーム24の後端にスプリング(図示せず)やリンク機構53を介して吊下状に支持されており、畝高さに追従して上下揺動可能となされている。図2に示すように、前記苗分送フレーム24の筒状部27の両端内周面にはオイルシールよりなるシール部材27aが設けられ、案内部材の外周面に摺接している。このシール部材によって、被案内部材27が案内部材45上を左右に摺動する際に、両者27,45の間に砂,塵等が侵入するのを防止し、円滑な左右移動を維持できるようにしている。 【0030】左側の植付フレーム25と左側の苗分送フレーム24、及び、右側の植付フレーム25と右側の苗分送フレーム24は、それぞれ一体的に左右方向移動するように連動連結されている。この連結構造を説明すると、図3に示すように、苗分送フレーム24の筒状部27には、植付フレーム25の筒状部28に向けて延びる連係ブラケット54が溶接固定されている。該ブラケット54の先端部(下端部)は、略板状に形成されている。一方、植付フレーム25の筒状部28には、連係ブラケット54の先端部が嵌まる間隔を開けて左右対向状に一対の突片55が設けられている。 【0031】従って、苗分送フレーム24が左右方向に移動するときには連係ブラケット54の先端部が左右一対の突片55間に係合するため、これらフレーム24,25は一体的に左右方向移動する。一方、植付フレーム25が駆動主軸39廻りに揺動するときには、連係ブラケット54の先端部は一対の突片55間を前後方向に移動自在となるので、植付フレーム25の揺動動作を妨げることはない。 【0032】前記苗分送フレーム24の上方には、図2,図4及び図5に示すように、左右一対の苗載せ台18が配置され、この左右の苗載せ台18は左右方向移動自在にメインフレーム23上に装着されている。この取付構造を説明すると、メインフレーム23前端の左右支柱56の上端部間に断面コ字状の支持レール57が架設されるとともに、メインフレーム23の左右側枠材23A間に前後一対の断面コ字状の支持レール58が架設されており、これら支持レール57,58に、苗載せ台18側の適宜の箇所に設けたローラ59が係合されて、左右方向へは円滑に摺動するが、前後方向及び上下方向には移動しないように支持されている。 【0033】前後の支持レール58はブラケット47等を介して側枠材23Aに連結されており、この前後の支持レール58によってメインフレーム23の左右側枠材23Aが連結されており、これがメインフレーム23の補強部材を兼ねている。また、後側の支持レール58は前方開放コ字状に配設され、その背面(後面)には、前記した苗分送フレーム24のスライドレール48が背合わせ状に溶接固定されている。 【0034】前記メインフレーム23は平面視後方開放状に構成されていて、左右後端間を連結する部分が省略されると共に後方に大きく突出しなく、また、レール48,58で補強部材を兼用しているので、軽量化が図られ、平行リンク14の支持軸に作用するモーメントが大幅に低減されて負担軽減を図っており、移植装置3の昇降制御及び左右移動制御の応答性がよい。 【0035】左右の苗載せ台18は、図2に示すように、左右方向の連結ロッド60によって互いに連結されており、而して左右の苗載せ台18は一体的に左右方向に移動するようになっている。連結ロッド60は、中央部が六角軸となされ、左右両端側にはねじ部60L,60Rが形成されている。左端側のねじ部60Lと右端側のねじ部60Rは互いに逆ねじとなされ、これらねじ部60L,60Rに、左右の苗載せ台18の底面部に設けられたナット部材61がそれぞれ螺合されている。従って、連結ロッド60を回転駆動することにより、左右の苗載せ台18の左右方向の間隔が調節可能である。 【0036】また、連結ロッド60の中央部の六角軸部は、メインフレーム23の中間枠材23Mに回転自在に支持されたスプロケット62の中央部に形成された六角孔に軸方向摺動自在に内嵌されている。この連結ロッド60と平行に、調節駆動軸63がメインフレーム23の中間枠材23Aに軸受64を介して回転可能に支持されている。この調節駆動軸63の一端部には、電動モータ65が連結されており、該モータ65によって駆動軸63を正逆回転可能としている。 【0037】この駆動軸63の軸方向略中央にはスプロケット66が設けられ、連結ロッド60に外嵌されたスプロケット62と該スプロケット66とにわたってチェン67が掛け回されており、調節駆動軸63と連結ロッド60とが同期的に回転するようになっている。また、駆動軸63の外周には、軸中央から右側方と左側方とで互いに逆ねじとなるねじ溝が刻設されている。このねじ溝のピッチは、連結ロッド60に形成したねじ溝のピッチと同じとなされている。そして、駆動軸63の右側ねじ部には、右側の苗分送フレーム24に固着されたブラケット54の上端部が螺合され、駆動軸63の左側ねじ部には、左側の苗分送フレーム24に固着されブラケット54の上端部が螺合されている。 【0038】したがって、電動モータ65を作動させて調節駆動軸63を回転駆動すると、左右の苗分送フレーム24上の苗分送装置21が互いに近接又は離反する方向に左右移動するとともに、左右の植付フレーム25上の植付装置19も苗分送装置21と一体的に左右移動し、さらに、調節駆動軸63の回転動力がチェン67を介して連結ロッド60に伝動されているので、苗分送装置21の移動量と同じ量だけ左右の苗載せ台18も左右に移動する。 【0039】このように、左右の移植装置3を構成する苗載せ台18、苗分送装置21及び植付装置19を、一体的に左右移動するよう連動連結することによって、移植装置3間の左右方向距離調整を容易かつ迅速に行うことができ、これら各構成要素18,21,19の左右方向位置がずれることも防止できる。なお、電動モータ65の作動スイッチは任意の位置に設けることができるが、該スイッチを運転席8の近傍の操作パネルに配置しておけば、移植作業の途中で条間調整をする場合でも、走行車輌2から降りずに運転席8に座ったままで調整操作を行うことができ、作業性の向上が図れる。 【0040】次に、移植装置3の構成及び動力伝達について説明すると、各移植装置3の植付装置19は、図5に示すように、苗を植付けるべく畝に突入される植付筒20を備え、この植付筒20は、揺動リンク機構69によって上下に長い略楕円軌道を描きながら運動し、上昇した際に苗分送装置21から苗が供給されるとともに下降して畝に突刺し、内部に保持した苗を植付けるようにしている。 【0041】上記揺動リンク機構69は駆動軸70の回転によって作動し、該駆動軸70にはスプロケット71が設けられ、このスプロケット71と、前記駆動主軸39に外嵌している伝動筒軸43に一体形成されたスプロケット72(図3参照)とがチェーン73を介して連動連結されており、駆動主軸39の回転動力によって植付筒20を上下昇降するようにしている。 【0042】また、植付筒20は、植付フレーム25の、メインフレーム23よりも後方に突出した部分の中間枠材23Mと左右側枠材23Aとの間に配置され、メンテナンスが容易であると共に苗の投入状態の確認等も容易である。各移植装置3の苗分送装置21は、苗分送フレーム24のメインフレーム23から後方に突出した部分に配置され、図4に示すように、主軸74に伝動された回転動力によって作動される爪動作機構75によって、前記植付筒20と苗載せ台18との間で苗取出爪76を往復動作させ、この苗取出爪76により苗載せ台18に装着された苗トレイTのポット部Pからソイルブロック苗を一つずつ取出して植付筒20に供給するものである。 【0043】各移植装置3の苗分送装置21の主軸74には、左右の移植装置3ごとに各別の動力伝動手段によって駆動主軸39の回転動力が伝動されている。このようにすることで、左右の苗分送装置21の主軸74を別体に構成することができて、苗分送フレーム24を左右移動する際の拗れの発生を防止できる。主軸74への動力伝動手段は、図3に示すように、駆動主軸39に外嵌された伝動筒軸43に一体形成されたギヤ77を有する。このギヤ77は、苗分送フレーム24の前部側に回転自在に支持されたギヤ78に噛合されている。このギヤ78にはスプロケット79が一体形成され、該スプロケット79と、苗分送フレーム24の後部側に回転自在に支持されたスプロケット80とにわたってチェン81が巻回されている。また、スプロケット80には同軸上にスプロケット82が一体的に設けられており、該スプロケット82と、主軸74に一体のスプロケット83とにわたってチェン84が巻回されている。これによって駆動主軸39の回転動力によって主軸74を回転し、苗分送装置21を駆動可能である。 【0044】前記苗載せ台18は、横送り機構85によって往復横送りされるように構成されているとともに、苗トレイTを横方向に一列分だけ横送りするごとにポット部Pの1ピッチ分だけ縦送りする縦送り機構86を備えている。横送り機構92は、図3乃至図5に示すように、左側の苗載せ台18の下方に配置された横送り軸87を備えている。この横送り軸87の内端部(右端部)は、左側の苗分送フレーム24に設けた支持枠88に軸受を介して回動自在に支持されているとともに、横送り軸87の外端部(左端部)は、左側の苗分送フレーム24にブラケット89を介して取付けられた変速ギアボックス90の出力軸90aに連結されている。 【0045】このギアボックス90の入力軸90bにはスプロケット91が設けられ、該スプロケット91と、左側の苗分送フレーム24の前側部に支持されたギア78と一体回動するスプロケット92とが、チェン93を介して連動連結されており、駆動主軸39の回転動力により横送り軸87を回転駆動するようにしている。横送り軸87には、いわゆるトラバース溝87aが軸方向略全長にわたって形成されたナピヤねじが用いられており、該溝87aに係合する摺動体94が横送り軸87に外嵌されている。また、摺動体94は、左側の苗載せ台18の下部に連結されている。左右の苗載せ台18は上述したように連結ロッド60によって一体連結されているので、横送り軸87の回転により左右の苗載せ台18を左右に往復動可能となされている。 【0046】縦送り機構86は、図4に示すように、各苗載せ台18の左右にそれぞれ装着された縦送りチェン95を有し、該チェン95は、苗載せ台18に回転自在に支持された上下のスプロケット96,97に巻回されている。このチェン95には、苗載せ台18上の苗トレイTの各ポット部P間に嵌まる係合ピン(図示せず)を有し、スプロケット96,97を回転駆動することで苗トレイTを縦方向に搬送可能となされている。 【0047】右側の苗載せ台18の下部スプロケット97には角筒状の筒軸98が一体的に設けられており、該筒軸98に、左側の苗載せ台18の下部スプロケット97に一体的に設けられた角軸99が軸方向摺動自在に内嵌され、左右の苗載せ台18の縦送り機構86が連動連結されているとともに、左右の移植装置3間の距離調整に対応している。 【0048】左側の苗載せ台18の左側面側には、図5に示すように、作動リンク100の揺動によって苗トレイTを1ピッチ分だけ縦送りするために角軸99を回動させるための間欠送り手段101が設けられている。作動リンク100は、苗トレイTが横送り機構85による左右終端位置まで横送りされたときに、横送り軸87に一体に設けられたカム102によって一揺動されるようになっている。 【0049】上記した横送り機構85及び縦送り機構86によって、苗載せ台18上の苗トレイTを縦横に搬送して、苗分送装置21による苗取出位置において各ポット部Pから順次ソイルブロック苗を取り出せるようにしている。図7に示すように、メインフレーム23には前後スタンド装置103,104が設けられている。このスタンド装置103,104は、移植機1の保管時、輸送時等に地面に接地して移植フレームF及び移植装置3の荷重を支持するものであり、覆土輪42等に荷重をかけることなく該覆土輪等の変形や損傷を防止している。 【0050】前側のスタンド装置103は、図8にも示すように、メインフレーム23に立設している左右一対の角パイプ状の支柱56に設けられた左右一対の前スタンド部材105を有し、この前スタンド部材105は、支柱56のパイプ内に上下方向出退自在に挿入されている。この前スタンド部材105は、支柱56内に収納可能であるとともに支柱56から下方に突出させるだけでスタンド装置として機能させることができるようになっている。 【0051】前スタンド部材105は、上部側が支柱56に挿通可能な角パイプ状の脚部105aとされ、該脚部105aの下端部には地面に接地する座部105bが固着されている。そして、脚部105aの上部側面及び上下方向中途部の側面には上下挿通孔106,107が形成され、一方、前記支柱56には、上下挿通孔106,107に挿通可能なロックピン108と、該ロックピン108を上下挿通孔106,107に挿脱操作するレバー109とが設けられている。 【0052】ロックピン108は、図9,図10に示すように、支柱56の左右一側面に形成した孔110を介して支柱59内へ出退自在に設けられており、このロックピン108の左右方向外端部と、該ロックピン108と反対側の支柱59側面とには、正面視略U字状に形成されたレバー109の両端部が左右方向の軸心回りに上下揺動自在に連結されている。 【0053】そして、支柱59には、ロックピン108の外周を囲うようにガイド部材111が設けられており、レバー109を上下に揺動するとガイド部材111を介してロックピン108が出退動作するようになっている。ガイド部材111において、ロックピン108の外周に沿った円弧部分の側面は、レバー109の一端(ロックピン108を連結した端部)近傍が当接するガイド面111aとされており、このガイド面111aは、支柱56側面に対して下側が近く上側が遠くなるように傾斜した傾斜面に形成されている。 【0054】そして、レバー109を下側に揺動しているときには、ロックピン108が支柱56内に突出して前スタンド部材105の挿通孔106,107に挿通する状態とされ、レバー109を上方に揺動すると、該レバー109の一端がガイド面111aに沿って支柱56の側面から離れるとともにロックピン108が後退し、挿通孔106,107から離脱するようになっている。 【0055】前記支柱56の下端部には、前スタンド部材105が下方に突出した場合に、支柱56から抜け出るのを防止するストッパ112がボルト113固定されており、前スタンド部材105の上部側面には、ストッパ112に当接可能な掛止片114が設けられている。したがって、前スタンド部材104を上に持ち上げて支柱56内に収めるとともに下側の挿通孔107にロックピン108を係合することで保持し、レバー109を上側に揺動してロックピン108を下側の挿通孔107から離脱すると前スタンド部材105が下方に下りて掛止片114がストッパ112に当接し、レバー109を再び下方に揺動することでロックピン108が上側の挿通孔106に挿通して前スタンド部材105を作用位置に保持するようにしている。 【0056】後スタンド装置104は、角パイプで形成されたメインフレーム23の左右側枠材23A,23Aに収納可能な左右一対の後スタンド部材116を有し、該後スタンド部材106は、前記左右側枠材23A,23Aの後端開口から内部へ挿入することで収納されるとともに、側枠材23A,23Aから取出してメインフレーム23に固定された上下方向の保持筒47に挿入することで装着されるようになっている。 【0057】後スタンド部材116は、角パイプ状の脚部116aと、該脚部116aの下端部に固着された座部116bとからなり、後スタンド部材116を横向きにして前記脚部116aを左右側枠材23A,23Aに挿入可能としている。また、左右側枠材23A,23Aの下側壁内面には、ゴム,ゴムスポンジ等の弾性材からなる受け部材117が前後方向に設けられており、該受け部材117によって脚部116aを下側から受け、振動等によるガタつき音の発生や後スタンド部材116の傷つき等を防止している。 【0058】左右側枠材23A,23Aの上側面には、板バネよりなる抜止部材118がボルト119固定されており、後スタンド部材116の脚部116aを側枠材23A,23Aに挿入したとき、該側枠材23A,23Aから突出している座部116bに係合して抜け落ち防止を図っている。前記保持筒47は、各パイプ状に形成されていて左右側枠材23A,23Aの後部外側面に固着されており、前述した苗分送フレーム24のスライドレール48及び苗載せ台18の後側のスライドレール58をメインフレーム23に固定するためのブラケットとして共用しているものである。 【0059】保持筒47内の上部には、角筒状のストッパ119が内嵌され、溶接,ボルト等で固定されている。したがって、後スタンド部材116は、保持筒47の下側から挿入されてその上端がストッパ119に当接することでメインフレーム23の荷重を支持するようになっている。また、後スタンド部材116が保持筒47から下方に抜け落ちるのを防止するための制止手段120が保持筒47に設けられている。この制止手段120は、保持筒47の外側面に左右方向の軸ピン121によって揺動自在に支持された当接片122を有し、この当接片122の先端は保持47筒の外側面に形成した孔123を介して保持筒47内に出退自在であり、当接片122の後端と保持筒47側面との間には圧縮コイルバネ124が介装されていて当接片122の先端を保持筒47内に進出する方向へ付勢している。 【0060】そして、保持筒47に後スタンド部材116を下側から挿入すると、当接片122の先端が後スタンド部材116の側面に当接するとともに圧縮コイルバネ124に抗して揺動する。このとき、圧縮コイルバネ124によって当接片122の先端を後スタンド部材116の側面に押さえつけ、その摩擦力で下方に抜け落ちないようにしている。 【0061】上記のように、前後スタンド装置103,104のスタンド部材104,105をそれぞれメインフレーム23の内部に収納しているため、移植作業の邪魔になることもなく、またスタンド部材104,105の紛失等を防止できる。そして、必要なときには工具等を用いずに即座に取り出して使用することが可能である。 【0062】本発明は、上記実施形態に限ることなく適宜設計変更可能であり、本発明におけるサブフレームとしては、苗分送装置を支持する苗分送フレームを例に示しているが、植付フレームをサブフレームとして、複数の案内部材をそれぞれ各植付フレームの筒状部(被案内部材)に挿通してメインフレームに取付けるようにしてもよい。 【0063】また、移植装置において、苗載せ台と苗分送装置の前後配置を変える等、各構成要素の配置を変えて移植フレームに搭載することも可能である。 【0064】 【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、移植フレームを構成する複数のサブフレームをメインフレームに対して各別に組付けることができるようになって組立て作業を容易なものとでき、また、案内部材とサブフレームが拗れるようなことも少なくなって左右移動を円滑なものとできるとともにこの左右移動の調整も容易に行えるようになる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001052 【氏名又は名称】株式会社クボタ
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)6月19日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】安田 敏雄
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| 【公開番号】 |
特開平11−9023 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)1月19日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−163019 |
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