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【発明の名称】 田植機の苗載台構成
【発明者】 【氏名】笠原 敏章

【氏名】土井 邦夫

【要約】 【課題】折畳み機構を有する苗載台を載置する苗取りレールの左右幅を縮小する構成にする。

【解決手段】最外側の苗取り口186aより外側を分割し、折畳み側レール185aとし、上方に回動可能に枢支し、バネ体195による支点越えによって、水平位置と上方位置に付勢し、また、最外側の苗取り口の内側位置を分割し、取り外し可能とした。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 左右両端部の分割苗載台を折畳み可能とし、苗載台下部を摺動自在に載置する苗取りレールにおける外側の苗取り口の内側位置で分割し、両端の折畳み側レールを取り外し可能としたことを特徴とする田植機の苗載台構成。
【請求項2】 左右両端部の分割苗載台を折畳み可能とし、苗載台下部を摺動自在に載置する苗取りレールにおける外側の折畳み側レールを上方回動可能に枢支する構成において、中央側の苗取りレール前方に枢支板を固設し、該枢支板に枢支軸を固定し、該枢支軸に折畳み側レールを軸支したことを特徴とする田植機の苗載台構成。
【請求項3】 前記中央側の苗取りレール両側と両側の折畳み側レールの間にバネ体を介装し、該バネ体を枢支軸よりも後方に配置し、バネ体の支点越えによって折畳み側レールを水平方向と上方向きに維持可能としたことを特徴とする田植機の苗載台構成。
【請求項4】 左右両端部の分割苗載台を折畳み可能とし、分割苗載台にロックシャフトを摺動可能に配置し、該ロックシャフトの外側端部にロックレバーを枢支し、他端部を固定側の苗載台側部に係合させて、分割苗載台を固定する構成において、ロックシャフト途中部にピンを固設し、分割苗載台にロックシャフトを摺動自在に支持するシャフトガイドを設け、該シャフトガイドに前記ピンを案内する溝を設けてロックシャフトの回動を防止したことを特徴とする田植機の苗載台構成。
【請求項5】 偶数条を有する苗載台の裏側面に各条毎に縦送りクラッチ機構を配置した田植機において、2条毎に設けたワイヤーを途中部で二本に分岐させ、単一側のワイヤーをユニットクラッチレバーと連結し、分岐側のワイヤー端部をそれぞれ縦送りクラッチ機構と連結したことを特徴とする田植機の苗載台構成。
【請求項6】 請求項5記載の左右両側の縦送りクラッチ機構の間に、縦送り駆動機構からの動力が伝達される従動カムを配置したことを特徴とする田植機の苗載台構成。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、田植機の苗載台の左右全幅を短くするために、該苗載台を載置する苗取りレールの左右両端部を折り畳む構成に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、複数条を同時に植付け作業を行う、8条植えや、10条植えの田植機の苗載台を、苗載台左右両端部の数条の分割苗載台を機体中央側に折畳みできるように、上下二本の門形状のフレームを設けて、その二本の門形状のフレームによって苗載台が折り畳み可能として、苗載台の左右全幅を短くさせる技術は本出願人より提案済みとなっている。そして、左右両端部の分割苗載台を使用時に左右中央側の固定側苗載台側面に固定するために、分割苗載台の左右にロックシャフトを貫通させて、該ロックシャフトの外側端部にロックレバーを枢支し、ロックシャフトを押し込み、ロックシャフト内側端部を固定側苗載台の側面に挿入することで分割苗載台を固定していた。また、移動時や格納時等折り畳む場合には、ロックレバーを操作してロックシャフトを外側に摺動させて、ロックシャフト内側端部を固定側苗載台側面より抜脱して折畳み可能としていた。また、この折畳み機構を有する田植機を格納したり、移動走行させる際に、苗載台左右両端部を折り畳んで縮小させると同時に、苗載台下部を載置する苗取りレールの左右両端部を上方に折り畳んで、苗取りレールの左右幅を短くさせる技術も特願平8−293762によって提案されている。
【0003】また、苗載台の裏面上部にはユニットクラッチレバーが配設され、該ユニットクラッチレバーには数本のワイヤーを締結し、各ワイヤーの他端は縦送りローラの駆動を断接する縦送りクラッチ、植付爪の駆動を停止させるクラッチ機構、施肥機の繰り出し装置のクラッチ機構に締結した技術も公知となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の苗載台の左右両端部を折り畳むと同時に、該苗載台を載置する苗取りレール左右端部を上方に回動させる構成においては、左右幅を短くしても、前記苗取りレールは折畳み時の苗載台端部より側方に突出しており、更に左右幅を短くすることが望まれている。
【0005】また、前記分割苗載台を貫通させたロックシャフトを挿脱操作して、分割苗載台のロック若しはロック解除させる技術においては、ロックシャフトが分割苗載台に回動可能に枢支されており、該ロックシャフトを抜脱操作するロックレバーも回動し、該ロックレバーの操作方向が安定せず、操作性の悪いものとなっていた。
【0006】また、前記ユニットクラッチレバーによって、複数のクラッチ機構等を操作する為に、複数個のワイヤーを締結する構成においては、数本のワイヤーを締結するためにレバー側の支持構成が複雑となり、レバーを被装するカバーが大型化して、苗載台お裏側面にこのレバーを複数個を配設するには、配置が規制されるものとなっていた。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次に該課題を解決するための手段を説明する。即ち、左右両端部の分割苗載台を折畳み可能とし、苗載台下部を摺動自在に載置する苗取りレールにおける外側の苗取り口の内側位置で分割し、両端の折畳み側レールを取り外し可能としたものである。
【0008】また、左右両端部の分割苗載台を折畳み可能とし、苗載台下部を摺動自在に載置する苗取りレールにおける外側の折畳み側レールを上方回動可能に枢支する構成において、中央側の苗取りレール前方に枢支板を固設し、該枢支板に枢支軸を固定し、該枢支軸に折畳み側レールを軸支したものである。
【0009】また、前記中央側の苗取りレール両側と両側の折畳み側レールの間にバネ体を介装し、該バネ体を枢支軸よりも後方に配置し、バネ体の支点越えによって折畳み側レールを水平方向と上方向きに維持可能としたものである。
【0010】また、左右両端部の分割苗載台を折畳み可能とし、分割苗載台にロックシャフトを摺動可能に配置し、該ロックシャフトの外側端部にロックレバーを枢支し、他端部を固定側の苗載台側部に係合させて、分割苗載台を固定する構成において、ロックシャフト途中部にピンを固設し、分割苗載台にロックシャフトを摺動自在に支持するシャフトガイドを設け、該シャフトガイドに前記ピンを案内する溝を設けてロックシャフトの回動を防止したことを特徴とする田植機の苗載台構成。
【0011】また、偶数条を有する苗載台の裏側面に各条毎に縦送りクラッチ機構を配置した田植機において、2条毎に設けたワイヤーを途中部で二本に分岐させ、単一側のワイヤーをユニットクラッチレバーと連結し、分岐側のワイヤー端部をそれぞれ縦送りクラッチ機構と連結したことを特徴とする田植機の苗載台構成。
【0012】また、前記左右両側の縦送りクラッチ機構の間に、縦送り駆動機構からの動力が伝達される従動カムを配置したものである。
【0013】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を説明する。図1は苗載台の折畳み機構を備えた田植機の全体側面図、図2は同じく平面図、図3は苗載台の折畳み状態を示す図、図4は折畳み機構の平面図、図5は側部苗載台の部分側面図一部断面図、図6は本発明の苗取りレール端部の下面図、図7は同じく正面図、図8は同じく正面図、図9は苗載台の背面図、図10は本発明のロックレバーのガイド構成を示す正面図、図11は同じく側面図、図12はロックシャフトの周り止め構成を示す側面断面図、図13は同じくロックシャフトの周り止め構成を示す側面断面図、図14は縦フレームの支持構成を示す部分側面断面図、図15は分割苗載台の位置合わせを行う固定穴の側面図一部断面図、図16は植付けミッションケースの側面図、図17は本発明のワイヤーを有する苗載台の部分背面図である。
【0014】まず、乗用田植機について図1、図2より全体構成から説明する。作業者等が搭乗する走行車1の車体フレーム3前部上方にエンジン2を搭載し、ミッションケース4の前方にフロントアクスルケース5を介して前輪6を支持させると共に、前記ミッションケース4の後部にリヤアクスルケース7を連設し、該リヤアクスルケース7に後輪8を支持させる。そして、前記エンジン2を覆うボンネット9の両側に予備苗載台10・10を配設し、ステップ11を介して作業者等が搭乗する車体カバー12によって前記ミッションケース4等を覆い、前記車体カバー12上部に運転席13を取り付け、該運転席13の前方の前記ボンネット9後部に操向ハンドル14を配設している。
【0015】また、植付け部15は八条植え用の苗載台16や複数の植付け爪17等から構成されており、前高後低に配設した苗載台16を下部レール18及びガイドレール19を介して植付け本体側の植付けケース20に左右往復摺動自在に支持させると共に、一方向に等速回転するロータリーケース21を前記植付けケース20に回転自在にさせ、該ロータリーケース21の回転軸芯を中心にして対称位置に一対の爪ケース22・22を配設し、該爪ケース22・22の先端に植付け爪17・17を固設する。
【0016】また、前記植付けケース20の前部にローリング支点軸23を介して支持フレーム24を設け、トップリンク25及びロワーリンク26を含むリンク機構27を介して走行車1後部に前記支持フレーム24を連結し、前記リンク機構27を介して植付け部15を昇降させる昇降シリンダ28をロワーリンク26に連結している。そして、前記前輪6・6及び後輪8・8を走行駆動して移動すると同時に、左右に往復摺動可能な苗載台16から一株分の苗を植付け爪17によって取り出し、連続的に植付作業を行うように構成している。
【0017】また、前記運転席13等が設置された運転部には走行変速レバー29、植付け昇降兼作業走行変速用副変速レバー30、植付け感度調節レバー31、主クラッチペダル32、左右ブレーキペダル33・33が配設され、前記植付け部15下部には均平用センターフロート34、均平用サイドフロート35が配設され、前記運転席13後方には八条用の側条施肥部36が配設されている。
【0018】前記苗載台16は、図3〜図5、図9に示すように、左右最外端の各二条分の苗載台を分割して分割苗載台16a・16aとし、固定側苗載台の機体中央の二条分の苗載台を中央部苗載台16bとし、その両側に配置した各一条分の苗載台を側部苗載台16c・16cとし、該側部苗載台16c・16c上方に並行折畳み機構37を設け、前記分割苗載台16a・16aと側部苗載台16c・16cとを並行折畳み機構37を介して連結し、中央部苗載台16bの上方に略平行に分割苗載台16a・16aを折畳み可能に構成している。
【0019】また、図9に示すように、作業するために広げた状態では、前記側部苗載台16c上部外側面に突出した固定ピン124が分割苗載台16a上部内側面に穿設した固定穴123と嵌合して安定性を高めている。本実施例において、前記固定孔123は図15に示すように構成されている。前記固定孔123は、固定ピン124を嵌合する孔部123aと、該固定ピン124を孔部123a内にガイドするガイド部123bより形成されている。該ガイド部123bは、円錐状に形成され、側方端部より内側に向けて傾斜面を形成し、固定ピン124の先端も前記傾斜面に合わせた円錐状として、固定ピン124端部をガイド部123bに沿って孔部123a内にガイドしており、分割苗載台16aを側部苗載台16cの適所位置に固定するようにしている。
【0020】更に、前記苗載台16に横設する各レール18・19と、苗載台16の各リブ38位置の裏面に配設する縦フレーム84とをそれぞれ連結して、剛性の高いフレーム構造に形成している。また、各レール18・19と縦フレーム84と表側に横架した後述する各苗台フレーム39・40・41・42の端部をそれぞれ取付固定して、折畳み構造の強度を向上させている。
【0021】また、通常苗載台16を幅広に広げて作業するときには、図9、図10に示すように、分割苗載台16aの背面に配設した下部レール18及びガイドレール19内に、シャフトガイド129・129が配設され、該シャフトガイド129・129内に左右摺動自在に設けられたロックシャフト121の先端が、側部苗載台16cに配設したロック板122に嵌入固定されてロック状態とすることができる。
【0022】前記ロックシャフト121の端部は、図12に示すように、平板状に係合部121aが形成されている。前記ロック板122にロックシャフト121が挿入される孔122aと、該孔122aの上下端部に溝122bが形成され、ロック時及び解除のための摺動時に、ロックシャフト121の係合部121aが溝122b内に係合してガイドされ、回り止めが行われている。
【0023】前記ロックシャフト121の外側端部にロックレバー120基部が枢支ピン128によって枢支されている。また、前記ロックレバー120基部はカム部120aが形成され、該カム部120aは分割苗載台16a側面に固設する保持部材125に係合保持される。前記分割苗載台16aを折畳む際は、ロックレバー120を回動させると(図9左側120’)、カム部120aが分割苗載台16a側面に当接し、図10に示すように、ロックレバー120が外側に移動し、ロックシャフト121の内側端部はロック板122から脱抜し、該分割苗載台16aが回動可能な状態となり折畳みを行える。
【0024】前記ロックレバー120を回動操作して保持部材125との係合を外すと、ロックレバー120はロックシャフト121のみに支持され、従来では該ロックシャフト121と一体的にロックレバー120が前後方向に自由に回動しながら外側に抜脱されていた。そして、分割苗載台16aをロックさせる為に、ロックレバー120を保持部材125内に係合させるためには、先ずロックレバー120の向きを保持部材125に合わせる必要があった。本発明においては、図10、図11に示すように、前記ロックレバー120の回動方向を規制し、ロックレバー120の操作方向を一定方向に規制するために、前記保持部材125の左右側面に、ガイド体126・127を形成し、回り止め部材を配置している。
【0025】図10、図11に示すように、前記保持部材125の前方側面の上下途中位置に、ガイド体126が固設され、ガイド体126端部を外側に向かって突出させて、ガイド体126端部を、ロックレバー120前側面のカム部120aの左右途中位置まで延出している。また、保持部材125の後方側面に、側面視略L型のガイド体127が固設されている。該ガイド体127は、外側に向かって突出され、ガイド体127端部が保持部材125に保持されているカム部120aの外側端部まで延出されている。前記ガイド体127の上部はレバー120側(図11の紙面上の右側)に屈曲され、保持部材125に保持されているロックレバー120後側面に当接している。前記ガイド体127端部は、ガイド体126端部より外側に突出されている。
【0026】更に、前記ロックシャフト121の途中位置に左右方向に軸心を有するロックピン130が固設されている。一方、前記ロックシャフト121を摺動自在に支持するシャフトガイド129には、図13に示すように、ロックシャフト121を遊嵌する孔129aが開口され、該孔129の左右両側に回り止め用の溝129b・129bが形成されている。
【0027】よって、前記ロックレバー120を側方に回動させて、保持部材125よりカム部120aの係合を外し、カム部120a前後面をガイド体126・127に挟持させながら、ロックレバー120を回動させて、カム部120aによって保持部材125の係合が外れ、ロックレバー120を外側に移動させて、分割苗載台16aを折畳み可能にしている。前記ロックレバー120を外側に移動させると、ロックシャフト121と一体的にロックピン130が外側に移動し、シャフトガイド129内にロックピン130が移動され、その際に、前記ロックピン130は、孔129a内に係合され、ロックシャフト121の回り止めが行われ、ロックレバー120が前後方向に回動することが規制されている。
【0028】そして、前記分割苗載台16aをロックする為にロックレバー120を内側に移動させると、ロックピン130によって回り止めさせてロックシャフト121を内側に摺動する。前記ロックレバー120を水平状より上方に回動させて、ロックレバー120を上方に回動させてゆくと、回動の途中位置よりカム部120aがガイド体127とガイド体126との間で案内され、カム部120aが保持部材125内に係合され、分割苗載台16aがロックされる。従って、前記ロックレバー120は、操作方向以外の前後方向に回動することが規制されており、操作性の優れたレバーが構成されている。
【0029】次に、前記折畳み機構37について図3、図4、図5を用いて説明する。中央部苗載台16bの上部及び下部には、門形状の中央部上苗台フレーム39及び中央部下苗台フレーム40が、該中央部苗載台16b両側のリブ38・38上にそれぞれ上フレームホルダ53・53及び下フレームホルダ54・54を介して立設している。前記中央部上苗台フレーム39及び中央部下苗台フレーム40の中央から、中央フレーム39a及び40aが突出し、その先端が中央部苗載台16b中央のリブ38とそれぞれ上フレームホルダ53及び下フレームホルダ54を介して接続されている。前記中央フレーム39a略中央部からパイプ状部材が下方に突出し、中央フレーム40aの対応する箇所と接続され、縦フレーム43が形成され、上苗台フレーム39と下苗台フレーム40とを連結している。
【0030】同じく分割苗載台16aの上部及び下部には、門形状の分割部上苗台フレーム41及び分割部下苗台フレーム42が、該分割苗載台16a両側のリブ38・38上にそれぞれ上フレームホルダ53・53及び下フレームホルダ54・54を介して立設している。前記分割部上苗台フレーム41及び分割部下苗台フレーム42の中央から、中央フレーム41a及び42aが突出し、その先端が分割苗載台16a中央のリブ38とそれぞれ上フレームホルダ53及び下フレームホルダ54を介して接続されている。中央フレーム41a略中央部及び分割部上苗台フレーム41外側の屈曲部よりも先端の部分の略中央部の計二箇所からパイプ状部材が下方に突出し、それぞれ分割部下苗台フレーム42の分割部上苗台フレーム41に対応する箇所と接続され、縦フレーム43・43が形成され、上苗台フレーム41と下苗台フレーム42とを連結している。
【0031】前記縦フレーム43の前後端部は、図5に示す中央部苗載台16bの中央フレーム39a及び40a、に対向して配置されるボス部56・56内に挿入され、ボス部56・56外周に螺合されるボルト57によって固定されている。そして、本実施例において、図14に示すように、前記ボス部56に挿入孔56aが形成されている。そして、前記ボス部56の挿入孔56a内に弾性部材157を嵌入し、その後に縦フレーム43を挿入すると、縦フレーム43端部が弾性部材157に当接され、弾性部材157を圧縮しながら縦フレーム43を挿入し、ボス部56内の位置に合わせてボルト57を貫通させて縦フレーム43を固定している。よって、前記縦フレーム43の両端部がボス部56・56内に密着して固定され、組み立て精度を向上させることができる。尚、分割苗載台16aの中央フレーム41a及び42a、上苗台フレーム39と下苗台フレーム40の外側位置を連結する縦フレーム43も同様な構成によって連結されている。
【0032】前記中央部苗載台16bと分割苗載台16aの間に位置する一条幅の側部苗載台16c・16c部では、中央部苗載台16bの中央部上下苗台フレーム39・40の左右方向両側の屈曲部において、上下の屈曲部を連結するようにパイプ状部材である中央側回動支点フレーム44・44が固設されている。同じく分割苗載台16a・16aの分割部上下苗台フレーム41・42の左右方向内側の屈曲部において、上下の屈曲部を連結するようにパイプ状部材の分割側回動支点フレーム45・45が固設されている。また、前記側部苗載台16cには左右方向に補強部材となる補強ジョイント101・101を配設している。該補強ジョイント101の一端は回動支点フレーム44上部に枢支され、補強ジョイント101の他端(外側端部)をリブ38側に屈曲し、リブ38上面に固設し、側部苗載台16cの剛性を向上してねじれ等の発生を防止している。
【0033】前記中央側回動支点フレーム44の上下部にはそれぞれカム部材である上回転カム体46、下回転カム体47が、分割側回動支点フレーム45の上下部にはそれぞれ上回転カム体48、下回転カム体49が嵌合している。この上回転カム体46・48を門形状の上折畳みアーム50によって、また下回転カム体47・49を門形状の下折畳みアーム51によって連結することで、前記中央側回動支点フレーム44と分割側回動支点フレーム45とが連結されるので、上下折畳みアーム50・51を中央側回動支点フレーム44を支点として回動させ、該本体側苗載台16bの上方に略平行に分割苗載台16aを折畳んで位置させることを可能としている。
【0034】次に、前記苗載台16を、左右にスライドさせる構成について説明する。前記植付けケース20は、植付けミッションケース160の後側部に固設され、本体側より植付けミッションケース160内に伝達され、変速された動力が各植付けケース20内に伝達されている。図16に示すように、前記植付けミッションケース160には横送り動力を伝達する横送り軸161と縦送り動力を伝達する縦送り軸159が軸支されている。前記横送り軸161には、スベリ子受け163が外嵌され、苗載台16の裏側面に固設される連結アーム165内に係合されている。前記横送り軸161の回動によって、スベリ子受け163を左右往復動させることで、連結アーム165を介して苗載台16が横送りされている。
【0035】また、前記縦送り軸159には、縦送りカム159aが固設されている。一方、前記縦送りローラ99の回転軸の途中に従動カム98が介設されている。よって、苗載台1の横送りとともに、従動カム98が左右に往復動し、横送りの左右終端位置において、回転する縦送りカム159aに従動カム98が押当回動され、縦送りローラ99の回転軸が一定量回転し、縦送りベルト97を搬送駆動している。
【0036】図17に示すように、2条毎にユニットクラッチレバー90を配置し、その間の縦フレーム84下部に前記従動カム98が配設されている。前記従動カム98の配設した左右両側の条の下部に縦送りクラッチ機構96が配設されている。該縦送りクラッチ機構96は、回転軸に固設するクラッチギア95と、該クラッチギア95に係合、離脱される従動ギア94がクラッチギア95の側方の回転軸上に摺動自在に係合され、該従動ギア94を介して縦送りローラ99に動力が伝達されている。前記従動ギア94には、揺動アーム93の一端が係合され、揺動アーム93の他端にワイヤー92が締結されている。
【0037】そして、本発明において、該従動カム98の左右両側の縦送りクラッチ機構96の操作構成について説明す。前記苗載台16裏側面上部に枢支したユニットクラッチレバー90にワイヤー92端部が締結されている。該ワイヤー92はアウターケース91内に支持され、苗載台16裏側面に沿って下方に延出し、途中部で二本に分岐してワイヤー92aとワイヤー92bに形成されている。前記アウターケース91も途中部で二本に分岐され、一側のケース91aにワイヤー92aが支持され、他方のケース91bにワイヤー92bが収納されている。該ケース91aとケース91bとの他端が、縦フレーム84下部に固設したステー89・89に固設され、各ケース91a・91b端部よりワイヤー92a・92bを下方に延出し、従動カム98の側方の縦送りクラッチ機構96を操作する揺動アーム93の他端に締結されている。
【0038】よって、前記ユニットクラッチレバー90を操作すると、単一のワイヤー92が引っ張られ、該ワイヤー92が二本に分岐した各ワイヤー92a・92bが引っ張られ、従動カム98の左右両側の揺動アーム93・93が回動される。該揺動アーム93が回動すると、従動ギア94が摺動し、従動ギア94とクラッチギア95との係合が外れ、従動カム98の左右両側の縦送りローラ99への駆動伝達が離脱され、縦送りベルト97の搬送を停止することができる。従って、前記ユニットクラッチレバー90に二本のワイヤー92を直接に締結することなく、二個の縦送りクラッチ機構96を操作することができ、レバー90の支持構成をシンプルにすることができる。このシンプルに形成したユニットクラッチレバー90を苗載台16の裏側面への配置が規制されることなく、複数個を配置でき、様々な箇所の縦送りクラッチ機構96を操作することができ、縦送りクラッチ機構96の配置も制限されることもなくなり、従動カム98の左右両側の縦送りクラッチ機構96を操作することができる。
【0039】尚、前記ワイヤー92の途中部を更に分岐させて三本のワイヤー92に分岐させて、側部苗載台16c下方の植付けケース20内に連結させて、側部苗載台16cの縦送りの停止を行うと同時に、この条の苗取りを行う植付け爪17・17の駆動も停止させることができ、部品点数を削減させた構成にすることもできる。
【0040】次に、前記苗載台16下部を、左右にスライド自在に支持する構成について説明する。前記苗載台16下部は、植付けケース20上に上下位置調整可能に支持される苗取りレール185に摺動自在に載置されている。図5に示すように、前記苗取りレール185は、側面視四角形状のレール部188と該レール部188より後方に延出し、苗載台16底面を被装する苗取り板186より構成されている。前記レール部186の上部は、下部レール18の開放面内に係合されている。また、前記苗取り板186の左右方向の適所位置には、図2に示すように、複数個の苗取り口186a・186a・・・が開口されている。また、前記レール部188に規制クリンプ187が配設され、該規制クリンプ187上部に下部レール18が係合され、苗載台16の外れを防止している。
【0041】本発明において、前記苗取りレール185の最外側の苗取り口186aより外側位置が、上方に折畳み可能に分割され、折畳み側レール185aが形成されている。図6〜図8に示すように、前記折畳み側レール185aは、折畳み側レール185a前面にアーム体190を固設し、該アーム体190の端部を枢支板192の中央側に枢支している。即ち、中央側の苗取りレール185bの両端(図6の紙面上の左側面)位置の、苗取り口186aの左右両側にボルト191・191によってスペーサを介して枢支板192が中央側の苗取りレール185bの前方位置で固設されている。該枢支板192の左右中央部に枢支軸193が固定され、該枢支軸193前側に前記アーム体190が枢支され、ナット197の締め付けによって圧着されている。該アーム体190他端にはボルト194・194によって折畳み側レール185aの前面を固設して、中央側の苗取りレール185bと位置を合わせている。よって、前記折畳み側レール185aは、アーム体190を介して枢支軸193を支点として上下方向に回動でき、折畳み側レール185aを下方に回動させると、折畳み側レール185a内側端部が中央側の苗取りレール185b外側端部に当接して、折畳み側レール185aを左右水平状に位置させている。
【0042】また、前記アーム体190の回動支点である枢支軸193は、図7に示す正面視のように、苗取りレール185の上端より上方位置に配置される。
【0043】そして、前記アーム体190の前面にはバネ体195が配設され、該バネ体195の支点越えによって折畳み側レール185aを水平位置と上方回動位置の二位置に保持できるようにしている。即ち、外側の前記ボルト194に、バネ体195の一端を係止し、該バネ体195の左右途中部は上方に湾曲させて湾曲部195aを形成し、該湾曲部195aが枢支軸193の上方を迂回し該バネ体195の他端が左右内側のボルト191に係止させている。
【0044】従って、折畳み側レール185aを下方に回動させると、図7に示すように、バネ体195を係止するボルト194とボルト191とを結ぶ線が、回動支点である枢支軸193より下方に位置し、折畳み側レール185aを下方回動するようにバネ体195によって付勢されその状態が維持される。逆に、折畳み側レール185aを上方に回動させると、ボルト194とボルト191とを結ぶ線が枢支軸193より上方に移動し、図8に示すように、バネ体195は折畳み側レール185aを上方回動するように付勢されその状態が維持される。また、前記枢支板192の前面に規制体196が突出されており、該規制体196にアーム体190端部を当接させることで、アーム体190の回動が規制され、折畳み側レール185aを鉛直方向の上向きに位置させている。
【0045】次に、前記苗取りレール185の、左右幅を折畳む構成よりさらに短くする構成について説明する。図2、図6、図7に示すように、中央側の前記苗取りレール185bは、さらに取外しレール185cと固定側の苗取りレール185dとに分割されている。即ち、最外側の苗取り口186aより内側で、前記ボルト191より更に内側位置で分割され、取外しレール185cと固定側の苗取りレール185dとが形成されている。該取外しレール185cと固定側の苗取りレール185dとは、下面に連結プレート197を当接し、該連結プレート197をボルト等によって螺合することで、連結されている。螺合を外すことで、取外しレール185cと折畳み側レール185aとが一体的に取り外され、図2に示す苗取りレール185の右側のように、苗取りレール185の左右幅を縮小されている。よって、機体を格納庫等に収納し、苗載台16左右の分割苗載台16aを折畳み、該苗載台16を載置している苗取りレール185の、取外しレール185cと折畳み側レール185aとを取り外すことで、左右幅が大きく縮小され、コンパクトに収納することができる。
【0046】
【発明の効果】本発明は以上の如く構成したので、次のような効果を奏するのである。即ち、請求項1に記載するように、最外側の苗取り口より外側の苗取りレールを上方に回動可能に枢支し、最外側の苗取り口の内側位置を分割し、取り外し可能としており、田植機を格納庫等に収納し、苗載台左右の分割苗載台を折畳むと同時に、苗取りレールの、最外側の苗取り口より内側位置より取り外すことで、左右幅が大きく縮小され、コンパクトに収納することができる。
【0047】また、請求項2記載の如く、苗取りレールの左右外側を折畳み側レールとして分割し、中央側の苗取りレール前方に枢支板を固設し、折畳み側レール前方に固設したアーム体を、枢支板の枢支軸に軸支し、機体の移動時に苗載台の左右端部を折畳んで縮小すると同時に、苗取りレールも折畳み左右幅を縮小させることができる。また、前記折畳み側レールを枢支するアーム体と枢支板とを苗取りレールより前方位置に配置しており、該苗取りレール上を左右に摺動する苗載台の下部との間に間隔を広くすることができ、苗載台下部とこの枢支する部材との間に異物が挟まることがなく、苗載台を円滑に摺動させることができる。
【0048】また、請求項3記載の如く、バネ体の途中部を上方に湾曲させ、回動中心である枢支軸の上方を迂回して、バネ体を係止する構成としており、折畳み側レールを水平位置と上方回動位置との二方向にバネの支点越えによって付勢させている。水平位置に付勢することで、苗取りレールが水平状に支持され、苗載台の摺動が円滑に保たれ、上方側に付勢させることで、回動支点部の摩擦力が減少しても折畳み側レールを上方に位置させることができ、水平状に倒れることがなく、折畳みが確実となり、移動走行時に障害物に当接させることがない。
【0049】また、請求項4記載の如く構成することによって、分割苗載台をロックするロックシャフトを摺動操作するロックレバーが、ロックシャフトを中心として回動することが規制されており、ロックレバーの抜脱時及びロック操作位置の両時点においてロックレバーは操作方向のみに回動され、操作性が向上され、苗載台の折畳み作業を円滑に行うことができる。
【0050】また、請求項5記載の如く、ワイヤーの途中部を二方向に分岐して、二個の縦送りクラッチ機構に連動させることで、二個の縦送りクラッチ機構を操作する為に、二本のワイヤーを単一のレバーに締結する必要がなくなり、レバーにワイヤーを締結する構成がシンプルとなり、コンパクトなレバーを構成することができ、ワイヤーを支持するアウターケース等の部品点数を削減させることができ、コストを安くすることができる。
【0051】また、請求項6記載の如く、ワイヤーの途中部を二方向に分岐させて、二本のワイヤーを単一のレバーに締結する必要がなくなり、レバーにワイヤーを締結する構成がシンプルとなり、レバーを苗載台に配置することが規制されることがなくなり、様々な箇所の縦送りクラッチ機構を操作することのできるレバーを配置することができ、縦送り駆動が苗載台に伝達される従動カムの左右両側の縦送りクラッチ機構を分岐させたワイヤーに連動させることができ、この両側の条の植付けを行う植付爪を駆動させている植付けケースの駆動のクラッチ機構と対応させることで、機能的な苗載台が構成される。
【出願人】 【識別番号】000006851
【氏名又は名称】ヤンマー農機株式会社
【出願日】 平成9年(1997)6月13日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】矢野 寿一郎
【公開番号】 特開平11−18
【公開日】 平成11年(1999)1月6日
【出願番号】 特願平9−157250