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【発明の名称】 乗用管理機の動力取り出し機構
【発明者】 【氏名】丹治 光彦

【氏名】新古 忠之

【氏名】中田 茂

【要約】 【課題】機体フレームの前下部に前輪を配し、後部に後輪を配し、後上部に運転席を配置し、腹部に昇降自在に作業機を吊設し、動力取り出し装置を装着した乗用管理機において、該乗用管理機に装着可能な作業機の種類を増大させることを課題とする。

【解決手段】機体フレーム1の前下部に前輪2を一輪配し、後部に後輪3を二輪配し、後上部に運転席12を配置し、腹部に作業機26を配設可能とした三輪乗用管理機において、機体フレームの前部に設けたフロントケース7に前部PTO軸65を挿嵌し、該フロントケース内に収容した前輪駆動伝達経路より動力を取り出すように構成し、前記前部PTO軸をフロントケースに側方より着脱可能に配置し、該フロントケース内の前部PTO軸上にベベルギヤ64を挿嵌固定し、該ベベルギヤを介して動力を前部PTO軸に伝達するように構成した。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 機体フレームの前下部に前輪を一輪配し、後部に後輪を二輪配し、後上部に運転席を配置し、腹部に作業機を配設可能とした三輪乗用管理機において、機体フレームの前部に設けたフロントケースに前部PTO軸を挿嵌し、該フロントケース内に収容した前輪駆動伝達経路より動力を取り出すように構成したことを特徴とする乗用管理機の動力取り出し機構。
【請求項2】 前記前部PTO軸をフロントケースに側方より着脱可能に配置し、該フロントケース内の前部PTO軸上にベベルギヤを挿嵌固定し、該ベベルギヤを介して動力を前部PTO軸に伝達するように構成したことを特徴とする請求項1記載の乗用管理機の動力取り出し機構。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、前部に前一輪、後部に後二輪を配した3輪形の乗用管理機のPTOの取り出しの構成に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、3輪形の乗用管理作業車は、ミッションから出力された駆動力を前輪に伝達し、該前輪を駆動可能に構成しており、機体前部と機体後部を接続する機体フレーム内には、駆動伝達機構が配置されており、フロントケースおよびフロントアクスルケースを介して駆動力が前輪に伝達される構成になっている。一方、PTO出力はミッションケース下部より前方に突出されたPTO軸からユニバーサルジョイント、PTO伝動軸を介して、該乗用管理作業車腹部に装着された作業機に動力が伝達される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前輪に駆動力を伝達する駆動力伝達機構は前輪にのみ駆動力を伝達するものであり、該前輪への駆動力伝達機構は他の機構に流用されることが無く、前輪を駆動する為にだけ該前輪への駆動力伝達機構が構成されている。また、PTO軸はミッションケース下部に構成されており、該乗用管理作業車の腹部に作業機を装着する場合には、作業機への駆動力は前記ミッションケース下部に構成されたPTO軸により入力されるため、作業機への駆動力の入力は該作業機の後部よりおこなわれるため該乗用管理作業車に装着可能な作業機が限定される。また、該乗用管理作業車に装着可能な作業機の設計上の自由度を減少させる可能性がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次に該課題を解決するための手段を説明する。すなわち、請求項1に記載した如く、機体フレームの前下部に前輪を一輪配し、後部に後輪を二輪配し、後上部に運転席を配置し、腹部に作業機を配設可能とした三輪乗用管理機において、機体フレームの前部に設けたフロントケースに前部PTO軸を挿嵌し、該フロントケース内に収容した前輪駆動伝達経路より動力を取り出すように構成したものである。また、請求項2に記載した如く、前記前部PTO軸をフロントケースに側方より着脱可能に配置し、該フロントケース内の前部PTO軸上にベベルギヤを挿嵌固定し、該ベベルギヤを介して動力を前部PTO軸に伝達するように構成した。
【0005】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を説明する。図1は腹部に中耕ロータリを装着し下降させた状態の乗用管理機の全体側面図、図2は乗用管理機の前部を示す側面図、図3は乗用管理機の側面断面図、図4はフロントケースの平面断面図、図5はフロントケースおよびフロントアクスルケースの正面断面図、図6はフロントケースおよびフロントアクスルケースの側面断面図である。
【0006】まず、本発明に係わる三輪型乗用管理機の全体構成を図1、図2により説明する。三輪型乗用管理機において、前後方向に延びた機体フレーム1の後部に運転部Bが配され、該機体フレーム1の後端部にはエンジン6が搭載され、ミッションケース51によって走行変速し、該ミッションケース51の下部に配するリアアクスルケース4より後輪駆動ケース5を介して後輪3・3が駆動される。
【0007】前記ミッションケース51からは機体フレーム1内に配置した動力伝達軸を介して前輪2に動力を伝達する構成とし、該機体フレーム1の前部にはフロントケース7を設け、該フロントケース7下部に鉛直方向を軸芯として左右回動可能に前輪駆動ケース8を装着し、該前輪駆動ケース8に一輪の前輪2を支持して駆動できるようにして、三輪駆動車を構成している。尚、前記フロントケース7上部はカバー30で被装されている。
【0008】また、前記エンジン6はボンネット10によって被装され、該ボンネット10の前方にはミッションケース51及び後輪3を被装する車体カバー11が配され、該車体カバー11上には運転席12が載置され、該運転席12前方の機体フレーム1上にはステアリングコラム13が立設されている。該ステアリングコラム13の上部より上方にはステアリングハンドル14が突出され、該ステアリングコラム13の右側部には図示せぬアクセルレバーが突出されるとともに、ステアリングコラム13下部側方にサイドクラッチペダル16が配置されている。
【0009】また、前記前輪2と後輪3との間の腹部には作業機装着装置29が配される。該作業機装着装置29は図2、図3に示すように、前記機体フレーム1の前下部(フロントケース7の後方位置)に、左右一対のブラケット18・18が下方に突出され、該ブラケット18・18の上下に支持軸169・170が横架されている。上方の支持軸169の両端部に上リンク19・19の前部が枢支され、下方の支持軸170両端部に下リンク20・20前部が枢支されている。前記上リンク19・19は機体フレーム1の左右幅に略等しい間隔に設けられている。該上リンク19を機体フレーム1の側方に位置するまで上昇回動させることができ、作業機26を持ち上げられるようにしている。更に、上リンク19と下リンク20の途中部には連結アーム160によって連結され、平行リンクが構成されている。
【0010】また、前記ブラケット18・18に昇降シリンダ22の基部が枢支され、該昇降シリンダ22のロッド先端は前記下リンク20・20の途中部と前記連結アーム160下端を連結した連結ピン163に枢支され、該昇降シリンダ22が平行リンクの左右方向の中央位置に介装されるようにしている。
【0011】前記上リンク19の後端と下リンク20の後端に装着部材であるヒッチ21が枢支され、該ヒッチ21に作業機26が係止される。図1に示すように、該ヒッチ21からは棒状のツールバー23が左右方向に延出され、該ツールバー23の中央部と左右側部に、取付け位置を変更可能に複数の作業機26を装着できるようにし、複数条の管理作業を行えるようにしている。尚、作業機26としてはロータリ耕耘機、雑草を取り除く熊手形状のレーキ等が配置できる。
【0012】また、前記ツールバー23の左右方向中央位置には動力入力ケース36が固設されており、該動力入力ケース36の入力軸には、前記ミッションケース51下部より前方に突出されたPTO軸35からユニバーサルジョイント、PTO伝動軸37を介して動力が伝達される。前記動力入力ケース36から、側方に動力軸38・38が突出され、該動力軸38が作業機26としての各ロータリ耕耘機のチェーンケース25上部内に挿入され、ロータリ耕耘機に動力が伝達されるのである。
【0013】更に、前記ヒッチ21の後面に機体フレーム1側に係止するための係止体44(図2)が固設され、また、前記ステアリングコラム13直前方の機体フレーム1の下部にステー140・140を下方に突出し、該ステー140・140下端部に回動アーム142・142の上端部が枢支され、回動アーム142・142の他端部に係止ピン141が外側方に突出して軸支されている。該係止ピン141の一側端部に操作杆143の前端部が枢支され、操作杆143の後端が前記ステアリングコラム13下部の側方に略前後に摺動自在に支持されている。
【0014】そして、作業機26を最上位置まで上昇させて、前記操作杆143を前方に摺動操作して、回動アーム142が下方へ回動され、係止ピン141が係止体144の下方に移動し、係止体44と係止ピン141とが係合され、作業機26を腹部に配した状態で移動する場合に、作業機26を最上昇位置に確実に保持することができるようにしている。
【0015】次に、前記機体フレーム1について、図1〜図3を用いて説明する。前記機体フレーム1は、前後方向に長く筒状に形成され、ステアリングコラム13を立設した前後方向略中央位置におて、前部フレーム1aと後部フレーム1bとを連結し、この連結部下方に作業機26を位置させ、更に後部フレーム1bの後端部にエンジンフレーム1cが固定されて、機体フレーム1を構成している。
【0016】前記エンジンフレーム1cは水平状に配設されて、前端が取付プレート31を介して後部フレーム1bに固設され、該エンジンフレーム1cの後上部にエンジン6が載置され、エンジンフレーム1cの前部にミッションケース51が載置されている。前記ミッションケース51より側方に突出したリアアクスルケース4は、エンジンフレーム1cの側面に固定した側部フレーム32上に支持されている。更に、エンジンフレーム1c側部の前後途中部より上方にフレーム33・33を立設し、該フレーム33・33上に門型のガイドフレーム34が固設され、運転席12上方にキャノピー52が取付けられている。
【0017】また、前記後部フレーム1bは、断面視で前下方が開放された「コ」字状に形成され、後部フレーム1bの後端部をミッションケース51の直前方に位置させている。前記後部フレーム1b内には、ミッションケース51の上部より前方に突出される出力軸よりユニバーサルジョイントを介して第一動力伝達軸9aと連結されて、該第一動力伝達軸9aは前高後低に配置され、さらに前記ミッションケース51の下部より前記PTO軸35が突出されている。該PTO軸35にユニバーサルジョイント、PTO伝動軸37を介して作業機26に動力が伝達され、該PTO伝動軸37は伸縮可能に構成されて、作業機26を昇降させたときに伸縮して突っ張らないようにしながら動力の伝達を可能とし、上昇させた時には「コ」字状に形成された後部フレーム1b内に収納されるようにしている。
【0018】更に、前記後部フレーム1bには、下部左右両側に図示せぬステップが形成されて、その外周部にはパイプ体を屈曲した枠体41が設けられ補強し、ステップの側部より乗降できるようにしている。また、前記枠体41後部より前上方にアームレスト50が立設されている。
【0019】また、前記前部フレーム1aは筒状に形成されて、前記第一動力伝達軸9aの前部がユニバーサルジョイントを介して第二動力伝達軸9c後部に連結され、該第二動力伝達軸9cは前部フレーム1aと後部フレーム1bの連結部の内側に回転自在に支持されてその前後両側にユニバーサルジョイントを配置している。該第二動力伝達軸9c前部はユニバーサルジョイントを介して第三動力伝動軸9bの後部に連結されて、該第三動力伝動軸9bは前部フレーム1a内に収容している。該前部フレーム1a及び後部フレーム1bをフロントケース7に動力を伝達する伝動軸のケースとし、前輪駆動ケース8を介して前輪2を駆動するようにしている。
【0020】更に、前記前部フレーム1a内には、操向用の回動軸43が支持され、該操向用の回動軸43後部が、ジョイント軸46を介してステアリングハンドル14の操作軸45下部に連動連結され、ステアリングハンドル14を回動することで、回動軸45・43等を介してフロントケース7、前輪駆動ケース8とともに前輪2を操向回動するようにしている。
【0021】次に、カバー30の下方に配設したフロントケース7内の構成について説明する。図4〜図6に示すように、前記フロントケース7後部側面には前輪第一伝動軸61が前後方向に配設されており、該フロントケース7に回動自在に支持されている。該前輪第一伝動軸61の後端には、前記第三動力伝動軸9bの前端を接続しており、該第三動力伝動軸9bを介して駆動動力を伝達可能に構成している。該前輪第一伝動軸61の前部は、フロントケース7内に突出しており、該前輪第一伝動軸61の前端には前輪第一伝動ギヤ62が該前輪第一伝動軸61に挿嵌固定されている。該前輪第一伝動ギヤ62の上方には前輪第二伝動ギヤ63が配設されており、該前輪第二伝動ギヤ63はフロントケース7上部において前輪第二伝動軸66に挿嵌固定されており、前記前輪第一伝動ギヤ62に噛合している。前輪第一伝動ギヤ62及び前輪第二伝動ギヤ63はベベルギアで構成されている。これにより、前記第三動力伝動軸9bにより、前輪第一伝動軸61が回動され、前輪第一伝動ギヤ62が回動し、該前輪第一伝動ギヤ62に噛合した前輪第二伝動ギヤ63が回動され、前輪第二伝動軸66に駆動力を伝達可能に構成している。
【0022】前記前輪第二伝動軸66は、フロントケース7内において上下方向に配設されており、該前輪第二伝動軸66の上端は前記フロントケース7に回動自在に支持されている。該前輪第二伝動軸66の上部には前記前輪第二伝動ギヤ63が挿嵌固定されており、該前輪第二伝動軸66の下端はフロントケース7の下方に配設されたフロントアクスルケース8内の上部に突出している。該前輪第二伝動軸66の下端には、第三伝動ギヤ67が挿嵌固定されており、前輪第四伝動ギヤ67と噛合している。該前輪第四伝動ギヤ68は、前記フロントアクスルケース8の上部において、前記第三伝動ギヤ67の下方に配設されており、該フロントアクスルケース8の上部において左右方向に横設した第三伝動軸69の一端が挿嵌固定されている。該第三伝動軸69は、フロントアクスルケース8の上部において、該フロントアクスルケース8の側部に該第三伝動軸69の端部が回動自在に支持されており、該第三伝動軸69の一端は該フロントアクスルケース8の側部に固設されたチェンケース83内に突出しており、該チェンケース83内において、第三伝動軸69の一端にはスプロケット82が挿嵌固定されている。該スプロケット82にはチェン82が懸架されており、該チェン82を介して前記前輪2に動力を伝達可能に構成されている。
【0023】上記の構成により、第三動力伝動軸9bにより駆動力がフロントケース7内に前輪第一伝動軸61に伝達され、該前輪第一伝動軸61より第一駆動ギヤ62および前輪第二駆動ギヤ63を介して前輪第二伝動軸66に伝達され、前輪第三伝動ギヤ67が駆動されると共に前輪第三伝動軸69が回動し、スプロケット81によりチェン82を介して前輪2が駆動される。
【0024】また、前記フロントケース7上部には、第一前輪操向軸71が前後方向に配設されており、該フロントケース7に回動自在に固定されている。該第一前輪操向軸71の後端は、フロントケース7の後面において後方突出しており、該第一前輪操向軸71の後端には前記回動軸43の先端が接続可能に構成されている。これにより、該回動軸43の回動を第一前輪操向軸71に伝達可能に構成されている。
【0025】該第一前輪操向軸71は、前部においてウォームギヤ72に挿嵌固定しており、第一前輪操向軸71の回動に伴い該ウォームギヤ72が回動する構成をとっている。該ウォームギヤ72の側方には、該フロントケース7内において上下方向に配設した枢軸75に回動自在に挿嵌されたウォームホイール73が配設されている。該枢軸75の両端部は、フロントケース7固設されており、該枢軸75に挿嵌した前記ウォームホイール73および、該ウォームホイール73の下面に固設したギヤ74を回動自在に枢支している。
【0026】該ギヤ74の側方には操舵ギヤ85が配設されており、該操舵ギヤ85はステアリングシリンダ84の上部に挿嵌固定され、前記ギヤ74に噛合する構成になっている。ステアリングシリンダ84には、前記前輪第二伝動軸66が挿嵌しており、該ステアリングシリンダ84はフロントケース7に回動自在に固定されている。また、ステアリングシリンダ84の下端はフロントアクスルケース8に固設しており、操舵ギヤ85の回動に伴いステアリングシリンダ84が回動可能に構成されている。即ち、該ステアリングシリンダ84を介して前記フロントアクスルケース8がフロントケース7に接続される構成になっている。
【0027】上記構成によりステリング14を回動し、前記回動軸43を介して回動し、第一前輪操向軸71を回動し、ウォームギヤ72およびウォームホイール73を回動させ、ステアリングシリンダ84を回動し、フロントアクスルケース8を回動することにより、前輪2の操舵を可能に構成している。
【0028】また、フロントケース7の側部には前部PTO軸65が左右方向に配設されており、該フロントケース7の該前部PTO軸65を配設した側壁には該前部PTO軸65を支持するために内側にフロントケース7に一体成形された支持部が構成されており、該前部PTO軸65は前記支持部においてベアリングを介してフロントケース7に回動自在に支持されている。
【0029】該前部PTO軸65の一端はフロントケース7内に突出しており、該前部PTO軸65の一端に前部PTO駆動ギヤ64が挿嵌固定されている。該前部PTO駆動ギヤ64は前記前輪第二伝動ギヤ63の下方に配置されており、前部PTO駆動ギヤ64と前輪第二伝動ギヤ63が噛合可能に構成されている。該前部PTO駆動ギヤ64はベベルギヤにより構成されており、前記前輪第二伝動ギヤ63に噛合し、該前輪第二伝動ギヤ63に伝達される駆動力を前部PTO軸65に伝達可能に構成されている。
【0030】該前部PTO軸65の他端は、フロントケース7の側部より該フロントケース7の外側に突出しており、前記前部PTO駆動ギヤ64により取り出された駆動力をフロントケース7外に伝達可能に構成している。このため、フロントケース7に伝達された前輪の駆動力を前部PTO駆動ギヤ64および前部PTO軸65により、該フロントケース7の外部に取り出すことが可能である。即ち前輪駆動伝達経路の途中でPTOを取り出し可能である。
【0031】上記の構成において、フロントケース7より突設された前部PTO軸65より作業機への駆動力を供給可能であり、前記ミッションケース51下部より前方に突出されたPTO軸35からも作業機への駆動力を供給可能である。即ち、管理機の前記前輪2と後輪3との間の腹部の作業機装着装置29に装着した作業機の前方および後方より駆動力を供給可能であり、該管理機に装着可能な作業機の種類を増大可能であり、該管理機による作業領域を拡大可能である。また、前輪2の駆動力伝達経路の途中において、前部PTO駆動ギヤ64および前部PTO軸65により駆動力を取り出す構成をとるため、駆動力取り出しの構成を簡単に行うことが可能であり、該前部PTO軸65への駆動力取り出し機構の耐久性を向上可能である。また、フロントケース7の側面に軸挿入孔を開口して蓋をしておくことで、容易に後付けが可能であり、該機構の製造時における組立性、整備性も向上可能である。また、構成部品の数を減少可能であり、製造コストを減少可能である。
【0032】
【発明の効果】本発明は以上の如く構成したので、次のような効果を奏するのである。すなわち、請求項1に記載した如く、機体フレームの前下部に前輪を一輪配し、後部に後輪を二輪配し、後上部に運転席を配置し、腹部に作業機を配設可能とした三輪乗用管理機において、機体フレームの前部に設けたフロントケースに前部PTO軸を挿嵌し、該フロントケース内に収容した前輪駆動伝達経路より動力を取り出すように構成したので、該前輪駆動伝達経路を動力取り出し装置への駆動伝達経路として共用可能である。このため、前輪駆動伝達機構を動力取り出し装置への駆動伝達機構として利用可能であるため、部品点数を減少可能であり、機体フレーム内に配設する前記動力伝達機構を簡便に構成可能であり、該動力伝達機構の設計上の自由度を向上でき、乗用管理作業車の設計上の自由度を向上可能である。また、駆動伝達機構の軽量化を行えるため、乗用管理作業車の前部の重量を軽減可能であり、機体前部に動力取り出し装置を装着した場合においても従来の乗用管理作業車と操向性の変化は殆ど無視できる。また、乗用管理作業車の機体腹部に作業機を装着し、該機体前部に配設した動力取り出し装置より動力を入力可能であるため、該乗用管理作業車の機体腹部に装着可能な作業機の種類を拡大可能である。これにより、該乗用管理作業車による作業の種類を増大可能であり、該乗用管理作業車の作業領域を拡大可能である。
【0033】また、請求項2に記載した如く、前記前部PTO軸をフロントケースに側方より着脱可能に配置し、該フロントケース内の前部PTO軸上にベベルギヤを挿嵌固定し、該ベベルギヤを介して動力を前部PTO軸に伝達するように構成したので、該フロントケースにおいて、簡便な構成により乗用管理作業車の機体前部に動力取り出し装置を構成可能であり、該乗用管理作業車の腹部に装着する作業機の前方より動力を入力可能である。このため、該乗用管理作業車の機体腹部に装着可能な作業機の種類を拡大可能であり、該乗用管理作業車による作業の種類を増大可能であり、該乗用管理作業車の作業領域を拡大可能である。また、従来の乗用管理作業車の構成の大部分を流用可能であるため、従来の乗用管理作業車の部品および製造工程を流用可能であり、該乗用管理作業車の製造コストを減少可能である。また、簡便な構成により動力取り出し装置を構成したので、該動力取り出し装置の耐久性を向上可能であり、後付けも可能となり、該機構の製造時における組立性、整備性を向上可能である。また、構成部品の数を減少可能であり、製造コストを減少可能である。
【出願人】 【識別番号】000006851
【氏名又は名称】ヤンマー農機株式会社
【出願日】 平成10年(1998)5月13日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】矢野 寿一郎
【公開番号】 特開平11−318112
【公開日】 平成11年(1999)11月24日
【出願番号】 特願平10−129986