| 【発明の名称】 |
トラクタの作業機連結装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】平田 光喜
【氏名】中島 健一郎
【氏名】安宮 久勝
【氏名】前山 達哉
【氏名】藤本 駿児
【氏名】田井 通生
【氏名】坂根 弘史
【氏名】岡村 誠一
【氏名】山地 一平
【氏名】内田 隆史
【氏名】黒原 孝仁
【氏名】梅木 和美
【氏名】大野 貴章
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| 【要約】 |
【課題】ひとつの連結枠でより多くの作業機をより適正に連結できるようにする。
【解決手段】トラクタ車体2にトップリンク3及び左右一対のロワーリンク4を有する三点リンク機構5を介して連結枠6を連結し、この連結枠6に上連結部7と左右一対の下連結部8とを形成して作業機9の上係合部10及び左右一対の下係合部11をそれぞれ係合し、トラクタ車体2のPTO軸12と作業機9のPIC軸13とをジョイント軸14で連結する。前記上係合部10から下係合部11までの距離の異なる2種類以上の作業機9を連結すべく、前記連結枠6における上連結部7の位置を基準にして、上連結部7からの距離が異なる2箇所以上の下連結部8を設ける。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 トラクタ車体(2)にトップリンク(3)及び左右一対のロワーリンク(4)を有する三点リンク機構(5)を介して連結枠(6)を連結し、この連結枠(6)に上連結部(7)と左右一対の下連結部(8)とを形成して作業機(9)の上係合部(10)及び左右一対の下係合部(11)をそれぞれ係合し、トラクタ車体(2)のPTO軸(12)と作業機(9)のPIC軸(13)とをジョイント軸(14)で連結しており、前記上係合部(10)から下係合部(11)までの距離の異なる2種類以上の作業機(9)を連結すべく、前記連結枠(6)における上連結部(7)の位置を基準にして、上連結部(7)からの距離が異なる2箇所以上の下連結部(8)を設けていることを特徴とするトラクタの作業機連結装置。 【請求項2】 前記2箇所以上の下連結部(8)の1箇所のものを位置固定しかつ他のものを位置変更自在に設けていることを特徴とする請求項1に記載のトラクタの作業機連結装置。 【請求項3】 トラクタ車体(2)にトップリンク(3)及び左右一対のロワーリンク(4)を有する三点リンク機構(5)を介して連結枠(6)を連結し、この連結枠(6)に上連結部(7)と左右一対の下連結部(8)とを形成して作業機(9)の上係合部(10)及び左右一対の下係合部(11)をそれぞれ係合し、トラクタ車体(2)のPTO軸(12)と作業機(9)のPIC軸(13)とをジョイント軸(14)で連結し、前記連結枠(6)にジョイント軸(14)を保持する保持具(15)を設けており、前記PIC軸(13)から上係合部(10)及び/又は下係合部(11)までの距離の異なる2種類以上の作業機(9)を連結すべく、前記連結枠(6)における保持具(15)の位置を基準にして、保持具(15)からの距離が異なる2箇所以上に上連結部(7)及び/又は下連結部(8)を設けていることを特徴とするトラクタの作業機連結装置。 【請求項4】 前記2箇所以上の上連結部(7)及び/又は下連結部(8)の1箇所のものを位置固定しかつ他のものを位置変更自在に設けていることを特徴とする請求項3に記載のトラクタの作業機連結装置。 【請求項5】 トラクタ車体(2)にトップリンク(3)及び左右一対のロワーリンク(4)を有する三点リンク機構(5)を介して連結枠(6)を連結し、この連結枠(6)に上連結部(7)と左右一対の下連結部(8)とを形成して作業機(9)の上係合部(10)及び左右一対の下係合部(11)をそれぞれ係合し、トラクタ車体(2)のPTO軸(12)と作業機(9)のPIC軸(13)とをジョイント軸(14)で連結しており、前記上係合部(10)から下係合部(11)までの距離の異なる2種類以上の作業機(9)を連結すべく、前記連結枠(6)における下連結部(8)の位置を基準にして、下連結部(8)からの距離が異なる2箇所以上の位置に上連結部(7)を設けていることを特徴とするトラクタの作業機連結装置。 【請求項6】 前記2箇所以上の上連結部(7)の1箇所のものを位置固定しかつ他のものを位置変更自在に設けていることを特徴とする請求項5に記載のトラクタの作業機連結装置。 【請求項7】 トラクタ車体(2)にトップリンク(3)及び左右一対のロワーリンク(4)を有する三点リンク機構(5)を介して連結枠(6)を連結し、この連結枠(6)に上連結部(7)と左右一対の下連結部(8)とを形成して作業機(9)の上係合部(10)及び左右一対の下係合部(11)をそれぞれ係合し、トラクタ車体(2)のPTO軸(12)と作業機(9)のPIC軸(13)とをジョイント軸(14)で連結しており、前記上係合部(10)から下係合部(11)までの距離の異なる2種類以上の作業機(9)を連結すべく、前記連結枠(6)における下連結部(8)の位置を基準にして、下連結部(8)からの距離が異なる2箇所以上の位置に上連結部(7)を設け、かつ、連結枠(6)における下連結部(8)とロワーリンク(4)の連結点(16)とを略同心状に配置していることを特徴とするトラクタの作業機連結装置。 【請求項8】 前記連結枠(6)における左右ロワーリンク(4)の連結点(16)及び/又は左右下連結部(8)を左右間隔調整自在にしていることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載のトラクタの作業機連結装置。 【請求項9】 前記連結枠(6)における左右ロワーリンク(4)の連結点(16)及び/又は左右下連結部(8)を左右間隔を異ならせて複数組有していることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載のトラクタの作業機連結装置。 【請求項10】 前記連結枠(6)にジョイント軸(14)を保持する保持具(15)を上下及び/又は前後位置変更自在に設けていることを特徴とする請求項1、2、5〜7のいずれかに記載のトラクタの作業機連結装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、トラクタの作業機連結装置に係り、より具体的には、カテゴリの異なる作業機、標準三点リンク仕様作業機及び特殊三点リンク仕様作業機等の複数種類の作業機を、ひとつの(同じ)連結枠を用いて連結するようにした作業機連結装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】トップリンクと左右のロワーリンクとを定型化する連結枠(クイックカプラー又はオートヒッチと称される)をひとつ用いて、複数種類の作業機を連結するようにしたトラクタの作業機連結装置は、特開昭63−36702号公報等で公知である。 【0003】この公知技術は、トラクタ車体にトップリンク及び左右一対のロワーリンクを有する三点リンク機構を介して連結枠を連結し、この連結枠に上連結部と左右一対の下連結部とを形成して作業機の上係合部及び左右一対の下係合部をそれぞれ係合し、トラクタ車体のPTO軸と作業機のPIC軸とをジョイント軸で連結している。 【0004】そして、上連結部の位置を調整自在にして、作業機における上係合部から下係合部までの距離の異なる複数種類の作業機を連結可能にしている。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】前記公知技術においては、主に装着される作業機も位置調整可能な上連結部でしか連結できず、下連結部とロワーリンクの後部連結点との位置関係が不変であり、上連結部とトップリンクの後連結端部との位置関係、連結枠とPIC軸との位置関係等が可変であり、上連結部、PIC軸等を基準にして作業機を連結することは困難である。 【0006】また、欧米式の標準三点リンク仕様の作業機でも、日本特有の特殊三点リンク仕様の作業機でも、上係合部から下係合部までの距離が微妙に異なる場合があり、作業機には対応することが困難になっている。さらに、三点リンク機構のカテゴリには、カテゴリ1からカテゴリ4、カテゴリIN等と複数種類あり、連結枠における左右ロワーリンクの連結点間隔、左右下連結部間隔等が、広い方がよい場合又は狭い方がよい場合があるが、前記公知技術では間隔を変更することが困難なために、複数のカテゴリに対応することが困難になっている。 【0007】本発明は、このような種々の点に鑑み、ひとつの連結枠でより多くの作業機をより適正に連結できるようにしたトラクタの作業機連結装置を提供することを目的とする。 【0008】 【課題を解決するための手段】本発明における課題解決のための第1の具体的手段は、トラクタ車体2にトップリンク3及び左右一対のロワーリンク4を有する三点リンク機構5を介して連結枠6を連結し、この連結枠6に上連結部7と左右一対の下連結部8とを形成して作業機9の上係合部10及び左右一対の下係合部11をそれぞれ係合し、トラクタ車体2のPTO軸12と作業機9のPIC軸13とをジョイント軸14で連結しており、前記上係合部10から下係合部11までの距離の異なる2種類以上の作業機9を連結すべく、前記連結枠6における上連結部7の位置を基準にして、上連結部7からの距離が異なる2箇所以上の下連結部8を設けていることである。 【0009】これによって、連結枠6における上連結部7の位置を基準にして、上係合部10から下係合部11までの距離の異なる2種類以上の作業機9が連結可能になる。本発明における課題解決のための第2の具体的手段は、第1の具体的手段に加えて、前記2箇所以上の下連結部8の1箇所のものを位置固定しかつ他のものを位置変更自在に設けていることである。 【0010】これによって、連結枠6における上連結部7の位置を基準にして、上係合部10から下係合部11までの距離の異なる2種類以上の作業機9、特に前記距離が微妙に異なる作業機9が連結可能になる。本発明における課題解決のための第3の具体的手段は、トラクタ車体2にトップリンク3及び左右一対のロワーリンク4を有する三点リンク機構5を介して連結枠6を連結し、この連結枠6に上連結部7と左右一対の下連結部8とを形成して作業機9の上係合部10及び左右一対の下係合部11をそれぞれ係合し、トラクタ車体2のPTO軸12と作業機9のPIC軸13とをジョイント軸14で連結し、前記連結枠6にジョイント軸14を保持する保持具15を設けており、前記PIC軸13から上係合部10及び/又は下係合部11までの距離の異なる2種類以上の作業機9を連結すべく、前記連結枠6における保持具15の位置を基準にして、保持具15からの距離が異なる2箇所以上に上連結部7及び/又は下連結部8を設けていることである。 【0011】これによって、連結枠6における保持具15の位置を基準にして、PIC軸13から上係合部10及び/又は下係合部11までの距離の異なる2種類以上の作業機9が連結可能になる。本発明における課題解決のための第4の具体的手段は、第3の具体的手段に加えて、前記2箇所以上の上連結部7及び/又は下連結部8の1箇所のものを位置固定しかつ他のものを位置変更自在に設けていることである。 【0012】これによって、連結枠6における保持具15の位置を基準にして、PIC軸13から上係合部10及び/又は下係合部11までの距離の異なる2種類以上の作業機9、特に前記距離が微妙に異なる作業機9が連結可能になる。本発明における課題解決のための第5の具体的手段は、トラクタ車体2にトップリンク3及び左右一対のロワーリンク4を有する三点リンク機構5を介して連結枠6を連結し、この連結枠6に上連結部7と左右一対の下連結部8とを形成して作業機9の上係合部10及び左右一対の下係合部11をそれぞれ係合し、トラクタ車体2のPTO軸12と作業機9のPIC軸13とをジョイント軸14で連結しており、前記上係合部10から下係合部11までの距離の異なる3種類以上の作業機9を連結すべく、前記連結枠6における下連結部8の位置を基準にして、下連結部8からの距離が異なる2箇所以上の位置に上連結部7を設けていることである。 【0013】これによって、連結枠6における下連結部8の位置を基準にして、下連結部8からの距離が異なる2種類以上の作業機9が連結可能になり、主に使用される作業機を2種類以上確実にかつ安定的に連結可能になる。本発明における課題解決のための第6の具体的手段は、第5の具体的手段に加えて、前記2箇所以上の上連結部7の1箇所のものを位置固定しかつ他のものを位置変更自在に設けていることである。 【0014】これによって、連結枠6における下連結部8の位置を基準にして、上係合部10から下係合部11までの距離の異なる2種類以上の作業機9、特に主体装着作業機に加えて前記距離が微妙に異なる作業機9が連結可能になる。本発明における課題解決のための第7の具体的手段は、トラクタ車体2にトップリンク3及び左右一対のロワーリンク4を有する三点リンク機構5を介して連結枠6を連結し、この連結枠6に上連結部7と左右一対の下連結部8とを形成して作業機9の上係合部10及び左右一対の下係合部11をそれぞれ係合し、トラクタ車体2のPTO軸12と作業機9のPIC軸13とをジョイント軸14で連結しており、作業機9における上係合部10から下係合部11までの距離の異なる2種類以上の作業機9を連結すべく、前記連結枠6における下連結部8の位置を基準にして、下連結部8からの距離が異なる2箇所以上の位置に上連結部7を設け、かつ、連結枠6における下連結部8とロワーリンク4の連結点16とを略同心状に配置していることである。 【0015】これによって、連結枠6における下連結部8及びロワーリンク4の連結点16の位置を基準にして、上係合部10から下係合部11までの距離の異なる2種類以上の作業機9が連結可能になる。本発明における課題解決のための第8の具体的手段は、第1〜7のいずれかの具体的手段に加えて、前記連結枠6における左右ロワーリンク4の連結点16及び/又は左右下連結部8を左右間隔調整自在にしていることである。 【0016】これによって、左右ロワーリンク4の連結点16及び/又は左右下連結部8を拡縮して、左右ロワーリンク4の間隔を異ならせる及び/又は左右下係合部11の間隔が微妙にの異なる作業機9を連結可能にする。本発明における課題解決のための第9の具体的手段は、第1〜7のいずれかの具体的手段に加えて、前記連結枠6における左右ロワーリンク4の連結点16及び/又は左右下連結部8を左右間隔を異ならせて複数組有していることである。 【0017】これによって、左右ロワーリンク4の連結点16及び/又は左右下連結部8を有段的に拡縮して、左右ロワーリンク4の間隔を異ならせる及び/又は左右下係合部11の間隔が微妙に異なる作業機9を連結可能にする。本発明における課題解決のための第10の具体的手段は、第1、2、5〜7のいずれかの具体的手段に加えて、前記連結枠6にジョイント軸14を保持する保持具15を上下及び/又は前後位置変更自在に設けていることである。 【0018】これによって、作業機9を上連結部7又は下連結部8の位置を基準にして連結枠6に対して連結した場合に、PIC軸13の上下及び/又は前後位置が変更されても、ジョイント軸14を保持具15で適正に保持する。 【0019】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1〜5は本発明に係るトラクタの作業機連結装置の第1の実施の形態を示しており、ロータリ耕耘機で例示した作業機9を標準状態(標準三点リンク仕様の装着状態)で装着しており、後述するトップリンク3及びトップリンクブラケット26を特殊三点リンク仕様のものに変更することにより、特殊三点リンク仕様装着状態となる。 【0020】なお、両状態は共に、トラクタ車体2、三点リンク機構5を定型化する連結枠6及びジョイント軸14は同一のものが使用される。トラクタ車体2は、背面上部にトップリンクブラケット26を固定し、後部上面に油圧シリンダを有する作業機昇降装置27を搭載し、トラクタ車体2の後下部にロワーリンクピン30を有し、PTO軸12が背面略中央から後方に突出されている。 【0021】三点リンク機構5はトップリンク3と左右一対のロワーリンク4とを有し、トップリンク3の前連結部3Rはトップリンクブラケット26にピンを介して連結され、左右ロワーリンク4の前連結部4Fはロワーリンクピン30に連結されており、このロワーリンク4は作業機昇降装置27のリフトアーム28とリフトロッド29を介して連結され、昇降自在になっている。 【0022】三点リンク機構5の後端すなわち、トップリンク3と左右のロワーリンク4の後端には連結枠6を連結して作業機装着の定型化がなされており、この連結枠6に標準三点リンク仕様(又は特殊三点リンク仕様)の作業機9が昇降装置27の昇降によって着脱自在に連結されているとともに、PTO軸12とPIC軸13がジョイント軸14によって連結される。 【0023】前記作業機9は、PIC軸13を前方突出したギヤケース33から左右にサポートアーム34を突出し、左右サポートアーム34の外端に伝動ケース及びサイドフレームを固定してロータリ機枠35を構成し、伝動ケース及びサイドフレームの下部で爪軸を回転自在に支持し、この爪軸に多数本の耕耘爪を取り付けている。 【0024】また、ギヤケース33上にトップマスト36を固着し、左右サポートアーム34には前方に突出した連結ブラケット37を固定すると共に後方へ延びる支持枠を揺動可能に連結しており、この支持枠とトップマスト36との間には高さ調整機構が設けられ、支持枠の後部に装着される培土器又は後2輪の高さを調整可能にしている。 【0025】前記作業機9のトップマスト36前上端のピンは上係合部10を形成し、左右連結ブラケット37に設けたピンは下係合部11を形成している。連結枠6は角パイプ(又は丸パイプ、フラットバー等でもよい)で背面視略A字形状に形成された主枠41を有し、この主枠41の中央上部に上部体42を固着し、左右下部に下部体43を固着し、主枠41の左右中途部を主枠41と同一材料の上補強材44で繋ぎ、左右下部体43を主枠41と同一材料又はフラットバー等で形成した下補強材45で繋ぎ、上下補強材44、45を左右中途部に位置する左右一対の縦補強板(板材)46で繋いで形成している。 【0026】前記上部体42は鶏冠形状に形成され、前上部にピンを貫通してトップリンク3の後連結部3Rと連結され、後部には凹状の上連結部7が形成されている。この上連結部7は作業機9の上係合部10を係合するものである。前記下部体43の前下方に突出した部分には外側方へピン16aを突出してロワーリンク4の後連結部4Rと連結され、ロワーリンク4の後部連結点16を形成しており、後部には後方開放凹状の下連結部8を上下一対形成しており、この2箇所の下連結部8A、8Bは、作業機9の下係合部11が択一的に係脱自在に係合されるもので、上係合部10から下係合部11までの距離の異なる2種類の作業機9を、上連結部7を基準にして連結する。前記下連結部8A、8Bは上下方向のみに変位しているが、前後方向にも変位してもよい。 【0027】また、前記下部体43には、図2、3に示すように、横軸47を介してロック部材48が回動可能に支持されており、このロック部材48の後部は上下一対のロック凹部を有し、上下どちらの下連結部8A、8Bに係合した下係合部11とでも係合可能であり、係合することにより下連結部8A、8Bから下係合部11が離脱するのを阻止する。 【0028】ロック部材48はコイルバネ49によって下係合部11に係合する方向に付勢されており、その前部は解除手段50の山形状のリンク51に連結されている。解除手段50は上補強材44に固定のブラケット52にアーム53が枢支され、このアーム53にリンク51の中央が相対回転自在に貫通され、またアーム53に操作レバー54が固着されており、操作レバー54を図2実線状態から2点鎖線位置まで回動操作することにより、リンク51がアーム53を越えて移動し、ロック部材48が時計方向に回動して下係合部11との係合が解除されるようになっている。 【0029】図1において、PTO軸12とPIC軸13とはジョイント軸14で連動連結されており、ジョイント軸14は中途部が伸縮自在軸となっていて、PTO軸12に連結される側には2組のフック式継ぎ手からなる等角自在継ぎ手(等速自在継ぎ手)58を有し、PIC軸13に連結される側には1組のフック式継ぎ手からなる自在継ぎ手59を有している。なお、このPIC軸13側にも等角自在継ぎ手58を採用してもよい。 【0030】ジョイント軸14の後端部にはPIC軸13に嵌合連結されるヨーク60を有し、このヨーク60は保持具15に支持されている。保持具15は連結枠6の左右縦補強材46に固定の取り付け体61に支持されている。この左右各取り付け体61はボルト62を介して縦補強材46に着脱自在にかつ上下及び/又は前後位置調整自在に取り付けられている。 【0031】前記保持具15は軸受を介してヨーク15をこの軸心廻りで回転自在に支持する円筒体63と、この円筒体63の背面に固着された平面視コ字形状の保持体64と、この保持体64の左右壁にピンを貫通固着して形成された左右一対の軸部65とを有している。前記軸部65は円筒体63の軸線方向中央より後方に変位して配置されており、保持具15はこの軸部65を介して取り付け体61に枢支されている。保持体64には径外方向に突出した位置決め部材66が設けられ、この位置決め部材66は取り付け体61に設けたストッパ67と当接可能になっている。 【0032】保持具15は軸部65を中心に揺動可能であり、位置決め部材66がストッパ67に当接した姿勢に保持可能になっており、位置決め部材66及びストッパ67はヨーク15を姿勢制御する姿勢制御手段24となっている。すなわち、前記保持具15はPIC軸13に嵌合する前の状態のとき、位置決め部材66はストッパ67と当接し、ヨーク60の軸芯とPIC軸13の軸芯とを略同芯にさせる役目をしており、ヨーク60がPIC軸13に嵌合した状態では、位置決め部材66はストッパ67から離れる。 【0033】前記保持具15は、軸部65が取り付け体61の上下中央から下方に変位しており、また、上下反転して連結枠6に装着することができ、上下反転装着することにより、ヨーク60の上下位置及び/又は前後位置を変更することが可能になる。次に、前記第1の実施の形態における作業機装着動作を説明する。 【0034】図1、2において、トラクタ車体2に三点リンク機構5を介して連結枠6を連結して、主枠41が略垂直又は前傾姿勢になるように配置し、位置決め部材66をストッパ67に当接し、操作レバー54を操作してロック部材48を解除しておく。その状態で地面に載置した作業機9に対してトラクタ車体2を後進する。連結枠6の上連結部7を作業機9の上係合部10に係合し、昇降装置27を作動して連結枠6を上昇して作業機9を吊り上げるようにし、これによって作業機9が若干前移動するので上下一方の下連結部8A、8Bが下係合部11に係合し、操作レバー54を逆操作してロック部材48で下係合部11の抜け止めをする。 【0035】下係合部11が下連結部8に係合するのとほぼ同時に、保持具15内のヨーク60にPIC軸13が嵌入し、ロック部材48で下係合部11の抜け止めをするときにはPIC軸13はジョイント軸14と完全な連結状態になる。前記作業機9と上係合部10から下係合部11までの距離が異なる作業機9を連結枠6に装着する場合も、前記動作を同様に行われ、下係合部11が係合する下連結部8A、8Bが異なり、また、必要に応じて保持具15の上下(前後)位置も調整する。 【0036】図6は本発明の第2の実施の形態を示しており、前記第1の実施の形態とは下部体43に形成される下連結部8が異なっている。この下連結部8は、上側の下連結部8Aが下部体43に形成され、下側の下連結部8Bが下部体43に固定の調整体70に形成されいる。調整体70は下部体43にボルト70aを介して固定されていて、下部体43のネジ孔を選択することにより上下位置調整自在になっている。 【0037】従って、2箇所以上の下連結部8の内の下連結部8Aは位置固定となり、他の下連結部8Bは位置変更自在となり、上連結部7の位置を基準にして、上係合部10から下係合部11までの距離が微妙に異なる作業機9を多種類連結可能になる。なお、下側の下連結部8Bを位置固定にし、上側の下連結部8Aを調整体70で形成して上下位置変更自在にしたり、固定側の下連結部8を複数箇所に形成したりしてもよい。調整体70は前後にも位置調整可能にすることができる。 【0038】図7は本発明の第3の実施の形態を示しており、この第3の実施の形態の連結枠6は、保持具15の位置が不変であり、上連結部7が下連結部8と同様に上下一対形成されている。保持具15は図4、5に示したものと略同一であるが、保持体64の軸部65が縦補強材46に直接枢支されるか、又は、取り付け体61が縦補強材46に位置調整不能に固定されており、連結される作業機9はPIC軸13を基準に位置設定される。 【0039】前記連結枠6に連結できる作業機9は、PIC軸13から上係合部10及び下係合部11までの距離が、保持具15から上側の下連結部8A及び下側の上連結部7Aまでのもの、保持具15から下側の下連結部8B及び上側の上連結部7Bまでのもの、保持具15から上側の下連結部8A及び上側の上連結部7Bまでのもの、保持具15から下側の下連結部8B及び下側の上連結部7Aまでのものである。 【0040】前記第3の実施の形態の連結枠6は上連結部7と下連結部8のうち、一方を2箇所形成し、他方を1箇所にしてもよく、また、一方又は両方を3箇所以上形成してもよい。図8は本発明の第4の実施の形態を示しており、前記第3の実施の形態とは上側の上連結部7Bが異なっている。この上連結部7Bは、上部体42にボルト71aを介して上下(及び/又は前後)位置調整自在に取り付けられた調整体71によって形成されており、保持具15から上連結部7Bまでの距離を変更可能にしている。 【0041】従って、前記第3の実施の形態のものより、PIC軸13から上係合部10までの距離が微妙に異なる作業機9を多種類連結可能になる。なお、上側の上連結部7Bを位置固定にし、下側の上連結部7Aを上下(及び/又は前後)位置変更自在にしたり、固定側のものを複数箇所に形成したりしてもよい。 【0042】図9は本発明の第5の実施の形態を示しており、この第5の実施の形態の連結枠6は、下連結部8が1箇所のみで基準点となり、上連結部7が第3の実施の形態と同様に2箇所に設けられ、上下の上連結部7A、7Bは固定になっており、保持具15は図4、5に示したものと略同一であって位置調整自在である。従って、連結枠6における下連結部8の位置を基準にして、距離が異なる2箇所の上連結部7A、7Bに対して、上係合部10から下係合部11までの距離の異なる2種類の作業機9を連結できる。 【0043】なお、2箇所の上連結部7A、7Bから前記下連結部8Aまでの距離と異なる距離の下側(第2)の下連結部を設けて、上係合部10から下係合部11までの距離の異なる4種類の作業機9を連結できるようにすることもできる。図10は本発明の第6の実施の形態を示しており、この第6の実施の形態は、下連結部8が公知技術と同様に1箇所のみで基準点となり、上連結部7が前記第4の実施の形態と同様に、位置固定の下側上連結部7Aと、上部体42にボルト71aを介して上下(及び/又は前後)位置調整自在に取り付けられた調整体71の上連結部7Bとを有している。 【0044】従って、公知技術のものより、PIC軸13から上係合部10までの距離が微妙に異なる作業機9を多種類連結可能になる。なお、上側の上連結部7Bを位置固定にし、下側の上連結部7Aを上下(及び/又は前後)位置変更自在にしてもよい。図11、12は本発明の第7の実施の形態を示しており、この第7の実施の形態の連結枠6は、下連結部8が前記第6の実施の形態と同様に1箇所のみで、作業機9は下連結部8を基準にして連結されるが、下連結部8とロワーリンク4の後部連結点16とが略同心に位置している。 【0045】前記連結点16を形成するロワーリンクピン16aは基部材72に固着されており、この基部材72は下連結部8を形成している下部体43又は主枠41に固定されており、下連結部8に係合する下係合部11と干渉しないように、下連結部8の外側方に配置されている。この第7の実施の形態の場合、保持具15を上下位置変更自在に取り付け、上連結部7は第3又は第4の実施の形態のものを使用して、下係合部11からPIC軸13及び上係合部10までの距離が異なる複数の作業機9を連結できるようにしておく。 【0046】図13、14は本発明の第8の実施の形態を示しており、左右ロワーリンク4の連結点16及び左右下連結部8を左右間隔調整自在にしている。主枠41の左右両下部は下補強材45と連結する位置まで延設されており、この左右両下部にリンク51が枢支されると共にネジ軸73が回転自在に支持されている。 【0047】下連結部8を形成している下部体43は主枠41と分離されており、この下部体43に前記リンク51の端部が挿通され、ロック部材48とキー、スプライン又はセレーションを介して左右方向摺動自在にかつ一体回動自在に連結されており、また、この下部体43にネジ軸73の端部が螺合しており、下部体43の下部に連結点16を形成するロワーリンクピン16aが装着されている。 【0048】前記ネジ軸73は左右両端が逆ネジになっていて、回転すると左右下部体43がリンク51によって回り止めされながら左右対向方向に移動し、左右ロワーリンク4の連結点16及び左右下連結部8を左右拡縮方向に移動し、複数の作業機9で左右下係合部11の間隔が異なっていても、その下係合部11を正常に係合するように無段階の調整ができる。 【0049】なお、下部体43に下連結部8とロワーリンクピン16aの内の一方のみを設け、他方を主枠41に設けておいて、下部体43に設けたもののみを左右位置調整するようにしてもよい。すなわち、第8の実施の形態では、左右ロワーリンク4の連結点16及び/又は左右下連結部8を左右間隔調整自在にしている。図15は本発明の第9の実施の形態を示しており、第8の実施の形態と同様に、左右ロワーリンク4の連結点16及び左右下連結部8を左右間隔調整自在にしている。 【0050】主枠41と上補強材44と下補強材45とが一体成形又は別個に形成して固着されており、上補強材44と下補強材45とに跨がって左右一対の支持部材74が左右位置調整自在に取り付けられている。左右各支持部材74R、74Lは、主部75から上下に突出した取り付け部76、主部75から対向内方向に突出した連結部77L、77R、主部75の外端から上下に突出した下連結部8及びロワーリンクピン取り付け部78等を有する。 【0051】前記取り付け部76は上下端部がボルト79を介して上下補強材44、45に固定されており、上下補強材44、45にはネジ孔が左右方向に複数あって、取り付け部76の左右取り付け位置を有段的に変更可能にしている。左右支持部材74R、74Lの連結部77L、77Rは入れ子式になっていて、伸縮した位置でボルト80を貫通して両者の連結部77L、77Rを連結固定する。 【0052】従って、左右支持部材74R、74Lの間隔を変更すると、左右ロワーリンク4の連結点16及び左右下連結部8を左右拡縮方向に有段的に位置変更し、複数の作業機9で左右下係合部11の間隔が異なっていても、その下係合部11を正常に係合するように有段の調整ができる。なお、支持部材74に下連結部8とロワーリンクピン16aの内の一方のみを設け、他方を主枠41に設けておいて、支持部材74に設けたもののみを左右位置調整するようにしてもよい。また、ロワーリンクピン16aはロワーリンクピン取り付け部78から左右に一対設けられているが、片方のみでもよい。 【0053】図16は本発明の第10の実施の形態を示しており、左右ロワーリンク4の連結点16及び左右下連結部8を広狭2組設けている。主枠41の左右両下部を左右外方に突出して2組の下部体43を設け、リンク51を両下部体43に貫通して2枚のロック部材48を設け、2組の下部体43から左右にロワーリンクピン16aを突設している。 【0054】従って、連結枠6には左右下連結部8及び連結点16が広い作業機9と、狭い作業機9の2種類を連結することができる。なお、作業機9が広狭2種類あっても、ロワーリンクピン16aは1組で兼用してもよい。前述した本発明の第1の実施の形態によれば、連結枠6における上連結部7の位置を基準にして、上連結部7からの距離が異なる2箇所以上の下連結部8を設けているので、上係合部10を基準にして、上係合部10から下係合部11までの距離の異なる2種類以上の作業機9を連結できる。 【0055】前記第2の実施の形態によれば、2箇所以上の下連結部8の1箇所のものを位置固定しかつ他のものを位置変更自在に設けているので、上係合部10を基準にして、上係合部10から下係合部11までの距離の異なる2種類以上の作業機9、特に前記距離が微妙に異なる作業機9を連結できる。前記第3の実施の形態によれば、連結枠6における保持具15の位置を基準にして、保持具15からの距離が異なる2箇所以上に上連結部7及び/又は下連結部8を設けているので、PIC軸13を基準にして、PIC軸13から上係合部10及び/又は下係合部11までの距離の異なる2種類以上の作業機9を連結できる。 【0056】前記第4の実施の形態によれば、2箇所以上の上連結部7及び/又は下連結部8の1箇所のものを位置固定しかつ他のものを位置変更自在に設けているので、PIC軸13を基準にして、PIC軸13から上係合部10及び/又は下係合部11までの距離の異なる2種類以上の作業機9、特に前記距離が微妙に異なる作業機9を連結できる。 【0057】前記第5の実施の形態によれば、前記連結枠6における下連結部8の位置を基準にして、下連結部8からの距離が異なる2箇所以上の位置に上連結部7を設けているので、下連結部8を基準にして、下連結部8からの距離が異なる2種類以上の作業機9が確実かつ安定的に連結可能になる。前記第6の実施の形態によれば、連結枠6における下連結部8の位置を基準にして、下連結部8からの距離が異なる2箇所以上の位置に上連結部7を設け、この2箇所以上の上連結部7の1箇所のものを位置固定しかつ他のものを位置変更自在に設けているので、下係合部11を基準にして、上係合部10から下係合部11までの距離の異なる2種類以上の作業機9、特に主体的に装着される作業機に加えて前記距離が微妙に異なる作業機9を連結できる。 【0058】前記第7の実施の形態によれば、連結枠6における下連結部8の位置を基準にして、下連結部8からの距離が異なる2箇所以上の位置に上連結部7を設け、かつ、連結枠6における下連結部8とロワーリンク4の連結点16とを略同心状に配置しているので、下係合部11及びロワーリンク4の連結点16を基準にして、上係合部10から下係合部11までの距離の異なる2種類以上の作業機9を連結できる。 【0059】前記第8の実施の形態によれば、連結枠6における左右ロワーリンク4の連結点16及び/又は左右下連結部8を無段階に左右間隔調整自在にしているので、左右ロワーリンク4の連結点16及び/又は左右下連結部8を拡縮して、左右連結点16の間隔を微妙に異ならせることができる、及び/又は左右下係合部11の間隔が微妙に異なる作業機9を連結できる。 【0060】前記第9の実施の形態によれば、連結枠6における左右ロワーリンク4の連結点16及び/又は左右下連結部8を段階的に左右間隔調整自在にしているので、左右ロワーリンク4の連結点16及び/又は左右下連結部8を拡縮して、左右連結点16の間隔を異ならせることができる、及び/又は左右下係合部11の間隔が異なる作業機9を連結できる。 【0061】前記第10の実施の形態によれば、連結枠6における左右ロワーリンク4の連結点16及び/又は左右下連結部8を左右間隔を異ならせて複数組有しているので、左右ロワーリンク4の連結点16及び/又は左右下連結部8を有段的に拡縮して、左右連結点16の間隔を異ならせることができる、及び/又は左右下係合部11の間隔が異なる作業機9を連結できる。 【0062】また、前記第1の実施の形態によれば、連結枠6にジョイント軸14を保持する保持具15を上下及び/又は前後位置変更自在に設けているので、作業機9を上連結部7又は下連結部8の位置を基準にして連結枠6に対して連結した場合に、PIC軸13の上下及び/又は前後位置が変更されても、ジョイント軸14を保持具15で適正に保持できる。 【0063】尚、本発明は前記実施例に限定されるものではなく、種々変形することができる。例えば、作業機連結装置においては、ジョイント軸14をPIC軸13に人為的に嵌合する場合があり、その場合は前記第1、2、5〜10の実施の形態では保持具15が不要になる。 【0064】 【発明の効果】以上詳述した本発明によれば、上連結部7の位置を基準にして、保持具15の位置を基準にして、又は下連結部8を基準にして、2種類以上の作業機9又は距離が微妙に異なる作業機9を連結でき、下連結部8及びロワーリンク4の連結点16の位置を同心にして、2種類以上の作業機9を連結でき、上連結部7又は下連結部8が2箇所以上ある場合に、少なくともひとつは固定的であるので、主体的に装着される作業機9をより確実にかつ安定的に連結しておくことができる。 【0065】また、前記作業機9の連結を、左右ロワーリンク4の連結点16及び/又は左右下連結部8を無段階的に又は有段的に拡縮することができ、PIC軸13の上下及び/又は前後位置が変更されてもジョイント軸14の支持ができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001052 【氏名又は名称】株式会社クボタ
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| 【出願日】 |
平成10年(1998)5月12日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】安田 敏雄
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| 【公開番号】 |
特開平11−318106 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)11月24日 |
| 【出願番号】 |
特願平10−129050 |
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