| 【発明の名称】 |
トラクタの作業機昇降用油圧装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】藤田 武利
【氏名】渡部 勉
【氏名】石丸 秀司
【氏名】小山 浩二
【氏名】後藤 廣史
【氏名】家木 邦彦
【氏名】常川 松彦
【氏名】菰田 祥二
【氏名】辻 英和
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| 【要約】 |
【課題】作業機昇降用油圧装置の設置スペースを小さくしてトラクタの小型化を図る。
【解決手段】ミッションケース11の上面と運転席12の下面との間に、作業機昇降用の油圧シリンダ13と該油圧シリンダ13を作動させるためのコントロールバルブ14とを並設する。また、該油圧シリンダ13のシリンダロッド13aと前記コントロールバルブ14のスプール14aの軸心とが平行になるように、油圧シリンダ13及びコントロールバルブ14を配置する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ミッションケースの上方部に運転席を配設したトラクタに於いて、前記ミッションケース上面と運転席下面との間に、作業機昇降用の油圧シリンダと該油圧シリンダを作動させるためのコントロールバルブとを並設し、且つ、前記油圧シリンダのシリンダロッドとコントロールバルブのスプール軸心とを平行に配置したことを特徴とするトラクタの作業機昇降用油圧装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明はトラクタの作業機昇降用油圧装置に関するものであり、特に、設置スペースを小さくした作業機昇降用油圧装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、此種トラクタの作業機昇降用油圧装置は、ミッションケースの上部にシリンダケースが装着され、このシリンダケース内に作業機昇降用の油圧シリンダが設けられている。また、該油圧シリンダを作動させるためのコントロールバルブは、前記シリンダケースから離れた位置に設置され、該ミッションケースの上方部に配設された運転席にて昇降レバーを操作することにより、前記コントロールバルブが切り換わって油圧シリンダが作動するように構成されている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかし、ミッションケースの上部にシリンダケースを装着するため、運転席の位置が高くなるとともに、シリンダケースから離れた位置にコントロールバルブが配置されるので、作業機昇降用油圧装置の設置スペースが大きくなり、トラクタの小型化に支障を来している。 【0004】そこで、作業機昇降用油圧装置の設置スペースを小さくしてトラクタの小型化を図るために解決すべき技術的課題が生じてくるのであり、本発明はこの課題を解決することを目的とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成するために提案されたものであり、ミッションケースの上方部に運転席を配設したトラクタに於いて、前記ミッションケース上面と運転席下面との間に、作業機昇降用の油圧シリンダと該油圧シリンダを作動させるためのコントロールバルブとを並設し、且つ、前記油圧シリンダのシリンダロッドとコントロールバルブのスプール軸心とを平行に配置したトラクタの作業機昇降用油圧装置を提供するものである。 【0006】 【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図面に従って詳述する。図1乃至図3はトラクタの作業機昇降用油圧装置10を示し、ミッションケース11の上方部に運転席12が配設され、該ミッションケース11の上面と運転席12の下面との間に前記作業機昇降用油圧装置10が設けられている。前記ミッションケース11はフロントミッションケース11aとリヤミッションケース11bとからなり、リヤミッションケース11bの上面はリヤミッションカバー20にて蓋装され、このリヤミッションカバー20の上面に、作業機昇降用の油圧シリンダ13と該油圧シリンダ13を作動させるためのコントロールバルブ14とを並設してある。該油圧シリンダ13の後部にはシリンダロッド13aが突出されており、該シリンダロッド13aが機体の前後方向に伸縮移動する。また、該シリンダロッド13aと前記コントロールバルブ14のスプール14aの軸心とが平行になるように、油圧シリンダ13及びコントロールバルブ14が配置されている。 【0007】一方、運転席12の右側部に昇降レバー15が設けられており、該昇降レバー15を操作することにより、リンク機構16を介して前記コントロールバルブ14のスプール14aが押し引きされる。従って、コントロールバルブ14が切り換わり、油圧パイプ17から前記油圧シリンダ13へ圧油が供給されて、シリンダロッド13aが伸縮する。斯くして、左右のサイドプレート18,18に枢着されているリフトアーム19,19が上下に回動する。上記油圧シリンダ13,コントロールバルブ14,リンク機構16,油圧パイプ17等から前記作業機昇降用油圧装置10が構成される。 【0008】このように、作業機昇降用の油圧シリンダ13とコントロールバルブ14とを、ミッションケース11の上面と運転席12の下面との間に並設し、且つ、油圧シリンダ13のシリンダロッド13aの伸縮方向とコントロールバルブ14のスプール14aの移動方向とが平行であるため、作業機昇降用油圧装置10の設置スペースが小さくなり、トラクタの小型化を図ることができる。特に、運転席12の位置を低くすることにより、例えばトラクタの車高が制限される果樹園での農作業に於いても、作業者が運転席12に座ったままで樹木の下を容易に通過できるようになる。 【0009】ここで、前記リヤミッションカバー20は、リヤミッションケース11bの左右幅より外側へオーバーハングしており、このリヤミッションカバー20のオーバーハング両側部にフェンダ取付ステー22を溶着し、該フェンダ取付ステー22へ左右のフェンダ23,23を固定する。従来のフェンダ取付ステーと異なり、前記フェンダ取付ステー22はリヤミッションカバー20に溶着されているので、フェンダ23の剛性が高まって補強部材を低減できる。 【0010】また、前記リヤミッションカバー20にバッテリ24が載置されている。前述したように、前記油圧シリンダ13はミッションケース11の中心線Cの左右どちらかに偏って設けられており、その側方に前記コントロールバルブ14と該バッテリ24が前後に重ねて配置してある。更に、バッテリケーブル(図示せず)は、前記リヤミッションカバー20の左右下面部に配線されるので、リヤミッションカバー20の上面に設けられている前記リンク機構16やブレーキリンク(図示せず)関係の動きに支障を及ぼしたり、或いは、油圧パイプ17や電気ハーネス等の配線の邪魔になることはない。 【0011】図4及び図5は他の実施の形態を示し、ミッションケース11の上面にサブチェンジメタル30を配置してある。該サブチェンジメタル30の略中央部にボス31が立設され、その上部に該ボス31と同軸にサブチェンジ取出部32が水平回動可能に遊嵌されている。このサブチェンジ取出部32の前側面にL型金具33を固着し、このL型金具33はリンク機構34を介してレバー支持部35に接続されている。 【0012】一方、前記ミッションケース11の側壁にブラケット36を固設し、このブラケット36から突出した横軸37へ前記レバー支持部35を枢着するとともに、該レバー支持部35の下方部に突片38を突設する。更に、この突片38にリンク機構39の一端部を連結し、該リンク機構39の他端部をミッションケース11前部側壁のメインチェンジ取出部40に接続する。 【0013】いま、チェンジレバー41を前後方向へ操作すれば、前記横軸37を支点にレバー支持部35が前後方向へ回動し、リンク機構39を介してメインチェンジ取出部40が回動する。一方、チェンジレバー41を左右方向へ操作すれば、前記横軸37に沿ってレバー支持部35が左右方向へスライドし、リンク機構34を介してサブチェンジ取出部32が回動する。斯くして、前記チェンジレバー41を前後左右へ操作することにより、メインチェンジ及びサブチェンジを任意の位置へシフトすることができる。 【0014】また、前記ミッションケース11の上面には、サブチェンジメタル30の前方部に左右が開放された箱型のブラケット45が固設されており、該ブラケット45の内部に前記サブチェンジ取出部32のリンク機構34が挿通されている。いる。更に、該ブラケット45の上面に前記運転席12の下面を載置して、ボルト等にて固定する。尚、図示は省略するが、前記サブチェンジメタル30とブラケット45とを一体に形成することもでき、然るときは、部品点数が少なくなってコストダウンとなる。 【0015】而して、本発明は、本発明の精神を逸脱しない限り種々の改変を為すことができ、そして、本発明が該改変されたものに及ぶことは当然である。 【0016】 【発明の効果】本発明は上記一実施の形態に詳述したように、ミッションケース上面と運転席下面との間に作業機昇降用の油圧シリンダとコントロールバルブを並設したことにより、作業機昇降用油圧装置の設置スペースが小さくなるとともに運転席の位置が低くなる。斯くして、トラクタの小型化を図ることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000000125 【氏名又は名称】井関農機株式会社
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| 【出願日】 |
平成10年(1998)5月1日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】林 孝吉
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| 【公開番号】 |
特開平11−313505 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)11月16日 |
| 【出願番号】 |
特願平10−121940 |
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