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【発明の名称】 コンバインの穀稈センサ
【発明者】 【氏名】里路 久幸

【要約】 【課題】コンバインの刈取分草部における穀稈センサの検出作動幅を簡単な構成で調節する。

【解決手段】前端に分草体5を有する分草フレーム28に沿って、前部には該分草体5で分草案内される穀稈の株元部に摺接して回動するセンサアーム6,7を、後部にはこのセンサアーム6,7との間をセンサロッド41,42で連結のセンサスイッチを収容のセンサボックス8,9を各々配置し、このセンサロッド41,42の長さを調節して該センサアーム6,7の張出幅を広A,狭Bに調節可能に設けてなるコンバインの穀稈センサの構成。
【特許請求の範囲】
【請求項1】前端に分草体5を有する分草フレーム28に沿って、前部には該分草体5で分草案内される穀稈の株元部に摺接して回動するセンサアーム6,7を、後部にはこのセンサアーム6,7との間をセンサロッド41,42で連結のセンサスイッチを収容のセンサボックス8,9を各々配置し、このセンサロッド41,42の長さを調節して該センサアーム6,7の張出幅を広A,狭Bに調節可能に設けてなるコンバインの穀稈センサ。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、コンバインの穀稈センサに関し、穀稈の分草刈取部に穀稈の株元部に摺接して検出する操向制御用等の穀稈センサを有するコンバインに利用しうる。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】コンバインの分草穀稈の株元部にセンサアームを摺接させながら穀稈条を検出する穀稈センサにあって、穀稈条幅の広狭等に応じてセンサアームの位置を調節して、穀稈条間に適応したセンサ性能を維持させる。
【0003】
【課題を解決するための手段】この発明は、前端に分草体5を有する分草フレーム28に沿って、前部には該分草体5で分草案内される穀稈の株元部に摺接して回動するセンサアーム6,7を、後部にはこのセンサアーム6,7との間をセンサロッド41,42で連結のセンサスイッチを収容のセンサボックス8,9を各々配置し、このセンサロッド41,42の長さを調節して該センサアーム6,7の張出幅を広A,狭Bに調節可能に設けてなるコンバインの穀稈センサの構成とする。
【0004】
【発明の作用】コンバインの刈取進行によって分草体5の作用で左右に分草された穀稈の株元部に、センサアーム6,7が摺接して回動され、センサロッド41,42を経て後方のセンサボックス8,9のセンサスイッチがON,OFFされて、制御入力が行われる。
【0005】分草体5及びセンサアーム6,7等の分け入る穀稈条間が広い場合は、センサアーム6,7とセンサボックス8,9との間のセンサロッド41,42の連結長さを長くすることによって、このセンサアーム6,7の張出幅を広くAし、条間が狭い場合は、センサロッド41,42の連結長さを短かくすることによって、センサアーム6,7の張出幅を狭くBする。
【0006】
【発明の効果】このように、センサアーム6,7の長さを穀稈条間等に応じて取替、変更するような煩雑な構成とすることなく、センサアーム6,7やセンサボックス8,9等との関係は一定として、これらの間の連動のセンサロッド41,42の長さを変えることによって、センサアーム6,7の張出幅を広A、狭Bに調節することができ、構成が簡単であり、操作を容易化できる。
【0007】
【発明の実施の形態】コンバインは、図5のように、クローラ走行装置10を有した車体11の前部上に、穀稈主引起装置2、分草体12、主分草フレーム13、刈刃装置14、穀稈集送装置、及び集送穀稈を搬送する穀稈搬送装置15等を有した刈取フレーム16を支架して、油圧伸縮のリフトシリンダ17で昇降可能に設ける。
【0008】この後側には、該穀稈搬送装置15で搬送される穀稈の供給を受けてフィードチエン18と挾扼杆19との間に挾持搬送しながら脱穀室20内で脱穀させる脱穀装置21を搭載する。この脱穀装置21には、脱穀室20で脱穀される脱穀物を選別する選別装置や、選別穀粒を横側のグレンタンク22へ取出す揚穀機等を有する。
【0009】車体11の側部には、操縦台や操縦席、エンジン等を搭載し、更にこの後側に該グレンタンク22を搭載し、このグレンタンク22から取出す穀粒を機外へ排出する排穀オーガ23を配置する。補助引起装置4は、前記分草体12を外して、主引起装置2の前側に取付ける。主引起装置2は、引起タイン1を横方向に突出させて回転する回転面として、主引起ケース24を前下りの勾配に傾斜して、内部にはチエンを張設して回転させ、このチエンに引起タイン1を配置して、上昇行程で横側へ突出させて、稈身を引起すことができる。
【0010】これに対して、補助引起装置4は、掻上タイン3を前方向に突子させて回転する回転面を有するチエン25を上下のスプロケット31や32で掛渡す。このチエン25を張設の補助引起ケース26は、前縁部を前下りの勾配に傾斜させて、この前縁部に沿って上昇する掻上タイン3を前側へ突出させる。補助引起装置4の着脱は、上部のブラケット27や、下部の補助分草フレーム28等によって行われ、主引起装置2の前側に取付け、主分草フレーム13の前端に差込み取付けて、ボルト29等で固定できる。補助分草フレーム28や分草体5を補助引起ケース26等と一体的にブロック構成として、主引起装置2の前部に簡単に着脱できる。
【0011】前記補助分草フレーム28は、前端に分草体5を有し、この分草体5の後側部上には補助引起ケース26の下端部を支持させる。32はこの支持取付ボルトで、該補助引起ケース26の下端部に螺合して、補助分草フレーム28側のブラケット33のピン溝部に係合支持させて締付固定できる。前記ブラケット33は、補助分草フレーム28の左右両側部に沿うように前後方向に平行状に設けられる。この左右いずれかの横端の補助分草フレーム28部において、ブラケット33の前部外側部に、センサアーム6,7を上下方向のアームピン34,35の回りに前後回動自在に設ける。36はこれら各アームピン34,35の前側を覆う案内板で、穀稈や泥土がアームピン34,35に係合するのを防止する。
【0012】前記センサアーム6,7は、補助引起装置4の下端部スプロケット31の直下にアームピン34,35で同位相位置に取付けられる。又、このセンサアーム6,7の回動によってON,OFFされるセンサスイッチを内装のセンサボックス8,9は、補助引起ケース26の下端後部に位置するブラケット33部に取付けられる。
【0013】前記各センサボックス8,9は、補助分草フレーム28の直上側に沿って前後に並置される形態で、スイッチ軸37,38を上下方向に沿わせるように設定している。各スイッチ軸37,38にはスイッチアーム39,40が設けられて、前方に対向するセンサアーム6,7の各中間部との間をセンサロッド41,42で連結して、センサアーム6,7の回動でスイッチ軸37,38を回動させて、センサボックス8,9内のセンサスイッチをON,OFF作動させることができる。
【0014】前記センサロッド41,42の連結されるセンサアーム6,7における連結長さに対して、スイッチアーム39,40の長さは短かく設定されている。又、これらスイッチアーム39,40の突出幅はセンサアーム6,7の張出幅よりも内側に位置して、しかもこのセンサアーム6,7のアームピン34,35のほぼ幅内に位置して設定して、センサロッド41,42のブラケット33から外側への張出量を小さくする。
【0015】43は案内杆で、センサアーム6,7の後側においてブラケット33に取付けられ、後端を後側の主引起装置2の引起タイン1による引起継路部側へ接近させて、補助引起装置4で分草した穀稈を主引起装置2へ案内する。前記センサボックス8,9の各センサスイッチは、コンバインのコントローラの入力部にハーネス連動されて、操向方向の制御を行う操向方向制御形態では、左右のセンサアーム6,7が、外側の穀稈の株元部に摺接しないで、外方へ開いた状態では、左右のセンサスイッチは共にOFFで操向スイッチを入りにコントローラ出力して直進制御とする。
【0016】又、左右のセンサアーム6,7が共に穀稈に摺接して、後側へ回動されて、センサスイッチをONしたときも左右の操向クラッチを入りにするようにコントローラから出力して同様に直進制御とする。これらの左右のセンサアーム6,7のうちいずれか一側のセンサアーム6のみが穀稈に摺接して後側へ回動されるときは、刈取装置はこのセンサアーム6の側へ寄り過ぎであるから、前記操向クラッチのコントローラ出力は、この刈取装置の刈取位置を穀稈条から離す方向、即ち他側のセンサアーム7側へ寄せるように行われる。
【0017】なお、前記センサアーム6,7のアームピン34,35部や、センサボックス8,9のスイッチ軸37,38部には、復帰用のスプリングを設けている。これらのスプリングは、アームピン34,35部のポス内部や、センサボックス8,9内に設けることによって、わら屑等の引っ掛りのないようにしている。又、前記センサアーム6,7と後側のスイッチアーム39,40との間を連結するセンサロッド41,42は、センサアーム6,7が穀稈と摺接して検出時は、前側の分草体5の幅内に移動して、ブラケット33に沿って接近した状態となって、穀稈の引っ掛りのないようにしている。
【0018】前記センサロッド41,42は、中間部にターンバックル46,47を設けて伸縮調節できる。これらのターンバックル46,47を調節して、センサロッド41,42を長くすると、前側のセンサアーム6,7が、アームピン34,35の回りに外側へ回動されて、張出幅が広くAなる。又、逆にターンバックル46,47でセンサロッド41,42を短くすると、センサアーム6,7の張出幅狭くBなる。
【0019】圃場の穀稈条C間の間隔D1が広い場合は、これに応じてターンバックル46,47による操作でセンサアーム6,7を張出量を幅広くAする。又、条間隔D2が狭い場合は、センサアーム6,7の張出量を幅狭くBする。これによって、穀稈センサとしての後記のようなニュートラルゾーン、乃至ON,OFFゾーン等をセンサ感度に応じて適切に調整し、的確な制御を行わせることができる。
【0020】図6において、上例と異なる点は、前記センサアーム6,7の取付構成において、アームピン34,35を回動自在に支持するボス48に、前記案内板36と共に後側には取付ブラケット49を一体とし、この取付ブラケット49をボルト50で補助分草フレーム28側のブラケット33に締付けて取付けることにより、着脱構成を簡単化する。
【0021】前記ボス48の内部には、アームピン34のオーリング51やブッシュ52等による回動嵌合部の上側にオイルを入れて上側からキャップ53で封鎖できるオイルバス54を形成し、センサアーム6,7の回動を円滑に維持する構成としている。
【出願人】 【識別番号】000000125
【氏名又は名称】井関農機株式会社
【出願日】 平成10年(1998)4月20日
【代理人】
【公開番号】 特開平11−299303
【公開日】 平成11年(1999)11月2日
【出願番号】 特願平10−109602