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【発明の名称】 整畦機
【発明者】 【氏名】皆川 功

【氏名】飯岡 毅

【要約】 【課題】被覆シートの一方端縁を畦上面に確実に固定することができ、風等による捲り上がり現象を抑制することができる。

【解決手段】シート張設機構24に被覆シートFの長手方向の一方端縁を畦上面に押込可能な上部押圧部材45と、上部押圧部材の側方位置の被覆シートの上面を押圧して被覆シートの押込部を圧潰可能な圧潰部材47と、被覆シートの長手方向の他方端縁を畦の一方側面の裾部に押圧可能な下部押圧部材50とを備えてなる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 走行機体に連結機構により機枠を連結し、該機枠に旧畦上に土を盛り上げる盛土機構を設け、該盛土機構の進行方向後方位置に畦の上面及び一方側面を整畦可能な整畦体を設け、該整畦体を整畦動作させる整畦機構を設けてなり、上記畦の表面に畦の長手方向に亙って被覆シートを敷設可能なシート敷設機構を配設し、該シート張設機構に該被覆シートの長手方向の一方端縁を畦上面に押込可能な上部押圧部材と、該上部押圧部材の側方位置の被覆シートの上面を押圧して被覆シートの押込部を圧潰可能な圧潰部材と、該被覆シートの長手方向の他方端縁を畦の一方側面の裾部に押圧可能な下部押圧部材とを備えて構成したことを特徴とする整畦機。
【請求項2】 上記被覆シートの長手方向の他方端縁上に土掛け可能な土掛部材を設けて構成したことを特徴とする請求項1記載の整畦機。
【請求項3】 上記下部押圧部材の進行方向前方位置に上記被覆シートにより被覆される畦の一方側面の裾部を整地可能な整地部材を設けて構成したことを特徴とする請求項1又は2記載の整畦機。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は例えば畦の造成作業や修復作業等に用いられる整畦機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来この種の整畦機としては、特開昭51−141212号公報、実公昭51−47785号公報、実開昭53−102411号公報、実開昭53−20316号公報、特開昭51−100409号公報、実開昭60−119209号公報、実開昭61−175905号公報、特開昭61−47103号公報、特開昭61−212202号公報、実開昭62−1507号公報、実開昭61−158105号公報、実開平3−79605号公報、実開平5−60207号公報に示す構造のものが知られている。
【0003】これらの従来構造にあっては、走行機体に連結機構により機枠を上下動可能に連結し、機枠に盛土機構としての旧畦上に土を跳ね上げる回転ロータをその回転軸線を畦造成方向と平行又は交差する方向に設け、機枠に回転ロータの上方及び畦の上方にカバー部材を設け、回転ロータの進行方向後方位置に畦の上面及び畦の一方側面に合わせた形状の整畦体を設け、かつ該走行機体の動力取出軸を駆動源として整畦体を往復畦叩動作させるクランク式又は油圧式の畦叩機構を設け、走行機体を旧畦に沿って走行させ、回転ロータで圃場中の泥土を旧畦上に盛り上げ、この盛土を整畦体の畦叩き動作により叩き付けるようにして構成したものである。
【0004】また他の従来構造にあっては、整畦機構として、走行機体の動力取出軸を駆動源として整畦体を振動動作させる振動機構を設けて構成し、旧畦上に盛り上げられた盛土を整畦体の振動動作により締め付けるように構成したものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来構造の場合、整畦後の畦の表面は露呈したままの放置状態となっているので、短期間に畦の表面に草が繁茂することになり、このため畦の草刈り作業を余儀なくされると共に風化現象により畦土は崩れ易くなり、それだけ良好な整畦作業を行い得ないことがある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような不都合を解決することを目的とするもので、本発明のうちで、請求項1記載の発明は、走行機体に連結機構により機枠を連結し、該機枠に旧畦上に土を盛り上げる盛土機構を設け、該盛土機構の進行方向後方位置に畦の上面及び一方側面を整畦可能な整畦体を設け、該整畦体を整畦動作させる整畦機構を設けてなり、上記畦の表面に畦の長手方向に亙って被覆シートを敷設可能なシート敷設機構を配設し、該シート張設機構に該被覆シートの長手方向の一方端縁を畦上面に押込可能な上部押圧部材と、該上部押圧部材の側方位置の被覆シートの上面を押圧して被覆シートの押込部を圧潰可能な圧潰部材と、該被覆シートの長手方向の他方端縁を畦の一方側面の裾部に押圧可能な下部押圧部材とを備えて構成したことを特徴とする整畦機にある。
【0007】又、請求項2記載の発明は、上記被覆シートの長手方向の他方端縁上に土掛け可能な土掛部材を設けて構成したことを特徴とするものであり、又、請求項3記載の発明は、上記下部押圧部材の進行方向前方位置に上記被覆シートにより被覆される畦の一方側面の裾部を整地可能な整地部材を設けて構成したことを特徴とするものである。
【0008】
【発明の実施の形態】図1乃至図14は本発明の実施の形態例を示し、図1乃至図11は第一形態例、図12乃至図14は第二形態例である。
【0009】図1乃至図11の第一形態例において、1は走行機体であって、この場合トラクタが用いられ、走行機体1の後部に三点リンク式の連結機構2により機枠3を上下動可能に連結している。
【0010】4は盛土機構であって、この場合回転ロータからなる盛土体5から構成され、この盛土体5はロータ胴5aの外周に複数個の掻上刃5bを突設すると共にロータ胴5aに取付軸5cを突設してなり、上記機枠3に盛土体5をその回転軸線を畦造成方向と平行にして回転自在に取付け、機枠3に走行機体1に設けられた動力取出軸6により回転する主軸7を軸受し、盛土体5を主軸7より変向用ギヤ列8及びチェーン機構9を介して回転させ、この盛土体5の回転により畦際の圃場面Mの土を削出軌跡Nをもって削出して旧畦に向けて跳ね上げて盛り上げるように構成している。
【0011】10はカバー部材であって、この場合上記機枠3に取り付けられ、上記盛土体5の上方及び畦Wの上方を覆う形状に形成され、カバー部材10の畦側に側部カバー部材11が上下動自在に取り付けられている。
【0012】12は整畦機構であって、この場合回転体状の整畦体13と回転機構14とからなり、整畦体13は畦Wの一方側面W2を整畦可能な外周面13a及び畦Wの上面W1を整畦可能な外周面13bを有すると共に、回転軸線P1を畦Wの一方側面W1の側方から畦W側へ斜め上方に向かう所定角度θの上向き方向に配置され、この整畦体13は回転機構14により回転軸線P1を中心として図中矢印方向に強制回転される。
【0013】この場合、上記機枠3に取付枠15を取付け、取付枠15にブラケット16を突設し、ブラケット16に軸受筒17を取付け、この軸受筒17に駆動軸18を所定角度θをもって斜め上向き状に回転自在に軸受し、上記機枠3の後部側面に枠体19を設け、枠体19内に歯車機構20及びチェーン機構21を内装し、枠体19の下部に伝導軸22を横設し、伝導軸22と主軸7とを歯車機構20、チェーン機構21とにより伝導連結すると共に駆動軸18と伝導軸22とを伸縮自在な自在継手23により連結し、この駆動軸18に整畦体13の中心に配置したロータ軸13cを連結し、しかして、主軸7の回転により整畦体13を図中矢印方向に回転させ、整畦体13の回転接触により畦Wの一方側面W2を締圧整畦すると共に畦Wの上面W1を締圧整畦するように構成している。
【0014】24はシート敷設機構であって、この場合畦Wの表面としての上面W1及び畦Wの一方側面W2の長手方向に亙って、合成樹脂フィルム等からなる被覆シートFを敷設可能に構成されている。
【0015】この場合、上記シート敷設機構24は、上記取付枠15に取付部材25を上下調節自在に取付け、取付部材25の左右両側位置に支持枠26・26を左右移動調節自在に取付け、支持枠26・26にそれぞれ上下のピン26a・26aにより支持アーム27・27を上下二段に揺動自在に突設し、支持枠26に支持板28を固定立設し、上側の支持アーム27に連結枠板29を立設し、連結枠板29の上部にナット部30をピン31により揺動自在に枢着し、支持板28に螺軸32を回動自在に枢着し、螺軸32をナット部30に螺着し、これら上下位置調節機構33の螺軸32の正逆回動により支持アーム27・27をピン26a・26aを中心として上下調節自在に設け、連結枠板29の下部にピン29aにより調節アーム34を揺動自在に枢着し、調節アーム34の先端部にバネ掛けピン35を横設すると共に調節アーム34の先端部寄りに上側の支持アーム27の上面に当接可能な調節ボルト36を螺着し、かつ支持枠26に取付板37を突設し、取付板37の先端部にバネ掛けピン38を横設し、バネ掛けピン35・38の左右両端部間に二個宛左右計四個の弾圧用バネ39を掛架し、これら弾圧機構40の調節ボルト36の正逆回動により弾圧用バネ39のバネ圧を調節して支持アーム27・27を下方に弾圧付勢するように構成している。
【0016】又、この場合、上記取付部材25の中間位置に保持枠41を取付け、保持枠41に保持アーム42を固定突設し、保持アーム42に装着部材43を設け、装着部材43に被覆シートFを巻回した巻反ロールRを着脱自在に取り付けて構成している。
【0017】又、この場合、上記一方の支持アーム27の先端部に上下調節自在に縦杆44を取付け、縦杆44の下端部に被覆シートFの長手方向の一方端縁F1を畦Wの上面W1に弾圧機構40により押込可能な上部押圧部材45を車軸45aにより遊転自在に取付け、この場合、上部押圧部材45は薄円盤状に形成され、上部押圧部材45の側面に外周面部分に畦上面を押圧可能なスポンジ、ゴム等の可撓性部材46aを配置したロール状の案内部材46を固着し、かつ縦杆44の下端部に上部押圧部材45の進行方向後方側方位置にして被覆シートFの上面を押圧して被覆シートFの略U状の押込部F3を圧潰可能なロール状の圧潰部材47を車軸47aにより遊転自在に取付け、案内部材46により畦の上面を押圧しつつ上部押圧部材45により被覆シートFの一方端縁F1を畦Wの上面に押し込んで被覆シートFを畦の上面に固定すると共に、その進行方向後方位置の圧潰部材47により被覆シートFの上面を押圧し、圧潰部材47の側面と外周面との角部に形成された弧状面としての押寄部48により被覆シートFを介して畦上面の土を被覆シートFの略U状の押込部F3の側に押し寄せ、この押し寄せにより押込部F3の回りの土を介して押込部F3の上部開口部を閉口圧潰するように形成され、この場合、薄円盤状の上部押圧部材45の外周に複数個の突凸部45bを突設して構成している。
【0018】又、この場合、上記他方の支持アーム27の先端部に上下調節自在に縦杆49を取付け、縦杆49の下端部に被覆シートFの長手方向の他方端縁F2を畦Wの一方側面W2の裾部に弾圧機構40により押圧可能な下部押圧部材50を車軸50bにより遊転自在に取付け、この場合、下部押圧部材50は金属製にして幅厚の円筒盤状に形成され、外周面に被覆シートFの滑曲面50aが形成され、この滑曲面50aにより被覆シートFの面を滑らせながら下方に押圧して被覆シートFを緊張しつつ被覆シートFの他方端縁F2を畦Wの一方側面の裾部に押圧するように構成している。
【0019】51は土掛部材であって、上記保持アーム42に連結杆52を突設し、連結杆52に縦杆53を上下調節自在に取付け、縦杆53の下端部に湾曲皿盤状の土掛部材51を進行方向に対して稍傾けて遊転自在に取り付けて構成している。
【0020】54は整地部材であって、この場合、鋤状に形成され、上記縦杆49に上下調節自在に取り付けられ、下部押圧部材50の進行方向前方位置に配置され、畦Wの一方側面W2の裾部にこぼれ落ちた盛土等の土を側方に排出して被覆シートFにより被覆される畦Wの一方側面W2の裾部を整地し、被覆シートFが裾部に確実に敷設されるように構成している。
【0021】55は削土機構であって、この場合カバー部材10に中間軸56を進行方向前後方向に軸架すると共に保持枠57を中間軸56と同心上に上下揺動自在に枢着し、保持枠57の先端部にロータ軸58を回転自在に取付け、ロータ軸58に複数個のナギナタ状の刃体をもつ削土ロータ59を取付け、主軸7と中間軸56との間にチェーン機構60を掛回すると共に中間軸56とロータ軸58との間にチェーン機構61を架設し、上記盛土機構4の回転ロータ5の進行方向前方位置の旧畦の上面部分を主軸7により回転する削土ロータ59によって削出軌跡Sをもって回転削土するように構成したものである。
【0022】62は安定部材であって、この場合ゴムタイヤ等の車輪からなる。
【0023】この実施の第一形態例は上記構成であるから、走行機体1を旧畦に沿って走行し、動力取出軸6を回転すると一方では盛土体5としての回転ロータが畦際の圃場泥土を旧畦上に連続的に跳ね上げて盛り上げ、カバー部材10は盛土体5の上方及び畦側方への泥土飛散を防止し、跳ね上げられた泥土は外方飛散を防がれて自重落下し、他方では走行機体1の動力取出軸6を駆動源として整畦機構12が駆動され、整畦体13は回転機構14により回転し、旧畦上に盛り上げられた土は畦Wの一方側面W2を整畦可能な外周面13a及び畦Wの上面W1を整畦可能な外周面13bを有する整畦体13の回転接触により畦Wの一方側面W2及び畦の上面W1を締圧整畦することができ、構造を簡素化することができると共に整畦体13の回転すべり接触により畦Wの一方側面W2及び畦Wの上面W1を円滑に締圧整畦することができ、かつ、シート敷設機構24により、畦Wの表面としての畦Wの上面W1及び畦の一方側面W2に畦Wの長手方向に亙って被覆シートFを敷設することができ、このため整畦された後の畦Wの表面を被覆シートFにより覆うことができ、畦の表面の草の繁茂を抑制することができると共に風化現象による影響を抑制することができ、堅牢な畦を維持することができ、それだけ良好な整畦作業を行うことができる。
【0024】この際、シート張設機構24に、被覆シートの長手方向の一方端縁F1を畦上面に押込可能な上部押圧部材45と、上部押圧部材45の側方位置の被覆シートFの上面を押圧して被覆シートFの押込部F3を圧潰可能な圧潰部材47と、被覆シートFの長手方向の他方端縁F2を畦の一方側面の裾部に押圧可能な下部押圧部材50とを備えているから、上部押圧部材45により被覆シートFの一方端縁F1を畦Wの上面に押し込んで被覆シートFを畦の上面に固定すると共に、その進行方向後方側方位置の圧潰部材47により被覆シートFの上面を押圧し、圧潰部材47により被覆シートFを介して畦上面の土を被覆シートFの略U状の押込部F3の側に押し寄せ、この押し寄せにより押込部F3の回りの土を介して押込部F3の上部開口部を閉口圧潰することができ、よって、被覆シートFの一方端縁F1を畦上面に確実に固定することができ、風等による捲り上がり現象を抑制することができ、かつ、下部押圧部材50は被覆シートFの長手方向の他方端縁F2を畦の一方側面の裾部に押圧し、従って、畦Wの表面としての畦Wの上面W1及び畦の一方側面W2に畦Wの長手方向に亙って被覆シートFを敷設することができ、このため整畦された後の畦Wの表面を被覆シートFにより確実に覆うことができる。
【0025】この場合、上部押圧部材45の側面に外周面部分に畦上面を押圧可能なスポンジ、ゴム等の可撓性部材46aを配置したロール状の案内部材46を固着しているから、案内部材46により畦の上面を押圧しつつ上部押圧部材45により被覆シートFの一方端縁F1を畦Wの上面に押圧するので、巻反ロールRから繰り出されてくる被覆シートFを畦の表面に畦の長手方向に亙って良好に繰出案内しつつ固定することができ、円滑に被覆シートFを敷設することができ、かつ、この場合、下部押圧部材50の滑曲面50aを、被覆シートFの面を滑らせながら下方に押圧して被覆シートFを張設するので、被覆シートFを畦の上面W1及び畦の一方側面W2の裾部に亙って弛みを抑制して敷設することができ、それだけ良好なシート敷設作業を行うことができる。
【0026】又、この場合、上記被覆シートFの長手方向の他方端縁F2上に土掛け可能な土掛部材51を設けて構成しているから、土掛部材51の土掛けによって被覆シートFの風による捲れ現象を抑制することができ、それだけ耐久性の高い畦を得ることができる。
【0027】又、この場合、上記下部押圧部材50の進行方向前方位置に上記被覆シートFにより被覆される畦の一方側面の裾部を整地可能な整地部材54を設けて構成しているから、畦Wの一方側面W2の裾部にこぼれ落ちた盛土や凸凹となっている表面土を側方に排出して、被覆シートFにより被覆される畦Wの一方側面W2の裾部を整地することができ、それだけ被覆シートFを裾部まで確実に敷設することができる。
【0028】又、この際、整畦体13の回転軸線P1は畦Wの一方側面W1の側方から畦W側へ斜め上方に向かう所定角度θの上向き方向に配置しているので、整畦体13の外周面13aによりなされる畦Wの一方側面W2への土の押し付け送り長さを長くすることができ、それだけ土の締圧を良好なものとすることができると共に整畦体13の垂直方向の高さを低くすることができ、それだけ装置全体の機高を低くすることができて小型化を図ることができる。
【0029】又、この場合、削土機構55により旧畦面を予め削土でき、この削土された畦面上に盛土機構4により盛土することになるから、旧畦土と盛土との結着性を高めることができ、それだけ強固な畦を得ることができる。
【0030】図12乃至図14の第二形態例は、下部押圧部材50及び整地部材54の別例構造を示し、この場合下部押圧部材50の外周部分をスポンジやゴム等の弾性部材により形成して弾性凹み可能な弾性屈曲部50cを形成し、この弾性凹み部50cにより弾圧機構40によって下部押圧部材50を被覆シートFの面を凹みながら下方に押圧して被覆シートFを緊張しつつ被覆シートFの他方端縁F2を畦Wの一方側面の裾部に押圧するように構成している。
【0031】又、この場合、整地部材54を湾曲皿盤状に形成し、上記縦杆49に上下調節自在に取り付けられ、下部押圧部材50の進行方向前方位置に進行方向に対して稍傾けて遊転自在に配置され、畦Wの一方側面W2の裾部にこぼれ落ちた盛土等の土を湾曲皿盤状内面により側方に排出して被覆シートFにより被覆される畦Wの一方側面W2の裾部を整地するように構成している。
【0032】この第二形態例によっても、上記第一形態例と同様な作用効果を得ることができる。
【0033】尚、本発明は上記実施の形態例に限られるものではなく、例えば盛土機構4として、畦造成方向に対して交差する方向の回転軸線をもつ回転ロータを採用することもでき、又、上記実施の形態例における整畦体13を油圧式や偏心ウエイト方式の振動機構により振動させたり、又、クランク方式や油圧方式からなる畦叩き機構により畦叩き運動させる付加構造を採用することもあり、又、整畦体13を畦Wの一方側面W2を滑り接触回転する下部整畦体と畦Wの上面W1を滑り接触回転する上部整畦体の二分割構造や多分割構造にしたり、整畦体13の回転軸線P1を畦に交差する水平軸線方向に配置にする構造にも適用することができ、又、これら整畦体13を多面角錐形状に形成したり、整畦体13を偏心運動させ、この偏心運動により畦面を脈動的に押圧する構造を採用することもあり、又、整畦機構12として、上記整畦体13に代えて、畦の上面及び一方側面に適合した断面ヘ形状の整畦体をクランク方式や油圧方式からなる畦叩き機構により畦叩き運動させ、又は、油圧式や偏心ウエイト方式の振動機構により振動させて整畦する構造を採用することもできる。
【0034】又、シート張設機構24の構造も適宜選択され、例えば土掛部材51を左右に配置し、被覆シートFの一方端縁F1及び他方端縁F2に土掛けする構造を採用することもあり、又、上部押圧部材45や下部押圧部材50、圧潰部材47の構造等は適宜選択される。
【0035】
【発明の効果】本発明は上述の如く、請求項1記載の発明にあっては、走行機体を旧畦に沿って走行すると、一方では盛土機構が畦際の圃場泥土を旧畦上に盛り上げ、他方では整畦機構が駆動され、整畦体の駆動により整畦体は畦の上面及び一方側面を締圧整畦し、かつ、シート敷設機構により、整畦された後の畦の上面及び畦の一方側面に畦の長手方向に亙って被覆シートを敷設することができ、畦の表面の草の繁茂を抑制することができると共に風化現象による影響を抑制することができ、堅牢な畦を維持することができ、それだけ良好な整畦作業を行うことができ、この際、シート張設機構に、被覆シートの長手方向の一方端縁を畦上面に押込可能な上部押圧部材と、上部押圧部材の側方位置の被覆シートの上面を押圧して被覆シートの押込部を圧潰可能な圧潰部材と、被覆シートの長手方向の他方端縁を畦の一方側面の裾部に押圧可能な下部押圧部材とを備えているから、上部押圧部材により被覆シートの一方端縁を畦の上面に押し込んで被覆シートを畦の上面に固定すると共に圧潰部材により被覆シートの上面を押圧し、圧潰部材により被覆シートを介して畦上面の土を被覆シートの押込部の側に押し寄せ、この押し寄せにより押込部の回りの土を介して押込部を圧潰することができ、よって、被覆シートの一方端縁を畦上面に確実に固定することができ、風等による捲り上がり現象を抑制することができ、かつ下部押圧部材は被覆シートの長手方向の他方端縁を畦の一方側面の裾部に押圧し、従って、畦の表面としての畦の上面及び畦の一方側面に畦の長手方向に亙って被覆シートを確実に敷設することができる。
【0036】又、請求項2記載の発明にあっては、上記被覆シートの長手方向の他方端縁上に土掛け可能な土掛部材を設けて構成しているから、土掛部材の土掛けによって被覆シートの風による捲れ現象を抑制することができ、それだけ耐久性の高い畦を得ることができ、又、請求項3記載の発明にあっては、上記下部押圧部材の進行方向前方位置に上記被覆シートにより被覆される畦の一方側面の裾部を整地可能な整地部材を設けて構成しているから、畦の一方側面の裾部にこぼれ落ちた盛土や凸凹となっている表面土を側方に排出して、被覆シートにより被覆される畦の一方側面の裾部を整地することができ、それだけ被覆シートを裾部まで確実に敷設することができる。
【0037】以上の如く、所期の目的を充分達成することができる。
【出願人】 【識別番号】395008849
【氏名又は名称】株式会社富士トレーラー製作所
【出願日】 平成10年(1998)3月31日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】黒田 勇治
【公開番号】 特開平11−275904
【公開日】 平成11年(1999)10月12日
【出願番号】 特願平10−86926