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【発明の名称】 果樹栽培用作業台
【発明者】 【氏名】関崎 岩

【要約】 【課題】天板体の平面形状を栽培すべき果樹の周囲に沿った所定長さの形状に形成してあるから、果樹に対する各種栽培作業に伴う天板体に対する上り下りの回数を減らすことができ、天板体上の各位置においても、果樹に対して略同様な至近距離で各種栽培作業を行うことができる。

【解決手段】果樹の周囲に立設配置され、栽培者の作業足場となる天板体に脚体を配設してなり、上記天板体の平面形状を栽培すべき果樹の周囲に沿った所定長さの形状に形成してなる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 果樹の周囲に立設配置され、栽培者の作業足場となる天板体に脚体を配設してなり、上記天板体の平面形状を栽培すべき果樹の周囲に沿った所定長さの形状に形成してなることを特徴とする果樹栽培用作業台。
【請求項2】 上記天板体の平面形状を栽培すべき果樹の周囲に沿った所定長さの多角形状に形成してなることを特徴とする請求項1記載の果樹栽培用作業台。
【請求項3】 上記天板体の平面形状を栽培すべき上記果樹の周囲に沿った所定長さの円弧状に形成してなることを特徴とする請求項1記載の果樹栽培用作業台。
【請求項4】 上記脚体は上記天板体の左右両側に垂下配設された一対の脚枠体からなることを特徴とする請求項1、2又は3記載の果樹栽培用作業台。
【請求項5】 上記脚体を上記天板体の裏面に沿って折畳自在に設けてなることを特徴とする請求項1、2、3又は4記載の果樹栽培用作業台。
【請求項6】 上記脚体を伸縮調節自在に設けてなることを特徴とする請求項1、2、3、4又は5記載の果樹栽培用作業台。
【請求項7】 上記脚体を梯子状に形成してなることを特徴とする請求項1、2、3、4、5又は6記載の果樹栽培用作業台。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は例えばリンゴ、桃、梨、サクランボ等の果樹栽培において、剪定、授粉、摘果、袋がけ、収穫等の各種高所栽培作業の際に用いられる果樹栽培用作業台に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来この種の果樹栽培の剪定、授粉、摘果、袋がけ、収穫等の高所作業に際しては、果樹の周囲に三脚式梯子や脚立を設置し、梯子や脚立と共に果樹の周囲を移動しつつ行っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこのような三脚式梯子や脚立を用いる従来作業の場合、果樹一本に対して、果樹の周囲を六回乃至七回程度移動しつつ行うことになり、果樹高所作業は剪定、授粉、摘果、袋がけ、収穫等の多種に及ぶと共に一般的な果樹栽培農家においては、各種の果樹を少なくとも三百本以上保有し、従って、一年間において、栽培内容によっては収穫籠等の付帯品を携行しつつ、九千回乃至一万三千回程もの回数の上り下りを余儀なくされ、それだけ栽培作業能率を低下させることがあると共に栽培者に対して大変な労苦を強いるがあるという不都合を有している。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような課題を解決することを目的とするもので、本発明のうちで、請求項1記載の発明にあっては、果樹の周囲に立設配置され、栽培者の作業足場となる天板体に脚体を配設してなり、上記天板体の平面形状を栽培すべき果樹の周囲に沿った所定長さの形状に形成してなることを特徴とする果樹栽培用作業台にある。
【0005】又、請求項2記載の発明は、上記天板体の平面形状を栽培すべき果樹の周囲に沿った所定長さの多角形状に形成してなることを特徴とするものであり、又、請求項3記載の発明は、上記天板体の平面形状を栽培すべき果樹の周囲に沿った所定長さの円弧状に形成してなることを特徴とするものである。
【0006】又、請求項4記載の発明は、上記脚体は上記天板体の左右両側に垂下配設された一対の脚枠体からなることを特徴とするものであり、又、請求項5記載の発明は、上記脚体を上記天板体の裏面に沿って折畳自在に設けてなることを特徴とするものであり、又、請求項6記載の発明は、上記脚体を伸縮調節自在に設けてなることを特徴とするものであり、又、請求項7記載の発明は、上記脚体を梯子状に形成してなることを特徴とするものである。
【0007】
【発明の実施の形態】図1乃至図15は本発明の実施の形態例を示し、図1乃至図12は第一形態例、図13、図14は第二形態例、図15は第三形態例である。
【0008】図1乃至図12の第一形態例において、1は天板体であって、この場合、アルミニウム材や金属材等からなるパイプ材を枠組溶接してなる天枠材2と、天枠材2上に溶接された天板材3とからなり、天板材3は表面が平滑な板材に限らず、パンチングメタルやラス板、又は表面に滑止め用の凹凸を施した板材が用いられ、この天板体1の平面形状を栽培すべき果樹Wの周囲に沿った所定長さの形状の多角形状に形成され、この場合、天板体1の幅は約50cm、長さは約2mとなっており、この天板体1の長さは果樹一本に対して果樹の周囲を三回移動することにより果樹一本に対しての栽培作業を行い得る長さに基づいて定めてあり、かつ天板体1の周囲に落下防止枠4を囲繞立設して構成している。
【0009】5は脚体であって、この場合、上記天板体の左右両側に垂下配設された一対の脚枠体6・6からなり、この脚枠体6・6は上部桟6a、左右の脚杆6b・6b、上下の横桟6c・6cからなり、この脚体5としての各脚枠体6・6は天板体1の裏面に沿って上部桟6aを中心として折畳自在に設けられ、かつ、左右の脚枠体6・6の左右の脚杆6b・6bは主脚杆6dと伸縮脚杆6eとからなり、伸縮脚杆6eは主脚杆6dに対して伸縮調節機構7により伸縮調節自在に設けられ、上記上下の横桟6c・6cの存在により脚体5は梯子状に形成されている。
【0010】この場合、上記天枠体2を構成するパイプ材2aに軸受パイプ2bを並列溶接し、軸受パイプ2b・2bに脚枠体6・6の上部桟6aを挿通枢着し、上部桟6aに軸受パイプ2bの外周面に脚枠体6・6の開脚状態において当接可能なストッパー桟2cを固着し、これにより各脚枠体6・6を開脚保持すると共に天板体1の裏面に沿って上部桟6aを中心として、図12の如く、折畳閉脚自在に設けている。
【0011】又、この場合上記伸縮調節機構7として、図10、図11の如く、上板8a、側板8b及び下板8cからなる全体として側面コ状のガイド枠8を形成し、パイプ状の主脚杆6d内にパイプ状の伸縮脚杆6eをスライド自在に挿通し、主脚杆6dに上板8aを固着し、下板8cにガイド筒8dを並列固着し、ガイド筒8dに伸縮脚杆6eをスライド自在に挿通し、複数個の係止板9に伸縮脚杆6eが遊挿される遊挿穴9aを形成し、側板8bの内面に係止板9の先端部が係止される係止部10を溶接固着し、下板8cと係止板9との間に伸縮脚杆6eに遊巻装された圧縮バネ11を介在し、圧縮バネ11により係止板9を係止部10に当接している先端部を中心として伸縮脚杆6eの軸線方向に対して斜めに弾圧保持させ、この係止板9の斜め保持状態において生ずる伸縮脚杆6eの外周面と係止板9の遊挿穴9aとの部分的な摩擦係止作用によりロックして伸縮脚杆6eの主脚杆6d内への縮小スライドを阻止すると共に係止板9の下方への押圧操作によりロックを解除して伸縮脚杆6eを主脚杆6dから引き出すことにより、伸縮脚杆6eを主脚杆6dに対して伸縮調節自在に設けて構成している。
【0012】12は開脚保持杆であって、上記脚枠体6・6の横桟6c・6cの下側の横桟6cと天枠体2を構成するパイプ材2dとの間に架設され、この場合、図6、図7、図9の如く、開脚保持杆12の下端部に横桟6cに挿通可能な筒状の挿通部12aを形成し、開脚保持杆12の上端部に連結板12bを固着し、天枠体2を構成するパイプ材2dに連結片2eを固着し、連結板12bと連結片2eとを蝶ボルト及びナットからなる止着具13により着脱自在に設け、開脚時においては、連結板12bと連結片2eと止着具13により連結して脚枠体6・6の横桟6c・6cの下側の横桟6cと天枠体2を構成するパイプ材2dとの間に開脚保持桟12を架設すると共に折畳閉脚時等においては止着具13により連結板12bと連結片2eとを離脱し、開脚保持杆12を横桟6cを中心として天板体1の裏面に沿って折畳自在に設けている。
【0013】この実施の第一形態例は上記構成であるから、果樹栽培に際し、果樹Wの周囲に栽培者の作業足場となる天板体1を脚体5により立設配置し、例えば、天板体1と地面との間に図示省略の梯子を立て掛け、この梯子を介して栽培者は天板体1上に対して上り下りし、天板体1上において、果樹Wに対しての高所栽培作業を行うことになり、この際、図2の如く、上記天板体1の平面形状を栽培すべき果樹Wの周囲に沿った所定長さの形状に形成してあるから、果樹Wに対する各種栽培作業に伴う天板体1に対する上り下りの回数を減らすことができ、この場合、従来の三脚式梯子や脚立を用いて果樹の回りを移動する場合に比べて、略半分の回数に減らすことができ、それだけ作業能率を高めることができると共に栽培者の苦労を軽減することができ、しかも天板体1の平面形状を栽培すべき果樹Wの周囲に沿った形状に形成してあるから、天板体1上の各位置においても、果樹Wに対して略同様な至近距離で各種栽培作業を行うことができ、各種の栽培高所作業を容易に行うことができると共に一層作業能率を向上することができる。
【0014】又、この場合、上記天板体1の平面形状を栽培すべき果樹Wの周囲に沿った所定長さの多角形状に形成しているから、天板体1を複数個の板材の組み合わせにより製作することができ、それだけ天板体1の天板材3の素材板材の歩留まりを高めてコスト低減を図ることができ、又、この場合、上記脚体5は上記天板体1の左右両側に垂下配設された一対の脚枠体6・6からなるので、脚体5の構造を簡素化することができ、又、この場合、上記脚体5としての脚枠体6・6を上記天板体1の裏面に沿って折畳自在に設けているから、図12の如く、不使用時や運搬時において、折り畳むことができ、又、この場合、上記脚体5としての脚枠体6・6の左右の脚杆6b・6bを伸縮調節自在に設けているから、天板体1を果樹の高さ及び栽培作業に応じて高さ調節することができ、かつ天板体1を水平に調節することができ、又、この場合、上記脚体5を脚枠体6・6の横桟6c・6cにより梯子状に形成しているから、上記図示省略の梯子を用いなくとも、又、この梯子と併用して、天板体1に対して上り下りすることができる。
【0015】図13、図14の第二形態例は、上記第一形態例において、上記天板体1の平面形状を栽培すべき果樹の周囲に沿った所定長さの円弧状に形成している。
【0016】この第二形態例においては、上記第一形態例と同様な作用効果を得ることができると共に上記第一形態例の多角形状の天板体1と比較して、天板体1の天板材3の素材板材の歩留まりはやや低下することもあるが、多角形状の天板体1よりも、天板体1上の各位置においても、果樹Wに対して略同様な至近距離で各種栽培作業を行うことができ、それだけ各種の栽培高所作業を容易に行うことができる。
【0017】又、図15の第三形態例においては、上記第一形態例に加えて、左右の脚枠体脚枠体6・6の間に補強連結杆14を着脱自在に架設してなり、この場合、下部の横桟6cに筒状の挿通部6fを溶接固着し、補強連結杆14の両端部を挿通部6fに挿通取り外し可能に折曲形成してなる。
【0018】この第三形態例においても、上記第一形態例と同様な作用効果を得ることができると共に補強連結杆14の存在により左右の脚枠体6・6の過度の荷重時の開脚を阻止することができる。
【0019】尚、本発明は上記実施の形態例に限られるものではなく、天板体1及び脚体5の構造や大きさ、材質等は適宜変更して設計される。
【0020】
【発明の効果】本発明は上述の如く、請求項1記載の発明にあっては、果樹栽培に際し、果樹の周囲に栽培者の作業足場となる天板体を脚体により立設配置し、天板体上において、果樹に対しての高所栽培作業を行うことになり、この際、上記天板体の平面形状を栽培すべき果樹の周囲に沿った所定長さの形状に形成してあるから、果樹に対する各種栽培作業に伴う天板体に対する上り下りの回数を減らすことができ、それだけ作業能率を高めることができると共に栽培者の苦労を軽減することができ、しかも天板体の平面形状を栽培すべき果樹の周囲に沿った形状に形成してあるから、天板体上の各位置においても、果樹に対して略同様な至近距離で各種栽培作業を行うことができ、それだけ各種の栽培高所作業を容易に行うことができると共に一層作業能率を向上することができる。
【0021】又、請求項2記載の発明にあっては、上記天板体の平面形状を栽培すべき果樹の周囲に沿った所定長さの多角形状に形成しているから、天板体を複数個の板材の組み合わせにより製作することができ、それだけ天板体の素材板材の歩留まりを高めてコスト低減を図ることができ、又、請求項3記載の発明にあっては、上記天板体の平面形状を栽培すべき果樹の周囲に沿った所定長さの円弧状に形成しているから、多角形状の天板体に比べて、天板体上の各位置においても、果樹に対して略同様な至近距離で各種栽培作業を行うことができ、それだけ各種の栽培高所作業を容易に行うことができ、又、請求項4記載の発明にあっては、上記脚体は上記天板体の左右両側に垂下配設された一対の脚枠体からなるので、脚体の構造を簡素化することができ、又、請求項5記載の発明にあっては、上記脚体を上記天板体の裏面に沿って折畳自在に設けているから、不使用時や運搬時において、折り畳むことができ、又、請求項6記載の発明にあっては、上記脚体を伸縮調節自在に設けているから、天板体を果樹の高さ及び栽培作業に応じて高さ調節することができ、又、請求項7記載の発明にあっては、上記脚体を梯子状に形成しているから、脚体により天板体に対して上り下りすることができる。
【0022】以上、所期の目的を充分達成することができる。
【出願人】 【識別番号】391014767
【氏名又は名称】日刃物産株式会社
【識別番号】595158636
【氏名又は名称】株式会社ミツル
【出願日】 平成10年(1998)3月20日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】黒田 勇治
【公開番号】 特開平11−266609
【公開日】 平成11年(1999)10月5日
【出願番号】 特願平10−72874