| 【発明の名称】 |
園芸用草花容器の用土取出用分離具 |
| 【発明者】 |
【氏名】富田 博之
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| 【要約】 |
【課題】鉢やプランターなどの草花容器に植えた植物を簡単に用土ごと取り出すことができ、また用土取り出しに際して草花容器や根などを傷めにくい園芸用草花容器の用土取出用分離具を提供すること。
【解決手段】握持部1の先端部に、草花容器2の内側面とこの草花容器2内の用土3との境目に差し込み挿入し得る薄板状のへら部4を設けた園芸用草花容器の用土取出用分離具であって、前記へら部4を撓み屈曲自在に構成し、このへら部4の基部にへら面4Aに対して直交する方向へ突出する突起部5を形成した園芸用草花容器の用土取出用分離具。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 握持部の先端部に、草花容器の内側面とこの草花容器内の用土との境目に差し込み挿入し得る薄板状のへら部を設けた園芸用草花容器の用土取出用分離具であって、前記へら部を撓み屈曲自在に構成し、このへら部の基部にへら面に対して直交する方向へ突出する突起部を形成したことを特徴とする園芸用草花容器の用土取出用分離具。 【請求項2】 前記へら部の基部をへら面に対して直交する方向へ折曲突出せしめて反対側面が凹所となる前記突起部を形成したことを特徴とする請求項1記載の園芸用草花容器の用土取出用分離具。 【請求項3】 前記突起部を、前記へら部の一側縁から他側縁に向かう程大きく突出するように構成したことを特徴とする請求項1,2のいずれか1項に記載の園芸用草花容器の用土取出用分離具。 【請求項4】 前記突起部を、前記へら部の一側縁から他側縁に向かう程へら部長さ方向へ幅広となるように構成すると共に、この突起部の少なくともへら部先端側はこの先端側から基端側に向かう程大きく突出するように構成したことを特徴とする請求項3記載の園芸用草花容器の用土取出用分離具。 【請求項5】 前記へら部の側縁にノコギリ歯状の刃縁を形成したことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の園芸用草花容器の用土取出用分離具。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、植木鉢やプランターなどの草花容器に植えた植物を、用土ごと取り出す際に使用する園芸用草花容器の用土取出用分離具に関するものである。 【0002】 【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】例えば、鉢植えした植物を用土ごと取り出して植え替えしたりする場合には、植物を手でつかみ、鉢を棒などで叩くことで鉢の内側面と用土とを分離させて取り出したり、鉢の内側面と用土との間に細い棒を差し込み、この棒を鉢の内側面に沿って一周させることで鉢の内側面と用土とを分離させて取り出したりしていた。 【0003】しかしながら、このような取り出し方では、前者の場合には、鉢を叩くことで鉢を破損してしまうことが往々にしてあるという問題があり、後者の場合には、棒を用土内に差し込んでかき回すため、用土内の根を傷めてしまい易いなどの問題があった。 【0004】本発明は、このような現状に鑑み、鉢やプランターなどの草花容器に植えた植物を簡単に用土ごと取り出すことができ、また用土取り出しに際して草花容器や根などを傷めにくい園芸用草花容器の用土取出用分離具を提供することが技術的課題である。 【0005】 【課題を解決するための手段】添付図面を参照して本発明の要旨を説明する。 【0006】握持部1の先端部に、草花容器2の内側面とこの草花容器2内の用土3との境目に差し込み挿入し得る薄板状のへら部4を設けた園芸用草花容器の用土取出用分離具であって、前記へら部4を撓み屈曲自在に構成し、このへら部4の基部にへら面4Aに対して直交する方向へ突出する突起部5を形成したことを特徴とする園芸用草花容器の用土取出用分離具に係るものである。 【0007】また、前記へら部4の基部をへら面4Aに対して直交する方向へ折曲突出せしめて反対側面が凹所となる前記突起部5を形成したことを特徴とする請求項1記載の園芸用草花容器の用土取出用分離具に係るものである。 【0008】また、前記突起部5を、前記へら部4の一側縁から他側縁に向かう程大きく突出するように構成したことを特徴とする請求項1,2のいずれか1項に記載の園芸用草花容器の用土取出用分離具に係るものである。 【0009】また、前記突起部5を、前記へら部4の一側縁から他側縁に向かう程へら部4長さ方向へ幅広となるように構成すると共に、この突起部5の少なくともへら部4先端側はこの先端側から基端側に向かう程大きく突出するように構成したことを特徴とする請求項3記載の園芸用草花容器の用土取出用分離具に係るものである。 【0010】また、前記へら部4の側縁にノコギリ歯状の刃縁6を形成したことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の園芸用草花容器の用土取出用分離具に係るものである。 【0011】 【発明の実施の形態】好適と考える本発明の実施の形態(発明をどのように実施するか)を、図面に基づいてその作用効果を示して簡単に説明する。 【0012】へら部4の基部に設けた突起部5を草花容器2の内側に向けて使用する。 【0013】握持部1を握持して薄板状のへら部4を草花容器2の内側面に沿って差し込み挿入し、このへら部4を草花容器2の内側面に沿って用土3の周りを一周すると草花容器2の内側面から用土3の外周部が分離し、草花容器2に植えた植物7をこの草花容器2より用土3ごとまとめて取り出しすることができる。 【0014】また、このとき、へら部4の基部に設けた突起部5を用土3の上縁部にあてがった状態で一周すると、用土3の上縁部全周が突起部5によって内方へ押し潰されることになり、この押し潰された用土3の上周縁部と草花容器2の内側面とに大きな空間8を生じることになるため、草花容器2の内側面と用土3の上縁部とが確実に離れて用土3の取り出しが非常に容易に行われることになる。 【0015】従って、用土3内での根付きが非常に良く、用土3の上周縁部が盛り上がって草花容器2に強く密着しているような場合においても、簡単に草花容器2から用土3を分離させて取り出すことができる。 【0016】また、薄板状のへら部4を草花容器2の内側面に沿って差し込み挿入して使用するため、へら部4の差し込みや草花容器2の内側面に沿った移動に際して用土3内の根を傷めにくく、たとえ根が草花容器2の内側面に密着している場合でも、この根の先端だけを切り離すことになるなど非常に実用的となる。 【0017】また、へら部4は撓み屈曲自在であるため、例えば図3に示すような内側面が湾曲面である草花容器2に使用する場合でも、へら部4が湾曲内側面に沿って屈曲するから、同様にへら部4を草花容器2の内側面に沿って一周することで草花容器2の内側面から用土3の外側部分を残すことなく分離することができる。 【0018】 【実施例】本発明の具体的な実施例について図面に基づいて説明する。 【0019】本実施例は、握持部1の先端部に、草花容器2の内側面とこの草花容器2内の用土3との境目に差し込み挿入し得る薄板状のへら部4を設けている。 【0020】へら部4は、先端が徐々に先細る舌片状に形成し、草花容器2の内側面とこの草花容器2内の用土3との境目に差し込み挿入し易くしている。 【0021】また、このへら部4はステンレス製とし、焼き入れ加工を施して撓み屈曲弾性を有する構成としている。 【0022】また、このへら部4の一側縁(図1において手前側縁)の先端から中程までにノコギリ歯状の刃縁6を形成している。 【0023】本実施例では、このへら部4の基部にへら面4Aに対して直交する方向に突出する突起部5を形成している。 【0024】具体的には、単にへら部4の基部をへら面4Aに対して直交する方向へ折曲突出させて反対側面が凹所となる突起部5を形成しているもので、この突起部5はへら部4の一側縁から他側縁に向かう程大きく突出する形状に構成している。 【0025】また、更にこの突起部5は、前記へら部4の一側縁から他側縁に向かう程へら部4長さ方向へ幅広となるように構成すると共に、この突起部5の少なくともへら部4先端側はこの先端側から基端側に向かう程大きく突出するように構成しているもので、具体的には図1に示すように前記条件を満たす略三角錐形の折曲突出部を形成して構成している。 【0026】次に、図2に基づいて使用方法を説明する。 【0027】へら部4の基部に設けた突起部5を草花容器2の内側に向けて使用する。 【0028】握持部1を握持して操作し、へら部4を草花容器2の内側面に沿ってこの内側面と用土3との境目に差し込み挿入する。 【0029】次に、図2(a)の矢印に示すようにへら部4を草花容器2の内側面に沿って一周すると草花容器2の内側面から用土3の外周面が分離し、(b)に示したように草花容器2に植えた植物7をこの草花容器2より用土3ごとまとめて取り出しすることができる。 【0030】このとき、たとえ植物の根が草花容器2の内側面に付着している場合でも、この植物の根を前記刃縁6が切断しながらへら部4が移動するから、草花容器2の内側面と用土3の外側部とが良好に分離することになる上、根の先端部分だけを切断するから根の傷みが最小限に抑えられる。 【0031】また、このとき、へら部4の基部に設けた突起部5を用土3の上縁部にあてがった状態で一周すると、用土3の上縁部全周が突起部5によって内方へ押し潰されることになり、この押し潰された用土3の上周縁部と草花容器2とに大きな空間8を生じることになるため、草花容器2の内側面と用土3の上縁部とが確実に離れて用土3の取り出しが非常に容易に行われることになる。 【0032】従って、用土3内の根付きが非常に良く、用土3の上周縁部が盛り上がって草花容器2に強く密着しているような場合においても、簡単に草花容器2から用土3を分離させて取り出すことができる。 【0033】また、草花容器2の底部にまでへら部4の先端が届かない場合でも、届かなかった部分を除く分離された用土3を取り出しできることになる。尚、へら部4の長さが異なる数種の製品を容易しておき、草花容器2の底の深さに応じて選択使用することができるようにしても良い。 【0034】尚、図3は内側面が湾曲面となる草花容器2への使用を図示しているもので、このような草花容器2に対しても、撓み弾性を有するへら部4が草花容器2の湾曲内側面に沿って屈曲するから、前記操作方法と同様にへら部4を草花容器2の湾曲内側面に沿って一周することで草花容器2の内側面から用土3の外側部分を残すことなく、また根の傷みも最小限に抑えて分離することができる。 【0035】 【発明の効果】本発明は上述のように構成したから、薄板状のへら部を草花容器の内側面に沿って容易に差し込み挿入でき、この差し込み挿入したへら部を草花容器の内側面に沿って一周するだけの簡単な操作により草花容器の内側面から用土の外周面を分離させることができ、しかもへら部の基部に設けた突起部を草花容器の用土の上縁部にあてがった状態で一周させれば、用土の上周縁部と草花容器の内側面とに大きな空間を形成することができて用土の取り出しが非常に容易に行われることになる極めて実用性に秀れた園芸用草花容器の用土取出用分離具となる上、薄板状のへら部を草花容器の内側面に沿って差し込み挿入して使用できるため、へら部の差し込みや草花容器の内側面に沿った移動に際して用土内の根を傷めにくく、たとえ根が草花容器の内側面に密着している場合でも根の先端だけを切り離して傷みを最小限に抑えることができる非常に実用的な園芸用草花容器の用土取出用分離具となる。 【0036】また、へら部は撓み屈曲自在であるため、例えば実施例の図3に示すような内側面が湾曲面である草花容器に使用する場合でも、へら部が湾曲内側面に沿って屈曲するから、同様にへら部を草花容器の内側面に沿って一周することで草花容器の内側面から用土の外側部分を残すことなく分離することができる秀れた園芸用草花容器の用土取出用分離具となる。 【0037】請求項2の発明においては、請求項1の発明の効果に加えて、単に薄板状のへら部の基部を例えばプレス成形などにより折曲加工するだけで突起部を構成できるため、簡易に設計実現可能で量産性に秀れ安価な製品を提供できる上、突起部がへら面の片側からだけ突出する構成のため、この突起部を用土の上縁部にあてがった状態で使用すれば、請求項1の発明のような秀れた効果が得られる上、突起部が草花容器の内側面に当たって移動抵抗となったりすることがなく、一層実用的となる。 【0038】請求項3の発明においては、請求項1,2の発明の効果に加えて、突起部がへら部の一側縁から他側縁に向かう程大きく突出する構成のため、突起部の突出度合いが小さいへら部の一側縁を進行方向前側にしてへら部を草花容器内側面に沿って一周させると、最初は突出度の小さい突起部分が用土の上縁部に当たり、それから徐々に大きい突起部分が当たって用土の上縁部を押し潰していくことになるから、大きな移動抵抗とならずスムーズにへら部を一周させることができ、一層実用的となる。 【0039】請求項4の発明においては、請求項3の発明の効果に加えて、突起部が前記へら部の一側縁から他側縁に向かう程へら部長さ方向へ幅広となり、且つこの突起部の少なくともへら部先端側はこの先端側から基端側に向かう程大きく突出する構成のため、へら部の一側縁を進行方向前側にしてへら部を草花容器内側面に沿って一周させると、最初は突出度が小さく突出範囲の狭い突起部分が用土の上縁部に当たり、それから徐々に突出範囲を広げ且つ大きく突出する突起部分が当たって用土の上縁部を押し潰していくことになるから、一層移動抵抗なくへら部をスムーズに一周させることができ、一層実用的となる。 【0040】請求項5の発明においては、請求項1〜4の発明の効果に加えて、へら部の側縁に形成したノコギリ歯状の刃縁を進行方向前側にしてへら部を移動させれば、たとえ植物の根が草花容器の内側面に付着している場合でも、この植物の根を刃縁が切断しながらへら部が移動するから、草花容器の内側面と用土の外側部とが一層良好に分離することになる上、前記同様に根の先端部分だけを切断するから根の傷みが最小限に抑えられるなど一層実用的となる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】597020085 【氏名又は名称】株式会社 富田刃物
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| 【出願日】 |
平成10年(1998)3月24日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】吉井 剛 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開平11−266601 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)10月5日 |
| 【出願番号】 |
特願平10−76044 |
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