| 【発明の名称】 |
フロントローダ |
| 【発明者】 |
【氏名】岡本 栄一
【氏名】谷 真介
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| 【要約】 |
【課題】従来のフロントローダは、左右のリフトアームを連結フレームによって連結して一体構造されていたため、フロントローダをトラック等に搭載して移動する際などは、分解することができず、大きさをコンパクトにすることができず、輸送コストが掛かるのであった。さらに、前記フロントローダをトラクタに装着する際、そのフロントローダの重量は重く、クレーン等を使用しなければ装着することができず、その装着作業は労力が係るものであった。
【解決手段】左右平行状に配置したリフトアーム18・18を連結フレーム27によって連結し、該リフトアーム18・18をリフトシリンダー20・20の伸縮により昇降回動するフロントローダ9において、前記連結フレーム27を着脱自在に構成した。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 左右平行状に配置したリフトアーム間に、連結フレームを配置して両者を連結し、前記リフトアームをリフトシリンダーの伸縮により昇降回動するフロントローダにおいて、前記連結フレームを着脱自在に構成したことを特徴とするフロントローダ。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、農作業等を行うトラクタの前部に装着するフロントローダの構成に関する。 【0002】 【従来の技術】従来からトラクタ等の走行機体の左右側面にメインフレームを立設し、該メインフレーム上部に回動自在にリフトアームを枢支して、該リフトアームの前端部に装着用部材であるキャリアツールを枢支し、該キャリアツールを用いてアタッチメントであるバケット等を固定し、前記リフトアーム下方に配設するリフトシリンダーを駆動して昇降するフロントローダは公知となっている。そして、前記フロントローダにおいては、リフトアームを左右平行状に配置し、該リフトアーム間に連結フレームを略直角方向に配置し、該連結フレームの左右両端をリフトアームに溶接固定して補強し、リフトアームの強度をアップしていたのであった。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかし、前述のように、左右のリフトアームを連結フレームによって溶接固定して一体構造とすると、該フロントアームを分解することはできず、従ってフロントローダをトラック等に搭載して移動する際にはスペースをとり、輸送コストが掛かるのであった。また、前記フロントローダは一体構成であるために重量は重く、該フロントローダをトラクタに装着する際にはクレーン等を使用して装着しなければならず、その装着作業は労力が掛かると共に時間が掛かるのであった。 【0004】 【課題を解決するための手段】本発明が解決しようとする課題は以上の如くであり、次に該課題を解決するための手段を説明する。即ち、左右平行状に配置したリフトアーム間に、連結フレームを配置して両者を連結し、前記リフトアームをリフトシリンダーの伸縮により昇降回動するフロントローダにおいて、前記連結フレームを着脱自在に構成したものである。 【0005】 【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態を説明する。図1は前部にローダを装着したトラクタの側面図、図2はフロントローダを支持するフレームを示す平面断面図、図3は図2のA−A側面部分断面図、図4は本発明の、着脱自在とした連結フレームの斜視図、図5はリフトアームに連結フレームを連結した際の斜視図、図6は可変屈折型リフトアームの部分側面図、図7は図6のB−B断面図である。 【0006】図1、図2、図3において、本機をトラクター2として、該トラクター2に装着したフロントローダ9について説明する。前輪7及び後輪8によって支持される機体フレーム3の上部において、前方にエンジンを覆うボンネット1を配置し、その後部には運転部5を配置している。該運転部5はキャビン6によって覆われ、キャビン6内には操向操作をするためのステアリングホイルや主変速レバーや副変速レバーや作業機の昇降レバー等を配置している。 【0007】そして、前記機体フレーム3の両側部にはフロントローダ9を取り付けるためにメインフレーム10・10を上方に突出して固設し、該メインフレーム10上部にフロントローダ9の取付部材であるサブフレーム14・14を着脱可能としている。前記メインフレーム10は、機体フレーム3に取り付けるための前後方向に延設した固定部10aと、該固定部10aより上方へ延出した装着部10bからなり、鋼板により側面視略逆T型に形設している。前記メインフレーム10の装着部10bの上部にはボス42を横設し、前上下中途部には側面視略U字型の係合凹部10dを形設している。また、前記ボンネット1の後端部には、後面視門形状のヒッチフレーム11を設け、該ヒッチフレーム11より前方に取付プレート12・12を突設しており、該取付プレート12・12の前部に挿入孔12a・12aを開口して、該挿入孔12a・12aを、装着部10bに横設されたボス42と軸芯を一致させて配置して、左右のメインフレーム10・10を連結している。 【0008】また、前記サブフレーム14・14は左右の二枚の板体を平行状に配置し、その間に連結部材15・15を挟持配置して両者を連結している。該サブフレーム14には、上方より、リンク取付孔14a、リフトアーム取付孔14b、リフトシリンダ取付孔14cを開口し、更に、サブフレーム14・14の下部には係合用の係合ピン16を横設し、該サブフレーム14・14の後上下中途部には締結ピン17を挿入するためのボス32・32を軸芯を一致させて固設し、該ボス32・32の位置は、前記係合ピン16と締結ピン17の軸芯間の距離が、メインフレーム10の係合凹部10dの軸芯と装着部10bに固設されたボス42の軸芯との距離と同じとなる位置としている。 【0009】また、図2に示すように、前記ボス32・32の左右内側面の後側には、側面視半円弧状の係合部32b・32bが形成されており、該係合部32b・32bの円弧の内周面はボス42の外周面の形状に一致させると共に、軸芯も一致させている。 【0010】そして、取付けプレート12の側方より締結ピン17をボス32・32、取付プレート12・12の挿入孔12a・12a、装着部10bに横設されたボス42に挿入して、取付プレート12の他面で締結ピン17の他端をナット等を用いて容易に係止するよう構成している。 【0011】次に、前記フロントローダ9の構成について説明する。図1に示すように、該フロントローダ9はリフトアーム18と、リフトアーム18の前端部に枢支するキャリアツール30と、該キャリアツール30によって装着するバケット50等のアタッチメントより構成されている。前記リフトアーム18は、前後方向略中央部を屈曲して側面視「く」字状に構成してあり、中央部にブラケット19を固設し、該ブラケット19下部にリフトシリンダー20の基部を枢支している。そして、前記サブフレーム14のリフトアーム取付孔14bにリフトアーム18の後端部を枢支し、リフトシリンダ取付孔14cにリフトシリンダー20のロッド側を枢支して、リフトアーム18をリフトシリンダー20の駆動によって上下方向に昇降自在にしている。 【0012】また、前記リフトアーム18のブラケット19の上部には連結体21を前後方向に回動自在に枢支している。該連結体21の前部に作業機シリンダー22の基部を枢支し、作業機シリンダー22のロッドの先端部にアーム23・24を介してキャリアツール30を連結している。前記連結体21の後部にリンクロッド25を枢支し、該リンクロッド25端部をサブフレーム14のリンク取付孔14aに枢支している。よって、前記リフトシリンダー20を駆動し、リフトアーム18を昇降すると、リンクロッド25により構成された平行リンク機構によりバケット50はその姿勢を維持した状態で昇降される。また、左右のリフトアーム18・18は前部で、後述する連結フレーム26によって連結され補強されている。 【0013】また、前記リフトアーム18の前端下部には取付金具35を固設し、該取付金具35の側面に枢支孔を設け、スタンド36の基部側にも枢支孔を設け、該枢支孔と、前記取付金具35の側面に設けられた枢支孔とをピン等により貫通して、スタンド36を上下方向に回動可能に枢支している。従って、フロントローダ9を外す際には、前記スタンド36を図1の二点鎖線のように下方に回動して固定し、また、フロントローダ9を取り付けて作業を行なう際には、該スタンド36を上方に回動して、リフトアーム18の下部に収納するのである。 【0014】また、前記リフトアーム18は基部側リフトアーム18aと先端側リフトアーム18bに分割して両者を枢支軸43によって枢支し、伸長すると先端側リフトアーム18bを前方側へ伸びるように回動するよう構成することもできる。即ち、図6、図7に示すように、基部側リフトアーム18aの先端側と先端側リフトアーム18bの後端側を枢支軸43によって枢支し、リフトシリンダー20のロッド20aの先端は基部側リフトアーム18aに枢支軸45を介して枢支し、該ロッド20a先端にはカム46を設けている。一方、前記先端側リフトアーム18bの後部に当接体47を固設して、該当接体47を前記カム44に当接するように配設する。 【0015】よって、作業を行なう際に、リフトシリンダー20のロッド20aを伸長させてリフトアーム18を上昇させると、カム46が当接体47に当接しながら回動し、該カム46の回動に伴って先端側リフトアーム18bは枢支軸43を中心に基部側リフトアーム18aに対して上方へ回動されながら持ち上げられ、基部側リフトアーム18aと先端側リフトアーム18bの間の角度は大きく(直線的に)なり、リフトアーム18の全長を長くすることができる。つまり、バケットを長く伸ばすことができ、また、従来より高く持ち上げることができ、作業範囲を大きくすることができるのである。また、リフトアーム18を地面に載置する際(下降する際)に、前記リフトシリンダー20のロッド20aを縮小させると、逆方向に前記カム46が枢支軸45を中心に下方に回動し、先端側リフトアーム18bは枢支軸43を中心にして下方に回動し、基部側リフトアーム18aと先端側リフトアーム18bの間の角度は小さくなり、リフトアームの前後方向の長さは短くなり、バケットは機体側に近づけられて、全長を短くすることができるのである。但し、カム46と当接体47の構成は限定するものではなく、カムは枢支軸45と一体的に設けたり、楕円形としてすることが可能であり,当接体は先端側リフトアーム18bに開口部を設けて、その開口部にカムを挿入するように構成することもできる。 【0016】次に、本発明の、リフトアームを分解可能とする構成について説明する。図1、図4、図5に示すように、前後方向に左右平行に配置したリフトアーム18・18の前部において、前記連結フレーム27が該リフトアーム18・18の間に略直角方向に配置されている。前記連結フレーム27の左右両端には、フランジ部27a・27aが形成され、該フランジ部27a・27aにはそれぞれ締結孔28・28・28・28が開口されている。また、前記リフトアーム18・18には、締結孔28・28・28・28と対応する位置に挿入孔が開口されている。なお、連結フレーム27はパイプ等により構成されているが、特に限定するものではなく、角柱や角パイプ、板体等でも構成することができる。 【0017】そして、前記連結フレーム27のフランジ部27a・27aの左右外側面を、リフトアーム18・18の左右内側面に位置させ、前記締結孔28・28・28・28と挿入孔との位置を合わせ、フランジ部27a・27aの内側方よりボルト29・29・29・29を締結孔28・28・28・28と挿入孔に挿入し、リフトアーム18・18の外側面でボルト29・29・29・29の他端をナット等を用いて連結固定し、リフトアームの強度を補強しているのである。 【0018】このような構成として、フロントローダ9を分解する際には、前記ボルト29・29・29・29を抜いて連結フレーム27とリフトアーム18・18の連結を解除し、さらに、キャリアツール30に装着されたバケット50を取り外すことによって、左右のリフトアーム18・18の連結が解除される。そして、前記リフトアーム18・18をそれぞれメインフレーム10より取り外せばよく、重量が略半分となり、取外し作業が容易となるのである。また、前記フロントローダ9をトラック等に搭載して移動する際には、分解してコンパクトにすることができるので、スペースを必要とせず、従って、輸送コストを削減することができるのである。 【0019】また、トラクタ2にフロントローダ9を装着する際には、左右のリフトアーム18・18をそれぞれメインフレーム10に装着し、前記連結フレーム27によって左右のリフトアーム18・18を連結し、バケット50をキャリアツール30に装着してフロントローダ9を組み立てればよいので、取付け作業を容易に行なうことが可能となるのである。さらに、リフトアーム18・18と連結フレーム27は溶接固定していないので、溶接歪みや加工誤差等がなくなり、メインフレーム10との接続不良は起こらないのである。 【0020】 【発明の効果】本発明は以上の如く構成したので、次のような効果を奏するのである。請求項1に記載するように、左右平行状に配置したリフトアーム間に、連結フレームを配置して両者を連結し、前記リフトアームをリフトシリンダーの伸縮により昇降回動するフロントローダにおいて、前記連結フレームを着脱自在に構成することによって、フロントローダを分解してコンパクトな大きさとすることができるようになり、該フロントローダをトラック等で移動する際には、輸送コストを削減することができる。また、フロントローダをトラクタに装着する際には、左右のリフトアームをそれぞれメインフレームと連結すればよいので、クレーンがなくてもメインフレームに装着することが容易となるのである。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000006851 【氏名又は名称】ヤンマー農機株式会社
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| 【出願日】 |
平成10年(1998)2月27日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】矢野 寿一郎
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| 【公開番号】 |
特開平11−243714 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)9月14日 |
| 【出願番号】 |
特願平10−47648 |
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