| 【発明の名称】 |
フロントローダのアタッチメント支持構成 |
| 【発明者】 |
【氏名】岡本 栄一
【氏名】谷 真介
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| 【要約】 |
【課題】走行車体の側部にメインフレームを立設し、該メインフレームにフロントローダのリフトアームを昇降自在に枢支し、リフトアーム前部のキャリアツールにアタッチメントを着脱するとき、一方が傾斜していると、着脱作業が難しかった。
【解決手段】前記キャリアツール29を前後に分割し、アタッチメントを装着する前側のキャリアツール29bを後側のキャリアツール29aに左右回動自在に枢支し、前後のキャリアツールの間にアクチュエータ76を介装した。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 走行車体の側部にメインフレームを立設し、該メインフレームにリフトアームを昇降自在に枢支し、該リフトアームの前部にキャリアツールを介してアタッチメントを装着したフロントローダにおいて、前記キャリアツールを前後に分割し、アタッチメントを装着する前側のキャリアツールを後側のキャリアツールに左右回動自在に枢支し、前後のキャリアツールの間にアクチュエータを介装し、アタッチメントを左右傾倒可能に構成したことを特徴とするフロントローダのアタッチメント支持構成。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、農作業等を行うトラクタの前部に装着するフロントローダの先端部に装着するアタッチメントを機体に対して傾斜可能に構成する技術に関する。 【0002】 【従来の技術】従来からトラクタ等の走行機体の前部左右側面にメインフレームを立設し、該メインフレーム上部にリフトアームを回動自在に枢支し、該リフトアームの前端部に装着用部材であるキャリアツールを枢支し、該キャリアツールを用いてアタッチメントであるバケット等を装着し、前記リフトアームを回動させて昇降するフロントローダは公知となっている。前記キャリアツール前上部にフックが形成され、下部に固定ピンが挿入される挿入孔が開口され、アタッチメント後部に横架したピンを前記フックに係止し、キャリアツール後下部に開口される孔と挿入孔とに固定ピンを挿入してアタッチメントを装着するように構成していた。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の機体にリフトアームを介してキャリアツールを昇降自在に配し、該キャリアツール部分でアタッチメントを着脱する際に、機体が左右に傾いていたり、アタッチメントが傾斜地に置かれている場合には、取り外すときには一側に荷重がかかってピンが抜け難くなっていたり、一側を外した時に他側の枢支部に偏荷重がかかって歪んだりし、また、装着する時には、アタッチメントの装着面とキャリアツール側の装着面とが一致せず、一側を持ち上げながら装着しなければならず、手間がかかっていた。また、前記キャリアツールにアタッチメントとしてバケットを装着した走行機体にて傾斜地を掘削作業する場合、機体とともにアタッチメントも傾いているので、地面を水平に掘削したり、均平したりできなかった。更に、アタッチメントとしてフォークを装着して木材等の積込み作業を行う場合に、機体が傾いていると、荷崩れを起こす不具合があった。 【0004】 【課題を解決するための手段】本発明が解決しようとする課題は以上の如くであり、次に該課題を解決するために、走行車体の側部にメインフレームを立設し、該メインフレームにリフトアームを昇降自在に枢支し、該リフトアームの前部にキャリアツールを介してアタッチメントを装着したフロントローダにおいて、前記キャリアツールを前後に分割し、アタッチメントを装着する前側のキャリアツールを後側のキャリアツールに左右回動自在に枢支し、前後のキャリアツールの間にアクチュエータを介装し、アタッチメントを左右傾倒可能に構成したものである。 【0005】 【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態を説明する。図1はトラクタの前部にローダを装着した側面図、図2は同じくフロントローダを示す部分平面図、図3はローダ側のシリンダーへの油圧配管構成を示す側面図一部断面図、図4は本発明のキャリアツールによる左右回動支持構成の側面図一部断面図、図5は同じくキャリアツールの左右回動支持構成の平面図、図6はフォーク用タインを摺動自在に支持するバケットの部分正面断面図、図7は同じく底面図である。 【0006】図1において、本実施例のトラクタ1について説明する。前輪7及び後輪8によって支持される機体フレーム3の上部において、前方にエンジンを覆うボンネット4を配置している。 【0007】そして、前記機体フレーム3の後両側部にフロントローダ2を取り付けるためのメインフレーム10・10が立設され、該メインフレーム10・10上部にフロントローダ2の支持部材であるサブフレーム14・14を着脱可能としている。更に、左右の前記メインフレーム10はボンネット4後部上方を跨ぐ補強フレーム11によって連結して補強され、フロントローダ2を支持するための剛性を高めている。 【0008】次に、前記フロントローダ2について図1、図2を用いて説明する。該フロントローダ2は、メインフレーム10・10に連結する左右のサブフレーム14・14と、リフトアーム18・18と、該リフトアーム18・18前部を連結する前後二本の連結フレーム30・31と、リフトアーム18・18前端部に枢支するキャリアツール29と、該キャリアツール29に装着するアタッチメントとしてのバケット50等より構成されている。前記リフトアーム18は、前後方向略中央部を屈曲する側面視「く」字状に構成してあり、屈曲した中央部左右両面にブラケット19を固設して剛性を高めるとともに、前記サブフレーム14との間にリフトシリンダー20を介装し、リフトシリンダー20の伸縮駆動によってリフトアーム18を上下方向に昇降回動可能としている。 【0009】また、前記ブラケット19の上後部に連結体21を前後方向に回動自在に枢支し、該連結体21の後部とサブフレーム14上部との間にリンクロッド25が枢結され、リフトアーム18を昇降回動させるとリンクロッド25も平行の状態で昇降回動されるようにしている。更に、前記連結体21の前部に作業機シリンダー22の基部を枢支し、該作業機シリンダー22のロッドの先端部にアーム23・24を介してキャリアツール29を連結し、作業機シリンダー22の伸縮によってバケット50を上下に回動し、前記リンクロッド25と連結体21によって、リフトシリンダー20を伸縮すると、バケット50はその姿勢を維持した状態で昇降できるようにしている。 【0010】また、前記アーム23・24と作業機シリンダー22の枢支部に下部ステー64が枢支され、作業機シリンダー22基部から後上方に上部ステー61を突設し、該上部ステー61上部にリング体62が固設されている。前記下部ステー64に回動角表示棒63下部を枢支し、該回動角表示棒63途中部を前記リング体62内に貫通挿入して係止し、作業機シリンダー22と回動角表示棒63とを平行状に配している。 【0011】前記回動角表示棒63の途中部は凹状に屈曲されて凹部63aが形成され、前記バケット50の底面が水平方向に維持される時に凹部63aがリング体62に位置するように構成し、作業機シリンダー22を伸縮させると、回動角表示棒63が上下方向に摺動し、凹部63aがリング体62より上または下に移動し、バケット50はチルトする。よって、この凹部63aの移動方向は運転席のオペレーターから容易に視認することができ、バケット50はボンネット4に隠れた位置にあっても、バケット50の回動角度は凹部63aの位置で容易に判断することができるのである。 【0012】また、前記バケット50下部には、複数個のフォーク用タイン110・110・・・を前後に摺動自在に支持し、マニアフォーク兼用バケット50とすることができる。即ち、図3、図6、図7に示すように、プレートを正面視「U」字状に曲げたガイド体111の上端がバケット50底面に固設され、該ガイド体111・111の水平面部にはボルト112挿入用の孔111aが開口されている。該ガイド体111はバケット50底面において、前後に二個平行に固設し、左右方向に一定間隔毎に複数配設している。この前後二個を一組としてそれぞれのガイド体111・111にフォーク用タイン110が挿入され、該フォーク用タイン110は、板状に形成され、該フォーク用タイン110後部にはネジ孔110aが開口され、ボルト112を前記ガイド体111の孔111aに挿入してネジ孔110aに螺装して固定される。 【0013】このような構成で、フォーク用タイン110を前後のガイド体111・111に挿入して、後部のガイド体111の孔111aとフォーク用タイン110のネジ孔110aとを一致させてボルト112で螺合固定することで、フォーク用タイン110をバケット50の底面に位置させて収納することができる。そして、前記ボルト112を外し、フォーク用タイン110を前方へ摺動して、ネジ孔110aを前側のガイド体111の孔111aと一致させてボルト112で螺合固定することで、フォーク用タイン110はその前部がバケット50より前方へ突出した状態で支持され、マニアフォークとして使用することができる。 【0014】よって、マニアフォークとバケット50とを一つのアタッチメントで兼ねることができて、二種類のアタッチメントを用意する必要がなく、アタッチメントを交換するために、キャリアツール29より着脱する作業もなくすことができ、作業時間の短縮化を図ることができる。 【0015】次に、本発明のアタッチメントを左右傾倒させるキャリアツール29の構成について説明する。図3、図4、図5に示すように、キャリアツール29は前後に分割されて、リフトアーム18・18の前端に装着する後側のキャリアツールを後装着部29a、アタッチメントを連結する前側のキャリアツールを前ヒッチ部29bとしている。前記後装着部29aは、進行方向に対して左右方向に板状の基部フレーム65が配され、該基部フレーム65後面の左右端部からは後方に二枚一組とする連結プレート66・66が左右対称に固設されている。該連結プレート66・66の上部に、前記アーム23前部が枢支され、連結プレート66・66の下部にリフトアーム18の前部が枢支され、該後装着部29aがリフトアーム18に上下回動自在に連結されている。 【0016】また、前ヒッチ部29bは、板状の基部フレーム67が左右方向に配置され、該基部フレーム67前面左右端部より前方に二枚一組とするヒッチプレート68・68が左右対称に固設され、この左右のヒッチプレート68・68間には補強フレーム69・70が横設されて補強されている。前記ヒッチプレート68・68上部には、係止溝68aが形成され、ヒッチプレート68・68下部に締結孔68bが開口され、バケット50後上部に横設される係止ピンを係止溝68a内に係止し、バケット50後下部に開口した孔と締結孔68bとに締結ピンが挿入されて、バケット50(作業機)が装着できるようにしている。 【0017】そして、前記前ヒッチ部29bの基部フレーム67後面の左右中央下部に、ローリング支点軸72が後方に向けて突設されている。一方、前記後装着部29aの基部フレーム65の左右中央下部に、前後方向に軸芯を有する支持筒73が貫通されて固設されている。そして、前記基部フレーム65と基部フレーム67とを前後平行に配し、支持筒73内にローリング支点軸72を挿入し、支持筒73より後方に突出された端部にナット74を螺合して抜け止めとし、前ヒッチ部29bはローリング支点軸72を中心に左右に回動自在に連結支持されている。 【0018】更に、前記後装着部29aの基部フレーム65前面一側(右側)上部に、前方に向けて枢軸75が突設され、該枢軸75にアクチュエータとして水平回動シリンダー76の基部が枢支されている。該水平回動シリンダー76のロッドは、前ヒッチ部29bの基部フレーム67の他側(左側)後面より後方に突設した枢軸77に枢支されている。よって、水平回動シリンダー76を伸縮駆動することで、前ヒッチ部29bがローリング支点軸72を中心に左右に傾動回動され、バケット50を左右に傾倒させることができる。 【0019】従って、地面に置かれているバケット50を装着する際に、地面の凹凸や傾斜等によってバケット50が左右に傾いて置かれている場合には、前記水平回動シリンダー76を駆動して前ヒッチ部29bを回動し、バケット50の傾きと一致させることで係合部及び固定部が一致して装着することができ、また、傾斜面に合わせてバケット50を置いて取り外すこともできる。同様に、作業中においてトラクタ1が傾斜地や凹凸面によって左右に傾いても、前記水平回動シリンダー76を駆動して前ヒッチ部29bとともにバケット50を左右に回動して、水平状や所定角度に傾斜させた状態で掘削や均平作業することができる。また、アタッチメントとしてホークを装着して、木材等を積み込む作業を行っても、荷崩れを起こさないように水平を保持して作業することができる。また、他のアタッチメントを左右に回動自在に装着することで傾斜地での整地作業や除雪作業を容易にすることができる。 【0020】 【発明の効果】本発明は以上の如く構成したので、次のような効果を奏するのである。走行車体の側部にメインフレームを立設し、該メインフレームにリフトアームを昇降自在に枢支し、該リフトアームの前部にキャリアツールを介してアタッチメントを装着したフロントローダにおいて、前記キャリアツールを前後に分割し、アタッチメントを装着する前側のキャリアツールを後側のキャリアツールに左右回動自在に枢支し、前後のキャリアツールの間にアクチュエータを介装し、アタッチメントを左右傾倒可能に構成したことによって、回動アクチュエータを駆動することで、前側の前キャリアツールを回動させることができる。従って、キャリアツールで地面に置かれているアタッチメントを装着する場合に、地面の傾斜等によって左右に傾いて置かれていても、逆にトラクタ側が傾いても、前記回動アクチュエータを駆動して前キャリアツールの装着面とアタッチメント側との傾きのズレをなくすように回動し、装着若しくは取り外しを行うことができる。同様に、作業中において走行機体が傾斜地や凹凸面によって左右に傾いても、前記左右回動アクチュエータを駆動して前キャリアツールとともにアタッチメントを左右に回動させることができ、バケットを装着した場合には、傾斜地を進行しながら水平状や設定角度に掘削作業することができる。また、アタッチメントとしてホークを装着した場合には、木材等を積み込む作業を行っても、荷崩れを起こさないように水平を保持して作業することができる。更に、他のアタッチメントを左右に回動自在に装着することで傾斜地での整地作業や除雪作業を容易に行うことができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000006851 【氏名又は名称】ヤンマー農機株式会社
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| 【出願日】 |
平成10年(1998)2月27日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】矢野 寿一郎
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| 【公開番号】 |
特開平11−243712 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)9月14日 |
| 【出願番号】 |
特願平10−47646 |
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