| 【発明の名称】 |
管理機の多連式作業機 |
| 【発明者】 |
【氏名】新井 弘之
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| 【要約】 |
【課題】前輪と後輪の間の腹部に複数の作業機を左右方向に吊設した場合、両側の作業機の接地性が悪くなっていた。
【解決手段】機体フレームより作業機装着装置Cを介して複数の作業機を装着する多連式作業機において、作業機装着装置の後部にツールバー23を横設し、該ツールバーの左右方向中央位置に中央作業機Dを固定し、ツールバーの側部には平行リンクを介してサイド作業機DSを装着した。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 機体フレームより作業機装着装置を介して複数の作業機を装着する多連式作業機において、作業機装着装置の後部にツールバーを横設し、該ツールバーの左右方向中央位置に中央作業機を固定し、ツールバーの側部には平行リンクを介してサイド作業機を装着したことを特徴とする管理機の多連式作業機。 【請求項2】 前記中央作業機よりユニバーサルジョイントを介してサイドに動力を伝動したことを特徴とする請求項1記載の管理機の多連式作業機。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、乗用管理機に装着する作業機、特に、機体フレームの前部に前一輪、後部に後二輪を支持する三輪型乗用管理機の腹部に装着する多連作業機の作業深さを改善する技術に関する。 【0002】 【従来の技術】従来から、前後方向に機体フレームを配置し、該機体フレームの前部には操向輪としての前輪を一輪配し、後部には後輪を二輪配して三輪駆動式とし、更に、該前輪と後輪との間の腹部に作業機を作業機装着装置を用いて吊設した乗用管理機は公知となっている。この乗用管理機では、複数条の管理作業を同時に行うために左右方向に条数分の作業機を配し、PTO軸より入力した動力を左右方向に配置した伝動軸に伝えて、各作業機に動力を伝達していた。また、機体フレームからは、左右方向に別のフレームを突出し、該フレームと各作業機との間に圧縮バネを配して、作業機を圃場に押し付けるように付勢していた。この際、各作業機は、作業機装着装置に固定されるか、あるいは伝動軸を中心に回動可能に設けられていた。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、各作業機が作業機装着装置に固定されていると、圃場の傾斜や凹凸に対応できないため、左右いずれかの作業機に過負荷がかかり作業機の寿命を縮めることとなる。また、各作業機が伝動軸を中心に回動可能に設けられている場合は、耕耘爪などの接地性は改善されるが、作業機の後部に取り付けられた培土板などが地面に対して傾斜して、該培土板が圃場に食い込み過ぎたり、逆に食い込み不足になったりし、適正な培土高さを確保できないという問題を生じた。本発明は、以上の点に鑑み、作業機全体の対地姿勢を変えずに圃場への接地性を向上させ、圃場の傾斜や凹凸に対応す可能な多連式作業機を提供することを目的とする。 【0004】 【課題を解決するための手段】本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次に該課題を解決するための手段を説明する。すなわち、請求項1の如く、機体フレームより作業機装着装置を介して複数の作業機を装着する多連式作業機において、作業機装着装置の後部にツールバーを横設し、該ツールバーの左右方向中央位置に中央作業機を固定し、ツールバーの側部には平行リンクを介してサイド作業機を装着したものである。 【0005】また、請求項2の如く、前記中央作業機よりユニバーサルジョイントを介してサイドに動力を伝動したものである。 【0006】 【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を説明する。図1は腹部に中耕ロータリを装着し上昇させた状態の乗用管理機の全体側面図、図2は同じく乗用管理機の全体平面図、図3は作業機装着装置の側面図、図4は左右のサイド作業機の支持構成を示す側面図一部断面図、図5は左右方向中央の中央作業機の支持構成を示す側面図一部断面図、図6は多連式作業機全体の支持構成を示す平面図一部断面図である。 【0007】まず、本発明に係わる三輪型乗用管理機Aの全体構成を図1、図2により説明する。三輪型乗用管理機Aにおいて、前後方向に延びた機体フレーム1の後部に運転部Bが配され、該機体フレーム1の後端部にはエンジンEが搭載され、ミッションケースMによって走行変速し、該ミッションケースMの下部に配するリアアクスルケース4より後輪駆動ケース5を介して後輪3・3が駆動される。前記ミッションケースMからは動力伝達軸を機体フレーム1内に挿通させ、該機体フレーム1の前部にはフロントケース7を設け、該フロントケース7下部に鉛直方向を軸芯として左右回動可能に前輪駆動ケース8を装着し、該前輪駆動ケース8に一輪の前輪2を支持して駆動できるようにして、三輪駆動車を構成している。 【0008】また、前記エンジンEはボンネット10によって被装され、該ボンネット10の前方にはミッションケースM及び後輪3を被装する車体カバー11が配され、該車体カバー11上には運転席12が載置され、該運転席12前方の機体フレーム1上にはステアリングコラム13が立設されている。該ステアリングコラム13の上部より上方にはステアリングハンドル14が突出され、該ステアリングコラム13の右側部にはアクセルレバー15が突出されるとともに、左側部にキースイッチ16が配置されている。 【0009】また、前記前輪2と後輪3との間の腹部には作業機装着装置Cが配され、該作業機装着装置Cの他端にはヒッチ21が掛止され、該ヒッチ21からは左右方向に棒状のツールバー23が延出されている。該ツールバー23の中央部と左右側部に、取付け位置を変更可能に複数の作業機Dが装着され、複数条の管理作業を行えるようにしている。尚、作業機Dとしてはロータリ耕耘機、雑草を取り除く熊手形状のレーキ等が配置できる。 【0010】以上のような全体構成から成る三輪型乗用管理機Aおいて、作業機装着装置Cについて、図3により説明する。前記機体フレーム1の前下部(フロントケース7の後方位置)に、左右一対のブラケット18・18が下方に突出され、該ブラケット18・18の後部には上下に支持軸169・170が横架されている。上方の支持軸169の両端部に上リンク19・19の前部が枢支され、下方の支持軸170両端部に下リンク20前部が枢支されている。前記上リンク19・19は前後方向に直線状に形成するリンクであり、機体フレーム1の左右幅に略等しい間隔に設けられている。前記下リンク20・20は平面視で「ハ」字状に形成され、下リンク20・20後端部の左右間隔が広げられており、機体フレーム1幅より広げて設けられ、該上リンク19と下リンク20とによって固定される作業機Dが安定して昇降できるようにしている。更に、上リンク19と下リンク20の途中部は連結アーム160によって連結され、平行リンクが構成されている。 【0011】また、前記上リンク19・19の前端部を枢支する支持軸169の左右中央部には昇降シリンダ22の基部が枢支され、下リンク20・20の途中部を連結した連結ピン163の左右中央部に昇降シリンダ22のロッド22aが枢支されることにより、前記平行リンクの左右方向の中央位置に昇降シリンダ22が介装されている。前記上リンク19の後端部にはフック部19aが形成され、下リンク20の後端には横方向に軸芯を有する筒状のカラー165が固設され、該カラー165とフック部19aがヒッチ21に掛止される。 【0012】前記ヒッチ21は、上リンク19後端の前記フック部19aを掛止する上連結部21a・21aと、下リンク20・20後端の前記カラー165を連結する下連結部21b・21bより成り、該下連結部21bと上連結部21aは左右方向に延出する断面視四角形の筒状のツールバー23に固設されている。上連結部21aは、ツールバー23の上面に固設され、その上部には係止ピンが横設されている。また、下連結部21b・21bは、ツールバー23の下面に、上連結部21a・21aよりも外側に固設されている。該下連結部21b・21bの左右側板の内側面には、側面視逆L型に形成する係止板167・167が固設され、該係止板167中央下方には、下リンク20のカラー165端部が係合され、更に、該下連結部21bの左右側板には、固定ピン168が挿入されている。 【0013】以上により、作業開始時の作業機の取り付け、作業時の作業機高さの調整、或いは、作業終了時や圃場間の移動時の作業機の取り外しの際に、昇降シリンダ22を伸縮させることで、作業機装着装置Cを介してツールバー23を昇降させることができるのである。 【0014】次に、作業機Dについて、図4、図5、図6により説明する。作業機Dは、前記ツールバー23の左右方向の中央位置と左右側部位置に装着部28・28’を介して装着される。左右側部位置にサイド作業機DSを装着する装着部28は、図4、図6に示すように、上下方向に長い固設体28aと、ロータリチェーンケース25の上部側面に固定した支持体28bより成り、該固設体28aの上部は筒状部を形成し、該筒状部にはツールバー23が挿入固定されている。該固設体28aの後部には上下に支持軸173・174が横架され、上方の支持軸173の両端部には上リンク171・171の前部が枢支され、下方の支持軸174の両端部には下リンク172・172の前部が枢支されている。該上リンク171・171の後端部は、支持体28bの前部の上方に横架された支持軸175に枢支され、下リンク172・172の後端部は、支持体28bの前部の下方に横架された支持軸176に枢支され、これにより平行リンクを構成している。なお、該左右のサイド作業機DSの装着部28・28はツールバー23上を左右に摺動でき、任意位置においてボルトを締めつけることにより固設できる。 【0015】左右中央位置に作業機Dを装着する装着部28’は、図5、図6に示すように、ツールバー23下面に直接固設する固設体28’aと該固設体28’a後面に固設する左右のステー28b’・28b’より形成される。作業機装着装置Cの上リンク19と下リンク20で形成される前記平行リンクにより、中央作業機Dは、対地姿勢を正常に保ったまま圃場の傾斜や凹凸に応じた昇降が可能となるのである。ここで前記平行リンク機構を適用しないのは、該左右中央位置の作業機Dが後述の動力入力ケース36と一体であるため、上下動はあまり好ましくないからである。 【0016】本実施例では、前記支持体28b及びステー28b’・28b’によって支持される作業機Dとして、ロータリ耕耘機の例を挙げて説明する。該ロータリ耕耘機は、ツールバー23に外嵌する装着部28と、該装着部28後部に連結された支持体28bまたはステー28b’・28b’に固定されるロータリチェーンケース25と、該ロータリチェーンケース25下部に軸支した耕耘軸に植設した耕耘爪26と、該耕耘爪26を被装するカバー27等より構成され、前記ロータリチェーンケース25の中途部から後方にはビーム29を突設し、該ビーム29にはゲージ輪30と畝立てを行う培土板31が固設されている。 【0017】前記支持体28b及びステー28b’・28b’にはチェンーケース25上部に形成した軸受け部25aが枢支され、該軸受け部25aの軸心部には動力軸38が挿入され、チェンーケース25内のスプロケットやチェーンを介して動力を伝達し、耕耘軸を駆動できるようにしている。前記ツールバー23の左右方向中央位置には動力入力ケース36が固設されており、該動力入力ケース36の入力軸には、前記ミッションケースM下部より前方に突出されたPTO軸35からユニバーサルジョイント37を介して動力が伝達される。該動力入力ケース36から、側方に動力軸38・38が突出され、該動力軸38が前記チェーンケース25上部内に挿入され、各ロータリ耕耘機に動力が伝達されるのである。 【0018】なお、前記ユニバーサルジョイント37は、スプライン軸や、多角形軸によって形成した伝動軸37aと、該伝動軸を摺動自在に嵌入する嵌合筒37bより構成され、作業機装着装置Cによって昇降したときに、ミッションケースMと作業機Dとの間隔が変更しても、ユニバーサルジョイント37が伸縮して作業機Dに動力が伝達されるようにしている。また、前記動力軸38にも、ユニバーサルジョイント37と同様に、スプライン軸や多角形軸によって形成した伝動軸38aと、該伝動軸38aを摺動自在に嵌入する嵌合筒38bから成るユニバーサルジョイントを用い、左右のサイド作業機DSと左右中央位置の中央作業機Dとの間隔を変更した場合、あるいは左右位置の作業機Dが圃場の表面状況に追随して上下動した場合でも、動力軸38は伸縮して動力を伝達できるようにしている。 【0019】 【発明の効果】本発明は以上の如く構成したので、次のような効果を奏するのである。すなわち、機体フレームより作業機装着装置を介して複数の作業機を装着する多連式作業機において、作業機装着装置の後部にツールバーを横設し、該ツールバーの左右方向中央位置に中央作業機を固定し、ツールバーの側部には平行リンクを介してサイド作業機を装着したので、圃場表面形状の影響が大きい左右位置の作業機の接地性が向上し過負荷による機械寿命の劣化を防止できるとともに、作業機後部の培土板による培土高さを適正に保つことができる。 【0020】請求項2の如く、中央作業機よりユニバーサルジョイントを介してサイドに動力を伝動したので、作業機の着脱が容易となり保守管理を短時間に行えるとともに、圃場に応じて左右位置の作業機の左右方向の位置を変える場合、或いは、作業機が圃場の表面形状に応じて大きく上下する場合にも、各作業機への動力の伝動を確実に行うことができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000006851 【氏名又は名称】ヤンマー農機株式会社
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| 【出願日】 |
平成10年(1998)2月17日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】矢野 寿一郎
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| 【公開番号】 |
特開平11−225504 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)8月24日 |
| 【出願番号】 |
特願平10−34677 |
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