| 【発明の名称】 |
耕耘機の土付着防止装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】片上 望
【氏名】相沢 良一
【氏名】石井 尚彦
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| 【要約】 |
【課題】耐候性、耐熱性、耐老化性に富み、粘土質土壌での耕起作業という厳しい条件でも使用に耐え得るロ−タリ耕耘装置等の耕耘機の土付着を防止することができる装置を提供する。
【解決手段】耕耘部の外周を覆うカバ−18,19の内面に軟質半連泡のスポンジ部材22を貼付る。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】耕耘部の外周を覆う耕耘カバ−の内面に軟質半連泡のスポンジ部材を貼り付けたことを特徴とする耕耘機の土付着防止装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、土壌を耕起する耕耘機の土付着防止装置に関し、詳しくは、耕耘作業時における耕耘カバ−への泥土の付着を防止せんとするものである。 【0002】 【従来技術及び発明が解決しようとする課題】従来、耕耘カバ−の内面に泥土が付着するのを防止すべく鉄板で出来た耕耘カバ−の裏側にゴムカバ−を取り付けたり、樹脂を貼り付けるものが知られている。例えば、本出願人は耕耘カバ−の内面にポリエチレン系の超高分子樹脂を密着させて取り付け、リヤカバ−の前面に所定の隙間をあけて耐衝撃・耐摩耗性のゴムを貼り付けたものを特願平5−89581号として出願している。 【0003】超高分子樹脂は回転中の耕耘爪によって持ち回られる土の流れを良くすることを目的とし、ゴムはその弾力性を活かして土離れを良くし結果的に土の付着を防止することを目的として取り付けられたものであるが、このものでも従来タイプ(板金カバ−の裏側を単に塗装したもの)に比べると約60%程度の改善効果しか見られない。 【0004】 【課題を解決するための手段】この発明は前記した不具合に鑑みて提案するものであり、耐候性、耐熱性、耐老化性に富み、粘土質土壌での耕起作業という厳しい条件下でも使用に耐え得る耕耘機の土付着防止装置を具現しようとするものである。このため、この発明は次のような技術的手段を講じた。即ち、耕耘部の外周を覆う耕耘カバ−の内面に軟質半連泡のスポンジ部材を貼り付けたことを特徴とする耕耘機の土付着防止装置の構成とする。 【0005】 【発明の実施の形態】以下、図面に基づいてこの発明の実施の形態を説明する。1はトラクタ−で機体前後部に前輪2、2と後輪3、3を備え、機体中央部に搭載したエンジン4の回転動力をミッションケ−ス5内の変速装置で適宜減速し、減速した回転動力を前輪2、2と後輪3、3とに伝達すべく構成している。 【0006】又、機体後部にはロ−タリ耕耘装置7が昇降自在に連結されており、トラクタ−1の機体後部から後方に向けて突設されているPTO軸8から回転動力を得てこのロ−タリ耕耘装置7の爪軸9を回転駆動すべく構成している。即ち、PTO軸8とロ−タリ耕耘装置7の入力軸10とは着脱自在なユニバ−サルジョイント(図示省略)で連動連結され、トラクタ−1側の回転動力がPTO軸10、ユニバ−サルジョイント、入力軸10を順次介してロ−タリ耕耘装置7の動力伝達装置12に伝達される。動力伝達装置12は従来周知のチェン・スプロケット機構からなり、チェンケ−ス13及びサイドプレ−ト14の下部に軸架されている爪軸9を回転させ、この爪軸9に取り付けられている複数個の耕耘爪15により土壌を耕起する構成としている。 【0007】また、耕耘部の上方には円弧状の耕耘カバ−18が設けられ、その後端には耕耘部後方を覆うリヤカバ−19が前後自在に枢着されている。符号20、20は耕耘部の左右両側部を覆うサイドカバ−である。前記耕耘カバ−18、リヤカバ−19、サイドカバ−20、20の内側には本願発明の要旨に掛かる軟質半連泡スポンジ部材22が貼り付けられている。この軟質半連泡スポンジ部材22は、耐候性のEPDMゴムを特殊配合して形成したもので、例えばエバ−ライトモラン(商品名)等を入手して用いると良い。 【0008】特にエバ−ライトモラン#830は発砲率が13倍で止水性、気密性に優れており、泥土中に含まれる水分が多くてもこれを弾き返すことができ、スポンジ部材22表面への泥土の付着を阻止することができる。軟質半連泡スポンジ部材22の厚みはテスト結果によると10mm乃至20mm程度が理想的であるが30mm程度でもよく50mmを越えない範囲であれば良い。 【0009】図3は軟質半連泡スポンジ部材22を取り付けた状態の側面図である。同図から明らかなように軟質半連泡スポンジ部材22の外周縁部は鉄板から剥離したり使用中に擦り減って摩耗あるいは破損する恐れがあるため、この軟質半連泡スポンジ部材22の端部を薄い鉄板製の帯板23で包み込み、これを耕耘カバ−18あるいはリヤカバ−19に取り付けるようにすれば軟質半連泡スポンジ部材22の剥離を防ぐことができる。 【0010】図4は半連泡スポンジ部材22の構成を一部変更したものである。同図から明らかなように半連泡スポンジ部材22の間に硬質のゴム25を列状に配設して設け、これら硬質ゴム25の間に半連泡スポンジ部材22を介装するようにしたものである。前記図3の実施例の場合は半連泡スポンジ部材22が耕耘カバ−18あるいはリヤカバ−19の裏側全面に取り付けられていたために、耕耘作業中にこのスポンジ部材が磨滅したり剥離したりする不具合があったが、図4のように半連泡スポンジ部材22の中に硬質ゴム25を列状に介装するような構造に改めればそのような不具合を防止することができる。 【0011】即ち、耕耘作業時におけるロ−タリの使用による半連泡スポンジ部材22の摩耗はこの硬質ゴム25で防止でき、半連泡スポンジ部材22の全面に亘る摩耗を防止できる。なお、硬質ゴム25を設ける場合、前記したように列状に設けずに、例えば放射状に点在させるようにしても良い。 【0012】本出願人が試作テストを行なったところ、半連泡スポンジ部材22をロ−タリの耕耘カバ−18及びリヤカバ−19の内面に貼り付けると泥土の付着は現在の製品より大幅に改善され、カバ−裏側の面積に対する泥付着の割合は約5%程度であった。これは従来比で95%もの改善効果が表れたことになる。又、出願人が試作品に対して使用前にオイルを塗布すると泥土の付着が一層抑えられて泥土の付着防止効果があることが確認された。 【0013】 【発明の効果】この発明は前記の如く、耕耘部の外周を覆う耕耘カバ−の内面に軟質半連泡のスポンジ部材を貼り付けたものであるから、大量の泥土の付着を防止することができ、作業性を大幅に向上させることができるものである。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000000125 【氏名又は名称】井関農機株式会社
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| 【出願日】 |
平成10年(1998)1月20日 |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開平11−196609 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)7月27日 |
| 【出願番号】 |
特願平10−8730 |
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