| 【発明の名称】 |
多連式作業機の条合わせ機構 |
| 【発明者】 |
【氏名】松井 功
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| 【要約】 |
【課題】作業車両後部に複数の作業機を進行方向に対して左右方向に並設した場合、作業機の条合わせが容易にできなかった。
【解決手段】左右方向にツールバー4を配置し、該ツールバー4上に複数の作業機2を左右位置調整可能に並設して作業車両に装着する構成において、前記ツールバー4上に作業機を左右摺動自在に外嵌し、該ツールバー4と平行にネジ軸21を回転可能に横架し、該ネジ軸を前記作業機2の支持部5に回転自在に設けたナット体22に螺装し、該ナット体22と前記支持部5の間にロック機構を設けた。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 左右方向にツールバーを配置し、該ツールバー上に複数の作業機を左右位置調整可能に並設して作業車両に装着する構成において、前記ツールバー上に作業機を左右摺動自在に外嵌し、該ツールバーと平行にネジ軸を回転可能に横架し、該ネジ軸を前記作業機の支持部に回転自在に設けたナット体に螺装し、該ナット体と前記支持部の間にロック機構を設けたことを特徴とする多連式作業機の条合わせ機構。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明はトラクタ等の作業車両後部に複数の作業機を並列に左右位置調整可能に装着し、各作業機の左右位置を容易に調整できるようにする構成に関する。 【0002】 【従来の技術】従来からトラクタ等の作業車両の後部の作業機装着装置に多連式の作業機を並列に装着し、作業車両のPTO軸より作業機側のギアケースに動力を伝達するようにしており、該ギアケースからは左右に駆動軸を突設し、各作業機に動力を伝達していた。この作業機としては中耕ロータリやロータリシーダー等があり、中耕ロータリの場合、並列に複数配した中耕ロータリは左右に伸延するツールバーにスライド可能に配置され、止めボルト等を用いてツールバー上に固定でき、畝作りや中耕作業を行う前には条合わせを行える構成としていた。そして、前記駆動軸は多角形の軸とされ、中耕ロータリはこの軸上を摺動自在であり、条合わせを行っても各中耕ロータリには動力を伝達できる構成とされていた。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の各作業機の条合わせを行うには、先ず、作業機を持ち上げ、止めボルトを緩め、作業者の手作業によってスライドさせていたので、手間と時間がかかり、しかも各作業機は重いので、条合わせをする作業も重労働となっていたのである。 【0004】 【課題を解決するための手段】本発明はこのような問題点を解消するために、左右方向にツールバーを配置し、該ツールバー上に複数の作業機を左右位置調整可能に並設して作業車両に装着する構成において、前記ツールバー上に作業機を左右摺動自在に外嵌し、該ツールバーと平行にネジ軸を回転可能に横架し、該ネジ軸を前記作業機の支持部に回転自在に設けたナット体に螺装し、該ナット体と前記支持部の間にロック機構を設けたものである。 【0005】 【本発明の実施の形態】本発明が解決しようとする課題及び解決するための手段は以上の如くであり、次に添付の図面に示した実施例の構成を説明する。図1は本発明の調整構成を有する作業機の後面図一部断面図、図2は同じく調整構成の部分側面断面図、図3は調整構成の後面断面図である。 【0006】図1、図2において、トラクタ後部の作業機装着装置に多連式の作業部1を装着し、作業機を中耕ロータリとした場合について説明する。本実施例では二個の中耕ロータリ2・2を左右に並列に配設している。即ち、前記作業部1の前上部には進行方向に対して左右方向にツールバー4を延出して横架され、該ツールバー4は角または円形の棒状に構成して、該ツールバー4の左右中央の下部(または前部または上部)にギアケース3を配置し、該ギアケース3から入力軸8を前方に突設し、トラクタ側のPTO軸とユニバーサルジョイント等を介して連結して動力を伝達可能としている。該ギアケース3より左右側方には、ツールバー4と平行状に駆動軸7を突設し、該駆動軸7端部がツールバー4端部に固設したブラケット9に回転自在に軸支され、該駆動軸7より中耕ロータリ2に動力が伝達される。 【0007】前記ツールバー4の中央部より前上方にマスト10・10が立設され、その側方より前方に支持プレート11・11が突設され、該支持プレート11の前部と前記マスト10上部とが作業機装着装置の後部に装着され、昇降可能とされている。 【0008】また、前記ツールバー4の途中部には角パイプ状に構成した支持部5・5が左右摺動自在に外嵌され、該支持部5には止めボルト12・12が螺装され、該止めボルト12・12の締め付けによってツールバー4に対して固定できるようにしている。前記支持部5の下部には中耕ロータリ2のチェーンケース6上部が固設されている。 【0009】前記中耕ロータリ2のチェーンケース6上部には、前記駆動軸7を貫通し、該駆動軸7よりチェーンケース6内のスプロケットやチェーン等を介して、チェーンケース6下部に横架した耕耘爪軸13に動力が伝達され、該耕耘爪軸13上に固設した耕耘爪14・14・・・を駆動可能としている。 【0010】前記駆動軸7は四角形や六角形等の多角形状の角軸に形成されており、該駆動軸7上をチェーンケース6内の図示せぬ駆動側のスプロケットがスライド自在に外嵌されている。従って、駆動軸7からチェーンケース6へ動力伝達可能としながら、前記止めボルト12・12を弛めて支持部5をツールバー4上で左右スライドさせて、中耕ロータリ2全体を左右に摺動して位置調節して条合わせを行うことができる。尚、前記駆動軸7をスプライン軸とし、チェーンケース6内部のスプロケットとスプライン嵌合することもできる。また、前記耕耘爪14の回動軌跡上部には耕耘カバー15が配設されている。 【0011】また、図1に示すように、前記駆動軸7外周上における前記ギアケース3の左右外側面とチェーンケース6の間には、ゴムや樹脂若しくは金属製のジャバラ状のカバー体30が被装されている。前記カバー体30の両端部はフランジ30a・30aでボルトを用いてそれぞれギアケース3及びチェーンケース6に固設されている。同様に、前記チェーンケース6外側面とブラケット9との間の駆動軸7外周上に、ジャバラ状のカバー体31で被装され、該カバー体31の両端をフランジ31a・31aをボルトを用いて固設されている。 【0012】よって、前記駆動軸7はカバー体30・30及びカバー体31・31で被装され、中耕ロータリ2・2を条合わせのために左右に移動させても、駆動軸7は露出されず、駆動軸7に土や泥等の異物が付着し、ケース内部へ異物が侵入することを防止し、作業機1の耐久性を向上させている。尚、前記カバー体30若しくはカバー体31の断面形状は、円環状に限定するものでなく、四角形等の多角形状に形成し、デザイン的に優れた構成とすることもできる。 【0013】次に、本発明の前記中耕ロータリ2を左右の摺動位置を容易に調整する構成について説明する。図1、図2、図3に示すように、前記ツールバー4の左右端部側より上方に枢支体20・20を立設し、ツールバー4と平行状にネジ軸21を回転自在に軸支している。該ネジ軸21の左右一側端部には、調整ハンドル24が固設され、調整ハンドル24を握ってネジ軸21を回転操作できるようにしている。 【0014】一方、前記支持部5上部には前記ネジ軸21の位置に合わせて貫通孔5aが左右方向に開口され、該貫通孔5a内にナット体22が回転自在に遊嵌され、該ナット体22の左右方向の軸心位置には貫通孔が開口されて、この貫通孔の内周面には雌ネジが成形され、該ナット体22の雌ネジにネジ軸21が螺入されている。 【0015】また、前記ナット体22の左右両端部はフランジ部を形成し、該フランジ部で支持部5の左右側面を挟装するようにし、ナット体22は支持部5に対して回転自在であるが、左右方向には摺動不能としている。そして、該フランジ部の一側と支持部5の間にロック機構が設けられている。即ち、フランジ部の端部の外周面には、複数の係合凹部22a・22a・・・を形成してギア状に構成している。また、前記支持部5側面上部から縁部5bを側方に突出し、該縁部5bに係合体としての固定ピン23が前記係合凹部22aの位置に合わせて挿抜自在に設けられている。但し、固定ピン23は挿入した位置と抜いた位置で係止できるようにしている。 【0016】尚、前記係合凹部22aの形成位置は、ナット体22端部に限定せず、ナット体22中央部でも良く、また、係合凹部ではなく貫通孔でもよい。また、ロック機構は固定ピンの代わりにボルトであってもよく、ナット体22と支持部53の間で固定できるものであれば限定するものではない。更に、前記ネジ軸21に回動する構成として、調整ハンドル24の替わりに、モータによってネジ軸21を回動する構成としてもよい。この場合スイッチ操作だけで位置調整ができる。 【0017】このように構成したことによって、前記中耕ロータリ2を条に合わせて位置を変更するには、先ず、位置調整する中耕ロータリ2の支持部5の止めボルト12・12を緩めて中耕ロータリ2・2をツールバー4上で摺動可能とし、調整を行う側の中耕ロータリ2の固定ピン23を挿入してナット体22との間で回転不能に係止し、他方の位置調整しない側の中耕ロータリ2の固定ピン23は抜脱したままとして、ナット体22は支持部5に対して回転自在として、ネジ軸21を回転しても支持部5が移動しないようにしている。 【0018】このように前記固定ピン23を係合凹部22aに係合させると、ナット体22は支持部5に対して回動不能に固定され、この状態で、前記調整ハンドル24を回してネジ軸21を回動すると、ナット体22との螺合によって支持部5はネジ軸21上を左右方向(軸心方向)に移動し、中耕ロータリ2がツールバー4に沿って移動し、所望の条に合わせた位置まで移動させることができる。尚、ツールバー4上に目盛りを設けておくことで、中心からの支持部5の距離が容易に判り、また、移動量や中耕ロータリ間の間隔も確かめることができて、容易に位置調整ができる。 【0019】移動後には、前記固定ピン23を係合凹部22aより抜き、止めボルト12・12を締め付けて中耕ロータリ2・2をツールバー4上に固定する。こうすることで前記ナット体22は支持部5に対して回転自在となり、ネジ軸21を回すとナット体22も回転し、支持部5内を空転して、支持部5は左右に移動されることはなく、止めボルト12・12の締め付けによって振動等でズレることもないのである。 【0020】そして、他方の中耕ロータリ2の位置を調整するには、前記同様に支持部5の止めボルト12・12を緩めて、抜脱されていた固定ピン23を縁部5bに挿入し、ナット体22を回動不能に係止し、前記調整ハンドル24を回動操作することで、中耕ロータリ2は外側若しくは内側に移動させて、条に合わせることができる。尚、本実施例においては、作業機として二個の中耕ロータリ2・2を設けているが、数を限定するものでない。 【0021】 【発明の効果】以上のように構成したので、本発明は次のような効果を奏するものである。即ち、左右方向にツールバーを配置し、該ツールバー上に複数の作業機を左右位置調整可能に並設して作業車両に装着する構成において、前記ツールバー上に作業機を左右摺動自在に外嵌し、該ツールバーと平行にネジ軸を回転可能に横架し、該ネジ軸を前記作業機の支持部に回転自在に設けたナット体に螺装し、該ナット体と前記支持部の間にロック機構を設けたことによって、複数の作業機の内で、左右にスライド移動させたい作業機のロック機構をロックして、ナット体を支持部に固定すれば、ネジ軸の回動によって作業機をツールバー上で移動することができる。また、作業機をツールバーに固定した場合にはロック機構を解除しておくと、ネジ軸を回動してもナット体は空回りして移動せず、所望の位置で固定することができる。このように、ロック機構のセットまたは解除とネジ軸を回すだけの単純な操作で、各作業機を圃場の条に合わせて位置を調整することができ、さらに微調整を行うこともできて、正確な作業を行うことを可能としている。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000006851 【氏名又は名称】ヤンマー農機株式会社
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| 【出願日】 |
平成10年(1998)1月8日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】矢野 寿一郎
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| 【公開番号】 |
特開平11−196608 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)7月27日 |
| 【出願番号】 |
特願平10−2481 |
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