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【発明の名称】 農業機械における作業終了後の清掃装置
【発明者】 【氏名】山本 惣一

【氏名】伊藤 栄二

【要約】 【課題】コンプレッサーを所有していなくても、通常の穀粒乾燥機・穀粒貯蔵槽等の穀粒処理装置または飼料截断機等の切截処理装置が、それの機体に装備せしめているスロワーを利用することで、この作業が終了した後の農業機械の機体に付着しているごみ・残滓の清掃が、効果的に行なえる。

【解決手段】穀粒処理装置や飼料の切截処理装置の機体1に装備されているスロワー2の、ケーシング20の肩部に設けた吐出筒部24の吐出口25に連結して立上る放出筒26の筒壁の途中に、エアーの取出口3を開設し、その取出口3を、切換弁状の開閉弁4により、その取出口3より下流側において放出筒26内を遮断してその取出口3を吐出筒部24側に開放する状態と、その取出口3を閉塞して放出筒26内を開放する状態とに切換自在に制御し、その取出口3の外側に接続筒5を接続し、それにホース6を介しノズル7を接続せしめる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 穀粒処理装置や飼料の切截処理装置の機体1に装備されているスロワー2の、ケーシング20の肩部に設けた吐出筒部24の吐出口25に連結して立上る放出筒26の筒壁の途中に、エアーの取出口3を開設し、その取出口3を、切換弁状の開閉弁4により、その取出口3より下流側において放出筒26内を遮断してその取出口3を吐出筒部24側に開放する状態と、その取出口3を閉塞して放出筒26内を開放する状態とに切換自在に制御し、その取出口3の外側に接続筒5を接続し、それにホース6を介しノズル7を接続せしめてなる農業機械における作業終了後の清掃装置。
【請求項2】 スロワー2のケーシング20の吐出筒部24の吐出口25と、そこに接続する放出筒26との間に、別体の継ぎ管27を介装し、その継ぎ管27に、エアーの取出口3と開閉弁4と接続筒5とを設け、その接続筒5にホース6を介してノズル7を接続することを特徴とする請求項1記載の農業機械における作業終了後の清掃装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、穀粒乾燥機または穀粒貯蔵槽等の穀粒処理装置または截断機等のスロワーを具備する農業機械において、作業終了後に機体の内部および外部に付着し、また詰り込んでいるごみや処理残滓を清掃除去する清掃装置についての改良に関する。
【0002】
【従来の技術】穀粒乾燥機や穀粒貯蔵槽等の穀粒処理装置または飼料を切截処理する截断機は、それの稼働により作業を行ない、その作業が終了したときに、機体の内面側および外面側に、多量の塵埃や残滓が付着し詰り込むようになり、これを放置しておくと、機体の各部に腐蝕を生ぜしめるようになるので、これを清掃除去するようにするが、従前にあっては、刷毛・ほうき等の通常の清掃具を用いて行なっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述の通常の清掃具を用いて行なう清掃は、きれいに清掃することができず、詰り込んでいるごみがそのまま残るようになる。
【0004】このため、きれいに清掃するときは、エアーコンプレッサーを用い、それの吐出口にホースを介して接続するノズルから吐出するエアーを、ごみが詰り込んでいる部位に吹き付けて、ごみの清掃除去を行なうようにしている。
【0005】このことから、作業終了後の農業機械の機体をきれいに清掃するのが、エアーコンプレッサーを持っている人だけに限られ、所有していない人は、清掃を行なっても気休め程度の効果しか上げられない問題があった。
【0006】本発明は、この従前手段に生じている問題を解消せしめるためになされたものであって、コンプレッサーを所有していなくても、通常の穀粒乾燥機・穀粒貯蔵槽等の穀粒処理装置または飼料截断機等の切截処理装置が、それの機体に装備せしめているスロワーを利用することで、この作業が終了した後の農業機械の機体に付着しているごみ・残滓の清掃が、効果的に行なえる新たな手段を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】そして、本発明においては、上述の目的を達成するための手段として、穀粒処理装置や飼料の切截処理装置の機体1に装備されているスロワー2の、ケーシング20の肩部に設けた吐出筒部24の吐出口25に連結して立上る放出筒26の筒壁の途中に、エアーの取出口3を開設し、その取出口3を、切換弁状の開閉弁4により、その取出口3より下流側において放出筒26内を遮断してその取出口3を吐出筒部24側に開放する状態と、その取出口3を閉塞して放出筒26内を開放する状態とに切換自在に制御し、その取出口3の外側に接続筒5を接続し、それにホース6を介しノズル7を接続せしめてなる農業機械における作業終了後の清掃装置を提起するものである。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明による農業機械における作業終了後の機体の清掃装置は、穀粒乾燥機や穀粒貯蔵槽等の穀粒処理装置にあっては、それの機体の外面に、処理後の穀粒を高所に揚送するように装備せしめてある揚穀用のスロワーを利用し、これの翼車を収容するケーシングの肩部の吐出口に連結して立上る放出筒の筒壁の途中で、なるべく前記吐出口に近い部位に、外部に開放する空気の取出口を開設し、その取出口には、その取出口を閉塞して放出筒内を開放する状態と、その取出口を開放して放出筒内を閉塞する状態とに切換える切換弁状の開閉弁を装設し、この開閉弁を、電動機構またはワイヤー等の手動機構による遠隔操作によって開閉制御させるようにしておき、この取出口に、接続管を分岐管状に接続し、それにエアーを導くホースを接続して、それの先端にノズルを設けておく。
【0009】そして、これにより、穀粒の処理を終えて、機体内から穀粒を排出させたときに、機体に高所揚穀用として装備されているスロワーを作動させて、それのケーシング内の翼車の回転によりエアーを吹き出す送風機として作用させ、その吐風を開閉弁の切換作動によって、ホースの先端のノズルから吹出させ、これを機体の内面および外面の、塵埃・残滓が詰っている個所に吹き付けて清掃するようにする。
【0010】また、切截した飼料を吹上げるスロワーを具備する吹上カッター等の切截処理装置にあっては、そのスロワーの翼車を収容するケーシングの肩部の吐出口部に接続して立上る放出筒の途中における筒壁のなるべくケーシングによる部位に、前述の穀粒処理装置のスロワーの放出筒に設けた取出口と同様に、エアーを外部に取出す取出口を開設して、そこに、ケーシングの吐出口から吹出されるエアーを、放出筒の先端側に吹出す状態と取出口から吹出す状態とに切換える開閉弁を装設し、その取出口に接続筒を接続して、それにホースを介しノズルを連結しておいて、作業を終えたときに、機体の稼働を停止した状態でスロワーだけを作動させ、開閉弁を切換操作して取出口からエアーが吹出されるようにして、ノズルから吹出される圧風により清掃を行なうようにする。
【0011】
【実施例】次に実施例を図面に従い詳述する。図1は本発明手段を実施せる農業機械Aの全体の斜視図、図2は同上の要部の一部破断した斜視図、図3は同上の要部の縦断正面図で、同図において、1は機体、2はその機体1の外面に装架してあるスロワーを示す。
【0012】農業機械Aは、この実施例においては、穀粒乾燥機であり、それの機体1内には、乾燥すべき穀粒を張込む貯留部と、循環系の作動によりその貯留部から流下して流過する穀粒に対し乾燥風を浴びせる乾燥部が装設してある通常の形態のものである。
【0013】そして、機体1の外面に装架せるスロワー2は、機体1内に張込んで所定の含水率まで乾燥した穀粒を、循環系の作動で機体1の前面に搬出し、機体1前面に立設してある昇降機10により高所において機外に取出すときに、その昇降機10の頂部の放出筒部から取出される乾燥処理ずみの穀粒を、作業舎の2階等のさらに高所に揚送するように機体1に装架してある高所揚送用のスロワーである。
【0014】このスロワー2は、図2にあるように、円盤状に成形したケーシング20内に、それの軸芯部位に軸架した回転軸21の駆動により回転する複数の跳上げ羽根よりなる翼車22を収蔵し、ケーシング20の軸方向の一方の側壁の中心部位に穀粒の受入口23を開放するとともに前記回転軸21と連結して回転する送込用の送穀螺旋を装設し、ケーシング20の他方の側壁に、前記回転軸21を駆動する駆動プーリーまたは電動モーターM1を装設し、ケーシング20の肩部に、吐出筒部24を形設し、それの上端の吐出口25に高く立上る放出筒26を接続して構成される通常の揚穀用のスロワーである。
【0015】3は、このスロワー2の放出筒26の筒壁26aに開設したエアーの取出口で、ケーシング20の吐出筒部24の上端の吐出口25に寄せた部位に開設してある。
【0016】4は、この取出口3を開閉するよう放出筒26内に設けた開閉弁で、図3にて実線に示している如く、取出口3を放出筒26内に対し開放させた状態のときに、放出筒26内を取出口3より上方部位において遮閉する状態となり、また、図3にて鎖線に示している如く取出口3を放出筒26内に対し閉塞したときに、放出筒26内を開放する状態とする切換弁状に構成してある。
【0017】M2はこの開閉弁4を開閉作動させる電動モーターで、機体1の前面に装設してある制御盤11に組付けたスイッチSの操作により遠隔操作される。
【0018】この開閉弁4の開閉作動の遠隔操作は、開閉弁4の回転軸40の外端側に、電動モーターM2に換えて、作動レバー(図示省略)を取付け、それにワイヤーまたはロープを連繋し、それを手動により操作するようにする場合がある。
【0019】5は前記取出口3の外面側に装設した接続筒で、カップ状に形成して、放出筒26の筒壁26aの外面側に分岐管状に接続してあり、それのニップル状に形成した先端側にホース6を接続し、そのホース6の先端にノズル7を組付けている。
【0020】また、この接続筒5を放出筒26の筒壁26aに対して取付けるための取付座50は、開閉弁4を開閉作動させる電動モーターM2の組付座を兼ねていて、そのモーターM2がこれに組付けてある。
【0021】また、放出筒26の筒壁26aに開設する取出口3は、図4に示している如く、ケーシング20の吐出筒部24と、それに接続する放出筒26との間に、別に形成した継ぎ管27を介装して継ぎ合わせるようにしておいて、この継ぎ管27に、取出口3と開閉弁4と接続筒5とホース6およびノズル7を装設しておき、既存のスロワー2に対しセットし得るようにする場合がある。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように、本発明による農業機械における作業終了後の清掃装置は、それの機体1に装備してあるスロワー2の放出筒26の筒壁26aに、エアーの取出口3を開設し、これを開閉弁4により放出筒26を遮閉して取出口3を開放するよう切換自在に制御して、この取出口3から取出すスロワー2の吐出風を、その取出口3に接続した接続筒5からホース6を介してノズル7に導き、そのノズル7から吐出する圧風によって機体1の各部の清掃を行なうのであるから、コンプレッサーをもっていない人も、既に所有している農業機械Aに装備されているスロワーを利用することで、ノズル7から吐出する圧風できれいな清掃が行なえるようになる。
【出願人】 【識別番号】000144898
【氏名又は名称】株式会社山本製作所
【出願日】 平成9年(1997)12月24日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】新関 和郎
【公開番号】 特開平11−178406
【公開日】 平成11年(1999)7月6日
【出願番号】 特願平9−366465