トップ :: A 生活必需品 :: A01 農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業




【発明の名称】 作業用ハンドルの角度調整機構を有する耕運機
【発明者】 【氏名】三浦 清

【氏名】高尾 利雄

【氏名】山田 幸司

【氏名】渡辺 冬樹

【要約】 【課題】本発明は、作業用耕運機であって、特に、作業用ハンドルの角度調整を可能にして、作業者が作業をやり易くすることを目的とする。

【解決手段】本発明のハンドル角度調整機構20は、支持枠体19にナット22を固定し、作業用ハンドル16に切欠溝26aを形成のホイール26を支持枠体19に取付け、カバー体29に切欠溝26aに係合可能な係止爪28を設け、ノブ付きネジ30でカバー体29を介してナット22に螺合するものである。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 支持枠体にハンドル角度調整機構を介して作業用ハンドルが取り付けてある耕運機であって、支持枠体にナットを固定し、作業用ハンドルに切欠溝を形成のホイールを前記支持枠体に取付け、カバー体に前記切欠溝に係合可能な係止爪を設け、ノブ付きネジで前記カバー体を介して前記ナットに螺合することを特徴とする作業用ハンドルの角度調整機構を有する耕運機。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、作業用耕運機であって、特に、作業用ハンドルの角度調整機構に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、作業用耕運機に付設の作業用ハンドルは、ギヤケース等に固定され、そのハンドルの角度は一定である。例えば、特開平7−236304号公報には、ギヤケースに連結部、接続バーを介して作業用ハンドルが取り付けてあり、この作業用ハンドルのロータに対する角度(高さ)は一定である。又、この公報には、前記作業用ハンドルを折り畳むことができ、収納時に狭い場所に保管可能としている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従って、前記特開平7−236304号公報に開示の耕運機で作業を行うとき、作業用ハンドルの角度(高さ)が一定であるため、作業者の身長が異なると、作業がしずらいという課題が生ずる。そこで、本発明は、かかる課題を解消すると共に、収納時に作業用ハンドルの折り曲げ可能な機構を有する耕運機を提供する。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1の耕運機は、支持枠体にハンドル角度調整機構を介して作業用ハンドルが取り付けてあり、支持枠体にナットを固定し、作業用ハンドルに切欠溝を形成のホイールを前記支持枠体に取付け、カバー体に切欠溝に係合可能な係止爪を設け、ノブ付きネジでカバー体を介してナットに螺合するものである。ノブ付きネジを逆回転(緩める)すると、カバー体に付設の係止爪が切欠溝から離脱するので、ハンドルは回動可能となる。そこで、新たな切欠溝に合わせて、ノブ付きネジを正回転(締める)すると、係止爪が切欠溝に係合して固定されるので、作業用ハンドルの角度調整ができる。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の耕運機の一実施の形態を図面を参照して説明する。図1は耕運機の側面図、図2は正面図である。1はエンジンであり、2は燃料タンクである。3はギヤケースであって減速ギアが内蔵してある。4は前記エンジン及び減速ギアを介して回転する回転軸、5は回転軸4によって回転するロータ刃であって土を耕す。6はギヤケース3に付設の泥除けカバー、7は持上げ用ハンドルである。
【0006】8は連結体であって、前記ギヤケース3に固定してあり、この連結体8には、ブラケット9aを介して移動用車輪9が車輪角度調整機構10を介して取り付けてあり、断面を示す図3を参照して説明する。
【0007】一対の連結体8には円弧状の誘導溝11が各々穿設してある。又、ブラケット9aは、前記連結体8に嵌挿されて、回動軸12で回動可能に支持してあると共に、前記誘導溝11に対向する位置に通孔13が各々穿設してある。そして、ネジ14aを付設のノブ14を前記誘導溝11と通孔13に挿通し、そのネジ14aに螺合するノブ15とで、前記ブラケット9aの角度を設定した後に締めて固定する。この操作によって、移動用車輪9は所定の角度に調整固定される。
【0008】角筒状の支持枠体19は、前記連結体8に連結してあり、ハンドル角度調整機構20を介して、丸パイプの作業用ハンドル16が取り付けてあり、その端部はグリップ17である。このハンドル角度調整機構20について、構成部品を示す図4、ハンドル16の角度変更可能状態の断面を示す図5(A)、ハンドル16を固定した状態の断面を示す図5(B)を参照して説明する。
【0009】支持枠体19には、ハンドル16側にU字溝21が形成してあり、それと直角側にはナット22と、その下には爪孔23aが細長に形成してあって、後述の切欠溝26aの位置が判るようになっている。
【0010】一方、作業用ハンドル16には、ピン25を介して適宜の間隔で3個の、後述の尖頭状の係止爪28に嵌挿可能なV字状の切欠溝26aを形成のホイール26が取り付けてある。このように、切欠溝26aが3個形成してあるため、後記で詳述するが、作業用ハンドル16を3段階の角度に調整可能である(図1に示す、グリップ17、17a、17b)。又、ピン25の下には傾斜状に安全ストッパ体27が固定してあり、後述のノブ付きネジ30を緩めて、作業用ハンドル16が自由になったとき、安全ストッパ体27がナット22に当接して、作業用ハンドル16の回動を阻止し危険防止をなす。
【0011】又、その他の部品として、前記爪孔23aに対応し切欠溝26aに係止可能な尖頭状の係止爪28を設けたL字状のカバー体29、ノブ付きネジ30、及び、必ずしも必要でないが弾性体(コイルバネ)31である。尚、カバー体29の上板の端部29aは、図5(B)に示すようにハンドル16を固定したとき、支持枠体19より僅かに突出する長さとし、図5(A)に示すように、ハンドル16の角度調節が可能である状態においては、支持枠体19の側板と一致する長さであるため、このカバー体29を介して支持枠体19内への異物侵入を防止している。
【0012】次に、前記作業用ハンドル角度調整機構20の組立てとハンドルの角度調整について説明する。先ず、作業用ハンドル16を支持枠体19に挿入すると、ピン25がU字溝21で支持されて回動可能となる。次に、弾性体31を、カバー体29を介してノブ付きネジ30に嵌挿し、ノブ付きネジ30を回転してナット22に螺合させる。この状態において、カバー体29に付設の係止爪28は、前記ホイールに形成の切欠溝26aに係合しない状態であるので、作業用ハンドル16は自由回動可能である。
【0013】そこで、作業用ハンドル16を所定の角度にするが、細長の爪孔23aを介して切欠溝26aの位置が判るので容易に合わせることができ、その後、ノブ付きネジ30を回転すると、弾性体31を圧縮させて、係止爪28は切欠溝26aに係合するので、作業用ハンドル16は固定される。尚、切欠溝26aは3個形成してあるので、ハンドルの角度は、3段階に調整可能であるが、更に多くの切欠溝26aを形成すれば、多くの角度調整を行うことができ、作業者の身長に合わせることができるので、作業がし易くなる。又、尖頭状の係止爪28をV字状の切欠溝26aに係合するので、所謂、ガタがなく堅固に係合できる。
【0014】又、前記したように、作業用ハンドル16の角度を変更したい場合には、ノブ付きネジ30を逆回転して緩めると、係止爪28は切欠溝26aから離脱すると共に、弾性体31の反発力によってカバー体29が移動する(図4(B))。この時、回動自由になった作業用ハンドル16は時計方向に回動するが、安全ストッパ体27がナット22に当接するので、それ以上の回動が阻止される。このことは、若し、カバー体29が外れても、作業用ハンドル16が転倒するのを防止できるので、スロットルワイヤー等の引っ張りを回避できると共に、近くいる人に対する危険防止となる。
【0015】又、前記弾性体31の反発力によって、係止爪28は、円滑に、切欠溝26aから離脱できるし、その反発力は、係止爪28が切欠溝26aから離脱したとき、ノブ付きネジ30にその反力を受けない程度に選定してあるので、作業者は、ノブ付きネジ30を逆回転しているとき、弾性体31の反発力が感じなくなったとき、角度調整可能になったことが容易に判るので、この弾性体31を設けることが望ましい。以上のように、本発明の耕運機は、工具を必要とせず、ノブを廻すだけでハンドルの角度ができる。
【0016】また、ノブ付きネジ30を逆回転して、回動自由となった作業用ハンドル16を反時計方向に回動すると、図6に示すように、作業用ハンドル16は、エンジン1側に折り畳むことができ、収納時や運搬時には、ハンドル16が邪魔にならずコンパクトにすることができるし、支持枠体19の表面にはゴム板41等が貼着してあるので、ハンドルを折り畳む時、前記ハンドル間に横設の補強パイプ40がゴム板41に当たるので、支持枠体19を傷つけることがない。又、収納時には、ノブ14とノブ15を緩め、ブラケット9aを介して移動用車輪9を上げることによって、耕運機全体が図6に示すように小さくなって、収納スペースが狭くてもよい。
【0017】
【発明の効果】本発明の請求項1の耕運機はハンドル角度調整機構を介して作業用ハンドルの角度調整が容易にでき、作業者の身長にあわせることができる。
【出願人】 【識別番号】000213208
【氏名又は名称】中菱エンジニアリング株式会社
【出願日】 平成9年(1997)12月24日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】犬飼 達彦
【公開番号】 特開平11−178401
【公開日】 平成11年(1999)7月6日
【出願番号】 特願平9−367000