| 【発明の名称】 |
掘起作業機等の前処理部構造 |
| 【発明者】 |
【氏名】小畑 佳之
【氏名】原田 英二
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| 【要約】 |
【課題】掘起作業時において残幹の茎部をフィーダに的確に挟持させて、掘起ロータリによって土落とし及び根ほぐしを良好に行うと共に、整然とした姿勢で的確に挟持搬送させる。
【解決手段】支持枠2Fの前部に掘り起こし巾に横設した掘起刃60と、該掘起刃60の上方で回転駆動する掘起ロータリ6bとからなる掘起部6と、該掘起部6の上方で掘り起こされた残幹を後方へ搬送するフィーダ5を設けた掘起作業機で、前記フィーダ5の搬送経路5Kを、左右のフィードチェン50,50の搬送面を対向させて前低後高状に斜設形成すると共に、該搬送経路5Kの挟持開始位置5Pを掘起刃60の前部側と略同位置に設けた掘起作業機等の前処理部構造としている。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 支持枠の前部に掘り起こし巾に横設した掘起刃と、該掘起刃の上方で回転駆動する掘起ロータリとからなる掘起部と、該掘起部の上方で掘り起こされた残幹を後方へ搬送するフィーダを設けてなる掘起作業機において、前記フィーダの搬送経路を、左右のフィードチェンの搬送面を対向させて前低後高状に斜設形成すると共に、該搬送経路の挟持開始位置を掘起刃と略同位置に設けたことを特徴とする掘起作業機等の前処理部構造。 【請求項2】 掘起刃の先端部を、掘起ロータリの回転軌跡の前部側と略同位置、又はこれよりやや前側に位置させる請求項1の掘起作業機等の前処理部構造。 【請求項3】 フィーダの搬送経路は、挟持開始位置の前方に残幹を掻寄せて誘導する拡開経路を形成してなる請求項1又は2の掘起作業機等の前処理部構造。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、たばこ等の残幹を畝より掘り起こして後方に挟持搬送する掘起作業機等の前処理部構造に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、畝上に立ち残ったたばこ等の残幹を掘り起こし処理する掘起作業機は、特開昭63ー152901号公報に示されるように、縦軸回転する一対のスクリュウ式の掘起部によって畝から残幹を掘り起こすと共に、その根元部の土落としを行い後方の残幹処理部で処理するようにしたものが知られている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】上記従来の構成による掘起部は、内向き回転を行う一対のスクリュウによって畝を両側から掘り崩すと共に残幹を挟みながら掘り上げるので、残幹の土落としが充分に行われないまま残幹処理部に供給する欠点があると共に、縦軸で互いに内向きに回転するスクリュウは、粘度質土壌等において特に土掃けが悪く土が団塊状に付着して、過大な動力負荷を生じ掘り起こし性能を低下させたりする等の問題がある。 【0004】そこで、走行機体から左右の支持枠を掘り起こし巾に延設し、この前方部に掘起刃を横設すると共に後方に爪付きの掘起ロータリを回動可能に横架した掘起部となし、該掘起部の上方に残幹を挟持搬送させるフィーダを設置した前処理部を構成して、上記掘起刃によって畝の底部を掘り起こしながら畝上部を掘起ロータリの爪で掘り崩すようにさせると、掘起作業を良好に遂行することができるが、この掘起作業を行うとき上記掘起刃と掘起ロータリとの位置関係及びフィーダの挟持位置等の関係がまずい場合には、掘起ロータリに過大な負荷が生ずると共に畝崩しが不完全になったり、残幹の搬送漏れや詰まり等のトラブルが発生する等の問題がある。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記従来の問題を解決するために本発明の掘起作業機等の前処理部構造は、第1に、支持枠の前部に掘り起こし巾に横設した掘起刃と、該掘起刃の上方で回転駆動する掘起ロータリとからなる掘起部と、該掘起部の上方で掘り起こされた残幹を後方へ搬送するフィーダを設けてなる掘起作業機において、前記フィーダの搬送経路を、左右のフィードチェンの搬送面を対向させて前低後高状に斜設形成すると共に、該搬送経路の挟持開始位置を掘起刃と略同位置に設けている。 【0006】第2に、掘起刃の先端部を、掘起ロータリの回転軌跡の前部側と略同位置、又はこれよりやや前側に位置させることを特徴としている。 【0007】第3に、フィーダの搬送経路は、挟持開始位置の前方に残幹を掻寄せて誘導する拡開経路を形成してなることを特徴としている。 【0008】 【発明の実施の形態】本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1においてAはたばこ等の残幹を掘り起こして切断処理を行う残幹処理機(掘起作業機)であり、この走行機体1は左右で対となるクローラ1a,1aに支持された平面視方形状の機体フレーム(機台)1bの右側前方に、操向レバー1L等を立設する操縦部パネル及び座席シート等からなる操縦部1cを設けると共に、該操縦部1cの座席シートの下方にエンジンを搭載設置し、この左側方に伝動機構1Dを設けエンジンの動力を、クローラ1a,1a及び各作業部へ変換伝動するように構成している。 【0009】上記走行機体1の右側前部には前処理部2を機体側に設けた上部支点用の支軸13及び下方の昇降シリンダ15によって昇降調節可能に装着すると共に、その後方に誘導部3a及びカッター部3bからなる残幹処理部3を設置し、該残幹処理部3の右側で操縦部1cの背後には、残幹処理部3で切断処理された残幹(以下切断片という)を収容するホッパ(収容部)4を配置構成している。 【0010】上記前処理部2及び残幹処理部3は、機体フレーム1bの左側に前後方向に載置し適宜な取付具を以て着脱可能に取付け固定した機台3F上に構成すると共に、収容部4を機体フレーム1bの右側後部に後述する回動支持機構7によって支持構成されている。9は機体フレーム1bの後端に装着している尾輪であって、右方のクローラ1aの後方でホッパ4の切断片収容時の自重を補助的に分担支持することにより機体の偏り沈下を防止して走行を良好に行うようにしている。 【0011】次に、図1〜図5を参照し上記前処理部2の詳細な構成について説明する。前処理部2は、後述する掘起部6の掘起ロータリ6bを軸支する支持枠2F及び掘起刃60を支持する支持枠6F並びに連結杆(横フレーム)等からなる前処理部フレーム2Mを、機台3Fの前端央部に設けた上部回動支軸13で枢支すると共に、下側方の左右を昇降シリンダ15によって支持し、操向レバー1Lの前後操作によって昇降調節可能に装着している。そして、前処理部フレーム2Mは、作業時に地面に転接する前輪(ガイド輪)20を有する支持杆21を前方に向けて左右に枢支している。尚、この前輪20は、上記支持杆21に対して前後方向に移動調節可能で、且つ該支持杆21に前輪縦支軸20aを介して上下接地高さ調節可能に取付けている。 【0012】また、上記左右の前輪20,20巾の中央部後方から誘導部3aの前部上方に渡ってフィーダ5を掘起部6の上方に設置しており、該フィーダ5は、カバー枠5aで覆って張架した左右のフィードチェン(搬送帯)50,50によって残幹の茎部を挟持して搬送する後述の搬送経路5Kを形成していると共に、フィーダ5の前部側を前記支持杆21の中途部に連結杆21aで連結支持し、後部側を伝動機構1Dから横側方に突設した回動軸21bに前後方向揺動可能に立設した伝動軸21cによって、伝動可能に支持することにより前傾状に斜設している。 【0013】これにより、前処理部2を昇降シリンダ15によって支軸13を中心に昇降するとき、フィーダ5も連結杆21aを介し回動軸21bを中心に昇降連動するようにしている。また、フィーダ5の終端部上方には搬送経路に交差するローラ55aを有する残幹の傾倒装置55を横設し、フィーダ5の終端部で挟持搬送される残幹の茎部に接して該残幹を適正姿勢を以て残幹処理部3に継送するようにしている。 【0014】また、フィーダ5の前部下方には、残幹を掘り起こす掘起装置6aと、その上方にあって掘り起こされた土を堀崩すと共に、残幹の根部に付着する土の土落としを行う畝崩し装置(掘起ロータリ)6b等からなる前出の掘起部6を、前処理部フレーム2Mに一体的に構成している。上記前処理部フレーム2Mは、上部回動支軸13に枢支されて縦板状に形成した左右の支持枠2Fの前方下部側で、後述する構成からなる掘起ロータリ6bのロータリ軸62をメタル部を介して回転可能に軸支している。 【0015】また、上記左右の支持枠2Fは図4,図5に示すように、ロータリ軸62と上部回動支軸13との中間部においてパイプ状の連結杆69によって、掘起ロータリ6bの背面側でロータリ軸62と略同高さ位置を剛体構造を以て連結すると共に、この連結杆69は掘起ロータリ6bの爪回転軌跡に近接させて設けることにより、該連結杆69に飛散する土類の堆積付着を防止するようにしている。そして、上記連結杆69は、掘起刃60を取付ける縦板状の左右の支持枠6Fを、左右の支持枠2Fの内側で所定距離だけ隔てた位置に固着している。この支持枠6Fは、掘起ロータリ6bの下方に沿わせて前方に延設しこの先端部に掘起刃60の両側を支持するようにしている。この構成により掘起装置6a及び掘起ロータリ6bは剛体枠構造を以て安定よく支持される。 【0016】次に、前処理部2のフィーダ5について図1〜図4を参照し説明する。このフィーダ5は、連結杆21aと伝動軸21cとによって前低後高状に斜設した左右の搬送フレーム5Fの前後に遊動輪51と駆動輪52を軸支し、該遊動輪51と駆動輪52間にフィードチェン50を内向き伝動回転可能に張架して、既述のとおり左右一対のフィードチェン50,50の搬送面を対向させて搬送経路5Kを構成していると共に、その始端部を前輪20と掘起刃60との略中間部位において畝Uの高さよりもやや高くなるように位置させ、また終端部を後述する残桿処理部3の搬送ベルト3Vの始端部上方に残幹の落下継送間隔を有して設置している。 【0017】上記フィードチェン50,50による残幹を後方に搬送する搬送経路5Kは、平面視において、始端部を掘起刃60の中央部と略同位置の前方に位置させ、終端部を左方の搬送ベルト3V側に偏寄させて直線状の傾斜経路にしていると共に、始端部から掘起刃60の略上方位置に至る間を植立残幹を両側から掻寄せながら梳上げ送り作用を奏する拡開経路5Hに形成し、且つ該拡開経路5Hから終端部までを残幹を挟持搬送する挟持搬送経路5Sに形成している。 【0018】即ち、図4に示すように上記拡開経路5Hは、挟持搬送経路5Sの挟持開始点(挟持開始位置)5Pとなる掘起刃60の略先端部上方から、左右のフィードチェン50,50の搬送軌跡を前方に向けて残幹の植立巾を内包するように順次拡開形成することにより、畝U上に所定の植付け巾で植立している残幹の掻寄せ漏れや、倒伏している残幹が掻寄せ漏れされたりすることなく、これらの残幹を搬送経路5K内に良好に導入させると共に、導入した残幹を前後傾斜によって梳上げて直立姿勢に矯正しながら、掘起装置6aによる掘起作業をも良好に行うことができるようにして、次位の挟持搬送経路5Sで行われる挟持搬送に、搬送の乱れや詰まり等を防止して掘起した残幹を搬送ベルト3Vに良好に搬送することができるようにしている。 【0019】また、挟持搬送経路5Sは同図に示すように、左右のフィードチェン50,50の搬送爪を挟持開始点5P以降は極めて近接させることにより、拡開経路5Hで導入した残幹を的確に挟持して、その下方部位で行われる掘起装置6aによる掘起作業時において残幹の抜け落ち等の不具合が生じないようにしていると共に、掘起残幹を搬送ベルト3Vまで円滑に挟持搬送することができるようにしている。上記挟持搬送経路5Sは、掘起作業時において残幹の茎部を掘起刃60上方部位の挟持開始点5Pから挟持するようにしているので、該挟持開始点5Pが掘起刃60の後方に位置する場合のように、大きく前倒れさた悪化姿勢になることを防止しながら、後方上方の残幹処理部3へ残幹を整然とした姿勢で的確に送ることができるものである。 【0020】次に、掘起部6の構成及びその作用等について説明する。この掘起部6の掘起装置6aは図5に示すように、掘起刃60を畝巾よりもやや広い掘り起こし巾で平面視ヘ字状の板状体で形成すると共に、その両側に取付孔を有する取付板60aを一体的に立設し、該取付板60a,60aを左右の支持枠2F,2Fの先端部に取付ネジ6Nで着脱可能に取着するようにしている。 【0021】また掘起刃60は、上記連結杆69によって剛性高く構成された前処理部フレーム2Mによって安定よく支持されるので、刃板の後縁を円弧面に形成して板巾を可及的に小巾にしたり薄刃にしており、掘り起こし時における土中の掘起抵抗を小さくすると共に、土掃けを促進させることができて掘起作業を良好に行うようにしている。また上記掘起刃60は側面視において、その前端部位置を掘起ロータリ6bの爪回転軌跡の前部側と略同一又はやや前側になるように設けており、これにより残幹の掘り起こしタイミングを良好に行って、円滑な掘起作業を遂行することができるようにしている。 【0022】また、掘起ロータリ6bは、既述の支持枠2F,2F間に横向きに軸支されて上向き方向に回転伝動される円筒状のロータリ軸62に、前記両支持枠6Fで形成される掘り起こし巾内の外周長において、畝土を堀上げて残幹の土落としを行わせる複数の爪(掘起爪)63を、互いに位相を異ならせて突設した角筒状の取付部64内に嵌挿することにより、在来のロータリ装置と同様な爪取付け構造を以て構成している。そして、ロータリ軸62は両側を上記掘り起こし巾より広くなるように延出させており、この部に前記爪63と略同形状の土掃け用の掻落爪65を、爪63群の両側において支持枠6Fの外側においてこれと近設するように植設すると共に、これらの爪65,63は一側に向けて屈曲された刃体部分を、ロータリ軸62の中央部から互いに外側を向くように振り分けて配置している。 【0023】これにより、畝Uを爪63,65によって掘り起こしながら側方に崩して低く掻き均すと共に、爪63,65の回転軌跡内に入り込んで設置される支持枠6Fに付着する付着土や雑草等を的確に掻き落とすことができるようにしており、掘り起こし抵抗の少ない残幹の掘起作業を良好に行うようにしている。66は支持枠6F,6Fの上部に近接して回転される回転杆であり、該回転杆66はロータリ軸62の両側において、支持枠6Fと掻落爪65との巾より長い棒状杆で形成すると共に、その両端に爪63の取付け基部と同形状に形成した取付片67を固着し、該取付片67を掻落爪65と位相を異ならせ取付部64,64に挿入し取付ネジ68によって取付け固定している。 【0024】また、ロータリ軸62の上記回転杆66,66間における外周にも、適数の取付片67を有する回転杆66aを同様な取付け構成を以て位相を異ならせて突設することにより、掘り起こされた残幹の根元部を叩くように接当させて、残幹の土落とし及び根ほぐし並びに後方への土掃け作用を好適に行うことができるように構成している。 【0025】そして上記構成からなる掘起部6は、前記左右の支持枠3F,3Fの中間部を連結杆69によって、掘起ロータリ6bの爪63,65の回転軌跡の後方で且つロータリ軸62と略同高さで強固に連結すると共に、該連結杆69を爪回転軌跡に近設させて設けていることによって、掘起作業時に付着する土や雑草等(以下土類という)が連結杆69上に著しく堆積することによる、土掃け不良や残幹の搬送阻害等のトラブルを簡潔な構成を以て良好に防止することができるようにしている。 【0026】次に、図1を参照し残幹処理部3について説明する。この残幹処理部3は残幹の誘導部3aとカッター部3bとを一体的に接続しており、該誘導部3aは搬送ベルト3Vを前後方向に張架し、その両側を上方に向けて拡開する誘導板30で囲繞すると共に、該搬送ベルト3Vの搬送方向終端をカッター部3bの入口内に臨設させている。カッター部3bは、カッタードラム31内にカッター羽根を回転可能に軸支しており、該カッタードラム31の一側に切断片の排出筒32を立設しその排出口をホッパ4の開口部4a内に向けて指向させている。 【0027】次に、同図においてホッパについて説明する。このホッパ4は、前壁,後壁及び左壁,右壁並びに底壁によって上方が開口部4aとなる角箱タンク状の容器に形成している。またホッパ4の回動支持機構7は、タンク4の前壁と後壁の上方外側寄りに突設した支軸40を、機体フレーム1bの前後の外側寄りに立設した支柱(不図示)の上端部に枢支すると共に、該支柱の内側でタンク4を油圧シリンダ73で揺動可能に支持することによって構成している。これによりホッパ4は、支軸40及び油圧シリンダ73で取り付け支持された状態において、油圧シリンダ73が最縮小位置に停止操作された収納作業姿勢から、油圧シリンダ73が最伸長位置に作動されると、支軸40を支点として機体外側に向けて上動回動した排出姿勢に切り換えられて、タンク4内に収容した切断片を簡単に排出することができるようにしている。 【0028】次に、以上の構造をなす残幹処理機Aの動作について説明する。前処理部2を動作させると共に昇降シリンダ15を縮小させることで、前処理部2を下降させて図1で示すように掘起部6の掘起刃60を畝Uの底部と略同じ高さにする。そして、残幹処理を行う畝Uを左右の前輪20で挟みながら走行機体1を畝Uに沿って前進させる。この前進動作によって畝Uの底部は横断方向に掘起刃60で掘り起こされると共に、掘り起こされた部分を掘起ロータリ6bの爪63,65群の上向き回転によって堀り崩すことになる。 【0029】また畝U上の残幹は、その茎部がフィーダ5の搬送経路5Kの拡開経路5Hで掻寄せ誘導され挟持搬送経路5Sで挟持されて、この状態において前述の態様により残幹の下方が堀崩される。つまり残幹は把持されながら畝Uごと根元から掘り起こされることになる。そして、機体の更なる前進に伴い残幹は立姿で後方上方に向けて挟持搬送されるとき、根元部を掘起ロータリ6bによって掘り起こしをされながら、ほぐされた状態になってあらかたの土落しが行われる。 【0030】次いで、土落としされた残幹はフィーダ5の後方まで搬送されていくと、茎部の上方が傾倒装置55のローラ55aに接当して根元部を先行させた状態で、誘導部3aの搬送ベルト3V上に載置状態となったとき、その挟持搬送を解除してて円滑に継送され、搬送ベルト3Vによってカッター部3bの入り口方向に誘導されていく。そして、カッター部3bに供給された残幹は、根元部から茎部に向けてカッター羽根の回転によって順次良好に細断され、細断された切断片は撥ね上げられて排出筒32の排出口からホッパ4内に的確に排出収容されるものである。そして、ホッパ4内に切断片が満杯になったとき、機体を停止させてホッパ4を回動支持機構7を介し前述のように回動させて切断片を排出したのち、ホッパ4を元の状態に復帰させて再び残幹処理作業を連続して能率よく行うことができるものである。 【0031】上記作業において本発明による前処理部2は、フィーダ5が残幹を後述する態様で挟持搬送しながら掘起部6によって残幹を掘り起こす際に、先ず左右の支持枠6Fに支持されたヘ字状の掘起刃60が、ヘ字状の先端部位置を掘起ロータリ6bの爪回転軌跡の前部側と略同一又はやや前側になるように設けているので、畝Uの低部にくい込み機体の進行に伴い掘り起こし巾に横切断しながら掘り起こすと共に、この後方上方で上向き回転する掘起ロータリ6bが、横切断された畝U部分を残幹の根元部を下方から持ち上げながらタイミングよく畝Uを掘り起こして崩す。 【0032】従って、掘起ロータリ6bは、掘起刃60で底部をあらかた耕盤部分と分離させて残幹の根部を切断した状態の畝Uを掘り崩すので、掘起ロータリ6bが直接的に畝Uを掘り崩す場合のように、掘起ロータリ6bに過大な回転負荷を生じさせたり、細根部が引きちぎられた状態で耕盤部分及び掘り崩しされた畝Uの地中にそのまま残したりすることなく、掘り崩し負荷を軽減して円滑な掘起作業を能率よく行うことができると共に、細根部を地中に残置させることによる次期育成栽培上の弊害を解消することができるものである。 【0033】このような掘起作業が行われる際に、フィーダ5は、始端部から掘起刃60の略上方位置に至る間を前部が拡開し後方の挟持開始点5Pに向けて順次収束させた拡開経路5Hに形成しているので、拡開経路5Hは畝U上に所定の植付け巾で植立している残幹を両側から漏れなく掻寄せると共に、倒伏している残幹も掻寄せ漏れを生ずることなく導入させて、挟持開始点5Pに至る間に梳上げて伸長した直立姿勢に姿勢矯正しながら、残幹を挟持開始点5Pにおいて搬送の乱れや詰まり等を防止して挟持搬送経路5Sに円滑に挟持搬送させる。 【0034】また、挟持搬送経路5Sの挟持開始点5Pは掘起刃60の上方部位に設けていることにより、残幹は的確に挟持された状態でその下方部位で掘起ロータリ6bによって畝崩しをされながら掘り上げられて、根部が自由状態になったのちはそのまま後方へ円滑に挟持搬送されるので、残幹は抜け落ち等を防止されて搬送ベルト3Vに向けて能率よく円滑に挟持搬送される。即ち、この掘起作業時において残幹の茎部はフィーダ5に的確に挟持されており、根元部は上向き回転するロータリ軸62に突設した爪63及び中側の回転杆66aによって土落とし及び根ほぐし作用を充分に受けることになり、残幹は根元部に付着土の僅少な状態に処理される。また、残幹は掘起刃60上方部位の挟持開始点5Pから挟持搬送経路5Sに挟持されるので、大きく傾倒した悪化姿勢になることを防止されながら、後方上方の残幹処理部3へ整然とした姿勢で的確に送られ、カッター部3bにも過大な切断抵抗等を与えることなく良好な切断処理等を行うことができる。 【0035】 【発明の効果】本発明は上記のように構成したことにより以下の効果を奏するものである。請求項1の発明により、フィーダの搬送経路を、前低後高状に斜設した左右のフィードチェンの搬送面を対向させて挟持開始位置を掘起刃と略同位置に設けたことにより、掘起作業時において残幹の茎部がフィーダに的確に挟持されているので、根元部は上向き回転する掘起ロータリによって土落とし及び根ほぐし作用を充分に受けることができ、残幹は付着土の僅少な状態となって大きく傾倒した悪化姿勢になることを防止されながら、後方上方へ整然とした姿勢で的確に挟持搬送することができる。 【0036】請求項2の発明により、掘起刃の先端部を、掘起ロータリの回転軌跡の前部側と略同位置、又はこれよりやや前側に位置させたことにより、残幹を掘り起こす際に、先ず畝の低部に掘起刃をくい込ませて掘り起こし巾に横切断させながら、掘起ロータリで横切断された畝部分を残幹の根元部を下方から持ち上げるようにして残幹の根部が切断された状態の畝を掘り崩すので、掘り崩し負荷を軽減して円滑な掘起作業を能率よく行うことができる。 【0037】請求項3の発明により、挟持搬送経路の挟持開始位置の前方に植立残幹を掻寄せて誘導する拡開経路を設けたことにより、掘起作業を行う際に、フィーダは拡開経路で残幹を両側から漏れなく良好に掻寄せると共に、挟持開始点に至る間に梳上げて伸長した直立姿勢に姿勢矯正しながら、残幹を搬送の乱れや詰まり等を防止して挟持搬送経路で円滑に挟持搬送させることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001878 【氏名又は名称】三菱農機株式会社
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)10月31日 |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開平11−127604 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)5月18日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−300479 |
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