| 【発明の名称】 |
水田作業機のマーカー |
| 【発明者】 |
【氏名】石飛 芳夫
【氏名】加藤 幸雄
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| 【要約】 |
【課題】走行機体の前部に機体中心を示すマーカーを設けた水田作業機において、前方に突出させたマーカーを目視して機体の中心位置を正確に出すことができ、しかもマーカーを作業者の目線に合わせた最適な作業位置とすることができるうえ、機体の格納時には上方に突出しない格納位置とすることができるようにする。
【解決手段】機体中心を示すマーカー22を、機体フレーム4からボンネット8の前面に立設すると共に、上記マーカー22を、前方に突出させた作業位置Aと、後方のボンネット8上に倒伏させた格納位置Bとに位置変更可能に前後に折曲する二段折れ状に構成した。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】走行機体の前部に機体中心を示すマーカーを設けた水田作業機において、上記マーカーを機体フレームからボンネットの前面に立設すると共に、上記マーカーを、前方に突出させた作業位置と、後方のボンネット上に倒伏させた格納位置とに位置変更可能に前後に折曲する二段折れ状に構成したことを特徴とする水田作業機のマーカー【請求項2】走行機体の前部に機体中心を示すマーカーを設けた水田作業機において、上記マーカーを機体の前部に設けた施肥タンクとボンネットとの対向間に立設すると共に、上記マーカーを、施肥タンクの上方に突出させた作業位置と、ボンネット上に倒伏させた格納位置とに位置変更可能に二段折れ状に構成したことを特徴とする水田作業機のマーカー |
【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、水田作業機における走行機体の前部に設けたマーカーに係るものである。 【0002】 【従来の技術】一般に、機体の前部をボンネットで覆った乗用田植機等の水田作業機においては、機体の直進性を良好にして苗の植付条間を適正に保持べく、機体に搭乗した運転者が目視して機体の中心位置を田面に引いた基準線に合せながら機体を走行させるマーカーを設けている。 【0003】このような運転者が目視するマーカーは、運転席からなるべく前方に離れている方が機体の中心位置を出して基準線に合せ易いものである。このため従来のマーカーには、ボンネットの前端部上面に設けたもの、あるいは機体の前面に上方に向けて突出状に立設したもの等が知られている。 【0004】ところが、ボンネットの前端部上面に設けたものでは、開閉するボンネットとともにマーカーの位置が動いて機体の中心位置を正確に出せないことがあり、また機体の前面に立設したものでは、機体の全長がその分だけ長くなり、しかもマーカーが障害物に当る惧れがあった。 【0005】また、マーカーを目視するときの目線の位置には、運転者ごとに個人差があるため、マーカーの先端位置を運転者ごとにそれぞれ目線にあわせた位置とすることが望ましいが、従来のマーカーは、いずれも運転者の目線に合わせて位置を調節することができなかった。 【0006】 【本発明が解決しようとする課題】本発明は上記のような実情に鑑み創作されたものであって、運転者がマーカーを目視して常に機体の中心位置を正確に出すことができ、しかもマーカーを運転者の目線に合わせた最適な作業位置とすることができ、また、機体の前部にマーカーを設けても、機体の全長を短くすることができるうえ、機体の格納時には、上方に突出しない格納位置とすることができる水田作業機のマーカーを提供しようとするものである。 【0007】 【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するため、本発明が講じた技術的手段は、走行機体の前部に機体中心を示すマーカーを設けた水田作業機において、上記マーカーを機体フレームからボンネットの前面に立設すると共に、上記マーカーを、前方に突出させた作業位置と、後方のボンネット上に倒伏させた格納位置とに位置変更可能に前後に折曲する二段折れ状に構成したことを特徴とし、また、走行機体の前部に機体中心を示すマーカーを設けた水田作業機において、上記マーカーを機体の前部に設けた施肥タンクとボンネットとの対向間に立設すると共に、上記マーカーを、施肥タンクの上方に突出させた作業位置と、ボンネット上に倒伏させた格納位置とに位置変更可能に二段折れ状に構成したことを特徴とするものである。 【0008】 【発明の実施の形態】次の本発明の実施の形態を添付した好適な実施例の図面に基づいて詳細に説明する。まず図1において、1は水田作業機として例示する乗用田植機の走行機体であって、前輪2および後輪3を備えた機体フレーム4の前部にエンジン部5が搭載され、エンジン部5からの動力がベルト伝動装置6を介してトランスミッション7に伝達される。8は走行機体1の前部側を覆う開閉自在のボンネットであって、その後方に運転席9が配設されている。10は操向ホイールである。 【0009】11は上記走行機体1の前部に設けた施肥タンクであって、この施肥タンク11がエンジン部5の左右側方に設けた側部施肥タンク12に連通連結されている。そして施肥タンク11に設けた肥料供給口13の蓋体14がボンネット8側に回動して開閉するのは従来と同様である。15は施肥ポンプである。 【0010】また走行機体1の後部には、リンク機構16を介して植付部17が昇降自在に連結されている。上記植付部17は、前高後低状に架設した苗載台18、プランタケース19に軸支した植付杆20、田面を滑走するフロート21等によって構成されており、機体の走行に伴って植付作動する植付杆20が苗載台18上のマット苗を植付け株ごとに掻取って田面に植付けるとともに、施肥ポンプ15から圧送された肥料を施肥できるようになっている。 【0011】前記ボンネット8の前部には、施肥タンク11との対向間を利用して機体の中心位置を示すマーカー22が立設されている。そして上記マーカー22は、ボンネット8の上面位置から前後方向に回動する二段折れ状に構成されていて、前方に突出させた作業位置と、後方のボンネット8上に倒伏させた格納位置とに位置変更可能となっている。 【0012】すなわち、図2に示すように、マーカー22は上部杆体23と下部杆体24とで構成されており、下部杆体24の基端部が、機体フレーム4の前端部を形成する横フレーム4aに、略コ字状の取付ブラケット25を介して前後回動自在に支持されている。26はその回動支点であって、固定ナット等の締付具により下部杆体24が上下方向の所定姿勢に固定され、下部杆体24の上端がボンネット8の上面から僅かに突出した状態となっている。 【0013】そして下部杆体24の上端に、上部杆体23の下端部を前後方向に回動自在に支持することにより、マーカー22は、ボンネット8の上面位置から上部杆体23が前後の矢印方向に回動する二段折れ状に構成されていて、上部杆体23を前方に回動して施肥タンク11の上方に突出させた図1の実線で示す作業位置Aと、上部杆体23を後方に回動してボンネット8上に倒伏させた図1の仮想線で示す格納位置Bとに位置変更可能となっている。27はその回動支点であって、固定ナット等の締付具により上部杆体23を所望する回動位置に固定できるようになっている。28は上部杆体23の先端に設けた視準体である。 【0014】上記のような構成から、植付作業を行うに当り、マーカー22を上部杆体23が前方に回動した作業位置Aとしておけば、運転席9に座した運転者がマーカー22の先端と田面の基準線とが重なるように目視しながら運転すれば、走行機体1の中心を基準線に合せて走行することができるので、機体の直進性が良好になって苗の植付条間を適正に保持することができる。そしてマーカー22は、機体フレーム4の前端部を形成する横フレーム4aで支持されているので、ボンネットに設けた従来のもののように、マーカーの位置がボンネットとともに動いたりすることはなく、このためマーカー22を目視すれば、常に機体の中心位置を正確に出すことができる。 【0015】そして、運転者の目視し易い目線の位置が個人差により異なっても、二段折れ状に構成したマーカー22は、上部杆体23を回動折曲させてマーカー22の先端を目線に合わせることがでできるので、それぞれの運転者に合った最適な作業位置とすることができる。一方、機体の格納時には、上部杆体23を後方に回動させれば、二段折れ状に構成したマーカー22を、ボンネット8の上面に沿って倒伏した上方に突出しない格納位置Bとすることができるので、シート等を被せてもマーカー22が邪魔になることはなく容易に機体を格納することができる。 【0016】また、施肥タンク11とボンネット8との対向間を利用してマーカー22を立設したので、マーカー22の基端部が機体の前方に突出することはなく、その分だけ機体の全長を短くすることができるうえ、マーカー22が障害物等に衝突する惧れはない。しかも作業時には、前方に回動させた上部杆体23の先端が、運転席9から一層離れた位置となるので、運転者がマーカー22の先端と田面の基準線とを目視する時の視準が容易となる。さらにマーカー22が施肥タンク11の肥料供給口13とボンネット8との仕切りとなって、肥料供給口13の蓋体14を開いたときのストッパとすることができる。 【0017】 【発明の効果】これを要するに本考案は、走行機体の前部に機体中心を示すマーカーを設けた水田作業機において、上記マーカーを機体フレームからボンネットの前面に立設すると共に、上記マーカーを、前方に突出させた作業位置と、後方のボンネット上に倒伏させた格納位置とに位置変更可能に前後に折曲する二段折れ状に構成し、また、走行機体の前部に機体中心を示すマーカーを設けた水田作業機において、上記マーカーを機体の前部に設けた施肥タンクとボンネットとの対向間に立設すると共に、上記マーカーを、施肥タンクの上方に突出させた作業位置と、ボンネット上に倒伏させた格納位置とに位置変更可能に二段折れ状に構成したことから、作業時には、作業位置とたマーカーを運転者が目視して機体の中心位置を出すことができ、しかもマーカーが機体フレームに立設してあるので、従来のようにボンネットに設けた動き易いマーカーに比べて正確に機体の中心位置を出すことができる。そしてし二段折れ状に構成したマーカーは、運転者の目線に合わて前後に折曲することができるので、常に運転者の目線に合った最適な作業位置とすることができる。一方、機体の格納時には、後方に折曲した格納位置のマーカーは、ボンネット上に倒伏して上方に突出しないので、容易に機体を格納することができる。 【0018】また、施肥タンクとボンネットとの対向間を利用してマーカーを立設してあるので、マーカーの基端部が前方に突出することはなく、その分だけ機体の全長を短くすることができる。しかもマーカーが施肥タンクの肥料供給口とボンネットとの仕切りとなって、肥料供給口の蓋体を開いたときのストッパとすることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001878 【氏名又は名称】三菱農機株式会社
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)10月13日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】稲葉 昭治
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| 【公開番号】 |
特開平11−113318 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)4月27日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−294823 |
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