| 【発明の名称】 |
作業車の操作装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】白石 博昭
【氏名】廣田 幹司
【氏名】水本 俊彦
【氏名】山崎 俊明
【氏名】菰田 祥二
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| 【要約】 |
【課題】レバーの左右方向への傾動により、作業車の左右方向への進路変更を徐々に実行するするレバーを設け、その上面部には、作業車の左右方向への進路変更をレバーの傾動よりも緩やかに実行するスイッチを設け、そのスイッチが誤操作されても安全を確保する。
【解決手段】操作部3には、左右傾動により作業車の左右方向への進路変更を実行するレバー4を設け、該レバー4の上面部4aには、走行装置1の左右方向への進路変更を前記レバー4の左右傾動操作よりも緩やかに進路変更の実行をするスイッチ5L,5Rを設け、該スイッチ5L,5R操作時に、該スイッチ5L,5Rが操作状態にあることを報知する操作報知手段を設けたことを特徴とする操作装置の構成とする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 車台2の下方に走行装置1を有し、車台2に操作部3を載置している作業車において、操作部3には、左右傾動により作業車の左右方向への進路変更を実行するレバー4を設け、該レバー4の上面部4aには、走行装置1の左右方向への進路変更を前記レバー4の左右傾動操作よりも緩やかに進路変更の実行をするスイッチ5L,5Rを設け、該スイッチ5L,5R操作時に、該スイッチ5L,5Rが操作状態にあることを報知する操作報知手段を設けたことを特徴とする操作装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、作業車の操作装置に関する。 【0002】 【従来の技術】従来の作業車においては、操作部には、左右傾動により作業車の左右方向への操向を実行するレバーを設け、該レバーの上面部には、走行装置の左右方向への進路変更をレバーの左右傾動操作操向よりも緩やかに進路変更の実行をするスイッチを設ける構成である。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】前述のような作業車は、誤って進路変更の実行するスイッチが操作されても、そのスイッチが誤操作されていることに気付かず、作業者の思いもよらない方向へ進路変更が実行されて危険であった。本発明は、このような問題点を解消しようとするものである。 【0004】 【課題を解決するための手段】この発明に係る作業車は、前記のような課題を解決するものであって、次のような構成である。すなわち、冒記構成の作業車で、操作部3には、左右傾動により作業車の左右方向への進路変更を実行するレバー4を設け、該レバー4の上面部4aには、走行装置1の左右方向への進路変更を前記レバー4の左右傾動操作よりも緩やかに進路変更の実行をするスイッチ5L,5Rを設け、該スイッチ5L,5R操作時に、該スイッチ5L,5Rが操作状態にあることを報知する操作報知手段を設けたことを特徴とする操作装置。 【0005】 【作用】走行装置1を駆動して作業車を走行させる。操作部に設けられているレバー4の上面部4aには、スイッチ5L,5Rが設けられている。前記レバー4を左右方向へ傾動させると、作業車は左右方向へ比較的大きく進路変更する。また、前記スイッチ5L,5Rを操作して各々入り状態とすると、レバー4の左右方向への傾動操作よりも緩やかに進路変更する。この時、スイッチ5L,5R自体が発光する。 【0006】 【発明の実施の形態】図1と図2には、本発明の実施例を具現化した農業機械であるコンバインが示されている。このコンバインを例にとって説明する。走行装置1を有する車台2の前方には、植立穀稈を刈り取って後方に搬送する刈取装置6と、該刈取装置6から搬送されてきた穀稈を受け取ってさらに後方のフィードチェン7に向けて搬送する供給搬送装置8が設けられている。前記車台2上には供給搬送装置8から搬送されてきた穀稈をフィードチェン7で搬送しながら脱穀選別する脱穀装置9と、該脱穀装置9にて脱穀選別した穀粒を一時貯溜するグレンタンク10と、操作部3が載置されている。また、前記グレンタンク10内の一時貯溜していた穀粒を排出する、縦オーガ11と横オーガ12が設置されている。 【0007】前記操作部3には、左右方向への傾動によりコンバインの左右方向への進行方向を徐々に実行すると共に、前後方向への傾動により刈取装置6を昇降するレバー4が設置されている。即ち、該レバー4を左方向に傾動すると、走行伝動装置13の左クラッチが切れて、さらに、左方向へ傾動すると左側ブレーキが作動してコンバインは左旋回し、右方向に傾動させると右クラッチが切れて、さらに、右方向へ傾動すると右側ブレーキが作動してコンバインは右旋回する構成である。また、レバー4を前方へ傾動させると油圧シリンダ14により刈取装置6は下降し、後方へ傾動させると上昇する構成である。 【0008】また、前記レバー4の上面部4aには、走行装置1の左右方向への進路変更をレバー4の左右傾動操作よりも緩やかに進路変更の実行をするスイッチ5L,5Rを設けている構成である。前記走行伝動装置13について、図4に基づいて説明する。走行伝動装置13には、エンジン(図示せず)からの動力を入力するプーリ15が設けられている。また、該プーリ15からの動力を受けて変速する油圧無段変速装置16が設置されている。走行伝動装置13の上部には、軸17が設けられ、前記油圧無段変速装置16と接続している。軸17には歯車18が固定されていて、下手側の軸19に遊嵌している歯車20と噛み合っている。歯車20は、歯車21,22と一体であり、共に軸19の長手方向を移動可能に構成している。 【0009】軸19の下手側には、軸23が設けられ、該軸23には、歯車20と噛み合う歯車24、歯車21と噛み合う歯車25、歯車22と噛み合う歯車26がそれぞれ固定されている。この構成は副変速機構であり、操作部3に設けている副変速レバー(図示せず)にて、オペレータが圃場の状況等を確認して任意に設定する構成である。さらに、軸23には、歯車27が固定されている。 【0010】前記軸23の下手側には、サイドクラッチ軸28が設けられている。該サイドクラッチ軸28の中間部には、前記歯車27と常時噛み合う歯車29が固定していて、その両端部には、ブレーキ30L,30Rが設けられている。さらに、サイドクラッチ軸28には、サイドクラッチ31L,31Rが設けられ、長手方向に移動可能に構成されている。該サイドクラッチ31L,31Rには歯車32L,32Rが構成されていて、圧縮バネ33L,33Rの付勢力にて、共に歯車29方向へ付勢されていて、歯車29の爪部29L,29Rを介して歯車29と噛み合っている構成である。 【0011】サイドクラッチ軸28の下手側には、走行軸34L,34Rが設けられている。走行軸34L,34Rの一端には歯車35L,35Rが固定していて、歯車32L,32Rと常時噛み合っている。走行軸34L,34Rの他端には、スプロケット36L,36Rが固定していて、該スプロケット36L,36Rにはクローラ37L,37Rを巻き回している構成である。 【0012】前述のごとく構成されたコンバインを走行させて刈取作業を実行する作用について説明する。レバー4を前方へ傾動させて、刈取装置6を下降させ、操作部3の刈取装置6を駆動する刈取レバー(図示せず)と、脱穀装置9を駆動する脱穀レバー(図示せず)を入り状態とする。 【0013】次に、前述の走行伝動装置13内の副変速機構を任意に設定する。そして、操作部3に設けているHSTレバー(図示せず)を前進側に傾動させる。すると、油圧無段変速装置16の可変油圧ポンプ16aの斜板が傾斜して、内部の油を定量油圧モータ16bへと送油する。これにより、走行伝動装置13内の軸17が回転すると共に、歯車18が回転する。該歯車18の回転力は、歯車20へと伝達される。該歯車20は、歯車21,22と一体構成であるので、歯車21,22も回転する。 【0014】前記歯車20,21,22は副変速部であり、軸23に固着されている歯車24,25,26とそれぞれ噛み合わせて、高速,中速,低速を決定する。これにより、軸23と共に、該軸23に固着している歯車27が回転する。該歯車27の回転力は、歯車29に伝達され、その後、左爪部29L,歯車32L,歯車35Lを介して、左スプロケット36Lを駆動する。右側は、その対称であり、歯車29に伝達されている動力は、右爪部29R,歯車32R,歯車35Rを介して、右スプロケット36Rを駆動する。 【0015】従って、左右のスプロケット36L,36Rが同じ速度で回転するので、コンバインは前進する。このように前進走行することにより、圃場の植立穀稈は刈取装置6にて刈り取られ、供給搬送装置8で搬送されながら扱ぎ深さが調節され、さらに後方のフィードチェン7へと引継ぎ搬送されていく。該フィードチェン7にて搬送されながら、脱穀装置9にて脱穀選別されて、穀粒はグレンタンク10内へ一時貯留される。グレンタンク10内の穀粒が所定量(満杯)となると、縦オーガ11,横オーガ12からトラック等の荷台の機外へと排出する。 【0016】コンバインが圃場の端まで来て、旋回を行なう時は、次のようにする。左方向へ進路変更する時は、レバー4を左方向へ傾動させる。すると、図示しないシフタにより、左サイドクラッチ31Lは圧縮バネ33Lの付勢力に抗して左方向へ移動して、左爪部29Lが歯車29から離脱する。これにより、左スプロケット36Lへの直進動力は断たれるが、コンバインは少し左方向へ進路変更するだけである。そこで、さらにシフタを左方向へ移動することにより、左サイドクラッチ31Lを左へ移動させて、ディスク形式の左ブレーキ30Lを作動させる。これにより、左スプロケット36Lはロックされるので、コンバインは左方向へ旋回していく。 【0017】右方向への進路変更する時は、レバー4を右方向へ傾動させるが、その作用は前記左方向と対称なので説明は省略する。次に、図3に基づいて、前述のような機能を有するレバー4の構成について説明する。レバー4の握り部の上面部4aには、走行装置1の左方向への進路変更を前記レバー4の左傾動操作よりも緩やかに進路変更の実行をするスイッチ5Lと、走行装置1の右方向への進路変更を前記レバー4の右傾動操作よりも緩やかに進路変更の実行をするスイッチ5Rが設けられている構成である。 【0018】前記スイッチ5L,5Rについて説明する。スイッチ5L,5Rを入り状態とすると、走行装置1の左方向への進路変更をレバー4の左傾動操作よりも緩やかに進路変更の実行をするが、この時は、走行伝動装置13内の左爪部29Lは歯車29から離脱させると共に、左ブレーキ30Lは入り状態としない。このようにすることにより、コンバインの微妙な旋回が可能となる。(スイッチ5Rを入り状態とすると、左方向と対称の作用なので、説明は省略する。) コンバインが圃場にて走行しながら植立穀稈の刈取作業を実行するときは、刈取装置6を穀稈の条列に合わせて走行しなければならないが、圃場の状態や穀稈の条列状態により進行方向を若干修正する必要がある。この方向修正は僅かであり、旋回方向内側にブレーキを作動させると、旋回しすぎるのである。このような操作をレバー4の傾斜で実行すると、該レバー4の傾動角を微妙に操作しなければならないので、難しく熟練を要する。そこで、スイッチ5L,5Rにより、レバー4から手を離すことなく容易に微妙な進路変更を実行できる。 【0019】このように、スイッチ5L,5Rを操作して入り状態とすると、左右方向へ少し方向修正が実行されるが、従来の欠点として、不用意に前記スイッチ5L,5Rが操作される場合があり、このような時は、作業者が思いもよらぬ方向へ走行装置1(コンバイン)が進路変更を実行するので、危険である。そこで、スイッチ5L,5Rが操作されると、操作報知手段により作業者に報知される。該操作報知手段は、作業者自身が認識できるものであれば何でもよい。本実施例では、スイッチ5L,5R自体が発光すると共に、左右方向への進路変更を実行するようにする。 【0020】これにより、スイッチ5L,5Rが誤操作されても、作業者は認識できるので、安全である。特に、誤操作されたことに気付くと、直ぐにスイッチ5L,5Rを切り状態とすればよいので、不要な進路変更を防止できる。別の実施例として、前記スイッチ5L,5Rが操作されると、先ず、該スイッチ5L,5R自体が発光し、所定時間経過してから左右方向への進路変更を実行するようにしてもよい。また、前述の所定時間は、作業者自身が操作部3に設ける設定スイッチ等(図示せず)で任意に設定可能な構成としてもよい。また、スイッチ5L,5Rが操作されると、ブザーが鳴り警報する構成としてもよい。 【0021】次に、図5に基づいて別の実施例について説明する。これは操作部3の平面図である。前述のスイッチ5L,5Rを操作(本実施例では押す)すると、操作部3の操作パネル40に設けている発光手段38L,38Rが点灯する構成とする。該発光手段38L,38Rの設置位置はどこでもよいが、表示部39の近傍がよい。図示のごとく、表示部39が左斜め前方を向いているのは、コンバインの場合、進行方向に対して左方向が未刈稈であるので、刈取装置6の左端部を穀稈列に沿わせて進行するのであり、従って、作業者は必然的に左斜め前方を向くので、表示部39は左斜め前方を向いているのである。そこで、前記発光手段38L,38Rを表示部39近傍に設置すると、作業者は視認しやすいのである。 【0022】前記表示部39には、コンバインが左折や右折を実行する時に点灯するウインカ表示灯41L,41Rがあるが、前記スイッチ5L,5Rを操作すると、ウインカ表示灯41L,41Rを点灯するように構成してもよい。また、表示部39には、液晶指示パネル42(液晶以外でもよい)があるが、該液晶パネル42に、前記スイッチ5L,5Rが操作されたことを表示してもよい。 【0023】次に、図6について説明する。レバー4の上面部4aには、スイッチ5L,5R以外に、スイッチ43,444を設けてもよい。該スイッチ43,44は、図5にて説明した表示部39の液晶パネル42の表示内容を変更するスイッチである。具体的には、a.グレンタンク10内の穀粒量,b.横オーガ12の排出口の位置,c.脱穀装置9内のシーブ角度や唐箕の風量,d.脱穀装置9内の脱穀物の量,e.脱穀装置9内の脱穀物の詰まりの有無,f.車体水平の前後左右の車体の位置,g.各種センサの異常の表示,h.各種センサの異常の有無の確認,i.各種センサの基準値の補正等である。 【0024】前記スイッチ43,44の作用としては、例えば、スイッチ44を操作する毎に、a,b,c,d……と表示内容が切り換わり、スイッチ43を操作する毎に、i,h,g,f……と表示内容が切り換わるのである。従来、液晶指示パネル42の表示内容を切り換えるスイッチは、操作パネル40に設置していたので、操作が面倒であったが、レバー4を操作しながら表示内容を切り換えることができるので、操作が容易となった。 【0025】 【発明の効果】本発明は上述のごとく、操作部3には、左右傾動により作業車の左右方向への進路変更を実行するレバー4を設け、該レバー4の上面部4aには、走行装置1の左右方向への進路変更を前記レバー4の左右傾動操作よりも緩やかに進路変更の実行をするスイッチ5L,5Rを設け、該スイッチ5L,5R操作時に、該スイッチ5L,5Rが操作状態にあることを報知する操作報知手段を設ける構成としたので、スイッチ5L,5Rが誤操作されても、作業者は認識できるので、安全である。特に、誤操作されたことに気付くと、直ぐにスイッチ5L,5Rを切り状態とすればよいので、不要な進路変更を防止できる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000000125 【氏名又は名称】井関農機株式会社
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)10月21日 |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開平11−113315 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)4月27日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−288519 |
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