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【発明の名称】 乗用管理作業車の操向装置
【発明者】 【氏名】中田 茂

【氏名】中島 英夫

【氏名】丹治 光彦

【要約】 【課題】前後方向に機体フレームを設け、機体フレームの前部に2輪の前輪を支持し、後部に2輪の後輪を支持し、前後の車輪の間の腹部に複数個の作業機を配し、作業機装着装置を用いて吊設した4輪型の乗用管理作業車において、作業機の昇降範囲が制限されないように構成する。

【解決手段】前輪を回動させるドラッグロッド234を摺動する部材を急旋回用のカム240に設ける。また、操向回動軸の動きを伝達する扇型ギヤ241を前記カムの斜め上方に段差を設けて固設一体化し、回動自在に設けた軸に固定し、フロントケース7内に垂直方向に配設する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 前後方向に機体フレームを設け、機体フレームの前部に2輪の前輪を支持し、後部に2輪の後輪を支持し、前後の車輪の間の腹部に複数個の作業機を配し、作業機装着装置を用いて吊設した4輪型の乗用管理作業車において操向回動させるドラッグロッドの一端をナックルアームに、他端を旋回用のカムに連結したことを特徴とする乗用管理作業車の操向装置。
【請求項2】 前記カムを固設したカム軸をフロントケース内に軸支し、該カム軸に扇型ギヤを一体的に固設し、該扇型ギヤにステアリングハンドルの操向回動を伝達するようにしたことを特徴とする請求項1記載の乗用管理作業車の操向装置。
【請求項3】 前記カムと扇型ギヤをフロントケース内で垂直方向に配設したことを特徴とする請求項2記載の乗用管理作業車の操向装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、乗用作業管理機の操向回動技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、乗用管理作業車は、ミッションから出力された駆動力をフロント駆動軸より、直接またはチェーンを介してフロントデフケースに入力されている。また、前輪と後輪の間の腹部に作業機を装着する場合、作業機の昇降範囲を確保するために作業管理機の前輪を大きく構成している。また、前輪の駆動には、フロントケース内よりチェーンを介して前輪の駆動が行なわれる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】管理作業車の腹部に作業機を装着する場合、地面から作業車の前部フレームまでの高さは低く、また、フロント駆動軸が前部フレーム内を通っているため作業機の昇降範囲と重なってしまい、作業機の昇降範囲が制限されていた。これを回避するために前輪を大きく構成して、前部フレームの地面よりの高さを上げた場合には、前輪の半径が大きくなるため、前輪の後部が作業機の腹部に至り作業機の昇降範囲が制限されていたのである。
【0004】
【課題を解決するための手段】前後方向に機体フレームを設け、機体フレームの前部に2輪の前輪を支持し、後部に2輪の後輪を支持し、前後の車輪の間の腹部に複数個の作業機を配し、作業機装着装置を用いて吊設した4輪型の乗用管理作業車において操向回動させるドラッグロッドの一端をナックルアームに、他端を旋回用のカムに連結し、前記カムを固設したカム軸をフロントケース内に軸支し、該カム軸に扇型ギヤを一体的に固設し、該扇型ギヤにステアリングハンドルの操向回動を伝達するようにし、前記カムと扇型ギヤをフロントケース内で垂直方向に配設したものである。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を、添付の図面を基に説明する。図1、図2において、4輪型乗用管理作業車71の全体構成から説明する。4輪型乗用管理作業車71は、運転部72が前後方向に長い機体フレーム1の後部に配され、該機体フレーム1の後端部にエンジン73が搭載され、該エンジン73の出力は、ミッションケース74に伝えて後輪駆動ケース5を介して後輪3・3が駆動される。一方、機体フレーム1内を第一動力伝達軸9が挿通され(図3、図5)、機体フレーム1前部にフロントケース7を設け、該フロントケース7側部に鉛直方向を軸芯として左右回動可能に下部ギヤケース8を装着し、該下部ギヤケース8に前輪2を支持して駆動できるようにし、四輪駆動車を構成している。また、前記エンジン73はボンネット10によって被装され、ボンネット10前方にはミッションケース74及び後輪3を被装する車体カバー11が配され、該車体カバー11上に運転席12が載置され、運転席12側方には走行変速レバー47及び駐車レバー39が突出されている。又、運転席12前方の機体フレーム1上にステアリングコラム13が立設されている。該ステアリングコラム13上部より上方にステアリングハンドル14が突出され、ステアリングコラム13の右側部にアクセルレバー15が突出され、左側部に主クラッチ16が配置されている。
【0006】また、前記前輪2と後輪3との間位置の乗用型管理作業車71の腹部には、作業機75が作業機装着装置79によって吊設されている。該作業機装着装置79は前部フレーム101に突設されたブラケット18に連結された上リンク19及び下リンク20、昇降シリンダ22より構成され、該昇降シリンダ22により昇降自在に構成されている。該作業機装着装置79の他端に作業機75のヒッチ21が枢着され、該ヒッチ21に左右方向に棒状のツールバー23を延出して中央部が固設されている。該ツールバー23の中央部と左右側部に、取付け位置を変更可能に複数の作業機75が装着され、複数条の管理作業を行えるようにしている。前記作業機75としてロータリ耕耘機、雑草を取り除く熊手形状のレーキ等が配置できる。本実施例においては、ロータリー耕運機が装着されている。
【0007】次に、前記機体フレーム1について、図1、図2、図3を用いて説明する。前記機体フレーム1は、前後方向に長く筒状に形成され、ステアリングコラム13を立設した前後方向略中央位置におて、段差状に前部フレーム101と後部フレーム102とに形成され、更に後部フレーム102の後端部にエンジンフレーム103・103が固定されている。
【0008】前記エンジンフレーム103・103は、後部フレーム102の後端上部左右に二本固設され、該エンジンフレーム103・103の後上部にエンジン73が載置され、エンジンフレーム103・103の前部に車体カバー11が載置され、ミッションケース74及び後輪3が被装されている。また、図1に示すように、前記車体カバー11上に載置する運転席12が設けられている。
【0009】また、前記後部フレーム102は、正面断面視で下方が開放された「コ」字状に形成され、後部フレーム102の後端部をミッションケース74の直前方位置まで延出している。前記後部フレーム102内には、ミッションケース74の上部より前方に突出される第一動力伝達軸91が後部フレーム102内の上部に前後方向に配置され、前記ミッションケース74の下部より突出したPTO軸35にはユニバーサルジョイントが連結可能に構成されている。該ユニバーサルジョイント前部を上方に回動させると、「コ」字状に形成された後部フレーム102の開放面内まで回動され、作業機装着装置79によって、作業機75を高く上昇させても、ユニバーサルジョイントと後部フレーム102とが干渉することはない。
【0010】更に、前記後部フレーム102には、下部左右両側にステップ40が形成されて、該ステップ40の外周部にはパイプ体を屈曲した枠体41が設けられ補強し、ステップ40の前側より乗降できるようにしている。該ステップ40は下方より枠体41に固設したパイプ体によって補強されている。
【0011】また、前記後部フレーム102の前上部に連結フレーム104が固設され、該連結フレーム104上部に前部フレーム101の後部が固設され、該前部フレーム101後部上にステアリングコラム13が立設され、ステアリングコラム13下部より前部フレーム101が前方に延出されており、後部フレーム102より一段高く配されている。そして、前述した作業機75を吊設する作業機装着装置76が、前部フレーム101の前部に配されているので、作業機装着装置76がステップ40面より高い位置に配置でき、また、作業機75を上昇させた位置において、作業機75のヒッチ21もステップ40の配設面より高く保持でき、作業機75を高く上昇できる。
【0012】また、前記前部フレーム101内部には、図3、図4に示すように第二動力伝達軸42や操向回動軸43が支持されている。該操向回動軸43の後部は、ジョイント軸46を介して操作軸45の下部に連結されており、該操作軸45はステアリングコラム13内に上下方向に支持されてステアリングハンドル14に連動連結されている。
【0013】前記エンジン73からの動力を後輪3・3及び前輪2・2、作業機75を駆動するPTO軸に伝達する構成について説明する。図1に示すように、エンジン73の動力がプリー、ベルトを介してHST式変速装置76に伝えられて主変速が行われ、該HST式変速装置76の出力がミッションケース74に入力され、該ミッションケース74内で副変速される。そして、該ミッションケース74の下部の左右両側には、後輪駆動ケース5・5が固設され、内部に左右の後輪3・3と連動する前記後輪駆動軸が軸支され、該駆動軸に動力が伝達されることにより後輪3が駆動される。また、出力軸73から後述するシャフトやチェーン等を介して前輪2・2に動力が駆動される。また、前記HST式変速装置76の入力軸よりギヤやシャフト等を介してPTO軸35が駆動される。
【0014】次に、前記後輪3・3への動力を断接するサイドクラッチ機構の作動操作について図10を用いて説明する。前記サイドクラッチ機構は、運転者によるサイドクラッチペダル17・17の操作によって行われている。ミッションケース74の上部には、図示せぬ動力断接ギヤを摺動するフォークと連動する連動軸91・91を上方に突出し、該連動軸91・91上部に操作アーム90・90が固設されている。該操作アーム90が、連動軸91・91より前方と左右方向の外側に突出する板体より平面視L型に形成され、左右の操作アーム90・90は一定間隔を開けて設けられている。該操作アーム90の外側端部に、リンク機構92を介して前述した運転席12下部のサイドクラッチペダル17に連動連結されている。よって、一側のサイドクラッチペダル17を踏み込んみ操作すると、操作アーム90が回動し、一側の動力断接ギヤを摺動して、一側の後輪3の駆動が停止される。その時、回動した操作アーム90の前端部が他方の操作アーム90前端部に当接し、他方のサイドクラッチペダル17の回動を規制している。
【0015】また、左右の前記操作アーム90・90の前部にはアウタケース93・93が固設され、内部にワイヤ94・94が支持され、右側のワイヤ94の一端を左側操作アーム90に締結しており、左側のワイヤ94の一端を右側操作アーム90に締結している。また、該ワイヤ94の他端は前方に延出し、後述する前輪2の回動方向を検出する手段に接続されている。
【0016】図3、図4及び図5に示すように、前記出力軸73には第一動力伝達軸9が連結されている。第一動力伝達軸9は後部フレーム102内にて前後方向に配設され、該第一動力伝達軸9の前端は、チェーンケース201の下部に回動自在に軸支された伝動軸202に連結されている。該伝動軸202にはチェーンケース201の下部に突出した上部PTO軸203の後端が相対回動不可能に接続されている。また、該伝動軸202上にはスプロケット204が固設されており、チェーン207が巻回されている。該チェーン207は、チェーンケース201の上部に回動自在に軸支さた伝動軸205に固設したスプロケット206に巻回されている。このため、伝動軸202の動力が伝動軸205に伝達され、該伝達軸205には第二動力伝達軸91の後端が連結され動力を前方のフロントケース7に伝達している。
【0017】前部フレーム101内には、操向回動軸43及び第二動力伝達軸91が配設されている。該操向回動軸43は後端においてユニバーサルジョイント46を介して上端をステアリングハンドル14に固設した操作軸45の下端に連結されている。このため、該ステアリングハンドル14を回動させることにより、前記操向回動軸43を回動可能に構成している。
【0018】また、第二動力伝達軸91の前端はユニバーサルジョイントを介してフロントケース7内に配設された伝動軸210に連結されている。該伝動軸210は、前記フロントケース7内に上下方向に配設されたチェーンケース211の上部に回動自在に軸支されている。該伝動軸210上にはスプロケット212が固設されており、前記チェーンケース211の下部には伝動軸213が回動自在に軸支されており、該伝動軸213上にはスプロケット214が固設されている。該スプロケット207及び前記スプロケット214にはチェーン215が巻回されており、前記伝動軸210に前記第二動力伝達軸91より入力された動力を該チェーン215を介して前記伝動軸213に伝達するよう構成されている。
【0019】該伝達軸213の後端には前部PTO軸216が連結されており、ユニバーサルジョイントを接続し作業機へ動力を伝達可能に構成されている。また、該伝動軸213の前端にはギヤ217が固設されている。該ギヤ217はデフケース220のギヤ221に噛合しており、伝動軸213の動力をデフケース220に伝達する。
【0020】図6に示すように、該デフケース220内にはピニオンギヤ223・223が回動自在に配設されており、該ピニオンギヤ223の両側にはサイドギヤ224・224が配設されており、前記ピニオンギヤ223に噛合している。該サイドギヤ224は前輪駆動軸222の内側先端に嵌装固定されている。該前輪駆動軸222は前記デフケース220より左右方向に突出しており、該前輪駆動軸222を覆うようにフロントアクスルケース225が配設されている。
【0021】図8、図9に示すように、該前輪駆動軸222の外側端部にはギヤ226が嵌装固定されている。該ギヤ226はギヤ229に噛合しており、該ギヤ229はキングピン228の上端部に嵌装固定されている。該キングピン228は上部ギヤケース227及び下部ギヤケース8において回動自在に軸支されている。前記キングピン228は上部ギヤケース227及び下部ギヤケース8の内部において下方に延出されており、下端にギヤ230が固設されている。該ギヤ230は、ナックルスピンドル231に嵌装固定されたギヤ237に噛合している。前記ナックルスピンドル231は下部ギヤケース8に回動自在に軸支されており、外側に前輪2のホイル233がボルトにより固設されている。また、該ホイル233の取付面を変更することにより前輪2・2間の幅の微調節が可能である。
【0022】前記上部ギヤケース227の上部にナックルアーム232が枢支されており、該ナックルアーム232の底部は、前記下部ギヤケース8に固設されている。また、該下部ギヤケース8には前記上部ギヤケース227が回動自在に挿嵌されており、前記ナックルアーム232及び下部ギヤケース8が該上部ギヤケース227を回動自在に挟持した構成になっており、該上部ギヤケース227に対して、前記キングピン228を回動中心として下部ギヤケース8、ナックルアーム232が回動可能に構成されている。
【0023】図7に示すように、右側ナックルアーム232の上部には、該ナックルアーム232に一体化した上部アーム250が設けられており、該上部アーム250には孔が設けられており、該孔にステアリングハンドル14に連動したドラッグロッド234が回動自在に嵌挿され、該ドラッグロッド234に連動し、前記ナックルアーム232が回動可能に設けられている。また該ナックルアーム232の下部には該ナックルアーム232に一体化した孔を設けた下部アーム236が設けられており、下部アーム236の該孔にはタイロッド235が嵌挿され回動自在に設けられている。該タイロッド235は左右のナックルアーム232・232に連結され左右で連動可能に構成されている。右側のナックルアーム232の操向回動に伴い左側ナックルアーム232も前記タイロッド235により左側ナックルアーム232が操向回動される。
【0024】上述のように構成したため、ステアリングハンドル14を回動させることによりドラッグロッド234が右側ナクルアーム232を回動させ、該ナックルアーム232に固設された下部ギヤケース8が回動し、下部ギヤケース8に嵌挿されたナックルスピンドル231に固設された前輪2が操向回動される。また、右側ナックルアーム232に嵌挿されたタイロッド235により左側ナックルアーム232が回動され、左側前輪2も操向回動される。
【0025】次に、前記前輪2の回動手段について説明する。図11及び図12に示すように、前記フロントカバー7内に支持板246が設けられている。該支持板246には操向回動軸43に連結した軸245が回動自在に挿嵌されており、該軸245にはギヤ242が嵌挿固定されている。該ギヤ242には正面視扇状の扇型ギヤ241が噛合している。該扇型ギヤ241は前記ステー246に回動自在に嵌挿されたカム軸244及び正面視半円形のカム240及びカム軸244に溶接固定されている。前記扇型ギヤ241は該カム240の前面に位置し、ステアリングハンドル14を回動させない直進状態において、扇型ギヤ241の中心部がカム軸244とギヤ242の間に位置するよう構成されている。
【0026】前記ギヤ242の回動により扇型ギヤ241が回動されるとともにカム240が回動される。該カム240には当接部247が設けられており、該当接部247にもうけられた孔に前記ドラッグロッド234が回動自在に挿嵌されている。前記当接部247は正面視80〜90°の範囲で形成されている。一方、前記カム240の下方には枢支軸248が前記ステー246に配置され、該枢支軸248には、正面視V型のアーム体243の中央が枢支され、内側端部にローラー249が枢支され、他端部には前述したサイドクラッチ機構を操作する操作アーム90に締結したワイヤ94が締結され、アーム体243の外側端部が上方に付勢され、ローラー249・249が内側に回動されカム240の外周部に当接される。
【0027】そして、前輪2・2の左右回動をすることがない前進時においては、前記当接部247が左右のローラー249・249の間に位置し、ステアリングハンドル14の回動によって、操向回動軸43が回動され連結された軸245が回動され、該軸245に嵌挿固定されたギヤ242によって扇型ギヤ241が回動される。該扇型ギヤ241に固定されたカム240が回動し、急旋回を行うため該扇型ギヤが30°以上回動された場合には、当接部247がローラー249を外側に移動させ、アーム体243を回動させる。該アーム体243の外側端に締結されたワイヤ94が下方に引っ張られる。
【0028】該ワイヤ94が前記フロントケース7内のアーム体243によって引っ張られることにより、前記ミッションケース74上の操作アーム90が回動され、サイドクラッチ機構の動力の伝達を外す。正面視右側のアーム体243に締結したワイヤ94はミッションケース74上の右側の操作アーム90の前端に締結されており、正面視左のアーム体243に締結したワイヤ94はミッションケース74上左側の操作アーム90の前端に締結されている。即ち、運転部72のステアリングハンドル14を右に回動すると、連動した前記カム240が正面視左に回動され、当接部247が正面視左側のローラー249を外側に移動させてアーム体243を回動させる。そのため、該アーム体243の外側端に締結されたワイヤ94が下方に引っ張られ、該ワイヤ94の締結した左側操作アーム90が回動され、サイドクラッチ機構の動力の伝達を外し、左側後輪3の駆動が停止し、機体を右急旋回させることができる。
【0029】
【発明の効果】本発明は上記の如く構成したので、次のような効果を奏する。前輪を回動させるドラッグロッドを乗用管理作業車の旋回を行うためのカムに挿嵌したので、操向回動及び急旋回を行うための機構の占める空間が少なくてすむ。また、一体化するため部材を省略可能であり、材料の節約が可能であり、経済的である。また、操向回動を行う部材が軽量化されるため操向回動時の労力を減少させる事が可能である。部材が一体化し、構成部材の数が減少するため噛合部が少なくてすみ、消耗する部分が少なくて済み、耐久性を高く構成可能である。また、構成が簡単である。
【0030】操向回動のギヤに扇状のギヤを用いているため、部材の節約が可能であり、また扇型のギヤの範囲を調製することにより、前輪を必要以上の操向回動を規制可能である。また、扇型ギヤとカムを段差を設けて固設したので急旋回機構のための当接部に接触するローラーが、不用意に操向回動の伝達を行う扇型ギヤに接触し、破損される恐れがない。乗用管理作業車の急旋回を行う為のカムに操向回動軸の動きを伝達するギヤを固設したので、該ギヤより前記カムを回動させる為の機構が省略可能であり、該機構の占める空間が少なくてすむ。また、機構が省略されるため、材料の節約が可能であり、経済的である。また、噛合部が少なくてすむため、耐久性を高く構成可能であり、簡便な構成が可能である。また、操向回動に関する部材が一部分に集中している為、修理時及び整備時の効率がよい。
【0031】機体の前後方向に空間を取らない構成のため動力伝達機構の構成を制限する可能性が少ない。ギヤ及びカムを垂直方向に設けているため、上方に設けたフレーム内の操向回動軸の動きを容易にドラッグロッドに伝達する事が可能である。また、扇型ギヤを斜上方に設けたので前部フレームより後方について操向回動軸がフレーム中心より左側に位置する乗用管理作業機の従来の構成が使用可能である。このため従来の乗用管理作業車の機体後部が流用可能であり、経済的である。以上の如く構成されたため、前記4輪乗用管理作業車において、前部フレームを上方に構成可能であり、小径の前輪を操向回動可能である。このため、作業機の昇降範囲が制限される可能性が減少する。
【出願人】 【識別番号】000006851
【氏名又は名称】ヤンマー農機株式会社
【出願日】 平成9年(1997)10月16日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】矢野 寿一郎
【公開番号】 特開平11−113314
【公開日】 平成11年(1999)4月27日
【出願番号】 特願平9−283725