| 【発明の名称】 |
均平作業機 |
| 【発明者】 |
【氏名】山崎 敏栄
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| 【要約】 |
【課題】均平作業機の切削負荷を大幅に軽減し、牽引能力の低い走行機体でも効率の良い均平作業を行うことができるようにする。
【解決手段】均平作業機2に、地面を所定の高さで切削しつつ余剰土を押土運搬するブレード17を設けるにあたり、該ブレード17の前方に、地面を予め耕耘する耕耘部2aを設ける。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 走行機体の後部に連結される均平作業機であって、該均平作業機に、地面を所定深さで耕耘する耕耘部を設けると共に、該耕耘部の後方に、耕耘された地面を切削しながら余剰土を押土運搬するブレードを設けたことを特徴とする均平作業機。 【請求項2】 請求項1において、投光器から水平方向もしくは傾斜方向に投光されるレーザ光を受光し、その受光高さを走行機体側の作業機昇降制御装置に入力するレーザ受光器を備えていることを特徴とする均平作業機。 【請求項3】 請求項1において、ブレードの姿勢を平面視で前後方向に傾斜させるアングル調節機構を設けたことを特徴とする均平作業機。 【請求項4】 請求項3において、アングル調節機構は、ブレードの一端側を前後揺動自在に支持し、他端側を前後方向に移動させることを特徴とする均平作業機。 【請求項5】 請求項3において、アングル調節機構は、左右に分割されたブレードの内端側を前後揺動自在に支持し、外端側を前後方向に移動させることを特徴とする均平作業機。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、農用トラクタ等の走行機体に連結して使用される均平作業機の技術分野に属するものである。 【0002】 【従来の技術】一般に、圃場等の均平作業は、走行機体の前部にブレードを備えるブルドーザ等の大型建設機械を用いて行われるが、大型建設機械は輸送や搬入が容易でない許りか、畔道や農道を壊す可能性があった。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】そこで、農用トラクタ等の走行機体を利用して均平作業を行うことが考えられるが、均平作業においては、一行程の切削押土量が作業効率に大きく影響するため、牽引能力の低い走行機体では効率の良い作業を行い難いのが実状であった。 【0004】 【課題を解決するための手段】本発明は、上記の如き実情に鑑みこれらの課題を解決することを目的として創作されたものであって、走行機体の後部に連結される均平作業機であって、該均平作業機に、地面を所定深さで耕耘する耕耘部を設けると共に、該耕耘部の後方に、耕耘された地面を切削しながら余剰土を押土運搬するブレードを設けたことを特徴とするものである。つまり、耕耘部で予め耕耘した土をブレードで押土するため、切削負荷を大幅に軽減することができ、その結果、牽引能力の低い走行機体でも効率の良い均平作業を行うことができる。また、投光器から水平方向もしくは傾斜方向に投光されるレーザ光を受光し、その受光高さを走行機体側の作業機昇降制御装置に入力するレーザ受光器を備えていることを特徴とするものである。つまり、均平作業機を、レーザ光を基準として自動的に昇降制御することができるため、精度の高い均平作業を行うことができる許りでなく、オペレータの操作労力を軽減することができる。また、ブレードの姿勢を平面視で前後方向に傾斜させるアングル調節機構を設けたことを特徴とするものである。つまり、ブレードのアングル調節に伴って押土が側方から排出されるため、走行機体の牽引能力に応じて押土量を調節することができる許りでなく、押土の側方への排出を利用して作業効率を向上させることが可能になる。また、アングル調節機構は、ブレードの一端側を前後揺動自在に支持し、他端側を前後方向に移動させることを特徴とするものである。つまり、押土の排出方向を一側方に限定することができるため、押土の側方への排出を利用した効率アップが容易になる。また、アングル調節機構は、左右に分割されたブレードの内端側を前後揺動自在に支持し、外端側を前後方向に移動させることを特徴とするものである。つまり、左右幅の広い均平作業機であっても、押土を左右両側方にスムーズに排出することができる。 【0005】 【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態の一つを図面に基づいて説明する。図面において、1は農用トラクタの走行機体であって、該走行機体1の後部には、後述する均平作業機2等の作業機を選択的に装着可能な昇降リンク機構3が設けられている。そして、昇降リンク機構3に装着された作業機は、左右一対のリフトロッド4を介して昇降リンク機構3を吊持するリフトアーム5(リフトシリンダ6)の油圧作動に伴って昇降すると共に、何れか一方のリフトロッド4に介設されるリフトロッドシリンダ7の油圧作動に伴って左右傾斜するが、これらの基本構成は何れも従来通りである。 【0006】前記均平作業機2は、機体後部のPTO軸(図示せず)からジョイント(図示せず)を介して動力を入力する入力ケース9、該入力ケース9から左右に突出するパイプ状のメインフレーム10、該メインフレーム10の左右両端部に一体的に設けられるプレート状のサイドフレーム11、一方のサイドフレーム11に設けられるチェンケース12、左右のサイドフレーム11間に回転自在に軸支される耕耘軸13、該耕耘軸13に複数取付けられる耕耘爪14、サイドフレーム11の内側面に一体的に設けられる左右一対のサイドカバー15、該サイドカバー15間に架設される耕耘カバー16等で構成される耕耘部2aを備えている。そして、耕耘部2aにおいては、入力ケース9が入力したPTO動力を、一方のメインフレーム10に内装される伝動軸(図示せず)と、チェンケース12に内装されるチェン伝動機構(図示せず)とを経由して耕耘軸13に伝動し、それに伴う耕耘爪14の回転運動によって地面を所定深さで耕耘するようになっている。 【0007】17は均平作業機2に設けられるブレードであって、該ブレード17は、地面を所定の高さで切削しつつ余剰土を押土運搬する均平作業具であるが、前記耕耘部2aの耕耘幅と略一致する左右幅を有すると共に、耕耘部2aの後方に所定間隔を存して配設されている。即ち、ブレード17を用いて均平作業を行うにあたり、切削すべき地面を予め耕耘部2aで耕耘しているため、切削負荷の大幅な削減に伴って走行機体1の牽引負荷が軽減されることになり、しかも、ブレード17の左右両側方は、サイドカバー15に後方延出状に取付けられる延長サイドカバー18で覆われるため、左右両側方からの押土の漏れを規制してブレード17の押土運搬能力を向上させることができるようになっている。尚、19はブレード17の下端部に着脱自在に取付けられる切削刃であり、摩耗具合等に応じて適宜交換することができるようになっている。 【0008】20は前記メインフレーム10の後方に並設されるブレードフレームであって、該ブレードフレーム20は、左右のサイドカバー15間に一体的に架設されるが、その一端部(左端部)には、上下方向を向くボス21がブラケット22を介して一体的に設けられている。そして、前記ボス21は、ブレード17の一端部(左端部)に突設されるブレード支軸23を回動自在に抜止め支持するため、ブレード支軸23を支点とするブレード17の前後揺動が許容されるようになっている。即ち、ブレード17の姿勢を平面視で前後方向に傾斜させる所謂アングル調節が可能になるため、ブレード17の側方を開放して意識的に押土を排出することができ、その結果、走行機体1の牽引能力に応じて押土量を調節することができると共に、一側方からの押土排出作用を利用して作業効率を向上させることができるようになっている。 【0009】24は前記ブレード17の他端部(右端部)を支持するリンク機構であって、該リンク機構24は、一端部同志が水平方向揺動自在に連結された一対のリンク25、26を用いて構成されている。そして、第一リンク25の他端部は、ブレードフレーム20に設けられるブラケット27に前後揺動自在に連結される一方、第二リンク26の他端部は、ブレード17の他端部に左右揺動自在に連結されるため、ブレード17の前後揺動角に応じてリンク機構24が屈伸することになるが、最大屈曲状態のリンク機構24は、均平作業機2(耕耘カバー16)の上部に折畳み収納されるようになっている。即ち、非アングル調節時には、平面視で均平作業機2から突出しないようにリンク機構24を収納することができるため、均平作業機2の大型化を回避することができると共に、障害物との接触でリンク機構24が破損する不都合も回避することができるようになっている。 【0010】28は前記ブレード17を強制的に前後揺動(アングル調節)させるブレードシリンダ(アングル調節シリンダ)あって、該ブレードシリンダ28の一端部(シリンダ側)は、ブレードフレーム20に設けられるブラケット29に揺動自在に連結される一方、他端部(ロッド部)は、前記第一リンク25の基端部に揺動自在に連結されている。つまり、ブレードシリンダ28の伸縮に伴うリンク機構24の強制的な屈伸作動に基づいてブレード17を前後揺動させるが、前記ブレードシリンダ28は、均平作業機2(ブレード17)の中央部上方に左右を向く姿勢で配置されているため、均平作業機2の大型化を回避することができる許りでなく、障害物との接触でブレードシリンダ28が破損する不都合も回避することができるようになっている。 【0011】さらに、30は均平作業機2の左右中央部に立設されるマストであって、該マスト30の上端部には、上下方向に所定の受光幅を有するレーザ受光器31が装着されるようになっている。一方、圃場の所定箇所には、水平方向もしくは任意の傾斜方向にレーザ光を回転投光するレーザ投光器32を設置し、該レーザ投光器32から投光されたレーザ光を前記レーザ受光器31で受光すると共に、レーザ受光器31におけるレーザ受光高さ検出に基づいてレーザ光を基準とするブレード17の絶対高さを検出するが、レーザ受光器31の検出信号は、走行機体1側に設けられる制御部33に入力されるようになっている。そして、制御部33は、レーザ受光器31の検出信号に基づいて均平作業機2を自動的に昇降制御するレーザ制御手段を備えるため、精度の高い均平作業を行うことができると共に、オペレータの操作労力を軽減することができるようになっている。 【0012】前記制御部33は、レーザ制御手段の他に、アングル調節スイッチ34の操作信号に基づいてブレードシリンダ28を伸縮制御するアングル制御手段、ポジションセンサ35の検出値およびリフトアームセンサ36の検出値に基づいてリフトシリンダ6を自動的に伸縮制御するポジション制御手段、傾斜センサ37の検出値および傾斜設定ボリューム38の設定値に基づいてリフトロッドシリンダ7を自動的に伸縮制御する傾斜自動制御、耕深センサ39の検出値および耕深設定ボリューム40の設定値に基づいてリフトシリンダ6を自動的に伸縮制御する耕深自動制御手段等の制御手段を備えるが、上記の操作具類は、運転席41の右側方に集中的に配置されている。つまり、アングル調節スイッチ34を含む操作具の配設位置と、ブレード17の移動側端部位置とが機体中心を基準にして同じ側に偏倚するように設定されているため、ブレード17の移動側端部を見ながらアングル調節スイッチ34の操作を行うことができるようになっている。 【0013】叙述の如く構成されたものにおいて、均平作業機2は、地面を所定の高さで切削しつつ余剰土を押土運搬するブレード17を備えるが、ブレード17の前方に地面を予め耕耘する耕耘部2aを設けたため、ブレード17の切削負荷が大幅に削減されることになり、その結果、牽引能力の低い走行機体1であっても効率の良い均平作業を行うことができる。 【0014】しかも、前記ブレード17の左右両側方は、延長サイドカバー18で覆われているため、左右両側方からの押土の漏れを規制してブレード17の押土運搬能力を向上させることができる。 【0015】また、前記ブレード17の姿勢を平面視で前後方向に傾斜させるアングル調節が可能であるため、ブレード17の側方を開放して意識的に押土を排出することができ、その結果、走行機体1の牽引能力に応じて押土量を調節することができる許りでなく、一側方からの押土排出作用を利用して作業効率を向上させることができる。 【0016】また、前記ブレード17の移動側端部を支持するリンク機構24は、非アングル調節時に均平作業機2の上部に折畳み収納されるため、均平作業機2の大型化を回避することができる許りでなく、障害物との接触でリンク機構24が破損する不都合も回避することができる。 【0017】また、前記ブレード28のアングル調節を行うブレードシリンダ28は、均平作業機2の中央部上方に左右を向く姿勢で配置されているため、均平作業機2の大型化を回避することができる許りでなく、障害物との接触でブレードシリンダ28が破損する不都合も回避することができる。 【0018】また、前記均平作業機2には、レーザ投光器32から投光されたレーザ光を受光し、かつ受光高さを走行機体1側の制御部33に入力するレーザ受光器31が設けられているため、レーザ受光高さを基準として均平作業機2を自動的に昇降制御することができ、その結果、精度の高い均平作業を行うことができる許りでなく、オペレータの操作労力を軽減することができる。 【0019】また、前記ブレード17の移動側端部と同側にアングル調節スイッチ34を配置したため、ブレード17の移動側端部を見ながらアングル調節スイッチ34の操作を行うことができ、その結果、アングル調節が容易になる許りでなく、アングル調節の精度を向上させることができる。 【0020】尚、本発明は、前記実施形態に限定されないものであることは勿論であって、例えば図11〜図14に示す第二実施形態の如く、左右に分割されたブレードの内端側を前後揺動自在に支持し、外端側を前後方向に移動させるように構成してもよく、以下、第二実施形態を図面に基づいて説明する。 【0021】図面において、42は第二実施形態の均平作業機であって、該均平作業機42の耕耘部42aは、第一実施形態の均平作業機2と略同様に構成されているが、耕耘部42aの後方まで延出されたブレードフレーム43は、メインフレーム44に上下揺動自在に連結されると共に、高さ調節シリンダ45を介してトップリンク連結フレーム46に吊持されている。 【0022】47は左右に分割されたブレードであって、該ブレード47の内端部には、ブレードフレーム43側のブレード支軸48に回動自在に外嵌するボス49が一体的に設けられている。つまり、左右に分割されたブレード47の内端側を前後揺動自在に支持しているため、外端側の前後移動に基づいて各ブレード47のアングル調節を行うことができ、その結果、押土を左右両側方にスムーズに排出することができる許りでなく、左右幅の広い均平作業機にも対応することができるようになっている。 【0023】さらに、50は左右一対のブレードシリンダであって、該ブレードシリンダ50は、ブレードフレーム43の後端部と各ブレード43の中間部との間に介在し、その伸縮作動に基づいて左右のブレード47をそれぞれアングル調節するものであるが、ブレードシリンダ50は、ブレード47に直接連結されているため、リンク機構を不要にして構造の簡略化を計ることができるようになっている。 【0024】また、左右のブレードシリンダ50は、左右対称状に配置されると共に、同一方向の同時作動に基づいて左右のブレード47を同期的にアングル調節するように構成されている。その結果、均平作業機42の左右バランスを崩すことがない許りでなく、左右のブレードシリンダ50を単一の油圧バルブで制御できる利点がある。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001878 【氏名又は名称】三菱農機株式会社
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)10月15日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】廣瀬 哲夫
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| 【公開番号】 |
特開平11−113312 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)4月27日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−329758 |
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