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【発明の名称】 ロータリ農作業機におけるリヤカバー塞ぎ板の着脱装置
【発明者】 【氏名】永谷 宏俊

【氏名】佐藤 周二

【要約】 【課題】リヤカバーに設けた畝立機等取付用の切欠部に、塞ぎ板を迅速確実に装着できるようにしたものである。

【解決手段】塞ぎ板7をその上端部に設けた係合板8と下部に設けた係合フック11、及び中間部左右に設けた凹部7aでリヤカバー4に仮付け状態としてクランプ10により装着できるようにすると共に、上記係合板4を塞ぎ板7の上端部裏面に若干上方に突出するように設け、その形状を略逆くの字状に形成してリヤカバー4に係合するようにした。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 リヤカバーに畝立機等取付用の略三角状からなる切欠部を形成し、該切欠部に塞ぎ板を着脱自在に装着するようにしたロータリ農作業機において、塞ぎ板の上端部に切欠部の上端部と係合する係合板を、また下端部にリヤカバーの下端部と係合する係合フックを設け、中間部左右にはリヤカバーに設けた係合フックと係合する凹部及びクランプを設け、かつ、上記係合板は塞ぎ板の上部裏面に固着しその上端部を塞ぎ板より若干上方に突出させると共に、その形状を上端部及び下端部に至るほど塞ぎ板から離間し中間部が最も塞ぎ板に接近するように略逆くの字状に形成したことを特徴とするロータリ農作業機におけるリヤカバー塞ぎ板の着脱装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ロータリ農作業機におけるリヤカバー塞ぎ板の着脱装置に関するものであり、塞ぎ板を迅速確実に装着できるようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】従来、塞ぎ板を多数のクランプによりリヤカバーに装着するようにしたものは、例えば実用新案登録第2515778号公報により公知であるる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このように塞ぎ板の装着に多数のクランプを用いるものは、構造が複雑となりコストが高くなると共に、塞ぎ板の装着時に各クランプとこれに係合する係合突起との位置合わせや、多数のレバー操作を行う必要があり、装着に手間がかかる等の問題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するために本発明が講じた技術手段は、リヤカバーに畝立機等取付用の略三角状からなる切欠部を形成し、該切欠部に塞ぎ板を着脱自在に装着するようにしたロータリ農作業機において、塞ぎ板の上端部に切欠部の上端部と係合する係合板を、また下端部にリヤカバーの下端部と係合する係合フックを設け、中間部左右にはリヤカバーに設けた係合フックと係合する凹部及びクランプを設け、かつ、上記係合板は塞ぎ板の上部裏面に固着しその上端部を塞ぎ板より若干上方に突出させると共に、その形状を上端部及び下端部に至るほど塞ぎ板から離間し中間部が最も塞ぎ板に接近するように略逆くの字状に形成したことを特徴とする。
【0005】[作用]塞ぎ板の上半部を切欠部の周辺部に載置し上方にスライドさせると、その上端部に突出する係合板がリヤカバーの下面に侵入し該係合板と塞ぎ板との間でリヤカバーを挟持する。続いて塞ぎ板の下半分を切欠部の周辺部に載置すると、その凹部がリヤカバーの係合突起と係合すると共に、下端部の係合ブラケットはリヤカバーの下端部と係合し塞ぎ板は仮付け状態となる。この状態で左右のクランプの係止リングを前記係止突起と係合させ操作レバーを締付方向に操作すれば塞ぎ板はリヤカバーに装着される。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。1はロータリ農作業機でトラクタ等の走行機体後部に装着され、耕耘爪2を駆動することにより耕耘作業を行うようになっており、そのロータリカバー3の後部にはリヤカバー4が支軸5を介して上下揺動自在に取付けられている。そしてこのリヤカバー4の左右方向中央部には略三角状からなる切欠部6が形成され、この切欠部6には図示しない畝立て機、培土機、溝浚い機等の作業機を装着できるようになっている。7は上記作業機を装着しない時に切欠部6を塞ぐための塞ぎ板であって、上記切欠部6と同様に略三角状に形成されており、後述の構成によりリヤカバー4に着脱自在に取付けられるようになっている。
【0007】即ち、該塞ぎ板7はリヤカバー4の切欠部6周辺部に段差状に形成された重なり代4a上に重合して取付けられるようになっており、該塞ぎ板7の上部裏面には係合板8の下端部が固着され、その上端は塞ぎ板7より若干(L寸法)上方に突出させてある。そして、該係合板8は上端及び下端に至るほど塞ぎ板7から離間し中間部が最も塞ぎ板7に接近してリヤカバー4の板厚以下の間隙となるように略逆くの字状に形成されており、該係合板8は固着部を支点として若干の弾性を有している。
【0008】そして、塞ぎ板7の上下中間部にはその左右両側端縁に、リヤカバー4の切欠部6両側に設けた係止突起9と係合する凹部7aが形成されており、該凹部7aと同一線上には前記係止突起9と係合する係止リング10aを有するクランプ10が設けられている。10bはクランプ10の塞ぎ板7への取付台、10cは操作レバーである。また、リヤカバー4及び塞ぎ板7の下端部は強度アップのために袋状に巻回形成されている。11は塞ぎ板7の下端部両側に側方に向け突出させた係合フックであり、塞ぎ板7をリヤカバー4に装着する際にリヤカバー4の下端部と係合するようになっている。
【0009】上記構成において、リヤカバー4の切欠部6に塞ぎ板7を装着する際は、塞ぎ板7の上半部を切欠部6周辺部の重なり代4a上に載置して上方にスライドさせると、その上端部に突出する係合板8が切欠部6上端のリヤカバー4下面に挿入される。その際該係合板8は塞ぎ板7より上方に突出しているので該係合板8がリヤカバー4の下面に挿入されたか否かを容易に確認することができる。即ち、該係合板8を塞ぎ板7より上方に突出させない場合は、塞ぎ板7をスライドさせその上端部と切欠部6の上端部を合致させても、該係合板8がリヤカバー4下面に挿入されたか否か判断できないからである。
【0010】また、該係合板8は略逆くの字状に形成されており上端部に至るほど塞ぎ板7の裏面より離間しているから、該部により係合板は確実にリヤカバー4の下面に挿入案内されると共に、該係合板8はその中間部が塞ぎ板7に最も近接しているのでここでリヤカバー4を確実に挟圧するものであり、更に、該係合板8は下端に至るほど塞ぎ板7から離間しているからリヤカバー4は係合板8の下端部まで確実に挿入される。仮に、該係合板8で下端部でリヤカバー4を挟圧すべく、下端部に至るほど塞ぎ板7に接近するよう上方開放型の直線状に形成した場合には、該下端部に泥土等が溜まり易くリヤカバー4を完全に挿入できなくなる欠点があるが、上記構成により係合板8には下端部に至るほど大きな空間が形成されるため、そのような不都合もなくリヤカバー4を確実に下端まで挿入することができる。
【0011】このようにして、塞ぎ板7と切欠部6との上端部同士が合致した状態で、今度は塞ぎ板7の下半部をリヤカバー4の重なり代4aに重合させると、塞ぎ板7の両側端縁に設けた凹部7aが係止突起9に係合すると共に、下端部の係合フック11がリヤカバー4の下端部に係合し、塞ぎ板7はリヤカバー4に仮付け状態となる。しかる後クランプ10の係合リング10aを係止突起9に係合させ操作レバー10cを締付方向に操作すれば塞ぎ板7は完全にリヤカバー4に装着されるものである。また、塞ぎ板4を取外す場合には上記とは逆の操作を行えば良い。更に,実施例においては凹部7a及びクランプ10を塞ぎ板7側に設け、これに係合する係止突起をリヤカバー4側に設けた場合を示したが、両者を逆に設けてもよいことは勿論である。
【0012】
【発明の効果】以上の如く本発明においては、塞ぎ板をその上端部に設けた係合板と、中間部の凹部、及び下端部の係合フックによりリヤカバーに仮付けした状態で装着することができるので、その装着を極めて容易迅速に行うことができる。また、上記の如く塞ぎ板の上下が係合板と係合フックにより支持されるので、その中間部に設けるクランプは少数のものでよく、構造が簡単で安価な取付装置を得ることができると共に、その取付は極めて強固となり作業中における塞ぎ板の振動や土圧による変形を防止することができる。
【0013】特に、係合板は該塞ぎ板の上端部へ若干突出し、かつ、上端部及び下端部に至るほど塞ぎ板から離間し中間部が最も塞ぎ板と接近する略逆くの字状に形成されているから、係合板は装着時にその上端突出部と拡開構成によりリヤカバー下面に円滑に案内され挿入状態を確認する必要がないと共に、下部側の拡開構成により確実に下端まで挿入し、しかも中間部においてしっかりとリヤカバーを挟圧するので、塞ぎ板の上端部の支持を極めて簡単な構成により確実なものとすることができる。
【出願人】 【識別番号】000001878
【氏名又は名称】三菱農機株式会社
【出願日】 平成9年(1997)10月14日
【代理人】
【公開番号】 特開平11−113305
【公開日】 平成11年(1999)4月27日
【出願番号】 特願平9−297686