トップ :: A 生活必需品 :: A01 農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業




【発明の名称】 耕耘装置の耕深センサ取付装置
【発明者】 【氏名】石丸 雅邦

【氏名】相沢 良一

【氏名】金並 清二

【氏名】桜原 清文

【氏名】高橋 恒

【氏名】長井 訓

【要約】 【課題】耕耘カバー2に対するリヤカバー3の上下動で耕深を制御させる耕深センサ9の取付構成を、リヤカバー3のローリング作動による影響の少い、精度の高い耕深検出を行いうるものとする。

【解決手段】ロータリ耕耘装置の耕耘カバー2後側端に対してリヤカバー3を、この耕耘カバー2後端中央部の横方向のピッチング軸4と、このピッチング軸4上のボールジョイント5回りにピッチング及びローリング自在のリヤカバーフレーム6とで連結し、このボールジョイント5側方部のピッチング軸4の回りに回動自在に支架してリヤカバー3の該ボールジョイント5後部の回動に応動するアクチュエータ7を設け、このアクチュエータ7からリンク8を介して耕耘カバー2上の耕深センサ9を連動してなる耕耘装置の耕深センサ取付装置の構成。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ロータリ耕耘装置1の耕耘カバー2後側端に対してリヤカバー3を、この耕耘カバー2後端中央部の横方向のピッチング軸4と、このピッチング軸4上のボールジョイント5回りにピッチング及びローリング自在のリヤカバーフレーム6とで連結し、このボールジョイント5側方部のピッチング軸4の回りに回動自在に支架してリヤカバー3の該ボールジョイント5後部の回動に応動するアクチュエータ7を設け、このアクチュエータ7からリンク8を介して耕耘カバー2上の耕深センサ9を連動してなる耕耘装置の耕深センサ取付装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、乗用トラクタに装着のロータリ耕耘装置において、耕耘深さの制御を行うための耕深センサ取付装置に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】耕耘装置により耕耘される土壌面を均平するために、耕耘カバーの後側に設けられるリヤカバーの後端部を接地させて掻き均す形態では、このリヤカバーを耕耘カバーに対して単に上下方向のピッチング作動だけでなく、左右に傾斜揺動するローリング作動が行われるようにして、耕耘土壌面の凹凸変化に順応させる。しかし、このような形態のリヤカバーの揺動から耕深センサによる耕耘深さを検出するには、ローリング作用が複合されるため正確な耕深検出が行い難い。
【0003】
【課題を解決するための手段】この発明は、ロータリ耕耘装置1の耕耘カバー2後側端に対してリヤカバー3を、この耕耘カバー2後端中央部の横方向のピッチング軸4と、このピッチング軸4上のボールジョイント5回りにピッチング及びローリング自在のリヤカバーフレーム6とで連結し、このボールジョイント5側方部のピッチング軸4の回りに回動自在に支架してリヤカバー3の該ボールジョイント5後部の回動に応動するアクチュエータ7を設け、このアクチュエータ7からリンク8を介して耕耘カバー2上の耕深センサ9を連動してなる耕耘装置の耕深センサ取付装置の構成とする。
【0004】
【発明の効果】耕耘装置1による耕耘作業時に、リヤカバー3は、耕耘カバー2に対してボールジョイント5部の回りにピッチング及びローリングしながら後端部の均平部で耕耘土壌面を接地均平する。このリヤカバー3の上下動によってアクチュエータ7がピッチング軸4の回りに回動されて、リンク8を経て耕深センサ9に連動されて、この耕深センサ9でリヤカバー3のピッチング軸4回りの上下回動量を検出して耕深検出とする。このため、リヤカバー3に対するアクチュエータ7の作用位置がボールジョイント5の後方位置部の動きを検出するものであるから、リヤカバー3のローリング作動による影響は少く、該ピッチング軸4回りの上下回動量のみを耕深センサ9で精度よく検出できる。
【0005】
【実施例】前車輪と後車輪10とを有する四輪駆動走行形態のトラクタ車体の後側に、ロワリンク11とトップリンク12とからなる三点リンク機構が、リフトアームやリフトロッド等を介して昇降されるように設けられ、この三点リンク機構の後端に取付けられるヒッチ13によってロータリ耕耘装置1が装着される。14はヒッチ13のトップフックで、耕耘装置1のマスト15のトップピン16を掬上げて係合しうる。17はロワリンクで、耕耘フレーム18の前部左右のロワピン19に嵌合させることができ、このロワフック17の近くにはレバー20で回動して該ロワピン19に係合しうるロックフック21を設けて、耕耘装置1のヒッチ13に対し着脱自在に構成している。
【0006】耕耘装置1は、耕耘爪22を有する耕耘軸23を耕耘伝動ケース24の左右両側に配置するセンタドライブ形態とし、この耕耘伝動ケース24の上部に耕耘カバー2を設け、リヤカバー3はこの耕耘カバー2の後端にゴム板25を介在させて連結し、このリヤカバー3の後端に均平具26を設けている。27は前記耕耘フレーム18の前側にブラケット28で折畳可能に取付けられるスタンドである。
【0007】前記リヤカバー3の取付は、耕耘幅のほぼ中央部において、耕耘カバー2の後端部に対してブラケット29で軸架される横方向のピッチング軸4、このピッチング軸4の回りに設けられるボールジョイント5、及びこのボールジョイント5の後側に設けられるリヤカバーフレーム6等によって行われる。このリヤカバーフレーム6は、該ピッチング軸4を中心軸として上下にピッチング回動でき、ボールジョイント5の回りに左右傾斜のローリング回動ができる。ゴム板25は、これらボールジョイント5等の下側を覆って耕耘全幅に亘って設けられ、前縁を耕耘カバーに固定し、後縁をリヤカバー3の前端縁に固定し、該ボールジョイント5によってリヤカバー3のピッチング、及びローリング作動に応じて歪むものである。
【0008】前記耕深センサ9に連動するアクチュエータ7は、ブラケット29に軸架されたピッチング軸4の横端部にボス30によって回動自在に嵌合支持されて、ばね31で通常リヤカバー3上面側に押圧される。この耕深センサ9は、先端部32が前記ボールジョイント5の直後方部に位置して、リヤカバー3の上面に直接接圧されるか、このリヤカバー3と一体の部材に間接的に接圧される。耕深センサ9はポテンショメータからなり、リンク8を介してアクチュエータ7からセンサアーム33に連動される。
【0009】前記リヤカバーフレーム6は、ボールジョイント5に対する取付部から左右両側へ分岐して、リヤカバー3の上面に形成の補強フレーム34に連結し、リヤカバー3がボールジョイント5部の回りにローリング回動自在の構成としている。35はジョイントカバーで、該リヤカバーフレーム6に取付けられ、このボールジョイント5やアクチュエータ7等の上部を覆う構成である。
【0010】リヤカバー3後側の均平具26は、リヤカバー3と同幅に形成された均平板からなり、この下側にレーキ36を配置している。この均平具26は円弧状の伸縮アーム37を介してリヤカバー3の後端部に支持されて、ばね38に抗して土壌均平を行うことができる。39は耕耘カバー2とリヤカバー3との間に亘って設けた摺動自在のガイドロッドである。40は耕耘カバー2からリヤカバー3上に突出した板ばねで、リヤカバー3の一定以上の回動を受け止める。41はサイドカバーである。42は補助作業器を連結するヒッチバーであり、耕耘フレーム18の後方に亘って突設される。
【0011】耕耘軸23の回転により耕耘される土壌面は、リヤカバー3の後端部及び均平具26等の自重によって均平される。耕耘土壌面の凹凸変化等によってリヤカバー3が耕耘カバー2に対して左右に傾斜するときは、ゴム板25等の弾性に抗してボールジョイント5部の回りにローリングされる。又、耕耘爪1による耕耘深さが深浅に変化すると、リヤカバー3は均平土壌面による押圧抵抗が変化して耕耘カバー2に対してピッチング軸4の回りに上下回動される。この耕耘カバー2の上下回動量、即ちピッチング量は、前記ボールジョイント5の直後方部にあっては、前記ローリングの影響を受けることが少く、ローリングの有無に左右されない。
【0012】このリヤカバー3の上下回動は、アクチュエータ7及びリンク8等を介してピッチングセンサ9に連動される。このアクチュエータ7は、前記ボールジョイント5の支持中心であるピッチング軸4の回りに回動するもので、先端部32は該ボールジョイント5の直後方部においてリヤカバー3の回動を受けるものであるから、正確なリヤカバー3のピッチング量を検出することができる。耕深制御では、このリヤカバー3が基準位置よりも上方へ回動されて、耕深センサ9が深過ぎを検出すると、コントローラからの出力によりリフトアームを上方へ回動させて耕耘装置1を上昇させて基準の耕深に戻す。又、逆にリヤカバー3が下動されて、耕深センサ9が浅過ぎを検出すると、耕耘装置1を下降させて基準の耕深に戻して、耕深を設定の深さに維持するように制御する。
【0013】図5、図6において、上例と異なる点は、前記ボールジョイント5の上側部で、耕深センサ9の下側にゴム板43を設け、このゴム板43の後端を円弧状のジョイントカバー35の内面に摺接させて、耕耘伝動ケース24後側の間障部から噴き上げる土壌が耕深センサ9に付着しないように保護する。又、前記アクチュエータ7に代えてジョイントカバー35の上面部とセンサアーム33との間をリンク8で連結している。44は耕深センサ9の取付ブラケットで、耕耘カバー2後端の横桟45に取付けられる。
【0014】耕耘カバー2は、センタドラブ形態の耕耘伝動ケース24に対して前後移動調節できる構成としているため、この伝動ケース24の後側には間隔部Aを生ずる。この間隔部Aを覆うように耕耘伝動ケース24後側のホルダー46に、ゴム板43のフック47を係合させて着脱できる。48は間隔部Aの左右両側部に沿って設けられるガイドレールである。
【0015】図7において、上例と異なる点は、前記センタドライブ形態の耕耘装置1において、横側に補助耕耘装置を取付ける場合に、この補助耕耘装置8の補助耕耘カバー49、補助ゴムカバー50、及び補助リヤカバー51等を設けるが、これら耕耘カバー2の横端のカバーリブ52と、補助耕耘カバー49のカバーリブ53とをボルト等の締付具で連結し、又、リヤカバー3の横端のカバーリブ54と、補助リヤカバー51のカバーリブ55とを締付具で連結し、ゴムカバー25と補助ゴムカバー50との間を板ばね56で連結する。又、この板ばね56の前後端は耕耘カバー2とリヤカバー3との先端部に連結している。ゴム板25及び補助ゴム板50と共に板ばね56の弾性によって、リヤカバー3及び補助リヤカバー51のピッチング乃至ローリングを行わせる。ゴムカバー25と補助ゴムカバー50との間隙部から耕耘土壌の吹出を防止する。
【0016】図8において、上例と異なる点は、前記耕耘カバー2のカバーリブ52と補助耕耘カバー49のカバーリブ53とを、ゴムカバー25と補助ゴムカバー50との端縁57,58対向部に位置させて、これらゴムカバー25,50の端縁57,58をカバーリブ52,53に摺接させることにより、耕耘土壌の吹出を防止する。
【0017】図9において、上例と異なる点は、前記耕耘カバー2のカバーリブ52を後方へ延長させて、このカバーリブ52の左右両側面にゴムカバー25,50の端縁57,58を摺接させる。これら各端縁57,58は、ゴム弾性力のある中空形態Bとするもよく、リップ状形態Cとするもよい。図10において、上例と異なる点は、前記補助ゴムカバー50の外側端縁59をテーパー状に形成して、サイドカバー41の内側面に摺接させて、土壌の吹出を防止する。又、この補助ゴムカバー50の内側端縁60と、ゴムカバー2の外側端縁61とをテーパー状に形成して接近重合して、土壌の吹出を防止する。
【0018】これらゴムカバー2の外側端縁62と補助ゴムカバー50の外側端縁63とを、段付きの薄リップ形態として、サイドカバー41の内側面に摺接させる構成とし、又、この補助ゴムカバー50の内側端縁64は、該ゴム板2の外側端縁62上下に齟齬して相重合し合う形態としたものである。ゴムカバー2の外側端縁62は、補助ゴムカバー50が設けられないときは直接サイドカバー41の内側面に摺接しうる。
【出願人】 【識別番号】000000125
【氏名又は名称】井関農機株式会社
【出願日】 平成9年(1997)10月1日
【代理人】
【公開番号】 特開平11−103614
【公開日】 平成11年(1999)4月20日
【出願番号】 特願平9−268879