| 【発明の名称】 |
農業用作業機の昇降機構 |
| 【発明者】 |
【氏名】宮崎 智一
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| 【要約】 |
【課題】この発明は、農業用作業機の昇降機構に関する。
【解決手段】この発明は、ロータリ部の前端連結部とトラクタのロアリンク後端の間に、ロータリ部の前端連結部の連結位置を上方に変位させるための継手部材を介設すると共に、トップリンクを伸長調整自在に構成してなる農業用作業機の昇降機構を提供せんとするものである。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 トラクタの後部にロアリンク(16,16) と、リフトリンク(15,15) とトップリンク(18)の三点リンク機構を介してロータリ部(B) を連結すると共に、中途を折曲自在に形成した動力伝達ケース(31)を介してトラクタのPTO軸(30)からロータリ部へ動力を伝達すべく構成した乗用耕耘機において、ロータリ部(B) の前端連結部とトラクタのロアリンク(16,16) 後端の間に、ロータリ部(B) の前端連結部の連結位置を上方に変位させるための継手部材(m,m)を介設すると共に、トップリンク(18)を伸長調整自在に構成してなる農業用作業機の昇降機構。 【請求項2】 継手部材(m) は、ロアリンク(16,16) の後端を嵌入する略水平保持筒(22)と、その後端に立設した金属板よりなる延長ロアリンク(23)とより構成したことを特徴とする請求項1記載の農業用作業機の昇降機構。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、農業用作業機の昇降機構に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、トラクタに耕耘機等のロータリ部を装着する構造としては、一般に三点リンク構造の装着構造が用いられている。 【0003】これは、図3に示すように、作業機101 のヒッチ102 前端にロアリンク103 を連結し、ロアリンク103 の中途に、トラクタのリアヒッチ104 を枢支し、リアヒッチ104 中途にロータリ部からのトップリンク105 を枢支連結した構造となっている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】ところが、かかる一般のロータリ部の装着構造は一般水田、特に乾田に対応した作業姿勢となるようにした連結ヒッチのリンク構造が構成されている。 【0005】すなわち、ロータリ部を降下状態で使用する構成を重視しているため、作業機を上昇位置に変位して使用する湿田での作業に際しては、ロータリ部の上昇変位にもかかわらず、ロータリカバー前部はほとんど上昇せず、元の位置にある。 【0006】従って、湿田の耕耘作業時には、湿田表面部の土をロータリカバー前部が押しやっていくことになり、作業性能の低下をまねいていた。 【0007】この発明では、かかる湿田の耕耘作業でもロータリカバーによる土押しがないようにしたものである。 【0008】 【課題を解決するための手段】この発明は、ロータリ部の前端連結部とトラクタのロアリンク後端の間に、ロータリ部の前端連結部の連結位置を上方に変位させるための継手部材を介設すると共に、トップリンクを伸長調整自在に構成してなる農業用作業機の昇降機構を提供せんとするものである。 【0009】また、本発明は、継手部材は、ロアリンクの後端を嵌入する略水平保持筒と、その後端に立設した金属板よりなる延長ロアリンクとより構成したことにも特徴を有する。 【0010】 【発明の実施の形態】この発明では、通常の水田、乾田での耕耘作業では、トラクタのロアリンク後端にロータリ部の通常の前端連結部を枢支連結し、通常の長さのトップリンクで水田に通した作業姿勢として使用する一方、湿田での耕耘作業を行う場合にはロアリンクを取外して、ロアリンク後端と、ロータリ部の前端連結部との間に、継手部材を介設する。 【0011】継手部材は、ロータリ部の前端連結部の連結位置を上方に変位させるために、ロータリ部の前部が水田作業時の連結位置より上方に位置しており、かかる変位にともないトップリンクも伸長調整して湿田作業に適した姿勢にする。 【0012】 【実施例】この発明の実施例を図面にもとづき詳説すれば、Aは農業用作業機としてのロータリ部Bを有した乗用耕耘機全体を示しており、Cはロータリ部Bを牽引するためのトラクタである。 【0013】トラクタCは、車体フレーム1の前部に主にハンドル2と座席3とよりなる運転部4を配設し、後部に原動機5、ミッション部6を配設している。 【0014】そして、車体フレーム1の前部と後部には、それぞれ前車輪7、後車輪8を設けている。 【0015】かかるトラクタCの後部には、ロータリ部Bが三点リンク機構よりなる昇降機構Mを介して連結されており、トラクタCのミッション部6から左右方向へ軸線を向けたPTO軸30を介してロータリ部Bへ動力に伝達すべく構成している。31は、ミッション部6とPTO軸30との間に介設した伝動ケースである。 【0016】ロータリ部Bは、ロータリカバー9と、伝動ケース10と、その下端に設けた耕耘爪11と、ロータリカバー9後端に調整自在に連設した均平板12とより構成されている。 【0017】通常の三点リンク機構よりなる昇降機構Mは、図3に示すように、トラクタCの後端のステー13に、左右一対のリフトアーム14,14 の基端を枢支し、各リフトアーム14,14 の先端にそれぞれリフトリンク15,15 の上端を連結し、各リフトリンク15,15 の下端は、トラクタCから突出した左右一対のロアリンク16の中途に枢支連結されていると共に、上記ステー13の後端中途部に前記PTO軸30をカバーする軸ケース32を左右方向に軸線を向けて取付け、同軸ケース32の中途部にトップリンク連結片33を後下方へ向けて突設し、同トップリンク連結片33と、ロータリ部Bの上端連結片17との間にはトップリンク18が連結されている。 【0018】19は、リフトアーム14を昇降回動させるためのリフトシリンダを示す。 【0019】20は、ロアリンク16の後端とロータリ部Bの前端とを連結するために、ロータリ部Bの前部に固設した前端連結部であり、ロアリンク16後端と前端連結部20とは、ピン21を介して枢支連結されている。 【0020】通常の昇降機構Mは、上記のように構成されているものであるが、本発明の要旨は、かかる昇降機構Mにおいて、ロータリ部Bの前端連結部20と、トラクタCのロアリンク16後端との間に、継手部材mを取外し自在に介設したことにある。 【0021】継手部材mは、ロアリンク16の後端を嵌入するための略水平保持筒22と、同保持筒22の後端に立設した延長ロアリンク23とよりなり、延長ロアリンク23は略三角形状に形成された金属板であり、下端は保持筒22の上部後端の角部に固設しており、従って保持筒22と延長ロアリンク23とは、保持筒22を略水平状態に配した場合、全体的に略L字状に形成されていることになる。 【0022】かかる継手部材mを用いる場合としては、ロータリ部Bを湿田で使用する場合であり、この場合は、ロータリ部Bの前部を可及的に上昇せしめて湿田での作業中にロータリカバー9で湿田中の土を押すことがないようにしている。 【0023】ここで、継手部材mの装着手順を述べれば、継手部材mの延長ロアリンク23の上端を、ロータリ部Bの前端連結部20に枢支ピン24を介して枢支連結する。 【0024】次いで、保持筒22中にロアリンク16後端を嵌入し、保持筒22の側部より挿入したボルト25により保持筒22とロアリンク16とを連設固定する。 【0025】継手部材mの保持筒22の前端開口部近傍では、リフトリンク15下端とロアリンク16との連結ピン26を干渉しないように保持筒22側部に切欠を形成している。 【0026】26' は、保持筒22の上面に螺着した固定ボルトであり、ロアリンク16の嵌入固定を更に確実に行う。 【0027】従って、ロアリンク16とロータリ部Bとの枢支連結位置は、略L字状の継手部材mを介するために、ロアリンク16の通常後端位置より延長ロアリンク23の分だけ持ち上げられて高くなり、ロータリ部Bの前部の位置が高くなる。 【0028】このように、ロータリ部Bの前部位置が持ち上げられることにともない、トップリンク18を伸長する必要が生起する。 【0029】従って、トップリンク18の伸長調整が行えるようにトップリンク18の中途にターンバックル機構27を介設している。 【0030】 【効果】この発明の請求項1によれば、ロアリンクとロータリ部前端との間に継手部材を取外し自在に介設しているので、ロータリ部に対するトラクタの昇降機構の連結位置を上方に変位させることができ、しかも連結位置の変位にともないトップリンクも伸長調整が可能となるので、特にロータリ部前部が持ち上げられ、湿田作業時にロータリ部の前部でロータリカバーが土を押すことがなく、湿田での作業性が向上し、またロータリ部の上昇高さも全体的に高くできる効果を有し、更には継手部材を装着したままでもロータリ部の高さを調整して一般水田での作業が行え、更には必要に応じて継手部材を取外すことにより、通常の昇降機構としてのロータリ部昇降作業も行える効果を有する。 【0031】また、請求項2によれば、継手部材を、略水平保持筒とその後端に立設した金属板よりなる延長ロアリンクとにより構成したので、トラクタのロアリンク後端を略水平保持筒中に嵌入し、金属板上端をロータリ部の前端連結板に連結するだけで連結でき、しかも金属板は、略水平保持筒の後端に立設されているので、継手部材は略L字形状に形成されたことになり、従ってロータリ部の前部を容易に持ち上げる構造に構成できる効果がある。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005164 【氏名又は名称】セイレイ工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)10月3日 |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開平11−103612 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)4月20日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−287973 |
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