| 【発明の名称】 |
リンチピンの構造 |
| 【発明者】 |
【氏名】永谷 宏俊
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| 【要約】 |
【課題】装置の部材を連結する取付軸3の抜けを防止するリンチピン2が、簡単に取付軸3より脱落しない構造のものを提供する。
【解決手段】取付軸3に挿通されるピン軸20に、弾性を有する止め輪21を抜止め姿勢と外し姿勢とに切換回動可能に構成したリンチピン2において、前記止め輪21に抜止め姿勢でピン軸20に接合して、外し姿勢方向への回動を規制する係合部21cを形成して、外し姿勢方向への回動を防止するようにしたリンチピンの構造。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 取付軸3に挿通されるピン軸20に、弾性を有する止め輪21を抜止め姿勢と外し姿勢とに切換回動可能に構成したリンチピン2において、前記止め輪21に抜止め姿勢でピン軸20に接合して、外し姿勢方向への回動を規制する係合部21cを形成してなるリンチピンの構造。 【請求項2】 係合部21cを、止め輪21の両側の杆状部を取付軸3の軸径よりも小幅にすると共に、取付軸3に接合する凹部を外方に膨らませて形成した請求項1のリンチピンの構造。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、取付部と被取付部とを取付軸で連結する場合等に、この取付軸の抜け止めを防止するリンチピンの構造に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、前記のように用いられるリンチピンは、取付軸に挿通されるピン軸に、弾性を有するU字状の止め輪を、抜止め姿勢と外し姿勢とに切換回動可能に設けて構成している。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかし、前記従来の構成によるリンチピンは、抜止め姿勢において止め輪がそれ自身が有する弾性力によって、そのU字状の曲がり部をピン軸に押接するだけで姿勢を維持しているので、特に機体の激しい振動によっては止め輪が振動騒音を生じたり、また雑草等が引っ掛かって外力が加えられると、止め輪は簡単に外し姿勢に切り換わって脱落することがあり、このような場合は取付軸が抜けてこれに伴うトラブルを伴う等の問題がある。 【0004】 【課題を解決するための手段】前記課題を解決するために本発明のリンチピンの構造は、第1に、取付軸3に挿通されるピン軸20に、弾性を有する止め輪21を抜止め姿勢と外し姿勢とに切換回動可能に構成したリンチピン2において、前記止め輪21に抜止め姿勢でピン軸20に接合して、外し姿勢方向への回動を規制する係合部21cを形成して構成している。 【0005】第2に、係合部21cを、止め輪21の両側の杆状部を取付軸3の軸径よりも小幅にすると共に、取付軸3に接合する凹部を外方に膨らませて形成して構成している。 【0006】 【発明の実施の形態】本発明の一実施形態を図面を参照して説明するが、図1は、ロータリ式の耕耘装置1をトラクタ等の走行機体(図示せず)に本発明に係わるリンチピン2によって連結装着する使用例を示している。この耕耘装置1は、前部側の取付ブラケット(被取付部)10と走行機体の後部に設けた昇降リンク機構の支持杆(取付部)3aとに、取付軸3を挿通した状態でこの取付軸3にリンチピン2をセットして着脱可能に装着されている。 【0007】この耕耘装置1は従来の装置と同様な構成で、走行機体側から入力伝動される伝動機構を有する伝動支持枠12の両側端に、伝動ケース13と支持枠15を下方に向けて設け、両者の下部でロータリ部(不図示)を回転駆動可能に軸支し、このロータリ部はロータリカバー16で上方を覆うと共に、このロータリカバー16の後部には枢支部16aを介して、耕耘土の飛散を防止すると共に耕土面を均すためのリヤカバー17を揺動回動可能に取り付けている。 【0008】また、前記リヤカバー17の両側には敷均し用の均し板5を、後述する構成で作業姿勢と非作業姿勢とに切換可能に設けている。本発明の第1実施形態に係わるリンチピン2について図1〜図3を参照して説明する。このリンチピン2は、ピン軸20と止め輪21とからなり、前記取付軸3に貫通された取付孔30内にピン軸20を挿通した状態で、止め輪21を点線の外し姿勢から実線の抜止め姿勢に切り換えるようにしていると共に、この抜止め姿勢における止め輪21の姿勢の維持を、後述する係合部21cを介して確実に行わせることにより、リンチピン2の不慮の脱落を防止して取付軸3の抜けに伴うトラブルを確実に防止するようにしている。 【0009】即ち、リンチピン2の止め輪21は、弾性を有する線条材によって中央部をU字状形に曲げ、その両端の係止部21a,21bを互いに図2に示すように上下と、図3に示すように左右に偏位させた状態でピン軸20の頭部に穿設した各係合孔内に嵌挿させている。そして従来のものと同様に、前記外し姿勢と抜止め姿勢とに切り換えるとき、それ自身が有する弾性力と前記偏位の作用で回動の途中で一方に回動しようとするクイック動作を行い、ピン軸20の表面に当接して押圧することによって両姿勢の維持ができるようになっている。 【0010】そしてこの止め輪21は図2に示すように、その両側の杆状部を取付軸3の軸径よりも小幅にした状態で、ピン軸20の外周形状に沿って接合させる凹部を外方に膨らませて係合部(位置決め部)21cを形成している。従ってこの構成による止め輪21は、前記係合部21cが「抜止め姿勢」において、その凹部が取付軸3の両側を弾性的に挟持すること、及び切換回動の際に凹部が取付軸3の外周に接当する抵抗を受けて回り止め作用を行うことから、止め輪21の「抜止め姿勢」から「外し姿勢」への不慮の切換回動を良好に阻止することができる。 【0011】このように止め輪21はピン軸20を弾性的に挟持していることから、機体の激しい振動等によって止め輪21が振動騒音を発したり、あるいは不慮の外れ等を生じないようにしていると共に、この止め輪21に雑草等の付着や引っ掛かりに伴う外力が加わった場合等においても、この止め輪21は抜止め姿勢から外し姿勢に容易に切り換わることのないように、位置決めを良好に行うことができるものである。 【0012】次に、本発明の第2実施形態に係わるリンチピン2について図4を参照して説明する。なお、第1実施形態と同様な構成部分については説明を省略する。このリンチピン2は、止め輪21の前記U字状の曲がり部にピン軸20の軸長よりも短い係合部21cと、軸長よりも長い通し部21dを段差を付けた状態で一体的に形成することにより、この係合部21cを抜止め姿勢においてピン軸20の側面に弾性的に押圧接触するようにすることによってリンチピン2が取付軸3から不慮に脱落しないように構成している。 【0013】即ち、この構成によるリンチピン2は、図4(B)の鎖線で示す外し姿勢から、実線で示す抜止め姿勢にする際には、図4(A)の鎖線で示すように、止め輪21を弾性に抗して一側に傾倒させた状態でピン軸20の先端部を通し部21dを通過させて手を離すと、止め輪21は実線で示す位置に復帰して、その係合部21cが図4(B)に示すようにピン軸20の裏側に接合することにより、外し姿勢側への回動を確実に防止した抜止め姿勢にすることができる。そして止め輪21を外し姿勢に切り換える際には、上記とは逆な操作で通し部21dを再びピン軸20の先端部を跨いで回動させることにより、外し姿勢にすることができるものである。 【0014】以上のように構成したリンチピン2は、取付軸3に挿通されるピン軸20に、弾性を有する止め輪21を、抜止め姿勢と外し姿勢とに切換回動可能に構成しながら、止め輪21の抜止め姿勢においてピン軸20に弾性的に接合することによって外し姿勢方向への不慮の回動を規制する係合部21cを形成している。従って、リンチピン2の脱落を簡単で廉価な構成によって確実に防止することができると共に、取付軸3の抜けに伴うトラブル等を回避させることができる等の利点がある。 【0015】次に、図5,図6を参照して耕耘装置1のリヤカバー17の両側に設けた均し板5について説明する。この均し板5は、この均し板5の上面に設けた取付片50とリヤカバー17の後部の両側に取着された取付板51に固定した取付片52とに、取付軸3を挿通して図1,図5に示す作業姿勢と、図6で示す非作業姿勢とに切換回動可能に取り付けていると共に、前記取付軸3に前述したものと同様なリンチピン2を挿通セットすることにより抜け止めを行っている。 【0016】そして、均し板5と取付板51間には、支点越え用の付勢スプリング53を張設して、均し板5をリヤカバー17の側方に延長させた姿勢と、この均し板5を上方に跳ね上げて均し幅を縮小した姿勢とに変更できるようにしている。この場合、取付軸3には前記リンチピン2が挿通されて抜止めがされている。また均し板5と取付板51が接合する側辺に起立片5aと51aを一体的に形成すると共に、両者に緩衝用のゴム板5bと51bを各貼着することにより、両者の接合を良好に行うことができるようにしている。 【0017】 【発明の効果】本発明は以上のように構成したので次のような効果を奏することができる。請求項1の発明により、止め輪に形成した係合部が、抜止め姿勢においてピン軸に接合して外し姿勢方向への不慮の回動を規制するので、リンチピンの脱落を防止して取付軸の抜け止めを的確に行うことができる。 【0018】請求項2の発明により、止め輪に取付軸の軸径よりも小幅でこの取付軸に接合する凹部を外方に膨らませた係合部を形成することにより、止め輪の抜止め姿勢の位置決めを良好に行うと共に、機体の振動等に伴う騒音の発生等を防止することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001878 【氏名又は名称】三菱農機株式会社
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)10月6日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】小川 信一 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開平11−103610 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)4月20日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−272458 |
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