| 【発明の名称】 |
芝地土壌の改質作業用機械及びそれを用いた芝地土壌の改質作業方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】江藤 清光
【氏名】金田 三郎
【氏名】山本 直
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| 【要約】 |
【課題】作業が簡単で、人の注意力がいらない芝地土壌の改質作業用機械、及びその機械を用いた、土壌に対する悪影響が小さい芝地土壌の改質作業方法を提供する。
【解決手段】芝地土壌に穴を掘削する穴掘削装置2aと、その穴掘削装置2aで掘削してできた穴に芝地土壌改質用の充填材を供給する充填装置3aと、その穴掘削装置2a及び充填装置3aを保持する伸縮可能な保持部5を有する旋回体7と、その旋回体7を支持する走行体6とから構成されている芝地土壌の改質作業用機械。および、その機械の保持部5を伸縮させ、また旋回体7を所定角度旋回させて作業位置を移動させながら改質する芝地土壌の改質作業方法。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】芝地土壌に穴を掘削する穴掘削装置(2a)と、その穴掘削装置(2a)で掘削してできた穴に芝地土壌改質用の充填材を供給する充填装置(3a)と、その穴掘削装置(2a)及び充填装置(3a)を保持する伸縮可能な保持部(5)を有する旋回体(7)と、その旋回体(7)を支持する走行体(6)とから構成されていることを特徴とする芝地土壌の改質作業用機械。 【請求項2】芝地土壌に穴を掘削する穴掘削装置(2a)と、その穴掘削装置(2a)で掘削してできた穴に芝地土壌改質用の充填材を供給する充填装置(3a)と、その穴掘削装置(2a)及び充填装置(3a)を保持する伸縮可能な保持部(5)を有する旋回体(7)と、その旋回体(7)を支持する走行体(6)とから構成されている芝地土壌の改質作業用機械(M)を用いて、まず前記改質作業用機械(M)の一方向の所定領域の芝地土壌を、前記保持部(5)を伸縮させることにより穴掘削装置(2a)及び充填装置(3a)の作業位置(P)を移動させながら改質し、次に旋回体(7)を所定角度旋回させ、その方向の所定領域の芝地土壌を、前記保持部(5)を伸縮させることにより穴掘削装置(2a)及び充填装置(3a)の作業位置(P)を移動させながら改質することを特徴とする芝地土壌の改質作業方法。 【請求項3】前記穴掘削装置(2a)及び前記充填装置(3a)は、充填装置の充填材供給管(1d)内に穴掘削用のスクリュウ(1b)が挿入されている穴掘削充填装置(1a)である請求項1記載の芝地土壌の改質作業用機械又は請求項2記載の芝地土壌の改質作業方法。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、芝地土壌の改質作業用機械及びそれを用いた芝地土壌の改質作業方法に関するものである。詳しくは、作業が簡単で、人の注意力がいらない芝地土壌の改質作業用機械及びその機械を用いた土壌に対する悪影響が小さい芝地土壌の改質作業方法に関するものである。 【0002】 【従来の技術】ゴルフ場に代表される芝地は、人や車が頻繁に行き交ったり、風雨にさらされること等により、時間と共に圧縮され、緻密化が進んで荒廃していく。その芝地における土壌は、空隙が少なく、固相率が大きくなり、そのため水の土壌内への侵入が不可能となり、それだけ表面流出が起こる。さらに、酸素供給力、透水性、保水性の不良により、芝草の根の成長が疎外される。このような状態を改善するため、荒れた土壌内へ、水はけのよい川砂や土壌改良材などを充填して、芝地土壌を改質する機械およびその機械を利用した改質方法が以前から提案されている。 【0003】その機械として図7に示すように、複数が所定の間隔で一列に並べられた、タインと呼ばれる円筒状の刃物71を、本体の移動に適合した曲線を描いて上下させることにより穴列73を掘削形成していく走行体72よりなる機械が知られている。この機械を使用した芝地土壌の改質方法は、まずこの機械を走らせて穴列73を掘削形成していき、次に図8のようにその穴列73に合った大きさと間隔に下端の開口部75が揃えられ、トラックに積まれた充填材をその穴に供給する管列74の前記開口部75を人76が前記穴列73に合わせ、その開口部75と穴列73の位置が一致したところで充填材を投入することにより充填する方法である。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この機械を使用した芝地土壌の改質方法では、穴の掘削と充填材の投入を全く独立した別の機械で行うため充填材供給用の管列の開口部と穴との位置合わせをする必要がある。この作業は、大変微妙で、人が位置合わせをする必要があり、自動化することは困難であった。さらに、人が位置合わせをするにしても完全に位置合わせをすることが難しく、また大変注意力がいる仕事なので、この作業をすることのできる時間の長さにはかぎりがあった。 【0005】更に、この方法では、掘削形成した穴列の上を、充填材を積んだトラック等が走行するので、土壌の土質によっては、この穴列がつぶされることがあった。また、土壌の土質が柔らかい場合は、このような重量のある機械の走行自体が芝生を踏みにじる結果となり、芝生に悪影響を与えるのでその対策を取る必要もあった。 【0006】そこで本発明は、管列の開口部と穴との位置合わせの困難さや、掘削形成した穴列をトラック等が踏みつぶしてしまうという問題点を解消し、更に自動化することが難しいということや、完全に位置合わせをすることが難しいということ、また、長時間の作業が難しいという問題点を解決する芝地土壌の改質作業用機械を提供するものであり、さらにその機械を用いて、効率がよく、しかも芝生に与える悪影響をできるだけ少なくした芝地土壌の改質作業方法を提供するものである。 【0007】 【課題を解決するための手段】本発明の芝地土壌の改質作業用機械は、芝地土壌に穴を掘削する穴掘削装置と、その穴掘削装置で掘削してできた穴に芝地土壌改質用の充填材を供給する充填装置と、その穴掘削装置及び充填装置を保持する伸縮可能な保持部を有する旋回体と、その旋回体を支持する走行体とから構成された芝地土壌の改質作業用機械である。 【0008】この機械は、穴掘削装置及び充填装置を同じ走行体に取付けたので穴掘削装置により掘削した穴の上に充填装置を自動的に持ってくることができる。また、この機械では、穴掘削装置及び充填装置を一定の間隔ずつ正確に小移動させる必要があるが、この問題は改質作業用機械に伸縮可能な保持部や旋回体を構成要件として設けることで解決した。 【0009】すなわち、所定の広さの領域の芝地土壌の改質は、旋回体を旋回させ、保持部を伸縮させることにより、走行体を走行させずに行うことができる。走行体を正確に小移動させることは大変難しいが、保持部を一定の間隔ずつ正確に伸縮させることや、旋回体を一定の間隔ずつ正確に旋回させること、及び両者を組み合わせることによる穴掘削装置及び充填装置の位置決めは小移動といえども容易である。 【0010】この芝地土壌の改質作業用機械において、前記穴掘削装置及び前記充填装置が、所定の間隔でそれぞれ複数が連結されているようにすると、複数の穴を一度に開け、それらの穴に同時に充填材を供給することができ、所定の広さの領域の芝地土壌の改質作業が効率的になる。 【0011】また、本発明の芝地土壌の改質作業方法は次のような方法である。すなわち、芝地土壌に穴を掘削する穴掘削装置と、その穴掘削装置で掘削してできた穴に芝地土壌改質用の充填材を供給する充填装置と、その穴掘削装置及び充填装置を保持する伸縮可能な保持部を有する旋回体と、その旋回体を支持する走行体とから構成されている芝地土壌の改質作業用機械を用いて、まず前記改質作業用機械の一方向の所定領域の芝地土壌を、前記保持部を伸縮させることにより穴掘削装置及び充填装置の作業位置を移動させながら改質し、次に旋回体を所定角度旋回させ、その方向の所定領域の芝地土壌を、前記保持部を伸縮させることにより穴掘削装置及び充填装置の作業位置を移動させながら改質する芝地土壌の改質作業方法である。 【0012】このような本発明の芝地土壌の改質作業方法は、前記本発明の芝地土壌の改質作業用機械の利点を有効に発揮させることができる。すなわち、所定の広さの領域の芝地土壌の改質は、旋回体を旋回させ、保持部を伸縮させることにより、走行体を走行させずに行うことができるので、穴掘削装置及び充填装置の位置決めが容易に行える。 【0013】その上、保持部の伸縮及び旋回体の旋回の両方を組み合わせて作業位置を移動させることにより、所定領域の芝地土壌の改質作業を行うので、走行体を走行させずに、より広い領域を改質することができる。したがって、走行体の走行範囲を最小限に抑える方法であり、土壌の土質が柔らかい場合においても、機械が芝生を踏みにじることによる悪影響をできるだけ小さく抑えることができる。 【0014】このような本発明において、前記穴掘削装置及び前記充填装置を、充填装置の充填材供給管内に穴掘削用のスクリュウが挿入されている穴掘削充填装置とすれば、穴掘削用のスクリュウで掘削した穴の真上に充填材供給管が最初から来ているので、前記充填装置を穴に合わせる作業そのものがなくなる。 【0015】 【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図を用いて説明する。図1において、伸縮可能な保持部5を有する旋回体7と、その旋回体7を支持する走行体6とから構成されている機械としては、JIS A 8403に規定するショベル系掘削機をもちいればよい。ショベル系掘削機は機械式、油圧式、電気式などのものがあり、通常360度以上旋回できる旋回体をもつ。 【0016】そして、伸縮可能な保持部5の先端には、各種の作業に応じて交換できるフロントアタッチメント4を取付ける仕様となっているが、本発明においては、このフロントアタッチメント4の部分に芝地土壌に穴を掘削する穴掘削装置2aと、その穴掘削装置2aで掘削してできた穴に芝地土壌改質用の充填材を供給する充填装置3aとを取付ける。 【0017】本発明の芝地土壌の改質作業用機械の走行体6の形式としては、走行部にクローラベルトを使用したクローラ式と走行部にタイヤのついた走行車輪を装備したホイール式、トラックキャリアをそのまま使用したトラック式等があるが、その中でも特に接地面積が大きく機械の自重を分散させるクローラ式が望ましい。クローラベルト6aとは機械を走行させるための踏板(クローラシュー)を結合したトラックリンクを連結したもので、本発明の機械においては、踏板の接地面に設けられた突起(グローサ)のないフラット形のものが機械が芝生を踏みにじることによる悪影響をできるたけ小さく抑える点で好ましい。 【0018】走行体6には通常、旋回フレーム及びその上部に架装されている諸機構からなる旋回体7が旋回ローラ等で支持されている。また、その旋回体7には穴掘削装置2a及び充填装置3aを保持する伸縮可能な保持部5、操縦する人を乗せる運転室7a、保持部5の上下等を行うための油圧ポンプ等が取付けられている。機械式あるいは油圧ロープ式の場合は油圧ポンプの代わりにロープ巻上げドラムが取付けられている。 【0019】旋回体7に取付けられた保持部5は、旋回フレームの前部にピンで取付けられたブーム5bおよびその先端に軸止され、穴掘削装置2a及び充填装置3aを保持するアーム5a及びそれらを揺動させる油圧シリンダ5c,5d,5eよりなる。 【0020】保持部5のアーム5aの先端には、穴掘削装置群2及び充填装置群3及び充填装置群3に充填材を供給するためのホッパー4bを取付けたフレーム4aが、フロントアタッチメント4として軸止されている。また、このフレーム4aは上下に2分割され、下側部分は油圧シリンダ4cにより前後に15度揺動させることができる揺動フレーム4dとなっている。上側部分には、ホッパー4bが取付けられており、下側部分には、穴掘削装置群2及び充填装置群3が取付けられている。 【0021】さらに、穴掘削装置群2及び充填装置群3について図2を用いて説明する。穴掘削装置群2は、通常10〜40cm程度の間隔で並んでいる状態が好ましいが、本実施形態では、12本の穴掘削装置2aが通常20cmの間隔で横一列(図2において図面の表裏方向)に並んでいる。また、穴掘削装置2aには小形のオーガスクリュウ2bが装着されており、また各穴掘削装置2aにはその上部にモーター2cが取付けられている。 【0022】そして、その回転動力が、チェーン機構により減速されて前記オーガスクリュウ2bに伝えられる。一台のモーターによる回転動力は減速チェーン機構により、それぞれ3台の穴掘削装置2aを駆動させる。この穴掘削装置群2は、油圧シリンダ2dにより、全体が20〜50cm程上下する機構となっている。 【0023】充填装置3aは各穴掘削装置2aの後ろ側に設けられて充填装置群3をなし、中央でくの字状に折れ曲がった充填材供給管3bと、その上部に設けられたシャットバルブ3d、供給管3bを5〜20cmほど上下させる油圧シリンダー3e、上側のホッパー4b及びそのホッパー4bと供給管3bとをつなぐビニールホース等の折曲可能な管3cとよりなる。供給管3bの下半分の部分は垂直方向より後ろ向きに15度傾いており、軸4fを回転の中心として揺動フレーム4dを15度揺動させた時に、その前の各穴掘削装置2aが最初にあった位置にくるようになっている。 【0024】次に、このような、芝地土壌の改質作業用機械Mを用いて、その機械前方の領域の芝地土壌を改質する作業について図2及び図3を用いて説明する。最初は、揺動フレーム4dは図2のように各穴掘削装置2aが垂直になるような位置に設定され、穴掘削装置2a及び充填装置3aが上限にくるように、各油圧シリンダー2d,3eの状態が設定されている。また、穴掘削装置2a及び充填装置3aの上限位置はこれらの装置が芝草にひっ掛からないような高さとなっている。 【0025】まず、ブーム5b及びアーム5aを引き伸ばして、穴掘削装置群2及び充填装置群3を最も押し出した状態にする。このとき、揺動フレーム4dを穴掘削装置2aのオーガスクリュウ2bが垂直になる状態にして、油圧シリンダ2dを作動させることにより、12本の穴掘削装置群2を下降させ、芝地土壌に横一列12本の穴を開ける。このあと、穴掘削装置群2を上限に戻し、油圧シリンダ4cを作動させることにより、揺動フレーム4dを前方に15度回転させ、図3のような状態とし、さらに油圧シリンダー3eを下降させ、開けた穴の上に各充填装置3aがくるようにする。 【0026】この状態でシャットバルブ3dを数秒間解放して、充填材を穴掘削装置2aで開けた穴に投入する。シャットバルブ3dを閉鎖した後、各充填装置3aを上昇させ、揺動フレーム4dを後方に15度回転させ、穴掘削装置2aのオーガスクリュウ2bが垂直になる状態にする。 【0027】このようにして、図5における作業位置P1(穴掘削及び充填作業をする位置)の改質をおこなった後、ブーム5b及びアーム5aを少し折り畳んで20cm縮め、作業位置P2について、先ほどの動作を繰り返す。このように穴掘削装置群2及び充填装置群3を20cmずつ11回移動させ作業位置P1〜P12の芝地土壌の改質をおこなうことにより、機械前方の縦横それぞれ2m40cmの正方形の所定領域B1の芝地土壌の改質をおこなう。以下、本発明の改質作業用機械Mを用いた芝地土壌の改質作業方法について、図5を参照しながら説明する。 【0028】これより後方の領域の芝地土壌の改質をおこなうためには、走行体6を2m40cm後退させ、その前方の縦横それぞれ2m40cmの正方形領域C1の芝地土壌の改質をブーム5b及びアーム5aを伸縮させることにより行う。走行体6を20cmごとに小移動させることは大変難しいが、この小移動を保持部5の伸縮により行うこととしたので、走行体6を小移動させる必要がなくなり、作業が効率的になる。 【0029】ここで、芝地土壌の土質が柔らかい場合は、このような重量のある機械Mの走行が芝生を踏みにじる結果となり、芝生に悪影響を与えることがある。そこで、走行体6の前方の所定領域B1の芝地土壌の改質作業が済んだ後、旋回体7を90度回転させ、走行体6の側方の正方形の所定領域B2も改質してしまえば、走行体6の側方の所定領域B2,C2…………の上については、走行しないで済む。したがって、その分、重量のある機械の走行により、芝生が踏みにじられないですむので、改質作業用機械が芝生に悪影響を与えなくなる。 【0030】すなわち、まず前記作業用機械Mの一方向の所定領域B1の芝地土壌を前記保持部5を伸縮させて作業位置P(穴掘削装置2aの掘削作業位置及び充填装置3aの充填作業位置)を移動させながら改質する。次に旋回体7を前記方向と90度旋回して、その方向の所定領域B2の土壌を前記保持部5を伸縮させて穴掘削装置2a及び充填装置3aの作業位置Pを移動させながら所定領域B1、所定領域B2、所定領域C1、所定領域C2…………の順に改質すると、機械が芝生の上を走行する割合を減らすことができる。もちろん、図5の所定領域A1については、最初に改質作業を行っておけばよい。 【0031】ここで、穴掘削装置群2及び充填装置群3の幅については、以下の状態となることが望ましい。ブーム5b及びアーム5aを折り畳んで、穴掘削装置群2及び充填装置群3を最も引き込んだ状態での穴掘削装置群2と旋回体7の旋回中心からの水平距離を最小作業半径といい、ブーム5b及びアーム5aを引き伸ばして、穴掘削装置群2及び充填装置群3を最も押し出した状態での穴掘削装置群2と旋回体7の旋回中心からの水平距離を最大作業半径という。穴掘削装置群2及び充填装置群3の幅は、最小作業半径よりも大きく、最大作業半径と最小作業半径との差よりも小さくなるように設計することが望ましい。この場合、穴掘削装置群2及び充填装置群3の中心線と走行体6の中心線を合わせることができる。 【0032】この場合は、さらに旋回体7を180度回転させ、走行体6の所定領域B2と反対側の側方の点線で囲まれた正方形の所定領域B3も改質することができ、走行体6の両側方の領域の上について、走行体6を走行させないで済む。したがって、所定領域B1、所定領域B2、所定領域B3、所定領域C1、所定領域C2、所定領域C3…………の順に改質することにより、走行体6の両側方の領域について、重量のある機械Mの走行により、芝生が踏みにじられないですみ、さらに、改質作業用機械Mが芝生に悪影響を与えなくなる。なお、図5の所定領域A1、A2については、最初に改質作業を行っておく。 【0033】すなわち、図5において、まず前記作業用機械Mの一方向の所定領域B1の土壌を前記保持部5を伸縮させて作業位置Pを移動させながら改質する。次に旋回体7を90度旋回して、その方向の所定領域B2の土壌を前記保持部5を伸縮させて穴掘削装置群2及び充填装置群3の作業位置Pを移動させながら改質する。さらに180度旋回して、その方向の所定領域B3の土壌を、前記保持部5を伸縮させて穴掘削装置群2及び充填装置群3の作業位置Pを移動させながら改質する。 【0034】次の方法でも、これと同じ効果を得ることができる。図5において、まず前記作業用機械Mの一方向の所定領域B3の土壌を前記保持部5を伸縮させて穴掘削装置群2及び充填装置群3の作業位置Pを移動させながら改質する。次に旋回体7を90度旋回して、その方向の所定領域B1の土壌を前記保持部5を伸縮させて穴掘削装置群2及び充填装置群3の作業位置Pを移動させながら改質する。さらに、前記旋回と同じ方向に90度旋回して、その方向の所定領域B2の土壌を、前記保持部5を伸縮させて穴掘削装置群2及び充填装置群3の作業位置Pを移動させながら改質する。 【0035】あるいは、図5において、まず前記作業用機械Mの一方向の所定領域B2の土壌を前記保持部5を伸縮させて穴掘削装置群2及び充填装置群3の作業位置Pを移動させながら改質する。次に旋回体7を180度旋回して、その方向の所定領域B3の土壌を前記保持部5を伸縮させて穴掘削装置群2及び充填装置群3の作業位置Pを移動させながら改質する。更に、90度旋回して、その方向の所定領域B1の土壌を、前記保持部5を伸縮させて穴掘削装置群2及び充填装置群3の作業位置Pを移動させながら改質する改質作業方法である。 【0036】逆に、穴掘削装置群2及び充填装置群3の幅が、最大作業半径と最小作業半径との差、及び最小作業半径より小さい場合は、図6のように穴掘削装置群2及び充填装置群3を偏心させることにより、走行体の前方の正方形の所定領域B1及び側方の正方形の所定領域B2の改質を隙間なく行うことができる。 【0037】つぎに、芝地土壌の改質作業用機械の別の実施態様について図4を用いて説明する。本実施形態においても保持部5のアームの先端に、穴掘削充填装置群1及び穴掘削充填装置群1に充填材を供給するためのホッパー4bを取付けたフレーム4aがフロントアタッチメント4として軸止されている。また、12本の穴掘削充填装置1aが通常20cmの間隔で横一列(図4において図面の表裏方向)に並んで穴掘削充填装置群1をなしている。そして、本実施形態では、穴掘削装置2a及び充填装置3aは、充填装置の充填材供給管1d内に穴掘削用のスクリュウ(オーガスクリュウ)1bが挿入されている穴掘削充填装置1aとなっている。 【0038】この実施形態においては、オーガスクリュウ1bを充填材の穴への供給装置としても使用する。回転動力としてのモーター1cは正逆両方の回転をすることができる仕様となっている。また、オーガスクリュウ1bには充填材供給管1dの下半分であり、オーガスクリュウ1bに対して昇降可能となっているシースパイプ1eが外嵌されている。充填材供給管1dの上部1fには膨径部1gが形成され、その斜め上方にシャットバルブ1h付きの金属管1kが取付けられており、折曲可能な管1mにつながっている。 【0039】このように、シースパイプ1eは充填装置の充填材供給管1m,1k,1dの最下端の部分として機能しており、その中に嵌まるようにオーガスクリュウ1bは挿入された状態となっている。さらにこれらの装置全体を昇降させる油圧シリンダー1nも装備されている。また、上方にホッパー4bが装備され、12本の穴掘削充填装置1aが20cm間隔で横一列に並んでいることは、前記と同様である。 【0040】この装置1aの動作は次の通りである。まず、モーター1cは穴掘削を行う正回転状態にあり、この状態で油圧シリンダー1nを下降させ、一定深さまで掘削をしたら、そのまま油圧シリンダー1nを上昇させる。次に油圧シリンダー1pによりシースパイプ1eを下降させモーター1cを逆回転させ、シャットバルブ1hを解放して充填材を開けたばかりの穴に充填する。この装置では、穴を開ければその穴の真上に充填装置がきているので、充填装置を穴に合わせる作業そのものがない。次の作業位置への移行等は前述の場合と同じである。 【0041】ここで、別の列の芝地土壌の改質を行う場合は、どうしても機械の方向転換をする必要があり、この場合走行体として、クローラ式のものを使用して方向転換をする場合は、ピボットターンやスピンターンなど芝地をこすりながら方向転換をする状態となる。このときは、コンポジットパネルを芝地上に敷き詰めて、その上で方向転換をすれば、芝地を荒らさずにすむ。 【0042】本発明はこのような実施形態に限定されるものではなく、適宣変更して具体化することもできる。例えば、穴掘削装置群2や充填装置群3として、12本の穴掘削装置2aや充填装置3aが横一列に並んだものとしたが、横二列あるいは、複数列としたものでもよい。 【0043】また、アタッチメントの大きさを小さくしたいとき等には、穴掘削装置群2や充填装置群3における穴掘削装置2aや充填装置3aの数を半分に減らして一度に1m20cmの幅の芝地土壌の改質を行い、次にその真横の1m20cmの幅の芝地土壌の改質を行うことにより、2m40cmの幅の芝地土壌の改質をおこなってもよい。このような作業を行うためにブームスウィング機構やブームオフセット機構が付いたショベル系掘削機を用いることができる。さらに、複雑な形状の領域における芝地土壌の隅部分用のために、一つの穴掘削装置2aや充填装置3aで穴掘削装置群2や充填装置群3とした芝地土壌の改質作業用機械を用いてもよい。 【0044】 【発明の効果】本発明の芝地土壌の改質作業用機械は、穴掘削装置及び充填装置を同じ走行体に取付けたので穴掘削装置により掘削した穴の上に充填装置を自動的に持ってくることができる。そのため、穴の上に充填装置を合わせることが簡単で、目視等で位置合わせをする必要がなくなり、更に、掘削形成した穴、及び充填材を供給した穴の上を、走行体が走行せずに、その穴に充填材を供給することができる。また、大変注意力がいる仕事も減らすことができる。 【0045】また、本発明の芝地土壌の改質作業方法は、より広範囲の領域の芝地土壌の改質を走行体を走行させずに行うことができ、走行体の走行回数を減らすことができるので、大変効率がよく、しかも、土壌の土質が柔らかい場合においても、機械が芝生を踏みにじることによる悪影響をできるたけ小さく抑えることができる芝地土壌の改質作業方法である。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000185949 【氏名又は名称】小野田エー・エル・シー株式会社
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)9月11日 |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開平11−75415 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)3月23日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−268083 |
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