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【発明の名称】 畦塗り機
【発明者】 【氏名】斉藤 行雄

【氏名】松井 浩

【氏名】本多 薫

【要約】 【課題】畦塗り体98の作業位置を所定の位置に設定した上で畦塗り体98とは独立してロータリー55を簡単に深浅調節でき、このロータリー55の各切削刃54にて旧畦Aを所定の高さに修復する上で必要とする十分な量の泥土を旧畦A上に供給可能な畦塗り機を提供する。

【解決手段】トラクタTの懸架機構により牽引する畦塗り機本体1と、畦塗り機本体1に上下動可能に設けた伝動ケース53と、伝動ケース53に回転自在に設け畦塗り用の泥土を切削して旧畦A上に跳ね上げる多数の切削刃54を有するロータリー55と、ロータリー55の後方に位置して畦塗り機本体1に回転自在に設けロータリー55の各切削刃54にて跳ね上げた泥土を旧畦Aに塗り付けて旧畦Aを修復する畦塗り体98と、畦塗り機本体1に設け伝動ケース53を上下動可能に支持し伝動ケース53に設けたロータリー55を深浅調節する深浅調節手段76と、を具備する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 トラクタの懸架機構に連結して牽引される畦塗り機本体と、この畦塗り機本体に上下動可能に設けられた伝動ケースと、この伝動ケースに回転自在に設けられ畦塗り用の泥土を切削して旧畦上に跳ね上げる多数の切削刃を有するロータリーと、このロータリーの後方に位置して前記畦塗り機本体に回転自在に設けられ前記ロータリーの各切削刃にて跳ね上げられた泥土を旧畦に塗り付けて旧畦を修復する畦塗り体と、前記畦塗り機本体に設けられ前記伝動ケースを上下動可能に支持してこの伝動ケースに設けた前記ロータリーを深浅調節する深浅調節手段と、を具備した、ことを特徴とする畦塗り機。
【請求項2】 深浅調節手段は、畦塗り機本体に取り付けられた本体と、この本体に回転自在に設けられ下部に雄ねじ部を有するとともに上端部に操作ハンドルを有する調節螺杆と、伝動ケースに取り付けられ前記調節螺杆の雄ねじ部に螺合した雌ねじ部を有し前記調節螺杆の回動により上下動される調節支杆と、を有する、ことを特徴とする請求項1記載の畦塗り機。
【請求項3】 深浅調節手段の本体は、調節螺杆及びこの調節螺杆に螺合した調節支杆の外周部を被覆するカバー体を有する、ことを特徴とする請求項2記載の畦塗り機。
【請求項4】 畦塗り機本体は、トラクタの懸架機構に連結する連結部と、前記トラクタからの出力を入力する入力軸及びこの入力軸の回転に連動回転され畦塗り体に出力する出力軸を有するミッション装置を備え、前記入力軸に伝動ケースが上下動可能に設けられかつこの入力軸にて連動媒体を介してロータリーが回転されることを特徴とする請求項1記載の畦塗り機。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は畦塗り機に係り、主として保水兼境界用として水田を区画して形成された旧畦を当初の形態のように畦塗り修復して整畦するものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の畦塗り機としては、特開平8−149902号公報に記載されているように、トラクタに連結する機枠を設け、この機枠の後側部に取着された上下方向の回動中心軸に可動機枠を進行方向に対して左右方向に回動自在に設け、この可動機枠に固定した伝動ケースに畦塗り用の泥土を跳ね上げる複数の跳上爪すなわち切削刃を有する回転自在のロータリー及び前記可動機枠に固定した伝動ケースに前記ロータリーからの泥土を旧畦に塗り付けて旧畦を整畦する回転自在の畦塗り体をそれぞれ設け、この畦塗り体を有する伝動ケースにホルダーを一体に固着し、このホルダーにゲージ輪を下端部に回転自在に軸架した支持アームを上下方向に位置調節自在に嵌着し、前記ゲージ輪にて前記ロータリー及び畦塗り体を所定の接地作業位置に支持する構成が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記公報に記載された構成では、ホルダーに対して支持アームを上下動してゲージ輪を高さ調節した際には、このゲージ輪にてロータリー及び畦塗り体が一体となってそれぞれの作業位置が設定されるため、このゲージ輪の高さによりロータリーの各切削刃にて跳ね上げられる畦塗り用の泥土量が決められることになり、たとえば、旧畦を所定の高さに修復する上で畦塗り用の泥土を多く必要とする場合であっても、ロータリーの各切削刃にて必要とする十分な量の泥土を旧畦上に供給できないことがあり、また、ゲージ輪の高さを調節する操作に手数を要する、という問題がある。
【0004】本発明は、このような点に鑑みてなされたもので、畦塗り体の作業位置を所定の位置に設定した上で、この畦塗り体とは独立してロータリーを簡単に深浅調節できるようにし、このロータリーの各切削刃にて旧畦を所定の高さに修復する上で必要とする十分な量の泥土を旧畦上に供給できることを可能にした畦塗り機を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の畦塗り機は、トラクタの懸架機構に連結して牽引される畦塗り機本体と、この畦塗り機本体に上下動可能に設けられた伝動ケースと、この伝動ケースに回転自在に設けられ畦塗り用の泥土を切削して旧畦上に跳ね上げる多数の切削刃を有するロータリーと、このロータリーの後方に位置して前記畦塗り機本体に回転自在に設けられ前記ロータリーの各切削刃にて跳ね上げられた泥土を旧畦に塗り付けて旧畦を修復する畦塗り体と、前記畦塗り機本体に設けられ前記伝動ケースを上下動可能に支持してこの伝動ケースに設けた前記ロータリーを深浅調節する深浅調節手段と、を具備した、ものである。
【0006】そして、トラクタの懸架機構に畦塗り機本体を連結し、この畦塗り機本体に設けた畦塗り体の作業位置を所定の位置に設定した上で、深浅調節手段を操作して伝動ケースを上下動するとともに、この伝動ケースに設けたロータリーを深浅調節し、このロータリーを、旧畦を所定の高さに修復する上で必要とする十分な量の泥土が得られる所定の作業位置に設定する。
【0007】つぎに、トラクタの懸架機構にて畦塗り機本体が旧畦際に沿って前進されるとともに、この畦塗り機本体のロータリー及び畦塗り体が駆動回転されると、このロータリーの各切削刃にて旧畦際の土及び旧畦の側部の一部が切削されて畦塗り用の泥土として旧畦に向かって順次跳ね上げられるとともに、この泥土が旧畦の上部及び側部上に順次供給されて盛り土され、これらの泥土がスリップ回転しつつ前進される畦塗り体にて順次塗り付けられて旧畦が順次整畦される。
【0008】この際、旧畦上にはロータリーの各切削刃にて旧畦を所定の高さに修復する上で必要とする十分な量の泥土が供給されることにより、旧畦は所定の高さに修復されて整畦される。
【0009】請求項2に記載の畦塗り機は、請求項1に記載の畦塗り機において、深浅調節手段は、畦塗り機本体に取り付けられた本体と、この本体に回転自在に設けられ下部に雄ねじ部を有するとともに上端部に操作ハンドルを有する調節螺杆と、伝動ケースに取り付けられ前記調節螺杆の雄ねじ部に螺合した雌ねじ部を有し前記調節螺杆の回動により上下動される調節支杆と、を有する、ものである。
【0010】そして、ロータリーを深浅調節する際は、深浅調節手段の操作ハンドルを回動操作することにより、この操作ハンドルの調節螺杆が回動されるとともに、この調節螺杆の雄ねじ部に螺合した雌ねじ部を介して調節螺杆に沿って調節支杆が上下動され、この調節支杆にて伝動ケースが上下動されるとともに、この伝動ケースに設けたロータリーが簡単に深浅調節される。そうして、このロータリーの各切削刃にて旧畦を所定の高さに修復する上で必要とする十分な量の泥土を旧畦上に供給可能な位置にロータリーが調節設定される。
【0011】請求項3に記載の畦塗り機は、請求項2に記載の畦塗り機において、深浅調節手段の本体は、調節螺杆及びこの調節螺杆に螺合した調節支杆の外周部を被覆するカバー体を有する、ものである。
【0012】そして、深浅調節手段はカバー体を有することにより、深浅調節手段を操作し、その調節螺杆に沿って調節支杆が上下動する際に雄ねじ部と雌ねじ部との間に部材等が挟まることが防止され、調節螺杆に沿って調節支杆がスムーズに上下動される。また、畦塗り作業時にはカバー体によって調節螺杆の雄ねじ部が泥土によって汚損されることが防止される。
【0013】請求項4に記載の畦塗り機は、請求項1に記載の畦塗り機において、畦塗り機本体は、トラクタの懸架機構に連結する連結部と、前記トラクタからの出力を入力する入力軸及びこの入力軸の回転に連動回転され畦塗り体に出力する出力軸を有するミッション装置を備え、前記入力軸に伝動ケースが上下動可能に設けられかつこの入力軸にて連動媒体を介してロータリーが回転されるものである。
【0014】そして、トラクタの懸架機構に畦塗り機本体の連結部を連結し、トラクタの出力軸部に畦塗り機本体に設けたミッション装置の入力軸を連結する。
【0015】また、深浅調節手段を深浅調節操作することにより、ロータリーを有する伝動ケースが入力軸を中心として上下動され、この伝動ケースを介してロータリーの各切削刃にて旧畦を所定の高さに修復する上で必要とする十分な量の泥土を旧畦上に供給可能な位置にロータリーが調節設定される。
【0016】また、トラクタの出力軸部にてミッション装置の入力軸が回転され、この入力軸にて連動媒体を介してロータリーが回転されるとともに、この入力軸の回転で出力軸が連動回転され、この出力軸からの出力により畦塗り体が回転される。
【0017】したがって、旧畦上に旧畦を所定の高さに修復する上で必要とする十分な量の泥土を供給するロータリー及びこのロータリーから供給された十分な量の泥土を旧畦に塗り付けて旧畦を修復する畦塗り体にて旧畦が所定の高さに修復されて整畦される。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図面を参照して説明する。
【0019】1は畦塗り機本体で、この畦塗り機本体1は、進行方向に対して左右に相対して配置された前後方向の側枠体2と、この左右の側枠体2の前端部に前下方に向かって一体に突出され先端部に連結部としてのロワピン3を有する前後方向のロワアーム4と、この左右のロワアーム4間に一体に固定されこの左右のロワアーム4を支持する左右方向の支持パイプ5と、を有している。
【0020】また、前記畦塗り機本体1は、前記左右の側枠体2の後端部間に固定されたミッション装置6と、このミッション装置6の上端部に一体に固定され後端部に係合孔7を有する前後方向の固定枠8と、この固定枠8の前端部及び前記ミッション装置6の上端部に基端体が一体に固定されて前上方に向かって突出され先端部に連結部としての連結ピンを挿通する挿通部9を有する連結パイプ10と、を有している。
【0021】そして、前記左右のロワアーム4のロワピン3及び前記連結パイプ10の連結ピンを挿通する挿通部9にてトラクタTの三点懸架機構に着脱自在に連結する三点連結部が構成されている。
【0022】また、前記左右の側枠体2は、前後方向の略中間部に位置して上方に向かってそれぞれ一体に突設された角柱状の支持体11を有し、この左右の支持体11の上端部に前後方向に貫通した取付孔12がそれぞれ形成されている。
【0023】また、左右の側枠体2は、前記左右の支持体11の後端部から後側外方に向かってそれぞれ水平状に一体に突設された上下に離間した一対の固定アーム13を有し、この左右の一対の固定アーム13の先端部(後端部)に円弧状の係合凹部14がそれぞれ形成されている。
【0024】また、前記左右の一対の固定アーム13は、先端部間に位置して固定された上下方向の取付軸15をそれぞれ有し、この左右の取付軸15に前記一対の固定アーム13間に位置してフック16がそれぞれ水平方向に回動自在に軸支されている。また、前記左右のフック16は、先端部に前記係合凹部14に係合する後述のロックピンを係止する係合凹部17及びこの係合凹部17に後述のロックピンを案内する円弧状の案内縁部18をそれぞれ有している。また、前記左右のフック16は基端部に操作ハンドル19をそれぞれ有している。
【0025】さらに、前記左右の一対の固定アーム13は、前記取付軸15の近傍に位置して固定され前記フック16の操作ハンドル19を係止するストッパー20をそれぞれ有している。また、前記左右の取付軸15にトグルばね21がそれぞれ取り付けられ、このトグルばね21の一端部が前記フック16にそれぞれ係止されているとともに、このトグルばね21の他端部が前記一対の固定アーム13の中の一方の固定アーム13にそれぞれ係止されている。
【0026】そして、前記トグルばね21により前記フック16がそれぞれ常時附勢され、このフック16の操作ハンドル19がストッパー20にそれぞれ係合されるとともに、その係合凹部17が前記一対の固定アーム13の係合凹部14に係合する後述のロックピンを係止するようになっている。
【0027】つぎに、前記ミッション装置6は、ミッションケース22を有し、このミッションケース22はケース本体部23と、このケース本体部23の前側部に前方に向かって突出された中空パイプ状の入力軸ケース部24と、前記ケース本体部23の左右部に外方に向かって突出され外端部を前記左右の側枠体2の後端部に固定された中空パイプ状の出力軸ケース部25と、を有して形成されている。
【0028】また、前記入力軸ケース部24内に入力軸26が回転自在に挿通され、その先端部のスプライン軸からなる連結軸部27が前記入力軸ケース部24の前端部から前方に向かって突出されているとともに、その後端部のスプライン軸部28が前記ケース本体部23内に突出され、このスプライン軸部28にベベルギヤ29がスプライン嵌合により固定されている。
【0029】また、前記ケース本体部23内及び両側部の出力軸ケース部25内に左右方向の出力軸30が回転自在に挿通され、この出力軸30の両端部の出力軸部31が前記左右の側枠体2の外側部に突設されたガイド筒32を挿通してそれぞれ外方に向かって回転自在に突出されている。また、前記両端部の出力軸部31に出力部としてのクラッチギヤ33がそれぞれ一体に固着されている。
【0030】また、前記出力軸30は、前記入力軸26のスプライン軸部28に対向する位置の略中間部に外周に多数の軸方向のスプラインを形成したスプライン軸部34を有し、このスプライン軸部34を介して前記出力軸30の両側部に前記入力軸26のベベルギヤ29の両側に噛合した第1のベベルギヤ35及び第2のベベルギヤ36がそれぞれ対向して回転自在に軸架されている。
【0031】前記第1のベベルギヤ35及び第2のベベルギヤ36は、前記出力軸30を回転自在に挿通した挿通孔37を形成した軸受部38をそれぞれ有し、この軸受部38の対向する内端部に位置して前記挿通孔37の開口周縁部に複数の係合爪39がそれぞれ軸方向に向かって一体に突設されている。
【0032】また、前記スプライン軸部34に連結体40が軸方向に摺動自在にスプライン嵌合され、この連結体40は一端部に前記第1のベベルギヤ35の複数の係合爪39にそれぞれ係脱自在に係合する複数の連動爪41を有するとともに、その他端部に前記第2のベベルギヤ36の複数の係合爪39にそれぞれ係脱自在に係合する複数の連動爪42を有している。
【0033】そして、前記連結体40の一端部の複数の連動爪41が前記第1のベベルギヤ35の複数の係合爪39にそれぞれ係合された際はこの連結体40にて前記出力軸30に前記第1のベベルギヤ35が固定され、前記入力軸26のベベルギヤ29が回転されることにより前記第1のベベルギヤ35を介して前記出力軸30が、たとえば、正転方向に向かって連動回転されるようになっている。
【0034】また、前記連結体40の他端部の複数の連動爪42が前記第2のベベルギヤ36の複数の係合爪39にそれぞれ係合された際はこの連結体40にて前記出力軸30に前記第2のベベルギヤ36が固定され、前記入力軸26のベベルギヤ29が回転されることにより前記第2のベベルギヤ36を介して前記出力軸30が逆転方向に向かって連動回転されるようになっている。
【0035】さらに、前記連結体40にこの連結体40を軸方向に摺動させる作動体43の一端部が取り付けられ、この作動体43の他端部に形成された摺動筒部44が前記出力軸30と平行に前記ケース本体部23に軸架された案内杆45に軸方向に摺動自在に嵌合され、この摺動筒部44に係合ピン46が一体に突設されている。また、前記摺動筒部44を嵌合した位置の前記案内杆45に環状凹部47が形成され、この環状凹部47内に前記摺動筒部44を移動した位置に位置決めするボール48が設けられている。
【0036】また、前記係合ピン46に対向して前記ケース本体部23の後端部に前後方向の回動操作軸49が回動自在に軸支され、この回動操作軸49の前端部に前記係合ピン46を回動可能に嵌合して挟持した上下方向の連動突片50が一体に突設されている。また、前記回動操作軸49の後端部に操作レバー51が一体に突設されている。
【0037】そして、前記連結体40、摺動筒部44を有する作動体43、案内杆45及び操作レバー51を有する回動操作軸49にて前記出力軸30に前記第1のベベルギヤ35または前記第2のベベルギヤ36を固定する歯車切換え機構52が構成されている。
【0038】つぎに、53は前記入力軸ケース部24の前端部に位置して前記入力軸26を中心として前記畦塗り機本体1の進行方向に対して左右方向に回動自在に設けられた上下方向の伝動ケースで、この伝動ケース53の下端部に畦塗り用の泥土を切削して跳ね上げる多数の切削刃54を有するロータリー55が回転自在に設けられている。
【0039】前記ロータリー55は、前記伝動ケース53の下端部に回転自在に軸架され前記伝動ケース53から前方に向かって突出された前後方向の回転軸56と、この回転軸56にこの回転軸56の軸方向に所定の間隔を放射状に突設された多数のブラケット57と、この多数のブラケット57にそれぞれ着脱可能に取り付けられ畦塗り用の泥土を切削して後述する畦塗り体の前方に向かって跳ね上げる放射状の前記多数の切削刃54と、を有して構成されている。
【0040】また、前記伝動ケース53の下端部内において前記回転軸56にスプロケット58が固着され、前記伝動ケース53の上端部内において前記入力軸26にスプロケット59が固着され、この入力軸26のスプロケット59と前記回転軸56のスプロケット58との間に無端チェーン60が回行自在に懸架されている。しかして、前記伝動ケース53は、前後のケース板53a 及びこの前後のケース板53a の両側端部間のケース端板53b にて前記スプロケット58,59及びこのスプロケット58,59間に懸架した無端チェーン60を回行自在に収容して偏平状に形成されている。
【0041】そして、前記入力軸26が駆動回転されることにより、この入力軸26にて前記スプロケット58,59及び無端チェーン60を介して前記ロータリー55が連動回転され、このロータリー55の多数の切削刃54にて畦塗り用の泥土を切削して後述する畦塗り体の前方に向かって跳ね上げるようになっている。
【0042】また、前記伝動ケース53にこの伝動ケース53の前側部に位置して前記回転軸56を中心として前記ロータリー55の各切削刃54にて跳ね上げられた泥土を後述する畦塗り体の前方の旧畦Aに向かって案内するロータリーカバー61が回動自在に設けられている。また、前記ロータリーカバー61の一端近傍部に取付片62が一体に突設され、この取付片62に対向して前記伝動ケース53の上端近傍部に軸支体63が一体に突設され、この軸支体63に前後方向の取付軸64にてカバー支持体65の一端部が回動自在に取り付けられ、このカバー支持体65の他端部に前後方向の支軸66にて前記取付片62が回動自在に取り付けられている。
【0043】前記カバー支持体65は、基端部が前記取付軸64に回動自在に取り付けられ基端側に第1の挿通孔67及び先端側に第2の挿通孔68をそれぞれ有する中空筒状の外筒体69と、この外筒体69内に進退自在に挿入され基端部が前記支軸66に回動自在に取り付けられ先端部に前記第1の挿通孔67及び第2の挿通孔68にそれぞれ連通する連通孔70を有する内筒体71と、前記外筒体69の第1の挿通孔67から前記内筒体71の連通孔70に、または、前記外筒体69の第2の挿通孔68から前記内筒体71の連通孔70に挿通して前記外筒体69に前記内筒体71を固定する固定ピン72と、を有して構成されている。
【0044】そして、前記外筒体69の第1の挿通孔67から前記内筒体71の連通孔70に固定ピン72を挿通して外筒体69に内筒体71を固定した場合には、これらにより構成されるカバー支持体65に支持される前記ロータリーカバー61にて前記畦塗り機本体1の進行方向に対して右側部に前記伝動ケース53を介して配置固定された前記ロータリー55を被覆するようになっている。
【0045】また、前記外筒体69の第2の挿通孔68から前記内筒体71の連通孔70に挿通して外筒体69に内筒体71を固定した場合には、これらにより構成されるカバー支持体65に支持される前記ロータリーカバー61にて前記畦塗り機本体1の進行方向に対して左側部に前記伝動ケース53を介して配置固定された前記ロータリー55を被覆するようになっている。
【0046】さらに、前記伝動ケース53の両ケース端板53b の上下方向の略中間部において、その一方端のケース端板53b に中空円筒状の前後方向の第1の連結体73が一体に固定されているとともに、その他方端のケース端板53b に中空円筒状の前後方向の第2の連結体74が一体に固定されている。
【0047】そして、前記第1の連結体73は前記畦塗り機本体1の進行方向に対して右側部の前記支持体11の取付孔12の下方に位置して配置されるようになっており、また、第2の連結体74は前記畦塗り機本体1の進行方向に対して左側部の前記支持体11の取付孔12の下方に位置して配置されるようになっている。しかして、前記左右部の支持体11の取付孔12は、前記支持体11の上端部に一体に固着され両端面を開口した前後方向の中空パイプ体75にて形成されている。
【0048】つぎに、76は前記伝動ケース53を支持してこの伝動ケース53を介して前記ロータリー55を深浅調節する深浅調節手段で、この深浅調節手段76は、上下方向に貫通した断面円形の挿通孔77を有するとともに下端部に中空円筒状のカバー体78を有する本体79と、この本体79の一側部に外方に向かって一体に突出され前記支持体11の取付孔12内に挿脱自在に挿通され、かつ、先端部に抜止めピン80を挿脱自在に挿通する挿入孔81を形成した取付支軸82と、を有している。
【0049】また、前記深浅調節手段76は、前記本体79の挿通孔77内に回動自在に挿通され下部に雄ねじ部83を有するとともに上部に前記本体79の上端面に係合する挿通孔77より大径の抜止め用のストッパー84を有する調節螺杆85と、この調節螺杆85の上端部に固定された操作ハンドル86と、を有している。
【0050】また、前記深浅調節手段76は、前記カバー体78内で前記調節螺杆85の雄ねじ部83に進退自在に螺合した雌ねじ部87を有する中空パイプ状の調節支杆88と、この調節支杆88の下端部に一体に固着され前記第1の連結体73及び第2の連結体74に嵌合されこの第1の連結体73及び第2の連結体74に形成された挿通孔89に連通する連通孔90を両側部に有する門形状の支持体91と、を有している。
【0051】さらに、前記深浅調節手段76は、前記支持体91の一方の連通孔90から前記挿通孔89及び他方の連通孔90に挿脱自在に挿通され一端部に一方の連通孔90の開口縁部に係合する連通孔90より大径の抜止め用の大径頭部92を有するとともに他端部に他方の連通孔90の開口縁部にワッシャ93を介して係合する抜止めピン94を挿脱自在に挿通する挿通孔95を形成した連結ピン96と、を有している。
【0052】そして、標準仕様では、前記伝動ケース53を介して前記ロータリー55を畦塗り機本体1の進行方向の右側部に配置した状態で、この伝動ケース53は深浅調節手段76にて前記畦塗り機本体1の右側部の支持体11に支持されている。すなわち、右側部の支持体11の取付孔12に深浅調節手段76の本体79に突設した取付支軸82を挿通し、この取付支軸82の先端部の挿入孔81に抜止めピン80を装着することにより、右側部の支持体11に深浅調節手段76の本体79が支持される。
【0053】また、伝動ケース53の第1の連結体73に深浅調節手段76の支持体91を嵌合し、この支持体91の一方の連通孔90から第1の連結体73の挿通孔89及び他方の連通孔90に連結ピン96を挿通し、この連結ピン96の大径頭部92を一方の連通孔90の開口縁部に係合した状態でこの連結ピン96の他端部にワッシャ93を介して挿通孔95に抜止めピン94を装着することにより、深浅調節手段76の支持体91に伝動ケース53の第1の連結体73が連結されて支持される。
【0054】そして、深浅調節手段76の操作ハンドル86を回動操作することにより、調節螺杆85が回動され、この調節螺杆85の雄ねじ部83に螺合した雌ねじ部87を介して調節支杆88が雄ねじ部83に沿って上下動されるとともに、この調節支杆88にて伝動ケース53が入力軸26を中心として上下に回動され、この伝動ケース53の下端部のロータリー55が畦塗り用の泥土を切削して跳ね上げる所定の切削作業深度に深浅調節されるようになっている。
【0055】つぎに、97は前記ロータリー55の後方に配置固定される畦塗り体98を有する回動フレームで、この回動フレーム97は、前記ミッション装置6のケース本体部23の上下に上下方向の軸線上に突設された回動中心軸99と、この上下の回動中心軸99にそれぞれ畦塗り機本体1の進行方向に対して左右方向に回動自在に軸支されかつ平行に配置された上部回動アーム100 及び下部回動アーム101 と、前記上部回動アーム100 の外端部に内側下方に向かって傾斜して配置された中空の円筒体102 の外端部を介して連結された連結フレーム103 と、を有している。
【0056】また、前記回動フレーム97は、前記連結フレーム103 に所定の傾斜角度に傾斜して外側下方に向かって突出された伝動ケース104 と、前記下部回動アーム101の外端部に一体に固定され所定の傾斜角度に傾斜して外側下方に向かって突出されかつ前記伝動ケース104 と平行のブラケット105 と、このブラケット105 の上端部に垂直板部106 を介して内側上部に向かって傾斜して一体に形成され前記円筒体102 の内端部を固定した支持板107 と、この支持板107 の上端部と前記上部回動アーム100 の略中間部との間に垂直状に固定され前記固定アーム13の係合凹部14に係合して前記フック16にて固定される固定ピン108 と、を有している。
【0057】また、前記回動フレーム97は、前記伝動ケース104 の下端部の軸受体109 と前記ブラケット105 の下端部の軸受体110 との間に内側下方に向かって傾斜して回転自在に軸着され前記畦塗り体98を軸架固定した回転軸111 と、前記円筒体102内に回転自在に挿通して軸支され内端部に前記ミッション装置6の出力軸30の一方のクラッチギヤ33に係脱自在に噛合する入力部としてのクラッチギヤ112 を有するとともに外端部を前記伝動ケース104 内に回転自在に突出し前記畦塗り体98を駆動回転させる駆動軸113 と、を有している。
【0058】さらに、前記回動フレーム97は、前記伝動ケース104 内に突出した前記駆動軸113 の外端部に固着されたスプロケット114 と前記伝動ケース104 内に突出した前記畦塗り体98の回転軸111 の外端部に固着されたスプロケット115 との間に回行自在に懸架された無端チェーン116 と、前記伝動ケース104 と前記ブラケット105 との間に固定され前記畦塗り体98の上方を被覆した円弧状の被覆体117 と、を有している。
【0059】前記畦塗り体98は、前記回転軸111 を中心として内方に向かって拡開傾斜し旧畦Aの側面部を下方に向かって拡開傾斜した状態に修復する円錐形状の側面修復部98a と、この側面修復部98a の縮径端部に一連に設けられ旧畦Aの肩部を下方に向かって傾斜した状態に修復する肩面修復部98b と、この肩面修復部98b の外端部に一連に設けられ前記回転軸111 を中心として外方に向かって拡開傾斜し旧畦Aの上面部を水平状に修復する上面修復部98c と、を有して構成されている。
【0060】また、前記回動フレーム97は、前記連結フレーム103 に水平状に固定された前後方向の取付フレーム118 と、この取付フレーム118 の前端部と後端部との選択した一方側(標準仕様では前端部)に着脱自在に取り付けられたホルダー119 と、このホルダー119 に上下方向に位置調節自在に取り付けられた上下方向の吊持杆120 と、この吊持杆120 の下端部に固着され前記ロータリー55に外方位置で対向しこのロータリー55のの各切削刃54にて跳ね上げられた畦塗り用の泥土を旧畦A上に落下させる案内板121 と、を有している。
【0061】また、前記回動フレーム97は、前記上部回動アーム100 にこの上部回動アーム100 を前記畦塗り機本体1の固定枠8に固定する固定手段122 を有している。
【0062】前記固定手段122 は、前記固定枠8の係合孔7の上方位置に固着され上下面を開口した案内孔123 を有する上下方向の固定パイプ124 と、この固定パイプ124の上端面に周面の一側部に形成された水平状部125 及びこの水平状部125 から周面の他側部に向かって下降傾斜した傾斜状部126 を形成したカム面127 と、を有している。
【0063】また、前記固定手段122 は、前記固定パイプ124 の上端面に配置され下端面に前記水平状部125 に係合する水平状部128 及び前記傾斜状部126 に係合する傾斜状部129 を形成したカム面130 を有するとともに操作ハンドル131 を有する回動操作体132 と、前記固定パイプ124 内に挿通され下端部に前記固定枠8の係合孔7に係脱自在に嵌合する固定ピン133 を有するとともに上端部を前記回動操作体132 に固着した上下動杆134 と、この上下動杆134 に巻回され上端部を固定パイプ124 に固定するとともに下端部を前記固定ピン133 に係止して上下動杆134 を下方に向かって附勢し常時固定パイプ124 のカム面127 に回動操作体132 のカム面130 を係合させかつ常時固定ピン133 を固定パイプ124 の下端部から下方に突出させるコイルスプリング135 と、を有している。
【0064】さらに、前記回動フレーム97は、前記下部回動アーム101 の外端部にゲージ輪兼用の方向輪136 を回転自在に設けた方向輪支持手段137 を有している。この方向輪支持手段137 は、前記下部回動アーム101 の外端部に一体に突設された固定板138 と、この固定板138 に固着された中空角柱状の上下方向の外筒体139 と、この外筒体139 の上面板140 に位置決めされた状態で回転自在に支持され下部に雄ねじ部141 を有するとともに上端部に操作ハンドル142 を有する上下方向の調節螺杆143 と、この調節螺杆143 の雄ねじ部141 に螺合した雌ねじ部144 を有する上下方向の調節支杆145 と、この調節支杆145 の下端部に設けられ前記方向輪136 を回転自在に軸架した左右方向の車軸146 と、を有している。
【0065】前記方向輪136 は、前記車軸146 を中心として前記調節支杆145 に向かって拡開傾斜した円錐形状の接地板部147 と、この接地板部147 の開口縁部に垂直状に突設され地面に食い込んで方向を規制しながら進行する環状の方向規制部148 と、を有して構成されている。
【0066】つぎに、前記実施の形態の作用を説明する。
【0067】トラクタTの三点懸架機構に畦塗り機本体1の三点連結部(左右のロワピン3及び挿通部9)を連結し、前記トラクタTのPTO軸に動力伝達軸を介してミッション装置6の入力軸26の連結軸部27を連結する。そして、トラクタTの三点懸架機構にて畦塗り機本体1を持ち上げてこの畦塗り機本体1のロータリー55及び畦塗り体98をそれぞれ地上に離間させる。
【0068】また、畦塗り機本体1の右側部の支持体11の取付孔12に深浅調節手段76の本体79に突設された取付支軸82を挿通し、この取付孔12を有する中空パイプ体75の後端部に突出した前記取付支軸82の先端部の挿入孔81に抜止めピン80を装着することにより、右側部の支持体11に深浅調節手段76の本体79が回動可能に取り付けられる。なお、右側部の支持体11への深浅調節手段76の取り付けはトラクタTの三点懸架機構に畦塗り機本体1の三点連結部を連結する前に取り付けるようにしてもよい。
【0069】また、ロータリー55を有する伝動ケース53を、ミッション装置6の入力軸26を中心として畦塗り機本体1の進行方向に対して右側部に向かって回動し、この伝動ケース53の第1の連結体73を深浅調節手段76の支持体91の直下に配置し、この第1の連結体73に深浅調節手段76の支持体91を嵌合する。
【0070】また、この支持体91の一方の連通孔90から第1の連結体73の挿通孔89及び支持体91の他方の連通孔90に連結ピン96を挿通し、この連結ピン96の大径頭部92を一方の連通孔90の開口縁部に当接させるとともに、他方の連通孔90から突出した連結ピン96の先端部にワッシャ93を介して挿通孔96に抜止めピン94を装着することにより、右側部の支持体11に深浅調節手段76を介してロータリー55を有する伝動ケース53が所定の傾斜角度に傾斜した状態に支持される。
【0071】そして、深浅調節手段76の操作ハンドル86を回動操作することにより、この操作ハンドル86にて調節螺杆85が回動され、この調節螺杆85の雄ねじ部83に螺合した雌ねじ部87を介して調節螺杆85に沿って調節支杆88が上下動されるとともに、この調節支杆88の下端部の支持体91にて連結ピン96及び第1の連結体73を介して伝動ケース53が入力軸26を中心として上下方向に回動され、この伝動ケース53の下端部のロータリー55が深浅調節され、このロータリー55が畦塗り用の泥土を切削して跳ね上げる所定の位置に配置設定される。
【0072】また、ロータリー55の回転軸56を中心としてロータリーカバー61を回動してこのロータリーカバー61をロータリー55の内側部に配置すると、このロータリーカバー61にてカバー支持体65の内筒体71が外筒体69内に深く挿入され、この外筒体69の第1の挿通孔67から内筒体71の連通孔70に固定ピン72を挿通して固定することにより、カバー支持体65が所定の長さに固定されるとともに、このカバー支持体65にてロータリーカバー61がロータリー55にて切削された泥土を案内する所定の位置に固定される。
【0073】つぎに、ミッション装置6のケース本体部23の上下に突設された回動中心軸99を中心として回動フレーム97の上部回動アーム100 及び下部回動アーム101 をそれぞれ同時にロータリー55の後方の右側部に向かって回動すると、この上部回動アーム100 及び下部回動アーム101 に伝動ケース104 及びブラケット105 を介して支持された畦塗り体98がロータリー55の後方の右側部に向かって回動され、この上部回動アーム100 の固定ピン108 が右側部の上下の固定アーム13の先端部間に設けられたフック16の案内縁部18に当接される。
【0074】そして、上部回動アーム100 が更に回動されると、この上部回動アーム100 の固定ピン108 にてフック16の案内縁部18が押動され、このフック16がトグルばね21に抗して取付軸15を中心として開回動され、この固定ピン108 がフック16の案内縁部18を乗り越えるて上下の固定アーム13の先端部の係合凹部14に係合するとともに、この固定ピン108 に対してトグルばね21の復帰力によって取付軸15を中心として閉回動されるフック16の係合凹部17が係合され、このフック16にて固定ピン108 が上下の固定アーム13の先端部の係合凹部14に係合して固定される。
【0075】また、右側部の上下の固定アーム13の係合凹部14に上部回動アーム100 の固定ピン108 が係合されるとともに、畦塗り体98を支持した伝動ケース104 とブラケット105 との間の円筒体102 内に設けられた駆動軸113 の内端部のクラッチギヤ112 がミッション装置6の出力軸30の右側端部の出力軸部31に固着されたクラッチギヤ33に噛合される。
【0076】したがって、回動フレーム97の上部回動アーム100 の固定ピン108 が右側部のフック16にて上下の固定アーム13に固定されるとともに、この回動フレーム97の駆動軸113 のクラッチギヤ112 がミッション装置6の出力軸30の右側端部のクラッチギヤ33に噛合され、この回動フレーム97の伝動ケース104 とブラケット105との間の畦塗り体98がロータリー55の後方の右側部に配置されて固定される。
【0077】また、歯車切換え機構52の操作レバー51を回動操作すると、この回動操作軸49の連動突片50にて係合ピン46を介して摺動筒部44が案内杆45に沿って軸方向に移動されるとともに、この摺動筒部44を有する作動体43にて連結体40が出力軸30のスプライン軸部34に沿って第1のベベルギヤ35に向かって摺動され、この連結体40の一端部の複数の連動爪41が第1のベベルギヤ35の内端部の複数の係合爪39にそれぞれ噛合される。
【0078】そして、入力軸26の回転でベベルギヤ29が回転されると、このベベルギヤ29にて第1のベベルギヤ35が回転されるとともに、この第1のベベルギヤ35に噛合した連結体40が回転され、この連結体40をスプライン嵌合した出力軸30が駆動回転されるようにこれらが連結される。なお、この際、第2のベベルギヤ36は出力軸30を連動回転することなくフリーで回転するようになる。
【0079】また、回動フレーム97に設けた取付フレーム118 の先端部にホルダー119 を固定し、このホルダー119 に案内板121 を下端部に有する吊持杆120 を挿通して上下動調節し、この案内板121 をロータリー55の外方に対向した所定の位置に配置した状態でこの案内板121 の吊持杆120 をホルダー119 に取り付ける。
【0080】つぎに、トラクタTの三点懸架機構にて畦塗り機本体1を下降することにより、この畦塗り機本体1に設けたロータリー55が旧畦A際に設置されるとともに、この畦塗り機本体1に設けた回動フレーム97の畦塗り体98が旧畦A上に設置される。
【0081】そして、この回動フレーム97に設けた方向輪支持手段137 の操作ハンドル142を回動操作すると、この操作ハンドル142 の調節螺杆143 が回動され、この調節螺杆143 の雄ねじ部141 に螺合した雌ねじ部144 を介して調節螺杆143 に沿って調節支杆145 が上下動され、この調節支杆145 の下端部の方向輪136 が接地して方向規制部148 が所定の深さに食い込んで直進走行する状態に調節設定され、かつ、この方向輪136 にて畦塗り体98が畦塗り作業を行なう所定の高さ位置に支持される。
【0082】また、必要に応じて深浅調節手段76の操作ハンドル86を回動操作することにより、この操作ハンドル86の調節螺杆85が回動されるとともに、この調節螺杆85に沿って調節支杆88が上下動され、この調節支杆88の下端部の支持体91にて伝動ケース53が入力軸26を中心として上下に回動され、この伝動ケース53のロータリー55が旧畦Aの状況に応じて更に深浅調節され、すなわち、このロータリー55の各切削刃54にて旧畦Aを所定の高さに修復する上で必要とする十分な量の泥土を旧畦A上に供給可能な位置にロータリー55が調節設定される。
【0083】この際、深浅調節手段76は本体79にカバー体78を有することにより、深浅調節手段76を操作し、その調節螺杆85に沿って調節支杆88が上下動する際に雄ねじ部83と雌ねじ部87との間に部材等が挟まることが防止され、調節螺杆85に沿って調節支杆88がスムーズに上下動される。また、畦塗り作業時にはカバー体78によって調節螺杆85の雄ねじ部83が泥土によって汚損されることが防止される。
【0084】つぎに、トラクタTの三点懸架機構にて畦塗り機本体1が旧畦A際に沿って前進されるとともに、このトラクタTからの出力によって畦塗り機本体1のロータリー55及び畦塗り体98がそれそれ駆動回転される。すなわち、トラクタTのPTO軸からの出力により動力伝達軸を介して畦塗り機本体1のミッション装置6の入力軸26が回転されると、この入力軸26にて伝動ケース53内のスプロケット58,59及び無端チェーン60を介してロータリー55が駆動回転されながら前進される。
【0085】また、前記のように入力軸26が回転されると、この入力軸26のベベルギヤ29にて第1のベベルギヤ35及び連結体40を介して出力軸30が回転されるとともに、この出力軸30の右側端部のクラッチギヤ33に噛合したクラッチギヤ112 を介して駆動軸113 が連動回転され、この駆動軸113 にて伝動ケース104 内のスプロケット114 ,115 及び無端チェーン116 を介して畦塗り体98が畦塗り機本体1の前進速度より早い速度で駆動回転されながら前進される。すなわち、畦塗り体98は泥土に対してスリップ回転する速度で駆動回転されながら前進される。
【0086】そして、ロータリー55の各切削刃54にて旧畦A際の土及び旧畦Aの側部Bの一部の土が畦塗り用の泥土として切削されるとともに、これらの泥土がロッタリーカバー61に案内されて旧畦Aに向かって順次跳ね上げられて旧畦Aの上部C及び側部Bに放出されるとともに、このロータリー55の外方に位置して対向した案内板121 にて外方に飛散されることを防止されながらこの案内板121 にて受け止められた泥土が旧畦Aの上部C及び側部Bに落下される。
【0087】この際、ロータリー55の各切削刃54にて旧畦Aを所定の高さに修復する上で必要とする十分な量の泥土を旧畦A上に供給可能な位置にロータリー55が調節設定されているため、このロータリー55の各切削刃54にて旧畦Aの上部C及び側部B上には旧畦Aを所定の高さに修復する上で必要とする十分な量の泥土が供給落下それる。
【0088】また、旧畦Aの上部C及び側部B上に落下されて盛り土された所定量の泥土がスリップ回転しつつ前進される畦塗り体98にて旧畦Aの上部C及び側部Bに対して順次塗り付けられて旧畦Aが順次整畦される。すなわち、畦塗り体98の側面修復部98a にて旧畦Aの側部Bが下方に向かって拡開傾斜した側面部aとして順次修復されるとともに、畦塗り体98の肩面修復部98b にて下方に向かって傾斜した肩面部bとして順次修復され、かつ、畦塗り体98の上面修復部98c にて水平状の上面部cとして順次修復され、したがって、全体として旧畦Aが順次初期の形態に順次整畦される。
【0089】つぎに、トラクタTが旧畦Aの終端部まで進行されると、このトラクタTの前進が停止され、このトラクタTの三点懸架機構にて畦塗り機本体1を所定の高さ位置に持ち上げてロータリー55及び畦塗り体98を旧畦A上に離間させた状態で、このトラクタT及び畦塗り機本体1を方向転換する。
【0090】この際、前行程で整畦された畦は旧畦Aの終端部と畦塗り体98との間が旧畦Aのままの状態で畦塗り作業を行なわない未作業部分として残っている。また、畦塗り機本体1を方向転換することにより、この畦塗り機本体1のロータリー55及び畦塗り体98は前行程で未作業部分を有する状態で整畦された畦と離間した反対側に位置される。
【0091】そこで、方向転換したトラクタTの三点懸架機構にて畦塗り機本体1のロータリー55及び畦塗り体98を旧畦A上に持ち上げた状態で、畦塗り機本体1の右側部の支持体11に取り付けた深浅調節手段76の取付支軸82の挿入孔81から抜止めピン80を引き抜くとともに、この取付支軸82を右側部の支持体11の取付孔12から引き抜くことにより、畦塗り機本体1の右側部の支持体11から深浅調節手段76が簡単に取り外される。
【0092】また、深浅調節手段76の支持体91に伝動ケース53の第1の連結体73を連結した連結ピン96の挿通孔95から抜止めピン94を引き抜くとともに、この連結ピン96を支持体91の連通孔90及び伝動ケース53の第1の連結体73の挿通孔89から引き抜くことにより、伝動ケース53の第1の連結体73から深浅調節手段76が簡単に取り外され、この伝動ケース53の支持が解除される。
【0093】そして、方向転換した畦塗り機本体1の進行方向の左側部(前行程で未作業部分を有する状態で整畦された畦側)の支持体11に前記右側部の支持体11に深浅調節手段76を取り付けた場合と同様の操作により、この深浅調節手段76を取り付ける。また、ロータリーカバー61を支持したカバー支持体65の第1の挿通孔67及び連通孔70から固定ピン72を引き抜くことにより、このカバー支持体65の外筒体69と内筒体71との固定が解除され、この外筒体69に対して内筒体71がスライド自在のフリーの状態になる。
【0094】つぎに、ミッション装置6の入力軸26を中心としてロータリー55を下端部に有する伝動ケース53を方向転換した畦塗り機本体1の進行方向の左側部に向かって回動し、この伝動ケース53の第2の連結体74を左側部の支持体11に取り付けられた深浅調節手段76の支持体91に嵌合する。
【0095】そして、前記右側部の支持体11に取り付けた深浅調節手段76に伝動ケース53の第1の連結体73を連結した場合と同様の操作により、この深浅調節手段76の支持体91に連結ピン96にて伝動ケース53の第2の連結体74が連結され、この深浅調節手段76にて畦塗り機本体1の進行方向の左側部に配置された伝動ケース53が支持され、この伝動ケース53の下端部のロータリー55が前行程での旧畦Aの未作業部分の畦際上に配置固定される。
【0096】また、深浅調節手段76の操作ハンドル86を回動操作することにより、前記畦塗り機本体1の進行方向の右側部にロータリー55を配置固定した場合と同様にこの深浅調節手段76にて伝動ケース53が入力軸26を中心として上下に回動され、この伝動ケース53の下端部のロータリー55が所定の作業深度に調節され、このロータリー55が前行程での旧畦Aの未作業部分の適正な作業深度に設定される。
【0097】また、畦塗り機本体1の進行方向の左側部に伝動ケース53を介してロータリー55が配置されると、このロータリー55を被覆したロータリーカバー61がロータリー55の回転軸56を中心としてロータリー55の内側部に回動されるとともに、このロータリーカバー61を支持したカバー支持体65の外筒体69から内筒体71が引き出され、この外筒体69の第2の挿通孔68から内筒体71の先端部の連通孔70に固定ピン72を挿通し、この固定ピン72にて外筒体69に内筒体71が固定されこのカバー支持体65にてロータリーカバー61が支持される。
【0098】つぎに、畦塗り機本体1の進行方向の右側部の上下の固定アーム13間のフック16の操作ハンドル19をストッパー20から離間する方向に向かって回動操作することにより、この操作ハンドル19を有するフック16がトグルばね21に抗して取付軸15を中心として上下の固定アーム13の先端部の係合凹部14を開口する方向に向かって開回動され、このフック16にて回動フレーム97の上部回動アーム100 に固定された固定ピン108 の固定が解除される。
【0099】また、ミッション装置6の上下の回動中心軸99を中心として回動フレーム97の上部回動アーム100 及び下部回動アーム101 を畦塗り機本体1の進行方向の左側部に向かって回動すると、この上部回動アーム100 及び下部回動アーム101 に伝動ケース104 及びブラケット105 を介して支持された畦塗り体98が畦塗り機本体1の進行方向の左側部に配置固定されたロータリー55の後方に向かって回動され、この上部回動アーム100 に固定された固定ピン108 が畦塗り機本体1の左側部の上下の固定アーム13間に設けられたフック16の案内縁部18に当接される。
【0100】また、この上部回動アーム100 を更に回動すると、この上部回動アーム100 の固定ピン108 にてフック16が押動され、このフック16がトグルばね21に抗して取付軸15を中心として開回動され、この固定ピン108 が上下の固定アーム13の係合凹部14に係合されとともに、フック16がトグルばね21の復帰力によって閉回動され、このフック16が上下の固定アーム13の係合凹部14に係合した固定ピン108 に係合され、このフック16にて固定ピン108 が固定される。
【0101】そして、回動フレーム97の伝動ケース104 及びブラケット105 にて支持された畦塗り体98が畦塗り機本体1の進行方向の左側部に配置固定されたロータリー55の後方の所定の位置に配置固定される。
【0102】また、上下の固定アーム13のフック16にて上部回動アーム100 の固定ピン108が固定されるとともに、ミッション装置6の出力軸30の左側端部のクラッチギヤ33に回動フレーム97の円筒体102 内に設けた駆動軸113 の内端部のクラッチギヤ112 が噛合される。
【0103】したがって、回動フレーム97の上部回動アーム100 の固定ピン108 が左側部のフック16にて上下の固定アーム13に固定されるとともに、この回動フレーム97の駆動軸113 のクラッチギヤ112 がミッション装置6の出力軸30の左側端部のクラッチギヤ33に噛合され、この回動フレーム97の伝動ケース104 とブラケット105との間の畦塗り体98がロータリー55の後方の左側部に配置されて固定される。
【0104】また、歯車切換え機構52の操作レバー51を回動操作すると、この回動操作軸49の連動突片50にて係合ピン46を介して摺動筒部44が案内杆45に沿って軸方向に移動されるとともに、この摺動筒部44を有する作動体43にて連結体40が出力軸30のスプライン軸部34に沿って第2のベベルギヤ36に向かって摺動され、この連結体40の他端部の複数の連動爪42が第2のベベルギヤ36の内端部の複数の係合爪39にそれぞれ噛合される。
【0105】そして、入力軸26の回転でベベルギヤ29が回転されると、このベベルギヤ29にて第2のベベルギヤ36が回転されるとともに、この第2のベベルギヤ36に噛合した連結体40が回転され、この連結体40をスプライン嵌合した出力軸30が駆動回転されるようにこれらが連結される。なお、この際、第1のベベルギヤ35は出力軸30を連動回転することなくフリーで回転するようになる。
【0106】また、畦塗り体98をロータリー55の後方の左側部に配置固定した回動フレーム97に設けた取付フレーム118 の先端部(畦塗り体98を右側部に配置した際の後端部)にホルダー119 を固定し、このホルダー119 に案内板121 を下端部に有する吊持杆120 を挿通して上下動調節し、この案内板121 をロータリー55の外方に対向した所定の位置に配置した状態でこの案内板121 の吊持杆120 をホルダー119に取り付ける。
【0107】つぎに、トラクタTの三点懸架機構にて畦塗り機本体1を下降すると、この畦塗り機本体1のロータリー55が前行程での旧畦Aの未作業部分の畦際に設置されるとともに、畦塗り体98が前行程での旧畦Aの未作業部分の終端部の旧畦A上に設置される。
【0108】なお、必要に応じて深浅調節手段76の操作ハンドル86を回動操作することにより、この操作ハンドル86の調節螺杆85が回動されるとともに、この調節螺杆85に沿って調節支杆88が上下動され、この調節支杆88の下端部の支持体91にて伝動ケース53が入力軸26を中心として上下に回動され、この伝動ケース53のロータリー55が前行程での旧畦Aの未作業部分の状況に応じて更に適正な作業深度に設定される。
【0109】また、必要に応じて方向輪支持手段137 の操作ハンドル142 を回動操作することにより、この操作ハンドル142 の調節螺杆143 が回動されるとともに、この調節螺杆143 に沿って調節支杆145 が上下動され、この調節支杆145 の下端部の方向輪136 が回動フレーム97を支持して直進走行を案内する所定の高さ位置に調節設定される。
【0110】そして、トラクタTにて畦塗り機本体1が旧畦A際に沿って前進されるとともに、この畦塗り機本体1のロータリー55及び畦塗り体98が駆動回転されると、前行程での旧畦Aの畦塗り修復作業と同様にロータリー55の各切削刃54にて旧畦A際の泥土が旧畦Aの未作業部分に向かって順次跳ね上げられるとともに、これらの泥土がロータリーカバー61に案内されて旧畦Aの未作業部分の上部及び側部に放出されて盛り土され、これらの泥土がスリップ回転しつつ進行される畦塗り体98にて順次塗り付けられて前行程での旧畦Aの未作業部分が順次整畦される。
【0111】したがって、トラクタT及び畦塗り機本体1を方向転換しても、このトラクタTを後退走行することなく、トラクタTを前進走行させて畦塗り機本体1を牽引してロータリー55及び畦塗り体98にて前行程での旧畦Aの未作業部分の畦塗り作業が行われ、旧畦Aの側面部a、肩面部b及び上面部cがそれぞれ前行程での場合と同様に略全長に亘って整然と畦塗り整畦される。
【0112】つぎに、道路走行等の非作業時の移動に際しては、例えば、旧畦Aの未作業部分を整畦した後の移動時には、畦塗り機本体1の進行方向に対して左側部の上下の固定アーム13間のフック16の操作ハンドル19をストッパー20から離間する方向に向かって回動操作すると、この操作ハンドル19のフック16がトグルばね21に抗して取付軸15を中心として開回動され、このフック16の係合凹部17が回動フレーム97の上部回動アーム100 に固定した固定ピン108 から外れ、この固定ピン108の固定が解除される。
【0113】また、トラクタTの三点懸架機構にて畦塗り機本体1を持ち上げてロータリー55及び畦塗り体98を地上に離間された状態において、畦塗り体98を畦塗り機本体1の進行方向に対して右側部または左側部に向かって移動する場合と同様に回動フレーム97を畦塗り機本体1の後方に向かって押動すると、この回動フレーム97の上部回動アーム100 及び下部回動アーム101 がミッション装置6のケース本体部23の上下の回動中心軸99を中心としてそれぞれ畦塗り機本体1の後方に向かって回動される。
【0114】そして、上部回動アーム100 の固定手段122 の固定ピン133 が畦塗り機本体1の固定枠8の一側部に当接して回動フレーム97の回動が一時的に停止された時点で、固定手段122 の操作ハンドル131 を回動操作すると、この操作ハンドル131の回動操作体132 はこの下端面のカム面130 の傾斜状部129 が固定パイプ124 の上端部のカム面127 の傾斜状部126 に沿って摺動するとともにコイルスプリング135 に抗して上下動杆134 を引き上げながら上動される。
【0115】また、この回動操作体132 のカム面130 の水平状部128 が固定パイプ124 の上端部のカム面127 の水平状部125 に乗り上げるとともに、この回動操作体132 にて引き上げられる上下動杆134 の下端部の固定ピン133 が固定パイプ124 の案内孔123 内に引き上げられ、この固定ピン133 が畦塗り機本体1の固定枠8の一側部から外れる。
【0116】そして、回動フレーム97を畦塗り機本体1の後方に向かって更にわずかに押動すると、この回動フレーム97の上部回動アーム100 が畦塗り機本体1の固定枠8上に移動され、この上部回動アーム100 の固定手段122 の固定ピン133 が固定枠8の係合孔7上に位置された時点で上部回動アーム100 の回動を停止させる。
【0117】また、固定手段122 の操作ハンドル131 を回動操作すると、この操作ハンドル131 の回動操作体132 はカム面130 の水平状部128 が固定パイプ124 の上端部のカム面127 の水平状部125 から外れるとともに、コイルスプリング135 の復帰力により回動操作体132 が引き下げられる。
【0118】そして、このカム面130 の傾斜状部129 が固定パイプ124 のカム面127 の傾斜状部126 に係合されるとともにこの回動操作体132 の上下動杆134 がコイルスプリング135 の復帰力により下降され、この上下動杆134 の下端部の固定ピン133が固定パイプ124 の案内孔123 から固定枠8の係合孔7内に嵌合される。
【0119】したがって、畦塗り機本体1の固定枠8に畦塗り体98を有する回動フレーム97が後方に延在した状態で固定される。すなわち、畦塗り体98を有する回動フレーム97は畦塗り機本体1の進行方向に対して右側部または左側部に片寄ることなく畦塗り機本体1の略中間部に位置して重量バランスを保持する状態で畦塗り機本体1の固定枠8に固定される。
【0120】そして、畦塗り機本体1は全体として重量バランスが保持されることにより、道路走行等の非作業時の移動に際しては、転倒するおそれがなく安定した状態で移動することができる。
【0121】なお、固定手段122 の固定ピン133 の引き上げ操作は、この固定ピン133 が畦塗り機本体1の固定枠8の一側部に当接してから引き上げ操作する場合に限らず、上部回動アーム100 の固定ピン108 の固定を解除した後に固定手段122 の固定ピン133 を引き上げ操作し、この固定ピン133 を固定パイプ124 の案内孔123 内に後退させてから畦塗り体98を有する回動フレーム97を畦塗り機本体1の後方に向かって回動するようにしてもよい。
【0122】また、前記実施の形態において、深浅調節手段76は、畦塗り機本体1の左右部に設けられた支持体11の選択した一方にロータリー55を下端部に有する伝動ケース53の設置方向に応じて着脱自在に取り付ける場合について説明したが、これに限らず、深浅調節手段76は畦塗り機本体1の左右部に設けられた左右の支持体11にそれぞれ取り付けるようにしてもよい。
【0123】さらに、前記実施の形態では、ロータリー55を下端部に有する伝動ケース53及び畦塗り体98を有する回動フレーム97はそれぞれ手動操作により左右方向に回動する場合について説明したが、これに限らず、ロータリー55を下端部に有する伝動ケース53及び畦塗り体98を有する回動フレーム97はそれぞれ機械的手段等の回動操作手段により左右方向に回動するようにしてもよい。
【0124】また、前記実施の形態では、前記畦塗り機本体1の一方の支持体11に深浅調節手段76を取り付け、この深浅調節手段76にて入力軸26を中心として畦塗り機本体1の進行方向に対して左右方向に回動自在に設けたロータリー55を有する伝動ケース53を上下動自在に支持してロータリー55を深浅調節する場合について説明したが、これに限らず、この深浅調節手段76は、畦塗り機本体1の進行方向に対して右側部または左側部にロータリー55を配置し、たとえば、入力軸26を中心として上下動可能に設けた伝動ケース53を支持してロータリー55を深浅調節するようにしてもよい。すなわち、深浅調節手段76は、畦塗り機本体1の進行方向に対して左右方向に振り分けない伝動ケース53を支持してロータリー55を深浅調節するようにしてもよい。この場合、ロータリー55の後方に畦塗り体98を配置する。
【0125】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、畦塗り機本体に伝動ケースを上下動可能に支持してこの伝動ケースに設けたロータリーを深浅調節する深浅調節手段を設けたので、畦塗り体の作業位置を所定の位置に設定した上で、深浅調節手段にて畦塗り体とは独立してロータリーを簡単に深浅調節することができ、このロータリーの各切削刃にて旧畦を所定の高さに修復する上で必要とする十分な量の泥土を旧畦上に確実に供給することができ、これらの泥土を畦塗り体にて旧畦に順次塗り付けて旧畦を所定の高さに確実に修復して整畦することができる。
【0126】請求項2の発明によれば、請求項1の発明の効果に加え、ロータリーを深浅調節する際は、深浅調節手段の操作ハンドルを回動操作することにより、この操作ハンドルの調節螺杆が回動されるとともに、この調節螺杆の雄ねじ部に螺合した雌ねじ部を介して調節螺杆に沿って調節支杆が上下動され、この調節支杆にて伝動ケースが上下動されるとともに、この伝動ケースに設けたロータリーを簡単に深浅調節することができ、このロータリーの各切削刃にて旧畦を所定の高さに修復する上で必要とする十分な量の泥土を旧畦上に供給可能な位置にロータリーを調節設定できる。
【0127】また、調節螺杆の雄ねじ部に調節支杆の雌ねじ部を螺合し、調節螺杆の回動でこの調節螺杆に沿って調節支杆を上下動させるので、この調節螺杆の回動量を調節することにより調節支杆及び伝動ケースを介してロータリーの土を切削する作業深度を簡単に微調節することができる。
【0128】請求項3の発明によれば、請求項2の発明の効果に加え、深浅調節手段の本体は、調節螺杆及びこの調節螺杆に螺合した調節支杆の外周部を被覆するカバー体を有するので、深浅調節手段を操作し、その調節螺杆に沿って調節支杆が上下動する際に雄ねじ部と雌ねじ部との間に部材等が挟まることを防止でき、調節螺杆に沿って調節支杆をスムーズに上下動できる。また、畦塗り作業時にはカバー体によって調節螺杆の雄ねじ部が泥土によって汚損されることを防止できる。
【0129】請求項4の発明によれば、請求項1の発明の効果に加え、畦塗り機本体を牽引するトラクタからの出力にてミッション装置の入力軸が回転されるとともに、この入力軸にてロータリー及び入力軸の回転に連動される出力軸にて畦塗り体をそれぞれ駆動回転できるので、ロータリーの各切削刃にて所定量の畦塗り用の泥土を旧畦上に確実に供給でき、畦塗り体をスリップ回転させてこの畦塗り体にて旧畦上に供給された畦塗り用の泥土を旧畦に固く締め固めて塗り付け簡単に崩れ落ちない状態に旧畦を所定の高さに修復して整然と整畦することができる。
【出願人】 【識別番号】000188009
【氏名又は名称】松山株式会社
【出願日】 平成9年(1997)9月2日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】樺澤 襄 (外2名)
【公開番号】 特開平11−75410
【公開日】 平成11年(1999)3月23日
【出願番号】 特願平9−237389