| 【発明の名称】 |
トラクタ等の油圧回路 |
| 【発明者】 |
【氏名】村上 徹司
【氏名】大下 淳一
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| 【要約】 |
【課題】トラクタのパワステシリンダや、リフトシリンダ、及びHST等を有した油圧回路において、ポンプ容量を小さくする。
【解決手段】油圧ポンプPから、パワステシリンダ1を作動するパワステ油圧回路2を経て、リフトシリンダ3やPTOクラッチシリンダ4の如き油圧作動部を切替作動するコントロールバルブ5,6、HSTチャージ回路7、及びタンクポートTに亘って直列状に配置してなるトラクタ等の油圧回路の構成。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 油圧ポンプPから、パワステシリンダ1を作動するパワステ油圧回路2を経て、リフトシリンダ3やPTOクラッチシリンダ4の如き油圧作動部を切替作動するコントロールバルブ5,6、HSTチャージ回路7、及びタンクポートTに亘って直列状に配置してなるトラクタ等の油圧回路。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、トラクタ等の油圧回路に関する。パワステシリンダや、リフトシリンダ、及びHST(油圧無段変速装置)等を有する油圧回路を構成する移動農機に利用しうる。 【0002】 【発明が解決しようとする課題】従来のトラクタの油圧回路では、分流弁を用いて、油圧ポンプから吐出す油を、制御流量としてパワステシリンダからHSTチャージ回路を経てタンクポートへ流し、余剰流量としてコントロールバルブへ供給し、更に、このコントロールバルブ内で分流して、制御流量でPTOクラッチシリンダの制御を行わせ、余剰流量で作業機昇降のリフトシリンダの制御を行わせる形態がある。 【0003】しかしながら、このような油圧回路構成では、パワステシリンダの油圧回路に常時一定流量供給されているために、アイドリング時においては、PTOクラッチ制御や、モーア昇降制御を行うためには、油圧ポンプにおける吐出量が多量必要となり、ポンプ容量が大きくなる。又、このポンプ容量が大きくなると、油圧回路中の圧力損失が大きく、油温上昇が行われ易い。 【0004】 【課題を解決するための手段】この発明は、油圧ポンプPから、パワステシリンダ1を作動するパワステ油圧回路2を経て、リフトシリンダ3やPTOクラッチシリンダ4の如き油圧作動部を切替作動するコントロールバルブ5,6、HSTチャージ回路7、及びタンクポートTに亘って直列状に配置してなるトラクタ等の油圧回路の構成とする。 【0005】 【発明の効果】油圧ポンプPから吐出される圧油は、パワステ油圧回路2の切替作動でパワステシリンダ1を作動して、コントロールバルブ5,6の操作によるときはリフトシリンダ3、又はPTOクラッチシリンダ4に供給され、更にHSTチャージ回路7を経てタンクポートTへ戻される。このように、コントロールバルブ5、又は6が作動時のみリフトシリンダ3やPTOクラッチシリンダ4への流量が必要であるが、その後は不要となりHSTチャージ回路7へ供給される。このため、前記のような分流弁は不要となり構成が簡単であり、ポンプ容量を小さくすることができ、圧損や馬力損失等も少くすることができる。 【0006】 【実施例】トラクタの車体8は、後部ボンネット9下のエンジンEの前側に、クラッチハウジング10、スペーサケース33、及びミッションケース11を連接し、このエンジンE後部のフロントアクスルブラケット12の下部に後車輪13を有したリヤアクスルハウジング34を支架し、ミッションケース11の前部外側にはフロントアクスルハウジング14の外側に前車輪15を軸装する。 【0007】16はステアリングハンドルで、パワステ油圧回路2とパワステシリンダ1とからなるパワステアリングを介して、後車輪13を操向する構成としている。18は操縦席である。車体8の前部には、リフトアーム23が設けられ、リフトシリンダ3の伸縮で油圧力による伸縮で上下回動され、リフトロッド20を介して車体8の前部に連結される作業機連結アーム21が昇降される。このリフトアーム23の上下動によって昇降される作業機としてモーア22を連結している。 【0008】前記パワステアリングには、パワステ回路25に5ポート形態のオービットロールからなるパワステ油圧回路2を有し、油圧ポンプPからこのパワステ回路25を経て、リフトコントロールバルブ5を有するメイン回路37間には、パワステリリーフR1及びパワステアリングからの余剰流が合流するようにパワステ余剰流回路24が連結される。又、パワステ戻り回路26が、コントロールバルブ6のクラッチ入りポートでPTO回路27へ合流する。このPTO回路27とメイン回路37との間はメインリリーフR2を有するリリーフ回路28で合流され、コントロールバルブ5の中立、乃至下げポートで回路38で合流される。このようにして、コントロールバルブ5,6へ各別に供給される油は合流して、低圧リリーフR3を介してHST供給回路29を経て、HSTのHSTチャージ回路7へ供給される。この内部のHSTリリーフR4を経てタンクポートTへ排出される。 【0009】コントロールバルブ5,6内の回路27圧力は、前記低圧リリーフR3の設定値(例えば5kgf/cm2)に、HSTチャージ回路7のHSTリリーフ圧力(5kgf/cm2)が加わり、常時一定圧力(10kgf/cm2)に保持される。この圧力によって、PTOクラッチの入り切り制御や、モーア22のリフトシリンダ3の背圧制御を行うことができる。このPTOクラッチシリンダ4の制御においては、シリンダ4内に油圧を送込んでPTOクラッチを入りに作動するときのみ、油流量が必要であるが、その後は不要となり、HST供給回路29へ供給される。 【0010】又、前記モーア22を下げる時において、リフトシリンダ3の下げ回路30は、PTOクラッチのクラッチシリンダポート31を介してタンクポートTへ連通しており、PTOコントロールバルブ6の切り状態で下降させると通常の下げになるが、PTOコントロールバルブ6の入り状態で下降すると、タンクポートTへの連通は断たれて、PTO回路27に連通するようになる。 【0011】このような油圧回路においては、リリーフバルブR1〜R3及びパワステ戻り回路26は、すべて下位の回路に油圧供給される構成となっているために、どのリリーフR1〜R4が働いても油圧回路の機能を損なうことはない。これにより、油圧ポンプPの容量を小さくできて、圧損や馬力損失を少くでき、ヒートバランス性能を向上しうる。 【0012】前記PTOクラッチシリンダ4によって入り切り操作される湿式多板形態のPTOクラッチは、ミッションケース11内のPTO軸32伝動系に設けられて、このPTOクラッチの入りによってモーア22の各ブレード軸を伝動回転して、芝草の刈取を行うものである。前記HSTは、スペーサケース33内に設けられ、HSTポンプ35と、HSTモータ36とを有するHST回路39に、チャージ回路7を有し、HSTリリーフR4を有する。主変速レバーの操作で中立位置から前進位置と後進位置とに切替えて各々増減速する主変速装置の構成として、走行伝動するものである。 【0013】前記コントロールバルブ5,6は、レバー操作で切替操作されるスプールバルブ形態であり、このスプールの押し引きで、リフトシリンダ3のメイン回路37を中立から上げ位置、下げ位置へ切替えできる。又、この中立位置でスプールを回動することにより、クラッチシリンダポート31を、タンクポートTへ連通させる切り位置と、PTO回路27へ連通させる入り位置とに切替えることができる。 【0014】図3において、上例と異なる点は、前記パワステ油圧回路2のパワステ(アンロード)回路25から、リフトコントロールバルブ5のメイン回路37へパワステ余剰流回路24で連通し、又、パワステ油圧回路2のタンクポートTから、リフトコントロールバルブ5のリリーフ(アンロード)回路28へパワステ戻り回路26で合流させる構成としたものである。 【0015】図4において、上例と異なる点は、パワステアリングのない場合の油圧回路仕様で、油圧ポンプPから直接メイン回路24で、リフトコントロールバルブ5へ供給する。この油圧回路では、前記パワステ油圧回路2及びパワステ戻り回路26の着脱によって、仕様変更を簡単に行うことができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000000125 【氏名又は名称】井関農機株式会社
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)8月26日 |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開平11−56013 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)3月2日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−229378 |
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