| 【発明の名称】 |
耕耘機 |
| 【発明者】 |
【氏名】山下 忠志
【氏名】米山 正行
【氏名】高崎 友一郎
【氏名】飯野 啓司
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| 【要約】 |
【課題】燃料タンクによる耕耘機の重心の上昇を抑えると共に、排気用マフラの排気熱が、気化器や燃料タンク、エンジン及び変速機間のベルト伝動装置に影響しないような、耕耘機におけるエンジン及びその補機類のレイアウトを提供する。
【解決手段】エンジンベッド3上に搭載されるエンジン4と、伝動ケース2内の変速機とを連結するベルト伝動装置17をエンジン4の左右方向一側に配置し、エンジン4の後面に隣接して気化器20及びエアクリーナ21を、またエンジン4の前面に隣接した排気用マフラ24をそれぞれ配置し、気化器20及びエアクリーナ21の下部に燃料タンク22を配置すると共に、この燃料タンク22から気化器20に燃料を供給する燃料ポンプ23を設ける。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 耕耘軸(1)を支持する伝動ケース(2)から前方へエンジンベッド(3)を張り出させ、このエンジンベッド(3)上に搭載されるエンジン(4)のクランク軸(4s)と、伝動ケース(2)内の変速機の入力軸(14)とを連結するベルト伝動装置(17)をエンジン(4)の左右方向一側に配置し、伝動ケース(2)の上部から後方へ操向ハンドル(6)を延出させてなる耕耘機において、エンジン(4)の後面に隣接して気化器(20)及びエアクリーナ(21)を、またエンジン(4)の前面に隣接した排気用マフラ(24)をそれぞれ配置し、気化器(20)及びエアクリーナ(21)の下部に燃料タンク(22)を配置すると共に、この燃料タンク(22)から気化器(20)に燃料を供給する燃料ポンプ(23)を備えたことを特徴とする耕耘機。 【請求項2】 請求項1記載のものにおいて、燃料タンク(22)に、エアクリーナ(21)の左右方向一側で起立して上端を給油口(30a)とした給油管(30)を一体に形成したことを特徴とする耕耘機。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、耕耘機、特に、耕耘軸を支持する伝動ケースの上部から前方へエンジンベッドを張り出させ、このエンジンベッド上に搭載されるエンジンのクランク軸と、伝動ケース内の伝動機構の入力軸とを連結するベルト伝動装置をエンジンの左右方向一側に配置し、伝動ケースの上部から後方へ操向ハンドルを延出させてなる耕耘機の改良に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、かゝる耕耘機では、エンジンの上部に燃料タンクを配置し、またエンジンの後面に隣接して、ベルト伝動装置側に排気用マフラ、これと反対側に気化器及び吸気用エアクリーナを配置している。このようなレイアウトは、燃料タンクから気化器への燃料供給に重力を利用でき、燃料供給系を簡素にし得る。またエンジンの、ベルト伝動装置と反対側には、一般にリコイル式のスタータが付設されるので、作業者は高温の排気用マフラに触れることなく、そのスタータを操作し得る利点をも有する。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、燃料タンクは燃料を充分に満たしたとき、可なりの重量となるから、従来のレイアウトでは、その燃料タンクにより耕耘機の重心が比較的高い位置にくる。また燃料タンクや気化器、ベルト伝動装置には、それらに隣接するマフラの排気熱の影響を受けないように、遮熱手段を講じなければならない。 【0004】本発明は、かゝる事情に鑑みてなされたもので、燃料タンクによる重心の上昇を抑えると共に、特別な遮熱手段を設けずとも、燃料タンク、気化器及びベルト伝動装置がマフラの排気熱の影響を回避することができる前記耕耘機を提供することを目的とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために、本発明は、耕耘軸を支持する伝動ケースから前方へエンジンベッドを張り出させ、このエンジンベッド上に搭載されるエンジンのクランク軸と、伝動ケース内の変速機の入力軸とを連結するベルト伝動装置をエンジンの左右方向一側に配置し、伝動ケースの上部から後方へ操向ハンドルを延出させてなる耕耘機において、エンジンの後面に隣接して気化器及びエアクリーナを、またエンジンの前面に隣接した排気用マフラをそれぞれ配置し、気化器及びエアクリーナの下部に燃料タンクを配置すると共に、この燃料タンクから気化器に燃料を供給する燃料ポンプを備えたことを第1の特徴とする。 【0006】この第1の特徴によれば、燃料満杯時に重量が大となる燃料タンクは、気化器及びエアクリーナの下方に配置されているから、耕耘機の重心を比較的低い位置に保持し、安定した耕耘作業に寄与することができる。そしてエンジンの運転中は、燃料ポンプの作動により、下部の燃料タンク内の燃料を上部の気化器に支障無く供給することができる。 【0007】また排気用マフラの排気熱はエンジンに遮られて気化器及び燃料タンクに及ぶことがなく、排気熱による燃料供給系への影響を回避することができ、のみならずベルト伝動装置への影響をも防ぐことができる。 【0008】さらにマフラからの排気は、耕耘機の最前部に排出されることになるから、排気熱及び騒音の作業者への影響をも回避することができる。 【0009】また本発明は、上記特徴に加えて、燃料タンクに、エアクリーナの左右方向一側で起立して上端を給油口とした給油管を一体に形成したことを第2の特徴とする。 【0010】この第2の特徴によれば、上部の気化器及びエアクリーナに何ら邪魔されることなく、給油管を通して燃料タンクへの燃料補給を容易に行うことができる。 【0011】 【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を、添付図面に示す本発明の実施例に基づいて説明する。 【0012】先ず、図1ないし図3において、耕耘機1は、上下方向に長く左右方向に偏平な伝動ケース2と、この伝動ケース2の上下方向中間部に固着されてその前方へ張り出したエンジンベッド3と、このエンジンベッド3上に搭載されるエンジン4と、伝動ケース2の上端にハンドルブラケット6を介して取付けられて後方へ延出する操向ハンドル6とを備えている。 【0013】伝動ケース2は、その下部において耕耘軸7を支持しており、この耕耘軸7には、耕耘機1の用途に応じてロータリー作業機8若しくは駆動車輪が取付けられる。 【0014】エンジンベッド3の前端には前輪9が取付けられ、この前輪9は、上方の不使用位置と下方の使用位置とに任意に固定し得るようになっている。また伝動ケース2の後面には抵抗棒10が取付けられる。 【0015】エンジン4は、シリンダブロック4bを直立させると共に、クランク軸4sを左右方向に向けて配置される。そのクランク軸4sは、一端をクランクケース4cの一側方へ突出させて、そこに駆動プーリ11を固着している。クランクケース4cの他側には、クランク軸4sを適時クランキングし得る公知のリコイル式スタータ13が設けられる。 【0016】一方、伝動ケース2は、耕耘軸7に連なる変速機を収容しており、それの入力軸14が伝動ケース2の上部に支持されると共に、その一端を上記クランク軸4sと同様に伝動ケース2の一側方へ突出させて、そこに被動プーリ12を固着している。 【0017】上記駆動プーリ11及び被動プーリ12にベルト15が巻掛けられ、このベルト15は、テンションクラッチ16により緊張、弛緩させられるようになっている。而して、ベルト15を緊張させれば、エンジン4の動力をクランク軸4sから、駆動プーリ11、ベルト15、被動プーリ12、伝動ケース2内の変速機へと伝達し、耕耘軸7を駆動することができ、またベルト15を弛緩させれば、駆動及び被動プーリ11,12間で動力伝達を遮断し、耕耘軸7を自由にすることができる。以上において、駆、被動プーリ11,12、ベルト15及びテンションクラッチ16はベルト伝動装置17を構成し、該装置17はベルトカバー18によって覆われる。 【0018】図4ないし図6に示すように、エンジン4のシリンダヘッド4hの後面側には、その吸気ポートに連なる気化器20、その吸入空気を浄化するエアクリーナ21、燃料タンク22及び燃料ポンプ23が配置され、またシリンダヘッド4hの前面には、その排気ポートに連なる排気用マフラ24が取付けられる。 【0019】エアクリーナ21は、気化器20の上部に配置されてクリーナエレメントを収納した本体部21aと、この本体部21aの下面から突出して気化器20の吸気道に連通する接続部21bとからなっており、その接続部21bは気化器20と共にボルト25によりシリンダヘッド4hの後面に固着される。その際、接続部21b及び気化器20間にブラケット板26が挟持される。 【0020】燃料タンク22は、気化器20の下方に配置されるもので、その上面に一体に突設された上部取付け片22aが前記ブラケット板26にボルト27により固着され、またその下面に一体に突設された下部取付け片22bがエンジン4にボルト28により固着される。さらに燃料タンク22は、その上面から前記ベルト伝動装置17と反対側でエアクリーナ21の側面に沿って起立する給油管30を一体に備えており、その上端、即ち給油口30aにキャップ31が装着される。 【0021】前記ブラケット板26には、また、燃料ポンプ23がビス32により固着される。この燃料ポンプ23の吸入管33は、燃料タンク22の燃料出口管35に第1導管371 を介して接続され、その吐出管34は、気化器20の燃料入口管36に第2導管372 を介して接続される。 【0022】而して、燃料タンク22の重量は、燃料満杯時に可なりのものとなるが、この燃料タンク22は、気化器20及びエアクリーナ21の下方に配置されているから、耕耘機1の重心を比較的低い位置に保持し、安定した耕耘作業に寄与することができる。そしてエンジン4の運転中は、燃料ポンプ23の作動により、下部の燃料タンク22内の燃料が上部の気化器20に支障無く供給される。しかも、下部の燃料タンク22は、エアクリーナ21の側方で起立する給油管30を備えているから、気化器20及びエアクリーナ21に何ら邪魔されることなく、給油管30を通して燃料タンク22への燃料補給を容易に行うことができる。 【0023】前記排気用マフラ24は、シリンダヘッド4hにボルト38で固着されるマフラカバー39により被覆され、このマフラカバー39の前面には下向きの排気出口39aが設けられる。 【0024】而して、排気用マフラ24は、気化器20や燃料タンク22と反対側のシリンダヘッド4hの前面側に配置されるので、排気熱はシリンダヘッド4hに遮られて気化器20や燃料タンク22に及ぶことがなく、排気熱による燃料供給系への影響を回避することができる。 【0025】また排気用マフラ24は、ベルト伝動装置17より前方に位置することにもなるので、排気熱によるベルト伝動装置17への影響をも防ぐことができる。 【0026】さらに排気用マフラ24は、リコイル式スタータ13の前方にも位置することになるから、スタータ13の操作時に該マフラ24に触れる心配もない。 【0027】さらにまた排気用マフラ24からの排気は、耕耘機1の最前方且つ下方に排出されるので、排気熱及び騒音の作業者への影響もなく、作業を快適に行うことができる。 【0028】本発明は、上記実施例に限定するものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の設計変更を行うことができる。例えば、上記実施例では、ベルト伝動装置17をエンジン4の左側に配置したが、これを右側に配置すると共に、燃料タンク22の給油管30の位置を左側に移すこともできる。 【0029】 【発明の効果】以上のように本発明の第1の特徴によれば、耕耘軸を支持する伝動ケースから前方へエンジンベッドを張り出させ、このエンジンベッド上に搭載されるエンジンのクランク軸と、伝動ケース内の変速機の入力軸とを連結するベルト伝動装置をエンジンの左右方向一側に配置し、伝動ケースの上部から後方へ操向ハンドルを延出させてなる耕耘機において、エンジンの後面に隣接して気化器及びエアクリーナを、またエンジンの前面に隣接した排気用マフラをそれぞれ配置し、気化器及びエアクリーナの下部に燃料タンクを配置すると共に、この燃料タンクから気化器に燃料を供給する燃料ポンプを備えたので、燃料満杯時に重量が大となる燃料タンクにより耕耘機の重心を比較的低い位置に保持し、安定した耕耘作業に寄与することができる。そしてエンジンの運転中は、燃料ポンプの作動により、下部の燃料タンク内の燃料を上部の気化器に支障無く供給することができる。 【0030】また排気用マフラをエンジンの前面側に配置するという極めて簡単な構成により、排気熱の気化器、燃料タンク及びベルト伝動装置への影響を回避することができ、したがって、それらに対する遮熱手段が不要となり、構造の簡素化に寄与し得る。 【0031】さらにマフラ24からの排気は、耕耘機の最前部に排出されることになるから、排気熱及び騒音の作業者への影響をも回避し、快適な作業が可能となる。 【0032】また本発明の第2の特徴によれば、燃料タンクに、エアクリーナの左右方向一側で起立して上端を給油口とした給油管を一体に形成したので、上部の気化器及びエアクリーナに何ら邪魔されることなく、給油管を通して燃料タンクへの燃料補給を容易に行うことができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005326 【氏名又は名称】本田技研工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)7月31日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】落合 健 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開平11−46514 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)2月23日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−206002 |
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