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【発明の名称】 トラクターへの連結用アタッチメント装置
【発明者】 【氏名】西山 和浩

【要約】 【課題】機種が違ってもトラクターT後方の三点リンク昇降連結部とアタッチメントとの連結がスムーズにして確実に行える。

【解決手段】トラクターTの後方に設けられていて、操縦席での操作により昇降し、上部並びに下部左右の三点位置に連結部1A,1B,1Cを有する三点リンク昇降連結部1に連結する。上方並びに下部左右に長さを有する基体の上端部並びに下部左右端部に連結部と夫々係止連結する係止連結部3A,3B,3Cを設け、この基体に作動ワイヤーなどの作動体7を連結する牽引用若しくは作動用の連結部4を設け、機種によって異なる場合のある三点リンク昇降連結部1の各連結部1A,1B,1Cの配設位置に対応して三点の係止連結部3A,3B,3Cの配設位置を可変調整し得るように構成した。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 トラクターの後方に設けられていてこのトラクターの操縦席での操作により昇降し、上部並びに下部左右の三点位置に連結部を有する三点リンク昇降連結部に連結するトラクターへの連結用アタッチメント装置であって、上方並びに下部左右に長さを有する基体の上端部並びに下部左右端部に前記連結部と夫々係止連結する係止連結部を設け、この基体にトレーラーやキャリアなどの牽引体若しくはこの牽引体に備えた引動操作する作動杆や作動ワイヤーなどの作動体を連結する牽引用若しくは作動用の連結部を設け、少なくともこの基体の上部高さ並びに下部左右幅を調整自在に構成して、機種によって異なる場合のある前記三点リンク昇降連結部の各連結部の配設位置に対応して前記三点の係止連結部の配設位置を可変調整し得るように構成したことを特徴とするトラクターへの連結用アタッチメント装置。
【請求項2】 上方に向かって長さを有する上腕部と、下部左右方向に向かって長さを有する下左右腕部とを有し、この上腕部の上端部に前記上部の係止連結部を設け、この下左右腕部の側端部に前記下部左右の係止連結部を夫々設けて前記基体を構成し、前記上腕部並びに下左右腕部に夫々伸縮調整構造を設けて基体の上部高さ並びに下部左右幅を調整自在に構成したことを特徴とする請求項1記載のトラクターへの連結用アタッチメント装置。
【請求項3】 前記基体の左右方向に前記牽引体に備えた引動操作する作動体を連結する横杆部を架設状態に設けて前記作動用の連結部を構成したことを特徴とする請求項1,2のいずれか1項に記載のトラクターへの連結用アタッチメント装置。
【請求項4】 太さや長さなどの形状の異なる係止連結杆を着脱自在に突設して前記下部左右の係止連結部を構成したことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のトラクターへの連結用アタッチメント装置。
【請求項5】 係止連結杆を着脱自在に架設状態に設け、この係止連結杆の架設長さを調整自在に構成して前記上部の係止連結部を構成したことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のトラクターへの連結用アタッチメント装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トラクターの後方に作業用途に応じてトレーラーやロータリーや整地キャリアなどの様々な牽引体や、これら牽引体に備えた引動操作する作動杆や作動ワイヤーなどの作動体を連結するためのトラクターへの連結用アタッチメント装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】トラクターの後方には、作業用途に応じてトレーラーやロータリーや整地キャリアなどの様々な牽引体(作業装置)を連結するが、最近規格の違う牽引体(作業装置)であっても、あるいは規格の違うトラクターに対しても連結できるように、トラクターの後部に昇降退避自在に設けた三点リンクと称される三点リンク昇降連結部を設けている。
【0003】この三点リンク昇降連結部は、上部並びに下部左右の三点位置に連結杆が嵌合係止できる連結部を有するもので、この三点リンク昇降連結部にアタッチメントと称される三点位置に連結杆を有する係止連結部を設けた部材を連結するものである。即ち、三点の連結部と係止連結部とを嵌合係止して三点リンク昇降連結部に係止連結部(アタッチメント)を連結し、このアタッチメントを介して様々な牽引体(作業装置)を連結するものである。
【0004】しかしながら、規格が違ってもこのような三点リンクとアタッチメントとの連結によってトラクターに様々な牽引体を牽引連結するように構成しているが、機種が違ったり、メーカーの異なるトラクターにおいては、この三点リンクの構造が更に若干異なる場合がある。
【0005】即ち、前記三点リンク昇降連結部の三点の連結部の配設位置がメーカーによって若干規格寸法が異なる場合がある。
【0006】そのため、アタッチメントも各メーカー毎に異なっており、アタッチメントを利用してもどのような機種のトラクターにも接続できるものではないという不便さがあった。
【0007】更に具体的な例を挙げて説明すると、例えば出願人は、このようなアタッチメントを利用し、このアタッチメントにトレーラーと牽引連結する連結部を設け、このアタッチメントを介してトレーラーを三点リンク昇降連結部に牽引連結する構成を発明したが(特願平8−177954号)、この場合においてもトラクターのメーカーが異なると一つのアタッチメントでは連結できない場合があった【0008】また、トレーラーは従来通り三点リンク昇降連結部の下方の既存の牽引連結部に連結するが、このトレーラーの底面をシャッター開閉式構造とし、トレーラーに備えた引動操作する作動ワイヤーを引動操作するとトレーラーの底面が開口し、もみがらなどを走行しながらまけるように構成し、一方、前記三点リンク昇降連結部に、前記作動ワイヤーと連結する連結部(横杆を架設した構造のもの)を設けたアタッチメントを連結し、この横杆に前記作動ワイヤーを連結し、トラクターの操縦席での操作により三点リンク昇降連結部を昇降させることで作動ワイヤーを引動・戻り動操作してトレーラーの底面を開閉するように構成したトレーラーを発明した(特願平8−329644号)。
【0009】この場合においても、トラクターの機種が異なると三点リンク昇降連結部の三点連結位置が若干異なるためにすべての機種に連結できない不便さがあり、発明の普及に支障があった。
【0010】本発明はこのような問題点に着目し、三点リンク昇降連結部とアタッチメントとの連結構造の研究に重点を置き、前記問題点が解決され汎用性が向上し、様々な利用分野において実用性が極めて向上し、例えば本発明者の発明した特願平8−329644号に係る発明の実用価値が極めて向上する画期的なトラクターへの連結用アタッチメント装置を提供するものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】添付図面を参照して本発明の要旨を説明する。
【0012】トラクターTの後方に設けられていてこのトラクターTの操縦席での操作により昇降し、上部並びに下部左右の三点位置に連結部1A,1B,1Cを有する三点リンク昇降連結部1に連結するトラクターへの連結用アタッチメント装置であって、上方並びに下部左右に長さを有する基体2の上端部並びに下部左右端部に前記連結部1A,1B,1Cと夫々係止連結する係止連結部3A,3B,3Cを設け、この基体2にトレーラーやキャリアなどの牽引体K若しくはこの牽引体Kに備えた引動操作する作動杆や作動ワイヤーなどの作動体7を連結する牽引用若しくは作動用の連結部4を設け、少なくともこの基体2の上部高さ並びに下部左右幅を調整自在に構成して、機種によって異なる場合のある前記三点リンク昇降連結部1の各連結部1A,1B,1Cの配設位置に対応して前記三点の係止連結部3A,3B,3Cの配設位置を可変調整し得るように構成したことを特徴とするトラクターへの連結用アタッチメント装置に係るものである。
【0013】また、上方に向かって長さを有する上腕部5と、下部左右方向に向かって長さを有する下左右腕部6とを有し、この上腕部5の上端部に前記上部の係止連結部3Aを設け、この下左右腕部6の側端部に前記下部左右の係止連結部3B,3Cを夫々設けて前記基体2を構成し、前記上腕部5並びに下左右腕部6に夫々伸縮調整構造を設けて基体2の上部高さ並びに下部左右幅を調整自在に構成したことを特徴とする請求項1記載のトラクターへの連結用アタッチメント装置に係るものである。
【0014】また、前記基体2の左右方向に前記牽引体Kに備えた引動操作する作動体7を連結する横杆部4Aを架設状態に設けて前記作動用の連結部4を構成したことを特徴とする請求項1,2のいずれか1項に記載のトラクターへの連結用アタッチメント装置に係るものである。
【0015】また、太さや長さなどの形状の異なる係止連結杆3B,3Cを着脱自在に突設して前記下部左右の係止連結部3B,3Cを構成したことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のトラクターへの連結用アタッチメント装置に係るものである。
【0016】また、係止連結杆3Aを着脱自在に架設状態に設け、この係止連結杆3Aの架設長さを調整自在に構成して前記上部の係止連結部3Aを構成したことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のトラクターへの連結用アタッチメント装置に係るものである。
【0017】
【発明の実施の形態】好適と考える本発明の実施の形態(発明をどのように実施するか)を、図面に基づいてその作用効果を示して簡単に説明する。
【0018】トラクターTの後部の三点リンク昇降連結部1の三方の連結部1A,1B,ACの配設位置に応じて、基体2の上部高さや下部左右幅を調整して、同じく三方の各係止連結部3A,3B,3Cの配設位置を調整し、スムーズにして確実に各連結部1A,1B,1Cに各係止連結部3A,3B,3Cを係止連結して本装置(アタッチメント)を連結できるようにする。
【0019】従って、例えば図1,図6,図7に示すようにトラクターTによって牽引するトレーラーKの底面をシャッター板9により開閉する構造とし、このシャッター板9をスライド開閉する作動体7として引動操作する作動ワイヤー7を設け、この作動ワイヤー7を本装置に設けた作動用の連結部4に連結部し、三点リンク昇降連結部1をトラクターKの操縦席で操作して昇降することで作動ワイヤー7を引動・戻り動させてトレーラーKの底面を開閉させる構成(特願平8−329644号)とする場合、この作動ワイヤー7を連結して引動作動させるためのアタッチメント(本装置)が機種の異なる様々なトラクターTの三点リンク昇降連結部1に対してもスムーズにして確実に連結できることになる。
【0020】
【実施例】本発明の具体的な実施例について図面に基づいて説明する。
【0021】上方に向かって長さを有する上腕部5と、下部左右方向に向かって長さを有する下左右腕部6とを有し、この上腕部5の上端部に前記上部の係止連結部3Aを設け、この下左右腕部6の側端部に前記下部左右の係止連結部3B,3Cを夫々設けて前記基体2を構成し、前記上腕部5並びに下左右腕部6に夫々伸縮調整構造を設けて基体2の上部高さ並びに下部左右幅を調整自在に構成している。
【0022】更に具体的に説明すると、チャンネル状の基材を逆T字状に構成し、この逆T字状の基材2Dの上方突出部に上方へスライド突出自在にチャンネル状の継合基材2Aを嵌合し、また、同様に逆T字状の基材2Dの下部左右の突出部に側方へスライド突出自在にチャンネル状の継合基材2B,2Cを夫々嵌合し、これらに長窓とボルト締め機構とで固定するスライド調整固定機構8によって、各継合基材2A,2B,2Cの突出長を調整固定し、上腕部5並びに下左右腕部6を夫々伸縮調整できるように構成している。
【0023】各係止連結部3A,3B,3Cは、この各継合基材2A,2B,2Cの端部に係止連結杆を設けた構成としている。
【0024】下部左右の係止連結部3B,3Cは、前記継合基材2B,2Cの端部に設けた取付板2Eに、太さや長さなどの形状の異なるボルト構造の係止連結杆3B,3Cを着脱自在に螺着することで側方へ係止連結杆が突設した構成としている。
【0025】従って、本実施例においては、前記三点リンク昇降連結部1の各連結部1A,1B,1Cの三点位置の配設位置に対応して、図4や図5に示すように基体2の各腕部5,6を伸縮調整して各係止連結部3A,3B,3Cの三点位置の配設位置を調整できる上に、更に下部左右の連結部1B,1Cの係合部の大きさや係合形状の違いに応じてこの係止連結杆3B,3Cの長さや太さを取り替え調整して、一層スムーズにして確実に係止連結でき、また連結後においてもガタ付きが生じないように構成している。
【0026】また、上部の係止連結部3Aは、係止連結杆3Aを着脱自在に架設状態に設け、この係止連結杆3Aの架設長さを調整自在に構成している。具体的には、前記係合基材2Aの上部に係止連結杆3Aを架設する取付板10を重合止着するように構成しているが、本実施例では、この取付板10を係止基材2Aの外面に重合させるか内面に重合させるかを選択して螺着止めすることで、係止連結杆3Aの架設長さを調整できるように構成している。従って、連結部1Aの係合部の大きさや係合形状の違いに応じてもこのように選択調整することで、一層スムーズにして確実に係止連結でき、また連結後においてもガタ付きが生じないように構成している。
【0027】更に具体的に説明すると、本実施例では基体2の下部左右端の前記取付板2E間に牽引体Kに備えた引動操作する作動体7を連結する横杆部4Aを設けて前記作動用の連結部4を設けた構成としている。
【0028】従って、例えばトラクターTによって牽引するトレーラーKの底面をシャッター板9により開閉する構造とし、このシャッター板9をスライド開閉する作動体7として引動操作する作動ワイヤー7を設け、この作動ワイヤー7を本装置に設けた作動用の連結部4に連結部し、三点リンク昇降連結部1をトラクターKの操縦席で操作して昇降することで作動ワイヤー7を引動・戻り動させてトレーラーKの底面を開閉させる構成(特願平8−329644号)とする場合、この作動ワイヤー7を連結して引動作動させるためのアタッチメント(本装置)が機種の異なる様々なトラクターの三点リンク昇降連結部1に対してもスムーズにして確実に連結できることになる。
【0029】
【発明の効果】本発明は上述のように構成したから、たとえメーカーや機種によって三点リンク昇降連結部の三点の連結部の配設位置が異なっていても、これに対応して三点の係止連結部の配設位置を調整できるから、スムーズにして確実に連結でき、汎用性が向上し、極めて実用性に秀れたトラクターへの連結用アタッチメント装置となる。
【0030】また、請求項2記載の発明においては、簡易な構成で前記作用・効果を奏する本発明を容易に実現でき、一層実用性に秀れたトラクターへの連結用アタッチメント装置となる。
【0031】請求項3記載の発明においては、例えば特願平8−329644号に係る発明の汎用性が極めて向上し、極めて秀れたトラクターへの連結用アタッチメント装置となる。
【0032】請求項4,5記載の発明においては、更に前述のように三点配設位置の違いに対応できると共に、下部左右の連結部の係合部の大きさや係合形状の違いや上部の連結部の係合部の大きさや係合形状の違いにも対応でき、一層どのような機種についてもスムーズにして確実に連結でき、連結後のガタ付きも少なく、極めて実用性に秀れたトラクターへの連結用アタッチメント装置となる。
【出願人】 【識別番号】594187976
【氏名又は名称】株式会社熊谷農機
【出願日】 平成9年(1997)7月28日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】吉井 剛 (外1名)
【公開番号】 特開平11−42002
【公開日】 平成11年(1999)2月16日
【出願番号】 特願平9−201156