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【発明の名称】 畦形成機における給水装置
【発明者】 【氏名】野上 健治

【氏名】樋口 健夫

【氏名】久慈 良治

【要約】 【課題】

【解決手段】掘削爪からなる土盛装置によって旧畦に土盛をしながら、畦の内側面を形成する内側円錐回転体18と畦の上面を成形する円筒回転体16から形成される畦形成装置である。この内側円錐回転体18の上面に加圧噴霧ノズル29によって微粒子の水を散布する構成である。特に水量を少なくして、内側円錐回転体の表面に水膜を形成する。さらにスクレーパを直前に設けると付着土を剥離させるので、土質を選ばないで広域に利用できる効果がある。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 走行車に付設されてその進行方向に順次畦を形成する畦形成機であって、畦形成部に土を盛り上げ状態に供給する土盛装置と、畦形成部に盛られた土を締め固めて畦を形成する畦形成装置とを具えており、該畦形成装置は、畦の上面を形成する円周面を具えた円筒回転部と、畦の内面側を形成する末広がりの円錐状面を具えた内側円錐回転体を連設して、強制駆動され、この内側円錐回転体の斜面に加圧噴霧ノズルを臨ませた給水装置を配設したことを特徴とした畦形成機の給水装置。
【請求項2】 加圧噴霧ノズルの直前に内側円錐回転体の斜面に対してスクレーパを配設したことを特徴とした請求項1記載の畦形成機の給水装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【産業上の利用分野】本発明は走行車に付設されてその進行方向に順次畦を形成する畦形成機における給水装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の畦形成における水供給装置としては、実公昭55−39927号が知られ、掘削跳出ロータの上方で下向きに水出口を開口して構成したものである。この構成によって、掘削した泥土の状態により水を補給して畦塗りに好敵な泥土を作ろうとするものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の畦ぬり機における水供給装置においては、大量の水を必要とする欠点があると同時に、羽根体に泥土が付着した時は、塊状になって泥土の跳出し作用がなくなる問題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の畦形成機における給水装置は、走行車に付設されてその進行方向に順次畦を形成する畦形成機であって、畦形成部に土を盛り上げ状態に供給する土盛装置と、畦形成部に盛られた土を締め固めて畦を形成する畦形成装置とを具えており、該畦形成装置は、畦の上面を形成する円周面を具えた円筒回転部と、畦の内面側を形成する末広がりの円錐状面を具えた内側円錐回転体を連設して、強制駆動され、この内側円錐回転体の斜面に加圧噴霧ノズルを臨ませたものである。請求項2記載の畦形成機は、請求項1記載の畦形成機において、加圧噴霧ノズルの直前に内側円錐回転体の斜面に対してスクレーパを配設したものである。
【0005】
【作用】請求項1記載の畦形成機の畦形成における給水装置においては、内側円錐回転体の斜面に加圧噴霧ノズルを臨ませたので、霧状の水粒子が回転体斜面全体に塗布されるように散布されるので、水膜状になって土盛された畦上面を滑動しながら締め固める。請求項2記載の畦形成機においては、加圧噴霧ノズルの直前に内側円錐回転体の斜面に対してスクレーパを配設したので、粘土質や付着性の強い水田においても、常時付着土が剥離された直後の回転体の表面に水粒子が噴霧されるので水膜状態は一定で畦の表面を小さな抵抗で滑動しながら、締め込み作用を発揮して平滑に仕上げる。
【0006】
【実施例】以下本発明を実施した図面に基づいて構成を説明する。図1は畦形成機を説明する平面図で、図2は要部の説明断面図、図3は畦形成装置の畦ぬり部斜視図、図4は加圧噴霧部の詳細図である。
【0007】25は走行車(図示省略)に装着する為の機枠を示し、本実施例ではトラクタの三点リンクに連結される。7はミッションを示し、前記機枠25の中央に支承され、前記した走行車のPTO軸(省略)からユニバーサルジョイント21を介して入力され、第1変速ケース9及び第2変速ケース10へ動力を伝達する。
【0008】3は土盛装置で数個の大径の切削爪8と誘導カバー4とからなり、切削爪8は前記第1変速ケース9から突出される主軸22によって正回転(走行車の進行方向と同方向)し、切削土は誘導カバー4の内側を通って畦形成部2へ盛り上がる。
【0009】5は畦形成装置を示し、畦の内側面17を形成する内側円錐回転体18、畦上面を形成する円筒回転体16が分割され独立回転に構成される。この畦形成装置5前記誘導カバー4に連設された、後面視逆さU字状断面をしたカバー体20に被覆され、15はカバー体20の内部に設けたスクレーパである。
【0010】26は水を入れたタンクで、27は動噴で、タンク26から吸水して加圧しながれら給水する。28はモーターを示し、前記した動噴27を回転されるもので図示しないが、トラクタのバッテリーに連結されるものである。30は動噴に連結された給水管で、加圧給水して29の噴霧ノズルから噴霧させるものである。
【0011】図2は畦形成部2の説明断面図で、第1変速ケース9から出力された出力軸22によって、第2変速ケース10へ伝達される。第2変速ケース10では適宜な伝達手段を内装して、12のパイプ軸と11の回転軸を駆動される。パイプ軸12は内側円錐回転体18を回転させ、パイプ軸12より増速回転される回転軸11は円筒回転体16を強制駆動させる。逆さU字状のカバー体20の内部には横断して補助板13が固着され、この補助板13の内側部は内側円錐回転体18の表面に平行状に切断されてブラケット14を形成する。このブラケット14に本実施例ではゴム製の弾性体を薄板状に形成してあるスクレーパ15を取り付けてある。スクレーパ15は内側の円錐回転体18の表面に回転方向に向け、折り返して一定巾分密着させて配置している。
【0012】動噴27から給水管30を経由して、加圧給水された水はカバー体20の上面内側に取り付けた噴霧ノズル29によって内側円錐回転体18の斜面に広く散布される。噴霧ノズル29はスクレーパ15の付着土の剥離作用の直後に設けられている。
【0013】図3においてパイプ軸12に固定された第1ハブ23は内側回転体18の取付孔31にボールトによって連結され、同軸状で突出される回転軸11の第2ハブ24は円筒回転体16に固着され2重駆動されるものである。
【0014】図4において、補助板13の内側には内側円錐回転体18の斜面に平行にブラケット14を設け、このブラケット14に弾性体で薄板に形成したスクレーパ15を固着している。スクレーパ15は内側円錐回転体18の正回転方向(F)に向けて密着しているので、付着した土は削るように剥離される。剥離された土は横設された補助板13に衝突して円筒体16の後方に放出される。
【0015】このスクレーパ15の剥離作用の直後に内側円錐回転体18の表面に向けて噴霧ノズル29が配設されており、加圧噴霧された微粒子の水滴は内側円錐回転体18の表面に常に水膜を形成する。従って、土盛された旧畦の畦ぬりは水膜を媒介して、小さな抵抗で滑りながら締め付け作用をなすもので、その表面は平滑に仕上る。
【0016】
【発明の効果】以上のように構成したので、特定地域の付着土の高い土質を有する水田の畦形成も簡単な構成で連続して可能になった。
【出願人】 【識別番号】000171746
【氏名又は名称】株式会社ササキコーポレーション
【出願日】 平成9年(1997)7月10日
【代理人】
【公開番号】 特開平11−28005
【公開日】 平成11年(1999)2月2日
【出願番号】 特願平9−202555