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【発明の名称】 田植機
【発明者】 【氏名】土 井 邦 夫

【要約】 【課題】水平制御機構を有する植付部をヒッチを介し走行車に連結させる田植機において、ヒッチによるガタのない良好な植付部の連結を可能とさせる。

【解決手段】トップリンク(25)及びロワーリンク(26)を介して走行車(1)に植付部(15)を昇降自在に連結させる田植機において、トップリンク(25)及びロワーリンク(26)の後支点軸(73)(77)に連結する前ヒッチ(24)と、ローリング支点軸(69)を介し植付部(15)に連結する後ヒッチ(23)とを備え、前ヒッチ(24)に後ヒッチ(23)を着脱自在に固定させるフック式ロック手段(87)を設ける。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 トップリンク及びロワーリンクを介して走行車に植付部を昇降自在に連結させる田植機において、トップリンク及びロワーリンクの後支点軸に連結する前ヒッチと、ローリング支点軸を介し植付部に連結する後ヒッチとを備え、前ヒッチに後ヒッチを着脱自在に固定させるフック式ロック手段を設けたことを特徴とする田植機。
【請求項2】 前ヒッチの左右外側に突出させるロワーリンクの後支点軸に左右のフックを回動自在に取付けると共に、前ヒッチに連結する後ヒッチの係合軸に左右のフックを係合固定させたことを特徴とする請求項1記載の田植機。
【請求項3】 左右のフックを一体的に連結する単一のフック連結軸を設けると共に、前ヒッチに形成する長孔に連結軸を挿通させたことを特徴とする請求項2記載の田植機。
【請求項4】 フック連結軸を当接操作する左右のカム体を設けると共に、左右のカム体を一体的に連結する単一のカム連結軸を設けたことを特徴とする請求項3記載の田植機。
【請求項5】 前ヒッチに形成する長孔にカム連結軸を挿通させると共に、カム連結軸の一端側にカム操作レバーを設けたことを特徴とするい吸項4記載の田植機。
【請求項6】 カム連結軸を押圧してその位置調節を行うカム調節部材を設けたことを特徴とする請求項5記載の田植機。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は例えば苗載台及び植付爪を備えて連続的に苗植作業を行う田植機に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】従来、トップリンク及びロワーリンクを介して走行車に植付部を昇降自在に装設させる田植機にあって、トップリンク及びロワーリンクの各後支点軸に連結する前ヒッチと、ローリング支点軸を介しローリング自在に植付部を支持する後ヒッチとを例えば軸と軸受部の係合によって連結するようにした手段がある。しかし乍ら、このような係合のみの場合ローリング制御の精度が低下するため、前後ヒッチの一方の軸に他方のフックを手動レバー操作で直接的に係合させてそのロックを行うようにした手段があるが、フックと軸との係合精度が高いと手動による係合操作が困難となり、逆に係合精度が低いとこの係合部にガタが生じて、その分ローリング制御の精度が低下するという不都合がある。
【0003】
【課題を解決するための手段】したがって本発明は、トップリンク及びロワーリンクを介して走行車に植付部を昇降自在に連結させる田植機において、トップリンク及びロワーリンクの後支点軸に連結する前ヒッチと、ローリング支点軸を介し植付部に連結する後ヒッチとを備え、前ヒッチに後ヒッチを着脱自在に固定させるフック式ロック手段を設けて、前ヒッチと後ヒッチとをガタなく適正に係合連結させて、植付部のローリング制御の精度を安定維持させるものである。
【0004】また、前ヒッチの左右外側に突出させるロワーリンクの後支点軸に左右のフックを回動自在に取付けると共に、前ヒッチに連結する後ヒッチの係合軸に左右のフックを係合固定させて、ロワーリンクと前ヒッチを連結する後支点軸及び前ヒッチと後ヒッチとを連結する後ヒッチの係合軸とを有効に利用して、左右フックによる前ヒッチ及び後ヒッチのガタのない良好なロックを可能とさせるものである。
【0005】さらに、左右のフックを一体的に連結する単一のフック連結軸を設けると共に、前ヒッチに形成する長孔に連結軸を挿通させて、左右のフックを極めて簡単な構成手段によって前ヒッチに組込んで前ヒッチと後ヒッチの確実なロックを可能とさせるものである。
【0006】またさらに、フック連結軸を当接操作する左右のカム体を設けると共に、左右のカム体を一体的に連結する単一のカム連結軸を設けて、左右一体のカム体によって左右のフックを容易且つ精度良好に動作させて、前ヒッチと後ヒッチの確実なロックを可能とさせるものである。
【0007】また、前ヒッチに形成する長孔にカム連結軸を挿通させると共に、カム連結軸の一端側にカム操作レバーを設けて、左右のフックと左右のカム体を前ヒッチにコンパクトに組込んでカム操作レバーによる容易にして確実な前ヒッチと後ヒッチのロックを可能とさせるものである。
【0008】さらに、カム連結軸を押圧してその位置調節を行うカム調節部材を設けて、各部品の精度や、フック及び軸の摩耗などの悪影響を受けることなく、フックによる前後ヒッチの最適なロックを可能とさせて、ローリング制度の安定維持を図るものである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳述する。図1はヒッチ部の側面説明図、図2は乗用田植機の側面図、図3は同平面図を示し、図中(1)は作業者が搭乗する走行車であり、ディーゼルエンジン(2)を車体フレーム(3)前部上方に搭載させ、ミッションケース(4)前方にフロントアクスルケース(5)を介して水田走行用前輪(6)を支持させると共に、前記ギヤ変速ケース(4)の後部にリヤアクスルケース(7)を連設し、前記リヤアクスルケース(7)に水田走行用後輪(8)を支持させる。そして前記エンジン(2)等を覆うボンネット(9)両側に予備苗載台(10)を取付けると共に、乗降ステップ(11)を介して作業者が搭乗する車体カバー(12)によって前記ミッションケース(4)等を覆い、前記車体カバー(12)上部に運転席(13)を取付け、その運転席(13)の前方で前記ボンネット(9)後部に操向ハンドル(14)を設ける。
【0010】また、図中(15)は10条植え用の苗載台(16)並びに植付爪(17)などを具備する植付部であり、前高後低の合成樹脂製の前傾式苗載台(16)を下部レール(18)及びガイドレール(19)を介して植付ケース(20)に左右往復摺動自在に支持させると共に、一方向に等速回転させるロータリケース(21)を前記植付ケース(20)に支持させ、該ケース(21)の回転軸芯を中心に対称位置に一対の爪ケース(22)(22)を配設し、その爪ケース(22)(22)先端に植付爪(17)(17)を取付ける。また前記植付ケース(20)の前側に後ヒッチ(23)を設け、該後ヒッチ(23)を前ヒッチ(24)に連結させ、トップリンク(25)及びロワーリンク(26)を含むリンク機構(27)後部に前ヒッチ(24)を取付け、走行車(1)後側にリンク機構(27)を介して植付部(15)を連結させ、前記リンク機構(27)を介して植付部(15)を昇降させる昇降シリンダ(28)をロワーリンク(26)に連結させ、前記前後輪(6)(8)を走行駆動して移動すると同時に、左右に往復摺動させる苗載台(16)から一株分の苗を植付爪(17)によって取出し、連続的に苗植え作業を行うように構成する。
【0011】また、図中(29)は走行変速レバー、(30)は植付昇降兼作業走行変速用副変速レバー、(31)は植付け感度調節レバー、(32)は主クラッチペダル、(33)(33)は左右ブレーキペダル、(34)は2条分均平用センターフロート、(35)は2条分均平用サイドフロート、(36)は10条用の側条施肥機である。
【0012】さらに、前記運転席(13)両側の車体カバー(12)両側に左右補助デッキ(37)(37)を固定させ、該デッキ(37)(37)前部に前記乗降ステップ(11)(11)を固定させ、前記補助デッキ(37)(37)後部の機外側に左右サイドデッキ(38)(38)を起伏自在かつ脱着自在に連結させると共に、6条用の中央施肥部(36a)と、各2条用の左右施肥部(36b)(36b)とに、前記施肥機(36)を分割形成し、右施肥部(36b)機外側に送肥ブロワ(39)を配設させ、運転席(13)両側にレバー(29)(30)(31)取付け位置を隔てて左右施肥部(36b)(36b)を収納する一方、6条分の中央苗台(16a)と各2条分の左右苗台(16b)(16b)とに苗載台(16)を分割形成し、苗台支点軸(40)(40)回りに左右苗台(16b)(16b)を上昇させて中央苗台(16a)上側に折畳み収納させ、また2条分の植付爪(17)…及びフロート(35)を備える左右植付ケース(20)(20)を中央苗台(16a)後側に略45度傾斜のケース支点軸(41)回りに回動させて折畳み収納させ、植付部(15)及び施肥機(36)の折畳み時には略6条巾とするように構成している。
【0013】図4に示す如く、前低後高(傾斜角約4度)に傾斜させる前記車体フレーム(3)前部上面にゴム受台(42)…を一体固定させ、受台(42)…の前後方向が略水平な上面側に防振ゴム(43)…を介してエンジン台(44)を取付け、エンジン台(44)に前記エンジン(2)を上載させている。
【0014】また、前記車体フレーム(3)のエンジン後側位置にステアリングケース(45)を取付け、ハンドルコラム(46)に内挿させる操向ハンドル(14)のステアリング軸(14a)を、左右車体フレーム(3)(3)間の略中央でステアリングケース(45)上面に立設させると共に、ステアリングケース(45)下面に出力軸(47)を突設させ、左右の前輪(6)(6)を方向転換させる操向アーム(48)を前記出力軸(47)に取付けている。
【0015】さらに、前記エンジン(2)後方の車体フレーム(3)上にラジエータ(49)を立設固定させ、エンジン(2)とラジエータ(49)間にラジエータファン(50)を配置させ、該ファン(50)の駆動軸などに伝達ベルト(51)を介し連動連結するエンジン出力軸(52)をユニバーサルジョイント付伝動軸(53)を介し直接的に後方のミッションケース(4)に連動連結させるもので、前記車体フレーム(3)後端部にリヤアクスルケース(7)をボルト止め固定させ、前記リヤアクスルケース(7)前面にミッションケース(4)後面を連結固定させると共に、ミッションケース(4)の右側前面にクラッチケース(54)を一体形成し、クラッチケース(54)前面に変速ケース(55)後面を嵌合固定させ、また昇降シリンダ(28)を作動させる油圧ポンプ(56)を変速ケース(55)の左側後面に固定させ、四角パイプ形の左右車体フレーム(3)(3)の間でこの上面よりも低位置に前記各ケース(4)(54)(55)及び油圧ポンプ(56)を吊下げ固定させ、前記伝動軸(53)を前記出力軸(52)後端と変速ケース(55)間に設け、エンジン(2)出力を変速ケース(55)に伝えると共に、フロントアクスルケース(5)とミッションケース(4)間に前輪伝動軸(57)を設け、ミッションケース(4)の変速出力を各アクスルケース(5)(7)を介して前後輪(6)(8)に伝えるように構成している。
【0016】また、左右車体フレーム(3)(3)後端部上面に左右支柱(58)(58)を立設させ、左右支柱(58)(58)上端を水平フレーム(59)によって連結させ、支柱(58)と水平フレーム(59)を一体固定させて正面視門形に形成し、車体フレーム(3)中間のブレーキペダル受軸(60)と、前記水平フレーム(59)中間の間に、前低後高に傾斜させるサブフレーム(61)(61)を架設させると共に、サブフレーム(61)(61)間に昇降シリンダ(28)を取付け、またトップリンク(25)及びロワーリンク(26)で形成するリンク機構(27)を各フレーム(3)(59)に支軸(62)(63)を介して取付け、昇降シリンダ(28)によってリンク機構(27)を揺動させて植付部(15)を昇降させるように構成している。
【0017】図5乃至図7に示す如く、前記後ヒッチ(24)の上端に受枠(64)を一体固定させ、該受枠(64)に支軸(65)を介して油圧ローリングシリンダ(66)中間を回転自在に取付けると共に、左右の植付ケース(20)(20)に固設する左右苗台支柱に前記シリンダ(66)のピストン(66a)両端を連結させて、後ヒッチ(23)の下端にケース台(67)を介し固設する軸ケース(68)のローリング支点軸(69)を中心に、ローリングシリンダ(66)制御によって植付部(15)を左右に傾動させるように構成している。
【0018】また、前記ロワーリンク(26)前端部の本機支持部に基板(70)を立設させ、基板(70)上端とロワーリンク(26)間にリンクフレーム(71)を側面視三角形に連結させ、前記三角形頂角の基板(70)とリンクフレーム(71)連結部にピン(72)を介して昇降シリンダ(28)のピストンロッド(28a)を連結させると共に、ロワーリンク(26)後端部の二叉部(26a)の間に前ヒッチ(24)を挾んで下ヒッチ軸(73)を連結させる。また、前記トップリンク(25)を構成する前後ロッド(74)(75)を伸縮させる電動ピッチングモータ(76)を設け、該モータ(76)によってトップリンク(25)長さを変更し、前ロッド(74)前端の支軸(62)と後ロッド(75)後端の上ヒッチ軸(77)の間隔を変化させ、下ヒッチ軸(73)回りに前ヒッチ(24)を前後方向に回転させ、前ヒッチ(24)に係脱自在な上下ヒッチ軸(78)(79)及び後ヒッチ(23)を介して連結させる植付部(15)を前後に傾斜させ、植付部(15)の前後傾斜角調節によってフロート(34)(35)の接地姿勢を修正するように構成している。
【0019】さらに、前ヒッチ(24)にパイプ形ステー(80)を貫通させ、前記ヒッチ(24)外側に補強金具(81)を介してステー(80)を固定させ、前記ヒッチ(23)両外側にステー(80)両端を突設させると共に、前記ロワーリンク(26)後端側の二叉部(26a)上面に鈑金製下降ストッパ(82)を一体固定させ、前ヒッチ(24)の両側で左右二組のステー(80)及び下降ストッパ(82)を当接させ、ロワーリンク(26)の下降動作を禁止し、植付部(15)を最下げ高さ位置に支持するもので、苗載台(16)の苗載量の増減などによって植付部(15)の最下げ高さが変化する不具合をなくしていると共に、ピッチングモータ(76)を操作して植付部(15)を前傾させたとき、また植付部(15)が走行車(1)に対して左右に傾斜したとき、両方または左右いずれか一方のステー(80)の前方移動により、植付部(15)の最下げ高さが高くなるように構成している。
【0020】ところで図8乃至図10にも示す如く、前ヒッチ(24)の上端に横パイプフレーム(83)を介してヒッチ板(84)を固設させ、前記ヒッチ軸(77)を介し後ロッド(74)にヒッチ板(84)を連結させると共に、ヒッチ板(84)上端と前ヒッチ(24)下端後部とに凹形状で上向き及び後向きの上下フック溝(85)(86)を形成し、左右前ヒッチ(24)間の後ヒッチ(23)の上下端に固設する上下ヒッチ軸(78)(79)を前記フック溝(85)(86)に上方向及び後方向からそれぞれ嵌合させて、前ヒッチ(24)に後ヒッチ(23)を着脱自在に連結させるように構成している。
【0021】また、前記下ヒッチ軸(73)の左右前ヒッチ(24)とロワーリンク(26)の二叉部(26a)間に、左右1組のロック手段であるロック用フック(87)の基端を回動自在に取付け、該フック(87)先端側の上向き凹形フック溝(88)を、前記下フック溝(86)に嵌合する下ヒッチ軸(79)に下方向より係合させるもので、左右のフック(87)の中間部間を単一の連結軸(89)で相互に連結させ、左右のフック(87)を一体的に下ヒッチ軸(79)に係合連結させるように構成している。
【0022】さらに、前記連結軸(89)に下方向から当接させるカム体(90)を左右の前ヒッチ(24)の内側近傍位置に配設するもので、左右の前ヒッチ(24)の下端側に上下方向の長孔(91)を形成し、該長孔(91)内を左右方向に挿通するカム軸(92)の左右両端側に左右カム体(90)を固設させると共に、右側の前ヒッチ(24)より右外側に突出させるカム軸(92)端にカム操作レバー(93)の基端を固設させ、カム軸(92)と同様に長孔(91)内をカム軸(92)上方で左右方向に挿通させる前記連結軸(89)に対し、図10に示す如く操作レバー(93)を前方に傾けるときカム体(90)の凸部(90a)を当接させて、連結軸(89)を押し上げ下ヒッチ軸(79)とフック(87)の係合保持を図る一方、図9に示す如く操作レバー(93)を後方に傾けるときカム体(90”による連結軸(89)の押し上げを解除させ、フック(87)を下方向に回動させて、下フック溝(86)の後方開口部を開放するように構成している。
【0023】またさらに、前記カム軸(92)を下方向より押圧する調節部材である調節ボルト(94)を前ヒッチ(24)の底板(24a)に取付け、下ヒッチ軸(79)に対し抑え角を有するフック溝(88)の係合時の下ヒッチ軸(79)のガタや、各部品の精度や摩耗による下ヒッチ軸(79)のガタなどを調節ボルト(94)で解消するように構成している。
【0024】また、前記操作レバー(93)の中間を屈曲させてストッパ部(93a)に形成して、該レバー(93)の後方に傾けて前記ステー(80)に当接させるときそれ以上の後方への傾きを規制する一方、前記レバー(93)を前方に傾けて下ヒッチ軸(73)に当接させるとき、それ以上の前方への傾きを規制するように構成している。
【0025】さらに、前記フック(87)の係合状態時となる前記カム体(90)の凸部(90a)と連結軸(89)の当接時にあっては、連結軸(89)とカム軸(92)とを結ぶ軸ライン(L)よりカム体(90)を支点越えするように設けて、フック(87)に係合解除方向の回動反力が作用する場合でも、カム体(90)によってフック(87)の確実な係合保持を図るように構成したものである。
【0026】
【発明の効果】以上実施例から明らかなように本発明は、トップリンク(25)及びロワーリンク(26)を介して走行車(1)に植付部(15)を昇降自在に連結させる田植機において、トップリンク(25)及びロワーリンク(26)の後支点軸(73)(77)に連結する前ヒッチ(24)と、ローリング支点軸(69)を介し植付部(15)に連結する後ヒッチ(23)とを備え、前ヒッチ(24)に後ヒッチ(23)を着脱自在に固定させるフック式ロック手段(87)を設けたものであるから、前ヒッチ(24)と後ヒッチ(23)とをガタなく適正に係合連結させて、植付部(15)のローリング制御の精度を安定維持させることができるものである。
【0027】また、前ヒッチ(24)の左右外側に突出させるロワーリンクの後支点軸(73)に左右のフック(87)を回動自在に取付けると共に、前ヒッチ(24)に連結する後ヒッチ(23)の係合軸(79)に左右のフック(87)を係合固定させたものであるから、ロワーリンク(26)と前ヒッチ(24)を連結する後支点軸(73)及び前ヒッチ(24)と後ヒッチ(23)とを連結する後ヒッチ(23)の係合軸(79)とを有効に利用して、左右フック(87)による前ヒッチ(24)及び後ヒッチ(23)のガタのない良好なロックを可能とさせることができるものである。
【0028】さらに、左右のフック(87)を一体的に連結する単一のフック連結軸(89)を設けると共に、前ヒッチ(24)に形成する長孔(91)に連結軸(89)を挿通させたものであるから、左右のフック(87)を極めて簡単な構成手段によって前ヒッチ(24)に組込んで前ヒッチ(24)と後ヒッチ(23)の確実なロックを可能とさせることができるものである。
【0029】またさらに、フック連結軸(89)を当接操作する左右のカム体(90)を設けると共に、左右のカム体(90)を一体的に連結する単一のカム連結軸(92)を設けたものであるから、左右一体のカム体(90)によって左右のフックを容易且つ精度良好に動作させて、前ヒッチ(24)と後ヒッチ(23)の確実なロックを可能とさせることができるものである。
【0030】また、前ヒッチ(24)に形成する長孔(91)にカム連結軸(92)を挿通させると共に、カム連結軸(92)の一端側にカム操作レバー(93)を設けたものであるから、左右のフック(87)と左右のカム体(90)を前ヒッチ(24)にコンパクトに組込んで、カム操作レバー(93)による容易にして確実な前ヒッチ(24)と後ヒッチ(23)のロックを可能とさせることができるものである。
【0031】さらに、カム連結軸(92)を押圧してその位置調節を行うカム調節部材(94)を設けたものであるから、各部品の精度や、フック(87)及び軸(89)(92)の摩耗などの悪影響を受けることなく、フック(87)による前後ヒッチ(24)(23)の最適なロックを可能とさせて、ローリング制度の安定維持を図ることができるものである。
【出願人】 【識別番号】000006851
【氏名又は名称】ヤンマー農機株式会社
【出願日】 平成9年(1997)6月19日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】藤原 忠治
【公開番号】 特開平11−9007
【公開日】 平成11年(1999)1月19日
【出願番号】 特願平9−180476