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【発明の名称】 |
回転電機 |
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【氏名】関根 昭裕 【氏名】妹尾 正治 【氏名】山中 桂介 【氏名】鈴木 利文 【氏名】須川 英一郎 【氏名】川島 琢也 【氏名】小俣 剛 |
【課題】
【解決手段】 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 円筒形の内周面を有するハウジングフレームと、このハウジングフレームの内周面に嵌合した固定子とを備えた回転電機において、固定子は、固定子コイルエンドにその周面が固定子鉄心の周面と同じ高さの円筒形に前記ハウジングフレームと略同じ熱膨張係数のモールド部材を用いてモールド成形してえた得たモールド部を備え、ハウジングフレームの内周面に、固定子鉄心およびモールドされた固定子コイルエンドを嵌合して接触させたことを特徴とする回転電機。 【請求項2】 ハウジングフレームをアルミニウムのダイカストで形成し、モールド部をポリエステル系樹脂でモールド形成した請求項1記載の回転電機。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、ハウジングフレームの内周面に固定子を嵌合して組み立てた回転電機に係り、特にハウジングフレームと固定子との熱伝導の改良して、放熱性を良好とした回転電機に関する。 【0002】 【従来の技術】従来の誘導電動機の固定子の形状を示す斜視図である図3と、この固定視を用いた従来の誘導電動機の構造を示す図4を用いて、従来の回転電機の固定視の構造を説明する。図3に示すように、回転電気の固定子1は、中央部の固定子鉄心1Aとその両端部に設けた固定子コイルエンド1Cとから構成されている。固定子1は、通常固定子コイルエンド1Cの外周が固定子鉄心1Aの外周より小さくなるように造られている。 【0003】図4は、上記固定子を用いた誘導電動機の上半分を破断した全体構成図である。誘導電動機は、固定子1と、ハウジングフレーム2と、エンドブラケット3と、軸受4と、回転軸5と、回転子6と、エンドリング7と、羽根8とから構成されている。上記固定子1は、ほぼ円筒形をしたハウジングフレーム2の内側に保持される。回転子6は、回転子鉄心6Aと当該回転子鉄心6Aのスロット内に設けられたかご形巻線等からなり、固定子1に対応してその内部に配置される。また、かご形巻線は、エンドリング7に接続されていると共に、当該エンドリング7に冷却用のファン8が取り付けられている。ハウジングフレーム2の両端には、軸受4A、4Bが設けられたエンドブラケット3A、3Bが嵌め込まれ、ボルト等によって結合されている。中央部に回転軸5が挿入された回転子6は、回転軸5の両端近傍で、ボールベアリングからなる軸受4A、4Bを介してエンドブラケット3A、3Bに回動自在に支持される。 【0004】回転軸5の中央付近には、回転子6の回転子鉄心6Aが嵌合などにより固定され、これにより固定子鉄心1Aと共に磁路が形成される。そして、この回転子6には、図示されていないが、回転子バーがエンドリング7と一体にダイキャストなどにより施されている。さらに、上記エンドリング7には、内部冷却用のファンを形成している羽根8が設けられている。そこで、回転電機は、固定子1に施されている固定子コイルに所定の交流電流が供給されると、回転磁界を発生し、回転子6のバーに交流の二次電流を流し、トルクを発生し、回転子6と共に回転軸5を回転させることになる。 【0005】回転機の固定子の構造の従来例として、例えば、特開昭64−60241号公報、実開平4−21163号公報、および特開平8−47218号公報に示される固定子がある。上記各公報の固定子は、固定子コイルおよび固定子鉄心形なる固定子をハウジングフレームに嵌め込んだ後、固定子コイルエンドを樹脂部材によりモールドするものであり、固定子コイルの発熱は、上記モールド樹脂を介してハウジングフレームから放熱している。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】回転電機の運転時には、内部で発生する同損によって発熱し、温度が上昇する。この回転電機内部の発熱の大部分は、固定子鉄心1Aからハウジングフレーム2を通して外部に放熱されるか、固定子コイルエンド1Cから空気の層を通りハウジングフレーム2を通して外部に放熱される。図3および図4に示す従来技術における放熱の径路は、図4に矢印9として示されている。すなわち、固定子コイルエンド1Cからの放熱は、最終的にハウジングフレーム2を通して外部に放熱されるまでの間に、空気の層を通ることから、固定子鉄心1Aからの放熱のように、固定子鉄心1Aとハウジングフレーム2の金属どうしが直接接触している場合と比較して熱伝導が著しく悪く、効率の良い放熱ができなくなっている。 【0007】近年、回転電機の重量を軽量化するために、ハウジングフレームをアルミニウムによって成形するようになってきた。アルミニウムの熱膨張係数は鉄心より大きいことから、回転電機の内部の温度が上昇すると、鉄心とハウジングフレームとの間に隙間が発生し、熱伝導が劣ることとなる。さらに、空気は、熱伝導が悪いことから、上記隙間の発生が回転電機の放熱性を悪化させるという問題を有していた。上記各公報に示す固定子に関する従来技術は、固定子をハウジングフレームに嵌め込んだ後、固定子コイルエンドを樹脂部材を用いてモールドしているが、発熱によってハウジングフレームとモールド樹脂とが熱膨張し両者の接触が悪くなることを考慮していない。 【0008】本発明は、以上のような課題を解決するためのもので、ハウジングフレームと固定子との間の熱伝導を改良し、放熱性能の良い回転電機を提供することを目的とする。 【0009】 【課題を解決するための手段】前記目的を達成するために、本発明の回転電機は、円筒形の内周面を有するハウジングフレーム2と、このハウジングフレームの内周面に嵌合した固定子1とを備えた回転電機において、固定子1を、固定子コイルエンドにその周面が固定子鉄心1Aの周面と同じ高さの円筒形に前記ハウジングフレームと略同じ熱膨張係数のモールド部材を用いてモールド成形して得たモールド部1Bを備え、ハウジングフレーム2の内周面に、固定子鉄心1Aおよびモールドされた固定子コイルエンド1Bを嵌合して接触させたことを特徴とする。さらに、本発明は、上記回転電機の固定子の構造において、ハウジングフレーム2をアルミニウムのダイカストで形成し、モールド部1Bをポリエステル系樹脂でモールド形成したことを特徴とする。 【0010】 【発明の実施の形態】円筒形のハウジングフレームには、その内周面に固定子鉄心と固定子コイルとからなる固定子が嵌合されている。固定子は、固定子鉄心の周面と固定子コイルエンドの周面が同じ高さになるようにモールド樹脂を用いて円筒形にモールド成形されている。該モールド樹脂の熱膨張係数は、ハウジングフレームの熱膨張係数と略同じになる材料を使用しているので、回転電機内に発生した熱は、ハウジングフレームに接触している固定子鉄心とモールド樹脂を介して外部に放熱する。さらに、ハウジングフレームとモールド樹脂の熱膨張係数が同じであることから、回転電機の内部に発生した熱によってハウジングフレームが膨張してもモールド部も同様に膨張するので、モールド部とハウジングフレームとの間に隙間ができず、常に良好な放熱を行うことができる。また、ハウジングフレームをアルミダイカスト製とし、モールド部材をポリエステル系樹脂としたとき、両者の熱膨張係数が略等しくなり、ハウジングフレームとモールド部に隙間が発生せずに、放熱性能が特に良好であった。 【0011】 【実施例】本発明にかかる誘導電動機における固定子の一実施例を示す斜視図である図1、および、この固定子を用いた誘導電動機の構造を示す上半分を破断した全体図である図2を用いて、本発明の一実施例を説明する。図1において、固定子1は、中央部の固定子鉄心1Aと、その両端をモールド樹脂によってモールドした固定子コイルエンド1Bとから構成されている。固定子コイルエンド1Bは、その周面が固定子鉄心1Aの周面と同じ高さになるように円筒形にモールド成形されモールド部1Bを形成している。図2において、誘導電動機は、図1に示す固定子1と、たとえば、アルミダイカストからなるハウジングフレーム2と、エンドブラケット3と、軸受4と、回転軸5と、回転子6と、エンドリング7と、内部冷却用ファンとなる羽根8とから構成されている。 【0012】図2に示すように、図1に示したモールド部1Bを有する固定子1は、ハウジングフレーム2に、たとえば、焼き嵌め等によって嵌合される。予め固定子コイルエンド1Bが固定子鉄心1Aの周面と同じ高さにモールドされている固定子1をハウジングフレーム2に嵌合することによって、従来、接触していなかった固定子1のモールドされた固定子コイルエンド1Bは、ハウジングフレーム2と接触する。したがって、回転電機内部で発生した熱は、固定子鉄心1Aからだけでなく、固定子コイルエンド1Bからも、図2における矢印9のように、熱伝達の悪い空気の層を通すことなく、より効率良くハウジングフレーム2に伝わり、放熱することができる。 【0013】鉄製のハウジングフレーム2は、同じく鉄製である固定子鉄心1Aとその熱膨張係数はほとんど同じであり、運転時の発熱によりハウジングフレーム2が膨張しても固定子鉄心1Aとの接触面に大きな変化はない。厳密に言えば、固定子鉄心1Aの外周とハウジングフレーム2の内周は、完全に密着しているわけではなく、加工上の誤差などにより微小な隙間が存在している。そのため、ハウジングフレーム2の材質を鉄からアルミニウムのダイカストとした場合、その線膨張係数は、たとえば、ADC12の場合2.1×1/105(1/K)で鉄材の1.0〜1.3×1/105(1/K)の約2倍であり、この微小な隙間が運転時の熱膨張により拡大し、放熱性能を悪化させてしまう。 【0014】しかし、本発明によれば、固定子コイルエンド1Bは、ハウジングフレーム2に接触するように予めモールド成形されているので、モールド樹脂の線膨張係数をハウジングフレーム2と同じにしておけば、上述のような問題は解決される。例えば、モールド樹脂に、線膨張係数がADC12とほとんど同じポリエステル系レジン(商品番号=BMC1551:線膨張係数=2.0×1/105(1/K))などを使用すれば、固定子コイルエンド1Bとハウジングフレーム2は、常に最適の状態で接触しており、放熱性能を悪化させることなく運転することができる。 【0015】 【発明の効果】本発明によれば、モールド成形された固定子コイルエンドの周面を、固定子鉄心の周面と同じ高さになるように円筒形にモールド成形して、ハウジングフレームに固定子を嵌合することで、回転電機内部の放熱性能を向上させることができた。さらに、本発明によれば、回転電機内部の放熱性能を向上させたことにより、回転電機を小型化することができた。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005108 【氏名又は名称】株式会社日立製作所 【識別番号】000233217 【氏名又は名称】日立京葉エンジニアリング株式会社
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| 【出願日】 |
平成8年(1996)9月20日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】沼形 義彰 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開平10−98844 |
| 【公開日】 |
平成10年(1998)4月14日 |
| 【出願番号】 |
特願平8−249815 |
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