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【発明の名称】 光送信器用パッケージ・アセンブリおよびその製造方法
【発明者】 【氏名】ブライアン・エー・ウエッブ

【要約】 【課題】製造コストの低減および歩留りの改善を図り、製造過程の遅い時点で臨界心合わせを必要としないレーザー・ダイオード用パッケージ・アセンブリを提供する。

【解決手段】パッケージ・アセンブリ(31)は、位置決めフランジ(30)を含むリードフレーム(10)、リードフレームに取り付けられたレーザ・ダイオードなどの光送信器(22)、およびパッケージ(32)を有する。パッケージ(32)は、リードフレームの位置決めフランジがパッケージの外に配置されるように、光送信器とリードフレームの一部とを収納する。位置決めフランジを参照基準として用いて、製造段階で、光送信器の相対的高さおよび横方向位置を整合する。また光学最終製品において他の素子にパッケージ・アセンブリを取り付けるとき、パッケージ・アセンブリを他の標準光学素子に組み合わせる際に、位置決めフランジを参照基準として用いる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】パッケージ・アセンブリ(31)であって:位置決めフランジ(30)を有するリードフレーム(10);前記リードフレームに取り付けた光送信器(22);およびパッケージ(32)であって、前記リードフレームの前記位置決めフランジが前記パッケージの外部に配置されるように、前記光送信器と前記リードフレームの一部とを収容するパッケージ(32);から成ることを特徴とするパッケージ・アセンブリ(31)。
【請求項2】パッケージ・アセンブリ(31)であって:フラッグ(18)および少なくとも3個のリード(12,14,16)を有するリードフレーム(10)であって、前記少なくとも3個のリードの第1リードが前記フラッグと一体化されており、前記フラッグはさらに該フラッグの外縁に沿って配置された位置決めフランジ(30)を有する前記リードフレーム(10);前記フラッグに取り付けたレーザ・ダイオード(22);パッケージ(32)であって、前記リードフレームの前記位置決めフランジが前記パッケージの外部に配置されるように、前記レーザ・ダイオードと前記リードフレームの一部とを収容するパッケージ(32);および前記レーザ・ダイオード上において前記パッケージに取り付けられ、かつ前記レーザ・ダイオードと光学的に結合された光学素子(34);から成ることを特徴とするパッケージ・アセンブリ(31)。
【請求項3】光送信器(22)用パッケージ・アセンブリ(31)の製造方法であって:光送信器(22)をリードフレーム(10)に取り付ける段階;および前記光送信器および前記リードフレームの第1部分を収容するパッケージ(32)を形成して、前記リードフレームから形成され前記パッケージの外部に配置された位置決めフランジ(30)を設ける段階;から成ることを特徴とする方法。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般的に光学素子に関し、更に特定すれば光送信器用パッケージ・アセンブリに関するものである。
【0002】
【従来の技術】レーザ・ダイオードは、コンパクトディスク・プレーヤおよびドライバ,バーコードリーダ,ならびにその他の同様の識別およびデータ記憶技術など、広範囲のエレクトロニクス関連用途で用いられている。これらのレーザ・ダイオードは通常、上面に透明レンズを有する特別なメタル・キャン(metal can) に取り付けられた端面発光型レーザ(side-emitting laser) である。これらの用途には、例えば公知のTO−18,46,56メタル・キャンなど、業界標準のメタル・キャンがいくつかある。
【0003】端面発光型レーザはかなりの熱を発生し、過熱した場合には劣化するので、動作中の十分に熱を放散するため上記のようなメタル・キャンを用いる必要がある。典型的に、このメタル・キャンはヘッダに取り付けられ、レーダー・ダイがこのヘッダの上に垂直に起立する柱に取り付けられ、またレンズはこのメタル・キャンの上面に別個に取り付けられる。結果的に得られるパッケージは密封されていないことが多い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のメタル・キャンは、取り付けが特殊なヘッダおよびメタル・キャンが必要であるため製造コストが高いことを含めて、いくつかの欠点がある。更に、端面発光型レーザの検査は半導体ウエハからのシンギュレーション(singulation)に先だってに行うことができない。このため製造歩留りが低下する。その上、この従来のメタル・キャン・パッケージでは、光学最終製品の製造段階でレーザ・ダイオードとパッケージの臨界光学アラインメント(critical optical alignment)が必要であり、このときレンズを内蔵する光チューブなどの別の光学素子にメタル・キャンを組み合わせなければならない。製造過程のこの時点でのアラインメントは、裕度が10ミクロンと小さいので非常に重大である。この臨界光学アラインメントと小さな裕度の結果として、歩留りのロスが大きくなる。したがって、製造コストの低減および歩留りの改善を図り、しかも光学的用途の最終製品の製造過程の遅い時点での臨界光学アラインメントを必要としない改良されたレーザー・ダイオード用パッケージ・アセンブリが要望されている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明によるパッケージ・アセンブリは、位置決めフランジを含むリードフレーム,リードフレームに取り付けられたレーザ・ダイオードなどの光送信器,およびパッケージを有する。パッケージは、リードフレームの位置決めフランジがパッケージの外に配置されるように、光送信器とリードフレームの一部とを収納する。位置決めフランジを参照基準として用いて、製造段階で、光送信器の相対的高さおよび横方向位置を整合する。また光学最終製品において他の素子にパッケージ・アセンブリを取り付けるとき、パッケージ・アセンブリを他の標準光学素子に組み合わせる際に、位置決めフランジを参照基準として用いる。
【0006】
【発明の実施の形態】図1は、本発明によるパッケージ・アセンブリの製造に用いるリードフレーム10の平面図を示すものである。リードフレーム10は、信号リード12,14、およびフラッグ18と一体化された接地リード16を有する。以下に論ずるように、フラッグ18は、後に半導体レーザ・ダイまたはその他の同様の光学素子を取り付ける際に用いる。またリードフレーム10はオプションとしてキー20を有し、これは最終パッケージ・アセンブリ(後の図面に示す)を適用可能な光学製品において別の素子に組み合わせるのに有用である。
【0007】図2は、リードフレーム10、およびそれに取り付けられたいくつかの素子の概略平面図である。レーザ・ダイオードのような光送信器22は、好ましくは垂直空洞面発光型レーザであり、例えば、導電性エポキシを使ってフラッグ18に取り付けられる。光受信器24も同様にフラッグ18に取り付けられ、これをオプションとして用いて光送信器22からの光出力のフィードバック制御を与えることができる。また送信器22および受信器24は、例えば、ワイヤ・ボンド26によってリード12,14に電気的に接続されて、さらに同様にフラッグ18および接地リード16との電気的接続を共有することができる。
【0008】図2に点線で示すパッケージ境界28は、のちに送信器22および受信器24を封入するために形成されるパッケージの位置を示す。本発明では、パッケージ境界28がフラッグ18の外縁を囲み、パッケージ境界28の外に延在する位置決めフランジ30を規定することに注意されたい。後に論ずるように、最終製品の最終アセンブリの遅い段階での臨界光学アラインメントを不要とするために(従来のメタル・キャン・パッケージでは必要であった)、位置決めフランジ30を製造過程でアラインメントと参照の基準として用いる。キー20を位置決めフランジ30の周囲に配置することを注記しておく。
【0009】図3は、図2に示したリードフレーム10および素子を用いて形成された、パッケージ・アセンブリ31の簡略断面図である。図2について先に論じたように、素子を取り付けた後、送信器22および受信器24を囲むようにパッケージ32を形成する。パッケージ32の周囲は、図2のパッケージ境界28に対応することに注意されたい。図3に示すように、、送信器22の高さを位置決めフランジ30の上にこれに対して調整する必要に応じて、例えば、従来のリードフレーム打ち抜き法によって、高架プラットフォーム39を形成する。しかしながら、用途によっては、かかる高架プラットフォームを用いる必要がない場合もあることを注記しておく。例えば、送信器22および受信器24は、従来の標準メタル・キャン・パッケージのパッケージ・アセンブリ31との交換機能が所望とされない、または必要でないような光学最終製品の用途における使用では、高い位置とする必要はない。
【0010】パッケージ32は、例えば、透過性のある即ち透明なプラスチック成形材料で形成する。かかるプラスチック・パッケージを用いる場合、送信器22は垂直空洞面発光型レーザであることが有利であり好ましい。このタイプのレーザはかなり低い電力動作し、また従来のメタル・キャン・パッケージの端面発光型レーザでは必要とされた特殊なヒート・シンクは不要なためである。
【0011】光学素子34は、例えばホログラムまたはレンズ(フレネル・レンズ,カルミネート・レンズ(culminating lens)またはコリメート・レンズなど)であり、パッケージ32に取り付けられる。ホログラムはホログラフィ・フィルムによって提供することができる。ホログラフィ・フィルムを形成するには、従来の手法により、例えば、ポロリイミド系材料の上に形成し、ガラス板に接着して、次いでこれを透明接着剤を用いてパッケージ32の上面に取り付ける。あるいは、機械的保護が必要でなければ、ホログラフィ・フィルムを直接パッケージ32に接着するように形成してもよい。光学素子34がレンズである場合は、このレンズを直接プラスチック・パッケージ32の上面に成形することができる。
【0012】上記のようなプラスチック・パッケージを用いる場合、反射性または不透明の被膜をオプションとしてプラスチック・パッケージ32の表面に堆積すれば、周辺光による性能劣化を回避することができる。また、従来のメタル・キャン・パッケージに対するプラスチック・パッケージの一つの利点は、優れた密封信頼性を達成できることである。
【0013】上述の具体的な実施例は、成形プラスチック・パッケージを有するものとして説明したが、異なる材料および/または形状の使用を含む、別のタイプのパッケージも本発明で使用可能であることを、当業者は認めよう。例えば、予め成形済みのプラスチック・パッケージを用いることもできる。かかる他のパッケージを用いる場合、ここで説明したように、パッケージ・アセンブリ31自体の製造段階および最終製品との組立段階で、アラインメントの参照基準として位置決めフランジ30を使用できることを、当業者は理解できよう。
【0014】図3に示すように、位置決めフランジ30は表面36および縁部38を有する。上述のように、位置決めフランジ30は、パッケージ・アセンブリ31の製造段階でアラインメントおよび参照の基準として用いることができる。特に、リードフレーム10の位置決めフランジ30上の送信器22の高さ(すなわちリードフレーム10に対し実質的に垂直の方向の位置)は、参照として位置決めフランジ30を用いて決められる。例えば、表面36を製造段階でかかる参照として用いることができ、また精密ダイ取り付けおよびリードフレーム打ち抜き技術を使って、例えば、約0.5ミクロンの裕度内に位置決めフランジ30の上に送信器22を配置することができる。
【0015】また、送信器22の横方向位置(すなわちリードフレーム10に対し実質的に平行な位置)は、例えば、位置決めフランジ30の端部38およびキー20に対する組立の間に同様に決定する。さらに、光学素子34は送信装置22に光学的に結合および整合され、またこのアラインメントは参照基準として位置決めフランジ30を使って決定することが好ましい。
【0016】したがって、参照基準として位置決めフランジ30を用いて光学素子34および送信装置22を取り付けることによって、従来のメタル・キャン・パッケージにおけるよりも早い製造段階で、これらの素子の臨界光学アラインメントを達成できる。製造後、位置決めフランジ30を取り付け参照として用いて、パッケージ・アセンブリ31を別の標準的な光素子に取り付けるだけで済む。フランジ30をそのように用いることで、パッケージ・アセンブリ31,送信器22,光学素子34およびパッケージ・アセンブリ31に組み合わせるその他の最終製品光学素子の光学系の間で、良好なアラインメントが達成される。
【0017】図4はパッケージ・アセンブリ31の平面図である。図4に示すように、リード12,14,16はパッケージ32の外へ延在し、ほぼ平行である。このリード構成の利点は、所与の数のパッケージに必要なリードフレーム領域を大幅に縮小する、交互配置リードフレーム構造(interdigitated leadframe design) において使用できることである。しかしながら、例えば、リードがパッケージ32の円周から均一に離間される、他のリードフレーム構成も使用可能である。
【0018】図5は、本発明の別の実施例によるパッケージ・アセンブリ41の簡略化断面図である。共通の素子には共通の参照番号を用いる。この特定実施例では、従来のかしめ技術(staking techniques)により、ステーク(stake) 42を用いて受け台(pedestal)40をリードフレーム10に取り付ける。受け台40を高架プラットフォーム39(図3参照)の代わりに用いて、リードフレーム10上の送信器22の高さを調整する。
【0019】本発明によるパッケージ・アセンブリ31は、現在レーザ・ダイオードに用いられている業界標準のTO−18,46,56との互換性を保つように、容易に設計することができる。しかしながら、上述のように、パッケージ・アセンブリ31は、光学最終製品の他の光学素子との組み合わせの過程で、位置決めフランジ30を用いた新しい方法でアラインメントを達成する。このため製造コストの低減が図られる。また、垂直空洞面発光型レーザを用いる場合、各レーザ・ダイの試験を半導体ウエハ・レベルで実施できるので、さらに製造コストが低減する。これに対して従来のメタル・キャン・パッケージでは、このような他の光学素子に組み合わせる時点で臨界光学アラインメントが必要であった。
【0020】以上、光送信器のための新しいパッケージ・アセンブリについて説明してきたことが認められよう。このパッケージ・アセンブリは、パッケージ・アセンブリの製造段階で位置決めフランジに対する臨界光学アラインメントを可能にすることによって、製造コストの低減を図る。これにより、最終的な光学最終製品の組立において他の光学素子にパッケージ・アセンブリを組み合わせる時点での臨界光学アラインメントが不要となる。更に、面発光型レーザおよびプラスチック・パッケージを用いると、レーザ・ダイオード上のパッケージに直接レンズなどの光学素子を組み込むことができる。
【出願人】 【識別番号】390009597
【氏名又は名称】モトローラ・インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】MOTOROLA INCORPORATRED
【出願日】 平成9年(1997)6月5日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 進介 (外1名)
【公開番号】 特開平10−65079
【公開日】 平成10年(1998)3月6日
【出願番号】 特願平9−164977