| 【発明の名称】 |
冷蔵庫用熱交換器 |
| 【発明者】 |
【氏名】店網 太一
【氏名】臼井 建司
【氏名】▲静▼谷 光隆
【氏名】芦田 はる子
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| 【要約】 |
【課題】スリットを設けることによる通風抵抗の増加と着霜の促進及び、除霜時の除霜水の保水を防止する必要がある。
【解決手段】通風抵抗については冷却器のパイプ配列を碁盤目状に配置して低減し、フィン3を気流の流入側を粗く、出口側に向かって密に配置して着霜を均一化し、且つスリット5間の距離を一定以上確保、またはスリット6を傾斜させて成形することにより除霜時の保水量を低減し冷却性能の向上を図る。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】冷蔵庫の冷却器として使用する蒸発器において、左右に平行部を有して上下に複数段に折り曲げられたパイプに、フィンは各段パイプ毎に分離して取り付けられ、空気を下部から上部に向かって流す冷却風路において、下部パイプに取り付けたフィンの間隔を粗く、上部に向かって順次密に配置し、当該フィンには、細巾のスリット状の切り起こし部がフィンに対し切り起こし部の長手部が平行に設けられたことを特徴とする冷蔵庫用熱交換器。 【請求項2】パイプは前後2列を有し、前後のパイプ列は平行に配置され、且つ各段パイプ間の上下寸法は等間隔であり、フィンの手前パイプの前方、2列のパイプ間及び、後方パイプの後方の一部あるいは全てに、フィンの一部をスリット状に複数枚、交互に左右に切り起こし、左右の切り起こし部間の距離は1.5mm 以上であることを特徴とする請求項1記載の冷蔵庫用熱交換器。 【請求項3】フィンの切り起こし部は、前後方向に傾斜して成形されることを特徴とする請求項1,請求項2記載の冷蔵庫用熱交器。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は冷蔵庫に用いる冷却用熱交換器の性能向上に関するものである。 【0002】 【従来の技術】近年の冷蔵庫は断熱材の断熱性能向上,圧縮機の効率向上などにより消費電力量の低減が進んでいる。しかし、同時に食生活の変化により冷蔵庫の内容積の大形化も進んでおり、大形でも消費電力量の少ない冷蔵庫の開発が必要であり、上述した断熱材,圧縮機の他に冷凍サイクルの高効率化、特にフィン形状が従来から大きく変化していない冷却用熱交換器についても高性能化が必要となってきた。 【0003】従来の熱交換器の高性能化案として特開昭61−272593号公報に示すような熱交換器の構造が述べられている。気流の前後に対して各段2本、複数段設けられたパイプが各段毎に前後と位置を変化させた千鳥状に配置され、各フィンに複数個のスリットを設けると共に、フィンの上流側にひねり片を成形することにより、スリットによる熱伝達の向上に加えてフィン入口での気流の乱れによる更なる熱伝達率の向上を図ろうとするものである。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】上記従来技術は熱伝達率の向上は図れるものの、パイプの千鳥配列やフィン先端のひねり片による通風抵抗の増大や、冷蔵庫の冷却器に必ず生じる着霜の問題に対してフィンの配置や、除霜時の除霜水のスリット部への保水防止などの考慮がなされていない。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明は上記問題を解決するためになされたものであり、気流に対して複数段の冷却パイプの配置を平行に配列すると共に、フィンに設けるスリットを風上から交互に立ち上げることによって、通風抵抗を抑制しながらフィンのスリット形状により熱伝達率を向上させるものである。また、着霜の問題については空気の流入側のフィン間隔を粗く配置し出口側に向かって順次密に配置することにより熱交換性能の向上によって着霜量の増加を冷却器に均一に着霜させ、目詰まりによる冷却性能の低下を防止させることができる。 【0006】また、着霜が進んだ場合に行われるヒーターによる除霜運転時に生じる除霜水は、フィン形状が平板でスリット部を持たなければそのまま下方に滴下するため問題とならないが、スリットフィンではフィン母材とスリットとの隙間が大きく取れないため、当該隙間に保水が生じ除霜後に再冷却が開始されると保水されていた水がそのまま氷結し、着霜を促進させてしまう。そこでスリットを傾斜させて配置することにより除霜水をスリットの切り起こし端に集め、自重により滴下させることができる。 【0007】 【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例を図1,図2を用いて説明する。図1の1は冷蔵庫に用いられる冷却用熱交換器、2は気流4に対して直交して複数段に折り曲げられたパイプ、3は各段のパイプ毎に分離してパイプ2に取り付けられたフィンである。ここでパイプ2は、前後に2列配置され各列は平行に位置している。また、フィン3は熱交換器の気流入口側のフィン間距離が大きく、出口側に向かうに従いフィン間距離が小さくなるよう配置されている。図2はフィン単品を拡大して示した図であり、気流に対してスリット5が設けてある。スリット5はパイプ2が貫通する2個の穴の間、各穴の左右の合計3列設けてあり、スリットは各列とも気流に対し直交して複数枚配置され、図3に示す図2のA−A′断面の如く各スリットは交互に前後して成形されており、そのスリット間の距離は1.5mm 以上を有している。 【0008】このような構成とすることにより、複数段のパイプ2は気流に対して2列が平行であるため通風損失が小さく、スリット5はフィン母材に対して交互に立ち上がっているので気流をフィンの両側で乱し、熱伝達率の向上を図ることができる。従って、パイプ配列によって通風損失を抑制し、スリットのフィン両側立ち上げにより熱伝達率を向上し、更にフィン配置を気流の熱交換器入口ではフィン間距離を大きく、出口側に向かって順次小さくすることによって、伝熱性能の向上により早まる着霜を均一に付着させ、目詰まりによる性能低下も防止できる。 【0009】また、フィンのスリット間の距離を1.5mm 以上に確保するのは、図4に示す如くスリット間の距離を変化させた時の熱交換器への保水量を比較すると1.5mm付近で急激に低下するためであり、冷蔵庫の除霜運転時に熱交換器に保水される水量を低下させて、除霜後の冷却運転によって保水された水が氷結し着霜が促進されることを防止できる。 【0010】図5は他の実施例であり、フィンに設けたスリット6を傾斜させて成形することにより、保水された水をスリットの立ち上げ部分に移動集合でき、自重により滴下させてフィンへの保水を防止するものである。 【0011】 【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば冷蔵庫に用いる冷却用熱交換器のパイプ配列を気流に対して碁盤目状に配置して通風による抵抗を減少させ、フィンには母材に対して交互にスリットを立ち上げて熱伝達率を向上させ、更にスリット間の距離を1.5mm 以上に確保して保水量低減とフィンの粗密配置により伝熱性能に優れ、且つ耐着霜性にも優れた冷蔵庫の冷却用熱交換器を提供するもである。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005108 【氏名又は名称】株式会社日立製作所
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)4月18日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】小川 勝男
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| 【公開番号】 |
特開平10−292994 |
| 【公開日】 |
平成10年(1998)11月4日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−101297 |
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