| 【発明の名称】 |
焼酎廃液焼却装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】加藤 浩明
【氏名】冨樫 康夫
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| 【要約】 |
【課題】本発明は、焼酎廃液を燃焼、焼却して、排ガスと灰とに分解し、従来のように濾液や有機固形物を残さないような焼酎廃液焼却装置を案出することを課題とする。
【解決手段】焼却炉1の上部にアトマイザ2を、下部にバーナ3を設け、アトマイザ2に焼酎廃液4を供給するための焼酎廃液導管7′と圧力気体5を供給するための圧力気体導管5′とを接続し、バーナ3には燃料導管9′と空気供給導管11′とを接続し、焼却炉1の排ガスの温度を制御するために、焼却炉1とバーナ3とに渡って排ガス温度制御ユニット13、14、15、16を設けることにより、焼酎廃液焼4を蒸発、燃焼、焼却するようにしたことを特徴とする前記焼酎廃液焼却装置。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 焼却炉(1)の上部にアトマイザ(2)を、下部にバーナ(3)を設け、アトマイザ(2)に焼酎廃液(4)を供給するための焼酎廃液導管(7′)と圧力気体(5)を供給するための圧力気体導管(5′)とを接続し、バーナ(3)には燃料導管(9′)と空気供給導管(11′)とを接続し、焼却炉(1)の排ガスの温度を制御するために、焼却炉(1)とバーナ(3)とに渡って排ガス温度制御ユニット(13、14、15、16)を設けることにより、焼酎廃液焼(4)を蒸発、燃焼、焼却するようにしたことを特徴とする前記焼酎廃液焼却装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、焼酎廃液焼却装置に関するものである。焼酎の製造はアルコールと他の成分とのブレンドによる方法と蒸留法とに大別されるが、後者の方法も酒粕を原料とするものとモロミを直接蒸留するものとに分けられる。現今の焼酎ブームの対象となっている焼酎は主としてモロミを回分的あるいは連続的に蒸留して得られるものであり、本発明はこの蒸留に際し生じた焼酎廃液の焼却装置に関する。 【0002】 【従来の技術】焼酎廃液は液分と固形分で構成される。濾過された液体をそのまま海上投棄しては公害の問題となる。濾過液体を更に薬剤処理しなければ、無公害とならないからである。今後一層、公害防止のための条約及び国内法の規定により廃液の規制は厳しくなることが予想される。固形分は家畜の飼料として利用されたこともあるが、家畜に好まれず現在では需要がない状況である。 【0003】従来焼酎廃液を処理するために2つの方法が使用されていた。第1の方法は、焼酎廃液をフィルタにかけて固形分を分離して清澄な濾液を得る方法である(特開昭62−166877号公報)。特開昭62−166877号公報に記載された焼酎蒸留廃液の処理法によれば、焼酎蒸留廃液に濃硫酸を加えて強酸性とし、次いで石灰乳で中和し必要に応じて高分子凝集剤を添加した後濾過し、この濾液をさらにプレコートフィルタ−にかけて懸濁固体を分離して、清澄な濾液を得てからこれを廃棄し、一方フィルタケーキ等の形の固形分はもう一度焼酎廃液に戻すか又は適当な方法で廃棄する方法である。 【0004】第2の方法は、酵母排水を凝集沈殿分離槽に導き、スラッジを沈殿させて分離槽上部から清浄水を取り出す方法である(特公昭51−16707号公報)。特公昭51−16707号公報に記載された酵母廃水の清浄処理装置によれば、ボイラの燃焼排ガスの排出管の開口を内部に連通すると共にその開口より幾分上部に清水又は工業用水の噴射ノズルを下向きに設けた竪形反応塔の下部内側と攪拌槽とを連通管にて連通し、この攪拌槽に、これに装入する廃水及び凝集剤液を収容する廃液ピット及び凝集剤液槽とそれぞれ連管にて連通すると共に、その攪拌槽と凝集沈殿分離槽とを連通した連管の先端を凝集沈殿分離槽の内部下側に開口し、その凝集沈殿分離槽の上側から清浄水を溢流させるようにされている。その際ボイラの燃焼排ガス等のSO2 、SO3 等を含むガスを竪形反応塔内に送り込み、これに清水を噴射させて酸性水を作り、これを凝集剤の存在の下にアルカリ性または有機性廃水と混合した後、凝集沈殿分離槽内に導き、凝集スラッジ液を沈殿させ、上部から清浄水を取り出して、廃水は酸性法によって処理して、清浄水を得るようになっている。 【0005】しかし公知の方法は一方では廃液の処理に薬剤の使用が必要であり、また他方では廃液の処理に多くの工程を必要とし、従って廃液処理作業の簡素化と廃液の無公害化の両点において十分な解決は得られなかった。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来技術に伴う欠点を除去し、焼酎廃液を焼却炉における一度の焼却工程によりかつ薬剤を使用することなく完全に無公害化する処理装置を提供することを課題とする。 【0007】 【課題を解決するための手段】発明の課題は特許請求の範囲に記載された発明特定事項によって特定される手段によって解決される。本発明によれば、焼酎廃液焼却装置は以下のように作用される。焼酎廃液の処理が複雑でなくかつ簡素化された装置が使用される。液分と共に固形分も同時に処理することにより処理工程を削減する。廃液は固形分を含むので低圧でアトマイザへ送り、アトマイザから滴下する。滴下と同時にアトマイザから圧力気体を噴射して、滴下された廃液を微細な霧の形で焼却炉中を降下させる。バーナから噴射された燃料に着火し、燃焼させて火炎と高温ガスを発生させ、高温ガスは上方に向かって流れ、微細な霧の形の廃液と混合されて、先ず水分を蒸発させる。次に固形分を燃焼させ、燃焼排ガスは上方へ向かい、煙突から排出される。固形分は燃焼するとガスと灰になる。ガスは上記の高温ガスと同様な経過を経て排出される。灰は焼却炉の底に溜まり、この灰はマンホールから焼却炉外に取り出される。 【0008】 【発明の実施の形態】図1〜図3に基づいて本発明の実施形態を説明する。図1及び図2によれば、本発明による焼酎廃液焼却装置は焼却炉1から成り、焼却炉1内に圧縮空気又は圧力蒸気である圧力気体5の導入のために圧力気体導管5′が、また焼却炉1内に焼酎廃液4の導入のために焼酎廃液導管7′が、焼却炉1の上部に取付けられたアトマイザ2にそれぞれ接続されている。焼酎廃液4は焼酎廃液タンク7内に貯蔵され、焼酎廃液導管7′は焼酎廃液タンク7と焼却炉1のアトマイザ2とを連通しており、焼酎廃液導管7′に接続された焼酎廃液ポンプ8は焼酎廃液タンク7から焼酎廃液4をアトマイザ2に送り込むために使用される。焼酎廃液4が固形分を含むので焼酎廃液ポンプ8の形式として低圧で固液混合物を搬送できるスラリポンプ、渦巻きポンプ等が選択される。焼酎廃液4の導管7′は固形物の付着、詰まりの生じた場合の装置の復旧を容易にするために要所にフランジを設けて内部掃除を容易とする。 【0009】図3によれば、アトマイザ2の構造が明らかにされており、アトマイザ2では圧力気体導管5′から搬送されて来た圧力気体5と、焼酎廃液導管7′から搬送されて来た焼酎廃液4の滴下と、圧力気体5の噴射が同心の出口で行われるように構成されている。図1から分かるようにアトマイザ2はその出口を下方に向けて焼却炉1の上部の壁に差し込まれて配設されている。 【0010】焼却炉1の下部にはバーナ3が噴射口を下方に向けて取付けられている。バーナ3に供給する燃料6の貯蔵のために燃料タンク9からバーナ3に燃料導管9′が接続されており、燃料導管9′には燃料6を送るために燃料ポンプ10が接続されている。燃料6の供給量の制御のために燃料導管9′に制御弁15が接続されており、緊急に燃料供給を絶つ必要がある場合に燃料6の供給の完全遮断のために遮断弁17が燃料導管9′に接続している。燃料6の燃焼のためにバーナ3には空気ブロア11から空気供給導管11′が接続しており、空気量の調整のために空気ブロア11の吸気側にダンパ16が付設されている。前記制御弁15の開口度と前記ダンパ16の開閉度とは手動調整の他、次に記載する排ガス温度制御装置13からの制御信号によっても調整可能になっている。 【0011】一方焼却炉1の排ガス温度の測定のために温度計14が焼却炉1の煙突に設置されており、この温度計14から排ガス温度制御装置13を介して信号導線13′が前記制御弁15及び前記ダンパ16に接続している。温度計14、排ガス温度制御装置13、制御弁15及びダンパ16は焼却炉1とバーナ3との間に渡って設けられた排ガス温度制御ユニットを形成する。焼却炉1の煙突には図示しない集塵装置が付設されることができる。 【0012】焼酎廃液ポンプ8によって焼酎廃液タンク7から吸引されて送られて来た焼酎廃液は、アトマイザ2から焼却炉1内に滴下される。同時にアトマイザ2から圧力気体5が噴射され、焼酎廃液4の液滴を霧化する(図3)。一方バーナ3から燃料6を焼却炉1中へ噴射すると共に空気ブロア11から空気をバーナ3に送り、バーナ3の点火により燃料6をバーナ3で燃焼させる。それによって焼却炉1の下方から火炎と高温ガスが上昇し、上方から下方に噴霧される焼酎廃液4は高温ガスと混合されて、先ず焼酎廃液4中の水分が蒸発し、次いで固形分が焼却される。固形分が焼却されると一部はガス化するが、残りは灰となり焼却炉1の底に溜まる。灰はマンホール12からバッチ式に取り出すが、人手によることなく自動的かつ連続的な取り出しも可能である。焼却炉1の出口温度を一定温度以上にしないと焼酎廃液4の固形分の未燃分が生じ、排ガスに臭気が残る。これを防止するために焼却炉1の出口で排ガスの温度を温度計14で測定し、温度計14で測定された温度と排ガス温度制御装置13で設定された温度設定値とを比較して、差がある場合には制御弁15及びダンパ16に制御信号を送り、制御弁15の開口度及びダンパ16の開閉度を変えることにより、燃料供給量及び空気供給量を制御して焼酎廃液の最適の蒸発、燃焼及び焼却が行われるようにすることができる。 【0013】焼酎廃液供給側の機器の故障、例えば焼酎廃液導管7′の詰まり、焼酎廃液ポンプ8の停止等の時、又は空気ブロア11の故障の時には燃料6の供給を停止する必要があるので、遮断弁17を閉じる。故障個所の復旧後は遮断弁17を再び開いて運転を開始する。燃料6は重油、灯油、ガス、LPG等のいずれでもよい。 【0014】焼却炉1の排ガスはそのまま煙突へ送られるが、灰分の飛散が多い場合は煙突に付設された集塵器を通して排出される。本発明による焼酎廃液焼却装置はボタン操作で運転開始、運転停止、昇温、焼却できる自動操作方式となっている。 【0015】 【実施例】 1)焼酎廃液の焼却量は400kg/hであり、一日10時間稼働して4000kg/日であり、予熱時間は1時間を要した。 2)燃料はA重油を用いた。燃焼消費量は20〜60L/hであった。 3)圧力気体として蒸気を使用した。圧力は6〜7kg/cm2 であり、蒸気の代わりに圧縮空気を用いてもよい。 4)焼却炉の寸法は内径1.4m、高さ2mである。焼却炉出口の排ガス設定温度は850°Cとした。 5)空気ブロアの圧力は200mmAqである。 【0016】 【発明の効果】本発明による焼酎廃液焼却装置によれば、焼酎廃液中に固形物があってもアトマイザは滴下式であるから詰まりを生じることがなく、焼酎廃液導管、焼酎廃液ポンプに付着、詰まり防止対策を講じているので不意の運転停止を招くような突発的な故障は生じない。 【0017】焼酎廃液を燃焼した後の排ガスを高温に保つので臭気が残らない。焼酎廃液の液分、固形分共に蒸発焼却されて無公害化されるから、従来のように焼酎廃液又はその濾液の投棄による河川、海の汚染は生じない。マンホールから取り出される灰は無機質かつ無公害であるので、行政区域内の所定の投棄場所にゴミとして投棄することができる。焼却炉は小形でコンパクトであるから、工場で製作・組み立てて、そのまま現地で据え付けることができる。製作期間、据え付け期間が短く、極めて安価であり、需要に対して迅速・的確に対応することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】592200811 【氏名又は名称】株式会社オットー 【識別番号】393028357 【氏名又は名称】シブヤマシナリー株式会社
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| 【出願日】 |
平成8年(1996)10月11日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】江崎 光史 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開平10−115411 |
| 【公開日】 |
平成10年(1998)5月6日 |
| 【出願番号】 |
特願平8−269799 |
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