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【発明の名称】 内 窓
【発明者】 【氏名】守 谷 守

【氏名】茅 野 充 彦

【要約】 【課題】内窓をユーザーが自分で容易に施工でき、メンテナンスも容易に行えるようにする。

【解決手段】上枠部材4、下枠部材6、及び左右の側枠部材8,10からなる枠体12に延伸フィルム16を両面接着テープ14で貼着して張設し、熱収縮させる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】建物開口部における外窓の内側に装設される内窓であり、上枠部材、下枠部材、及び左右の側枠部材からなる枠体に、透光性の延伸フィルムを両面接着テープで貼着することにより張設し、熱収縮させた、ことを特徴とする内窓。
【請求項2】請求項1に記載の内窓において、枠体の両面に延伸フィルムを張設して、両フィルム間に断熱のための空気層を形成した、ことを特徴とする内窓。
【請求項3】請求項1または2に記載の内窓において、枠体を、アルミニウムで成形した芯材の外側に断熱性の合成樹脂カバーを付設することにより形成した、ことを特徴とする内窓。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建物開口部における外窓の内側に装設される、断熱、防音のための内窓に関するものである。
【0002】
【従来の技術】建物開口部における外窓の内側に装設される内窓は、断熱性、気密性及び防音性の面で効果的であり、それゆえ、近年においては極めて広く利用されている。しかるに、従来の内窓は、枠体にガラスを嵌め込むことにより形成されたものが一般的で、既存の窓の内側に内窓を設置しようとする場合の施工に際しても、ガラスを含むそれらの各構成部材を建物開口部の寸法にあわせて加工した後に施工しなければならないので、その作業を専門の施工業者に依頼する必要があり、しかも、そのメンテナンスもユーザーにとっては困難であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の技術的課題は、断熱性、気密性及び防音性に優れた内窓を、ユーザーが自分で容易に施工することができ、しかもそのメンテナンスも容易に行えるようにすることにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため、本発明の内窓は、建物開口部における外窓の内側に装設される内窓であり、上枠部材、下枠部材、及び左右の側枠部材からなる枠体に、透光性の延伸フィルムを両面接着テープで貼着することにより張設し、熱収縮させたことを特徴とするものである。上記内窓においては、枠体の両面に熱延伸フィルムを張設して、両フィルム間に断熱のための空気層を形成するのが適切であり、また、上記枠体は、アルミニウムで成形した芯材の外側に断熱性の合成樹脂カバーを付設することにより形成するのが適切である。
【0005】上記構成を有する内窓は、枠体を建物開口部にあわせて成形し、該枠体に延伸フィルムを両面接着テープで貼着して該フィルムを熱収縮させるという簡単な作業で、容易に組み立てることができるばかりでなく、フィルムの緊張によりガラスを用いる場合と遜色がない程度に仕上げることができるので、その施工をユーザーにおいても実施可能であり、そのメンテナンスも容易である。
【0006】また、枠体の両面に延伸フィルムを張設して、両フィルム間に断熱のための空気層を形成することにより、よりいっそうの断熱効果を得ることができる。さらに、枠体を、アルミニウムで成形した芯材の外側に断熱性の合成樹脂カバーを付設することにより形成しているので、建物内部側における該枠体の室内側面に結露が生じるのを抑止することができる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明するに、図1乃至図3は本発明の一実施例を示し、図4はその枠体の構成を示している。それらの図に示すように、この内窓2は、上枠部材4、下枠部材6、及び左右の側枠部材8,10からなる枠体12の前後両面に、該枠体12の開口部周縁において両面接着テープ14で透光性の延伸フィルム16を貼着し、その延伸フィルム16に熱風を作用させて熱収縮させることにより、該フイルム16を緊張状態に張設している。上記熱風を作用させるには、一般家庭で用いられている整髪用のドライヤー等を用いることができる。そして、図2及び図3からわかるように、この内窓2を、建物開口部における外窓18の内側に既設された取付枠20に横開き式に開閉自在に装設している。
【0008】上記枠体12は、図4に明確に示すように、上枠部材4、下枠部材6、及び左右の側枠部材8,10を、合成樹脂からなるコーナー部材22を介して相互に連結することにより形成されている。これらの各部材4,6,8,10は、アルミニウムで成形された芯材4a,6a,8a,10aを建物開口部の寸法にあわせて適宜の長さに加工し、その外側に断熱性の合成樹脂カバー4b,6b,8b,10bを弾性的に嵌着して、それらの芯材4a,6a,8a,10aと合成樹脂カバー4b,6b,8b,10bとをねじ24で螺着することにより形成するされている。これらの合成樹脂カバー4b,6b,8b,10bは、建物内部側における枠体12の室内側面に結露が生じるのを抑止するためのものである。なお、この実施例においては、上記芯材4a,6a,8a,10aと合成樹脂カバー4b,6b,8b,10bとをねじ24で螺着した構成としているが、必ずしもねじで螺着する必要はない。また、この合成樹脂カバー4b,6b,8b,10bは必ずしも付設する必要はなく、特に、枠体12の室内側面に結露が生じない場合など、必要に応じて適宜省略することができる。この場合、枠体12とフィルム16との接着部分が露出するため、その部分を化粧材等で隠蔽する必要がある。
【0009】上記延伸フィルム16は、ポリエチレン、ないしポリプロピレン等の透光性を有する合成樹脂で成形されており、該フィルム16を上記枠体12の前後両面に張設することによりフィルム16,16間に断熱のための空気層26を形成している。このフィルム16は、一般家庭で用いられているドライヤーが出すことができる程度の温度の熱風を作用させることにより熱収縮するので、該フィルム16が弛んだとき、あるいは部分的な押圧により歪みが生じたときには、再びドライヤー等の熱風を作用させるという簡単な手段で緊張状態を回復することができる。なお、この実施例においては、枠体の前後両面に延伸フィルム16を張設した構成としたが、前面側ないし後面側の何れか一方の面にフィルム16を張設したものとすることもできる。
【0010】上記構成を有する内窓2は、従来のように、ガラス等を枠体にあわせて切断して嵌め込む場合には専門の施工業者に依頼しなければならないが、ガラスに変えて延伸フィルム16を用いているので、枠体12をユーザー自身が建物開口部にあわせて成形し、該枠体12に延伸フィルム16を両面接着テープ14で貼着して該フィルム16を熱収縮させるという簡単な作業で容易に組み立てることができる。枠体12の成形は、各芯材及び合成樹脂カバーを建物開口部にあわせて切断し、それらをコーナー部材22により結合するだけでよく、その後に張設した延伸フィルム16の収縮によりこの枠体12を組立て状態に保持することができる。但し、芯材とコーナー部材あるいは芯材相互をねじで固定することもできる。しかも、フィルム16の緊張によりガラスを用いる場合と遜色がない程度に仕上げることができるので、その施工をユーザーにおいても簡単に実施可能であり、延伸フィルム16の張り替え等のメンテナンスも容易に行うことができる。
【0011】また、枠体12の前後両面に延伸フィルム16を張設して、両フィルム16,16間に断熱のための空気層26を形成しているので、断熱性、気密性に優れ、よりいっそう良好に断熱効果を得ることができる。さらに、上記枠体12を、アルミニウムで成形された芯材4a,6a,8a,10aの外側に断熱性の合成樹脂カバー4b,6b,8b,10bを付設することにより形成しているので、外窓18側から枠体12を介して伝わる温度と建物内部の温度との差によって、建物内部側における該枠体12の室内側面に結露が生じるのを抑止することができる。
【0012】
【発明の効果】以上に詳述した如く、本発明の内窓によれば、枠体を建物開口部にあわせて成形し、該枠体に延伸フィルムを両面接着テープで貼着して該フィルムを熱収縮させるという簡単な作業で容易に組み立てることができるばかりでなく、フィルムの緊張によりガラスを用いる場合と遜色がない程度に仕上げることができるので、その施工をユーザーにおいても実施可能であり、そのメンテナンスも容易である。
【0013】また、枠体の両面に延伸フィルムを張設して、両フィルム間に断熱のための空気層を形成することにより、よりいっそうの断熱効果を得ることができる。さらに、上記枠体を、アルミニウムで成形した芯材の外側に断熱性の合成樹脂カバーを付設することにより形成しているので、建物内部側における該枠体の室内側面に結露が生じるのを抑止することができる。
【出願人】 【識別番号】000107930
【氏名又は名称】セイキ販売株式会社
【出願日】 平成8年(1996)10月31日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】林 宏 (外1名)
【公開番号】 特開平10−131638
【公開日】 平成10年(1998)5月19日
【出願番号】 特願平8−305964