| 【発明の名称】 |
防音ドア |
| 【発明者】 |
【氏名】山崎 達宏
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| 【要約】 |
【課題】召合せ部の遮音性の向上によって防音性能を改善できるとともに、召合せ部のコンパクト化とデザイン上の自由度の向上を図ることができる防音ドアを提供する。
【解決手段】ドア枠2と、ドア枠2を両開き戸形式で開閉するとともに、閉時に召合せ面が互いに当接する召合せ部14、15をそれぞれ有する2枚のドアパネル3a、3bと、2枚のドアパネル3a、3bの召合せ部14、15の一方14に設けられ、2枚のドアパネル14、15の閉時に、他方の召合せ部15のシール面に密着することによって、召合せ部14、15間をシールする第1弾性気密部材18と、を備え、この第1弾性気密部材18が、一方の召合せ部14の召合せ面から突出して設けられ、シール面が、他方の召合せ部15の召合せ面から落ち込んだ凹面で構成されている。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ドア枠と、当該ドア枠を両開き戸形式で開閉するとともに、閉時に召合せ面が互いに当接する召合せ部をそれぞれ有する2枚のドアパネルと、前記2枚のドアパネルの前記召合せ部の一方に設けられ、当該2枚のドアパネルの閉時に、他方の前記召合せ部のシール面に密着することによって、前記召合せ部間をシールする第1弾性気密部材と、を備え、当該第1弾性気密部材が、前記一方の召合せ部の前記召合せ面から突出して設けられ、前記シール面が、前記他方の召合せ部の前記召合せ面から落ち込んだ凹面で構成されていることを特徴とする防音ドア。 【請求項2】 前記ドア枠が戸当りを有し、当該戸当りおよび前記ドアパネルの一方に設けられ、前記ドアパネルの閉時に前記戸当りと前記ドアパネルとの間をシールする第2弾性気密部材を備え、前記2枚のドアパネルのうちの先に閉じられる前記ドアパネルの前記召合せ部は、前記戸当りに対応する部分を残して当該戸当り側に突出する突出部を有し、前記ドアパネルの閉時に当該突出部の少なくとも一部が前記戸当りに上下方向に対向するように構成され、前記第1弾性気密部材は、前記ドアパネルの閉時に、前記戸当りの一部に近接または当接するとともに、前記第2弾性気密部材に上下方向に近接して位置するように配置されていることを特徴とする、請求項1に記載の防音ドア。 【請求項3】 前記第1弾性気密部材が前記召合せの前記突出部から上下方向に突出して設けられ、この第1弾性気密部材の突出した部分とほぼ同じ高さおよび奥行寸法を有する遮音ブロックが、前記召合せ部の前記突出部に、前記第1弾性気密部材に隣接して取り付けられていることを特徴とする、請求項2に記載の防音ドア。 【請求項4】 前記第1弾性気密部材がマグネットパッキンで構成され、前記シール面に磁性板が取り付けられていることを特徴とする、請求項1ないし3のいずれかに記載の防音ドア。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、楽器練習室やカラオケボックスなどの防音室、あるいは演奏ホールなどに、これらの室内外間を防音するために設けられる、両開き戸形式の防音ドアに関する。 【0002】 【従来の技術】図10および図11は、この種の従来の一般的な防音ドアの上部側における構成を示している。この防音ドア51は、両開き戸形式のものであり、ドア枠52を開閉する回動自在の左右のドアパネル53a、53bを備えている。両ドアパネル53a、53bの背面上端部にはそれぞれ、帯状の鋼板54が、左右方向に延びるように取り付けられている。一方、ドア枠52の上横枠55の下面には戸当り材56が設けられ、この戸当り材56の前面すなわち戸当り面に、マグネットパッキン57が取り付けられている。そして、図10に示すように、ドアパネル53a、53bを閉じたとき、その鋼板54が、マグネットパッキン57のマグネット58の吸着作用により、マグネットパッキン57に密着し、ドアパネル53a、53bと戸当り材56の間の隙間を塞ぐことによって、戸当り部分の遮音を行うようになっている。 【0003】また、左右のドアパネル53a、53bの互いに対向する側の端部には、召合せ材59、60がそれぞれ設けられている。左召合せ材59は、左ドアパネル53aと前面が面一の基部59aと、基部59aから後方に突出するとともに右方に屈曲した突出部59bとによって、断面L形に形成されている。突出部59bは、戸当り材56と干渉しないよう、基部59aよりも1段低くなっているとともに、その前面に上下方向に形成された取付け溝61に、召合せ用のマグネットパッキン62が、突出部59bと上面が面一の状態で収容されている。 【0004】一方、右召合せ材60は、右ドアパネル53bと背面が面一の基部60aと、基部60aから前方に突出するとともに左方に屈曲した突出部60bとによって、断面L形に形成されており、基部60aの背面には、マグネットパッキン62に対応する位置に、鋼板63が取り付けられている。そして、左ドアパネル53aに続いて右ドアパネル53bを閉じたときに、鋼板63が、マグネットパッキン62のマグネット64の吸着作用により、マグネットパッキン62に密着して、この部分の隙間を塞ぐと同時に、左召合せ材59の基部59aの前面に右召合せ材60の突出部60bの背面が当接することによって、召合せ部分の遮音を行うようになっている。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した従来の防音ドア51では、図10に示すように、戸当り材56と左召合せ材59の突出部59bとの間から両マグネットパッキン57、62間に連なる直線的な隙間Cが生じる。このため、例えば、同図に矢印で示すように、後方から隙間Cに向かって進んできた音S1が、直線的な隙間Cを通って両マグネットパッキン57、62間の空間に容易に漏れてしまい、このことが防音ドア51の防音性能を低下させる原因となる。 【0006】また、この防音ドア51では、マグネットパッキン62に密着される鋼板63が、右召合せ材60の背面に、これとほぼ面一の状態で取り付けられている。このため、例えば、図11に矢印で示すように、音S2が右召合せ材60の背面に沿ってマグネットパッキン62に向かってきた場合には、音S2の一部が密着部を直線的に通って、両召合せ材59、60の間の空間に比較的容易に漏れてしまうため、やはり防音ドア51の防音性能を低下させる原因になる。 【0007】さらに、左召合せ材59の取付け溝61にマグネットパッキン62全体を収容する必要があるため、左召合せ材59の奥行寸法を少なくともマグネットパッキン62よりも大きくしなければならず、このことが、召合せ部のデザイン上の制約になっている。 【0008】本発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、召合せ部の遮音性の向上によって防音性能を改善できるとともに、召合せ部のコンパクト化とデザイン上の自由度の向上を図ることができる防音ドアを提供することを目的としている。 【0009】 【課題を解決するための手段】この目的を達成するため、本発明の防音ドアは、ドア枠と、ドア枠を両開き戸形式で開閉するとともに、閉時に召合せ面が互いに当接する召合せ部をそれぞれ有する2枚のドアパネルと、2枚のドアパネルの召合せ部の一方に設けられ、2枚のドアパネルの閉時に、他方の召合せ部のシール面に密着することによって、召合せ部間をシールする第1弾性気密部材と、を備え、この第1弾性気密部材が、一方の召合せ部の召合せ面から突出して設けられ、シール面が、他方の召合せ部の召合せ面から落ち込んだ凹面で構成されていることを特徴としている。 【0010】この構成によれば、ドアパネルを閉じたときに、召合せ部の召合せ面同士が当接するとともに、一方の召合せ部の召合せ面から突出して設けられた第1弾性気密部材が、他方の召合せ部の召合せ面から落ち込んだ凹面として形成されたシール面に密着することによって、召合せ部の遮音を行う。この場合、両召合せ部同士が、召合せ面、シール面への移行部分およびシール面によって、折れ曲がった状態で係合するので、この部分を音が通る際に、音の折れ曲がりを生じさせることができ、この音の折れ曲がりにより減衰効果が高められる結果、両召合せ部間の遮音性が向上する。 【0011】また、第1弾性気密部材が召合せ部から突出して設けられているので、これ第1弾性気密部材の全体を召合せ部に収容していた従来と比べて、その分、召合せ部の奥行寸法を小さくすることができ、したがって、召合せ部のコンパクト化を図れるとともに、デザイン上の自由度も高められる。 【0012】この場合、ドア枠が戸当りを有し、戸当りおよびドアパネルの一方に設けられ、ドアパネルの閉時に戸当りとドアパネルとの間をシールする第2弾性気密部材を備え、2枚のドアパネルのうちの先に閉じられるドアパネルの召合せ部は、戸当りに対応する部分を残して戸当り側に突出する突出部を有し、ドアパネルの閉時に突出部の少なくとも一部が戸当りに上下方向に対向するように構成され、第1弾性気密部材は、ドアパネルの閉時に、戸当りの一部に近接または当接するとともに、第2弾性気密部材に上下方向に近接して位置するように配置されていることが好ましい。 【0013】この構成では、ドアパネルを閉じたときに、第2弾性気密部材が戸当りとドアパネルとの間をシールすることによって、両者間の遮音を行う。また、このドアパネルの閉状態において、召合せ部の突出部が戸当りに上下方向に対向するとともに、第1弾性気密部材が、戸当りの一部に近接または当接するとともに、第2弾性気密部材に上下方向に近接して位置する。したがって、召合せ部と戸当りの間に、突出部と戸当りの間から、第1弾性気密部材と戸当りの間を経て、第1弾性気密部材と第2弾性気密部材の間に至る折れ曲がった経路が形成されるので、この部分を通過しようとする音に音の折れ曲がりを生じさせることができ、この音の折れ曲がりにより減衰効果が高められる結果、召合せ部と戸当りの間の遮音性が向上する。 【0014】この場合、第1弾性気密部材が召合せの突出部から上下方向に突出して設けられ、この第1弾性気密部材の突出した部分とほぼ同じ高さおよび奥行寸法を有する遮音ブロックが、召合せ部の突出部に、第1弾性気密部材に隣接して取り付けられていることが好ましい。 【0015】この構成では、ドアパネルの閉時に、召合せ部の突出部、戸当りおよび第1弾性気密部材の突出部分および第2弾性気密部材によって、上記折れ曲がった通路が形成されるとともに、これに隣接して、召合せ部の突出部、戸当り、遮音ブロックおよび第2弾性気密部材によって、同様の折れ曲がった経路が形成される。したがって、召合せ部の横方向の全体にわたって、音の折れ曲がりを生じさせることができるので、召合せ部と戸当りの間の遮音性がさらに向上する。 【0016】これらの場合、第1弾性気密部材がマグネットパッキンで構成され、シール面に磁性板が取り付けられていることが好ましい。 【0017】この構成では、マグネットパッキンのマグネットと磁性板との吸着作用によって、シール面への第1弾性気密部材の密着度が高められ、遮音性がさらに向上する。 【0018】 【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。図6は、本発明を適用した防音ドアの正面図である。この防音ドア1は、ドア枠2と、ドア枠2を両開き戸形式で開閉する左ドアパネル3a、右ドアパネル3b(総称する場合は「ドアパネル3」という)とを備えている。なお、以下では、説明の便宜上、図6を見たときの左右を「左」「右」、手前側を「前」、奥側を「後」と呼ぶものとする。また、この防音ドア1は、基本的に上下対称に構成されているので、以下の説明では、防音ドア1の上半部の構成を中心として、述べるものとする。 【0019】ドア枠2は、左右の縦枠4、5と、上下の横枠6、7で構成されている。図2および図3に示すように、上横枠6の下面には戸当り材8(戸当り)が取り付けられている。この戸当り材8は、ほぼ矩形の断面を有し、上横枠6に沿って連続的に延びている(図7参照)。また、戸当り材8の前面すなわち戸当り面は、上戸当り面9aと、その前方に若干突出した下戸当り面9bとによって構成されている。 【0020】図2および図7に示すように、戸当り材8の上戸当り面9aには、これに沿って戸当り用のマグネットパッキン10(第2弾性気密部材)が取り付けられている。このマグネットパッキン10は、パッキン本体11と、パッキン本体11内に収容されたマグネット12によって構成されている。パッキン本体11は、例えば、軟質塩ビの押出し成形などにより一体成形され、薄肉中空状の一様な断面形状を有しており、後ろ側から順に、上戸当り面9aに固定されたU字状の取付け部11aと、楕円形の可撓部11bと、マグネット12を収容する矩形のマグネット収容部11cとによって、構成されている。 【0021】一方、各ドアパネル3は、図示しない吸音材や遮音材を内蔵していて、それにより、ドアパネル3自身が高い遮音性能を有するように構成されている。左右のドアパネル3a、3bはそれぞれ、ドア枠2の左右の縦枠4、5の前部に、丁番13を介して、回動自在に取り付けられており、これらを閉じるときは左ドアパネル3a、右ドアパネル3bの順で、開くときは逆の順で、開閉操作される。図1に示すように、左右のドアパネル3a、3bの背面上端部には、マグネットパッキン10に対応する位置に、細長い帯状の鋼板21がそれぞれ取り付けられている。 【0022】左右のドアパネル3a、3bの互いの召合せ部分には、召合せ材14、15(召合せ部)がそれぞれ設けられている。図1および図4に示すように、右召合せ材15は、上下方向に延びるとともに、右ドアパネル3bの左側面に上面および背面が面一の状態で固定された基部15aと、基部15aの前端から左方に屈曲して延びる突出部15bとによって、平面形状がL形に形成されている。基部15aの背面の隅部には、鋼板21が取り付けられる上端部を残して、切欠き溝16が上下方向に延びるように形成されており、この切欠き溝16の底面(シール面)に細長い帯状の鋼板17(磁性板)が取り付けられている。 【0023】一方、左召合せ材14は、右召合せ材15と同様、上下方向に延びるとともに、左ドアパネル3aの右側面に、上面および前面が面一の状態で固定された基部14aと、基部14aの後端から右方に屈曲して延びる突出部14bとによって、平面形状がL形に形成されている。突出部14bは、戸当り材8と干渉しないよう、基部14aよりも所定高さ分だけ低く形成されている。 【0024】左召合せ材14の突出部14bの前面には、取付け溝14cが上下方向に延びるように形成され、この取付け溝14cに、召合せ用のマグネットパッキン18(第1弾性気密部材)が取り付けられている。このマグネットパッキン18は、図5に示すように、戸当り用のマグネットパッキン10と同様、パッキン本体19と、パッキン本体19内に収容されたマグネット20によって構成されている。パッキン本体19は、軟質塩ビの押出し成形などにより一体成形され、薄肉中空状の一様な断面形状を有していて、断面矢形の取付け部19aと、これに連なる楕円形の可撓部19bと、さらにこれに連なり、マグネット20を収容する矩形のマグネット収容部19cとによって、構成されている。 【0025】このように構成されたマグネットパッキン18は、その取付け部19aを、左召合せ材14の突出部14bの取付け溝14cに差し込むことによって、マグネット収容部19cが突出部14bから前方に突出した状態で、かつ上端部が突出部14bの上面から所定長さ分だけ上方に若干突出するようにして、左召合せ材14に取り付けられている。なお、矢形の取付け部19aの幅は取付け溝14cの幅よりも若干大きく設定されており、このような寸法関係から、取付け溝14cに押し込んだときの取付け部19aの弾性復帰力を利用して、マグネットパッキン18を左召合せ材14に抜止め状態で簡単に設置することができる。 【0026】次に、上記構成の防音ドア1による防音動作を説明する。図2は、左ドアパネル3aだけを閉じた状態を示している。すなわち、左ドアパネル3aを閉じてゆくと、同図に示すように、左召合せ材14の突出部14bが部分的に戸当り材8の下側に入り込むとともに、左ドアパネル3aの背面の鋼板21が、戸当り材8に取り付けたマグネットパッキン10のマグネット12の吸着作用によって、マグネットパッキン10に密着することにより、左ドアパネル3aと戸当り材8の間をシールする。この場合、マグネットパッキン10の可撓部11bが圧縮されることによって、マグネットパッキン18の、突出部14bから突出した部分が、戸当り材8の下戸当り面9bに当接した状態になる。 【0027】次いで、右ドアパネル3bを閉じてゆくと、図3および図4に示すように、左ドアパネル3aの場合と同様に、鋼板21がマグネットパッキン10に密着することにより、右ドアパネル3bと戸当り材8の間をシールする。また、右ドアパネル3bに形成した切欠き溝16が左ドアパネル3aのマグネットパッキン18にはまり込み、切欠き溝16に取り付けた鋼板17が、マグネットパッキン18のマグネット20の吸着作用によって、マグネットパッキン18に密着することにより、両召合せ材14、15の後部間をシールする。この場合も、マグネットパッキン18の可撓部19bが圧縮されることによって、左召合せ材14の基部14aの前面に、右召合せ材15の突出部15bの背面が当接した状態になる。 【0028】以上のようにして両ドアパネル3a、3bが閉じられた状態では、図4に示すように、両召合せ材14、15同士が、互いの召合せ面からマグネットパッキン18と鋼板17との密着面に至る間で、折れ曲がった状態で係合している。したがって、例えば、図4に矢印で示すように、音S2が右召合せ材15の背面に沿ってマグネットパッキン18に向かってきた場合でも、この折れ曲がった係合部を通る際に、音の折れ曲がりを生じさせることができ、この音の折れ曲がりによって減衰効果が高められる結果、両召合せ材14、15間の遮音性を向上させることができる。 【0029】また、マグネットパッキン18が左召合せ材14から部分的に突出して設けられているので、マグネットパッキンの全体を召合せ材に収容していた従来と比べて、その分、召合せ材の奥行寸法を小さくすることができ、したがって、召合せ材のコンパクト化を図れるとともに、デザイン上の自由度も向上する。 【0030】さらに、両ドアパネル3a、3bが閉じられた状態では、図3に示すように、左召合せ材14と戸当り材8の間に、突出部14bと戸当り材8の間から、マグネットパッキン18と戸当り材8の間を経て、マグネットパッキン18とマグネットパッキン10の間に至る折れ曲がった経路が形成される。したがって、例えば、同図に矢印で示すように、音S1がこの部分に向かって後方から進んできた場合でも、この部分を通過する際に、音の折れ曲がりを生じさせることができ、召合せ材14、15と戸当り材8の間の遮音性を向上させることができる。 【0031】図8および図9は、本発明の第2実施形態による防音ドアを示している。この防音ドアは、前述した第1実施形態による防音ドア1と比較し、左召合せ材14の突出部14bの上面に、マグネットパッキン18に隣接して、遮音ブロック22が取り付けられている点だけが異なるものである。遮音ブロック22は、鉛を含有したゴムなどの遮音性の高い材料で構成され、マグネットパッキン18とほぼ同じ高さおよび奥行寸法を有するとともに、突出部14bの幅いっぱいに設けられている。 【0032】したがって、この第2実施形態の防音ドアでは、左召合せ材14の突出部14b、戸当り材8およびマグネットパッキン18の突出部分およびマグネットパッキン10による折れ曲がり経路が、第1実施形態と同様に形成されるのに加えて、左召合せ材14の突出部14b、戸当り材8、遮音ブロック22およびマグネットパッキン10によって、同様の折れ曲がり経路が形成される。したがって、図3のS1のような前方に進んできた音に対して、召合せ材14、15の幅方向の全体にわたって、音の折れ曲がりを生じさせることができるので、召合せ材14、15と戸当り材8の間の遮音性をさらに向上させることができる。 【0033】なお、これまでは、防音ドア1の上半部を例として説明してきたが、前述したように、防音ドア1は基本的に上下対称に構成されており、これまでの説明は、防音ドア1の下半部にも、上下逆の関係でそのままあてはまるので、その詳細は省略するものとする。 【0034】なお、本発明は、説明した実施形態に限定されることなく、種々の態様で実施することができる。例えば、実施形態では、左召合せ材14の突出部14bにマグネットパッキン18を取り付けるとともに、右召合せ材15に切欠き溝16を形成して鋼板17を取り付けているが、これを逆の関係、すなわち突出部14bに切欠き溝16および鋼板17を設ける一方、右召合せ材15にマグネットパッキン18を取り付けるようにしてもよい。 【0035】また、弾性気密部材としてマグネットパッキンを鋼板と組み合わせて用いているが、他の適当なシール材を使用できることは、もちろんである。その他、細部の構成を、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜、変更することが可能である。 【0036】 【発明の効果】以上説明したように、本発明の防音ドアは、召合せ部の遮音性の向上によって防音性能を改善できるとともに、召合せ部のコンパクト化とデザイン上の自由度の向上を図ることができるなどの効果を有している。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001410 【氏名又は名称】株式会社河合楽器製作所
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| 【出願日】 |
平成8年(1996)6月18日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】落合 稔 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開平10−2167 |
| 【公開日】 |
平成10年(1998)1月6日 |
| 【出願番号】 |
特願平8−177482 |
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