トップ :: E 固定構造物 :: E02 水工;基礎;土砂の移送

【発明の名称】 土のう造成機
【発明者】 【氏名】幸川 寛志
【氏名】阿部 美平
【氏名】菊池 邦臣
【氏名】高橋 利治
【課題】災害現場において一定の土のうを自動製造可能とした。

【解決手段】ブリッジブレーカ5を有するホッパー4と、該ホッパー4の排出口6に一定量押出し装置8を介して連なるシュート9と、該シュート9の下部に一袋づつ連続してロール状に巻き付けられた連続袋11を一定時間毎に一袋づつ自動供給する袋供給装置10と、該袋供給装置10により供給される袋12の袋口を押し拡げる袋開口装置16と、該袋開口装置16により開口された袋口へ前記シュート9から土砂を投入してその袋口を絞り込む絞りユニット22と、該絞りユニット22により絞られた袋口を結束する結束ユニット23と、該結束ユニット23により結束された袋口を切断する切断ユニット24とからなる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ブリッジブレーカを有するホッパーと、該ホッパーの排出口に一定量押出し装置を介して連なるシュートと、該シュートの下部に一袋づつ連続してロール状に巻きつけられた連続袋を一定時間毎に一袋づつ自動供給する袋供給装置と、該袋供給装置により供給される袋の袋口を押し拡げる袋開口装置と、該袋開口装置により開口された袋口へ前記シュートから土砂を投入してその袋口を絞り込む絞りユニットと、該絞りユニットにより絞られた袋口を結束する結束ユニットと、該結束ユニットにより結束された袋口を切断する切断ユニットとからなる土のう造成機。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は風水害等の際、現地での土のうの積み上げに適用される土のう造成機に関する。
【0002】
【従来の技術】風水害など荒天候下の堤防補強用として大量の土のうを造成する場合、従来装置では完全に自動化されていないため、人海戦術に頼らざるを得ず人力負担が極めて大きかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら人海戦術では応急用として一定の土のうが造成できないと共に各種器具が氾濫して作業が円滑に行なわれない等の問題点があった。本発明はかかる問題点に対処するため開発されたものであって災害現場への搬入が容易で而も一定の土のうを自動製造することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するための本発明の構成は、ブリッジブレーカを有するホッパーと、該ホッパーの排出口に一定量押出し装置を介して連るシュートと、該シュートの下部に一袋づつ連続してロール状に巻きつけられた連続袋を一定時間毎に一袋づつ自動供給する袋供給装置と、該袋供給装置により供給される袋の袋口を押し拡げる袋開口装置と、該袋開口装置により開口された袋口へ前記シュートから土砂を投入してその袋口を絞り込む絞りユニットと、該絞りユニットにより絞られた袋口を結束する結束ユニットと、該結束ユニットにより結束された袋口を切断する切断ユニットとからなる。
【0005】
【発明の実施の形態】以下本発明の一実施例を図面に基づいて説明すると図1(a)は本発明の全体の斜視図、図1(b)はその要部の斜視図を示し、搭載運搬車1には、土砂選別装置2にベルトコンベヤ3を介して連結されるホッパー4を搭載し、該ホッパー4には図2に示すようにブリッジブレーカ5を有し、該ホッパー4の排出口6にシリンダ7によりストロークが調整される押出し装置8を介して連なるシュート9が設けられている。10は袋供給装置を示し、該袋供給装置10は図3に示すように一袋づつを連続してロール状に巻き付けられた連続袋11を一定時間毎に一袋づつの袋シート12として送るローラ13とガイド14と、袋シート12の一定間隔毎にあけられた孔の一を確認する光電センサ15とからなり、該袋供給装置10により繰り出される袋シート12はその袋口を袋開口装置16により開口され、該袋開口装置16は、シリンダー17と該シリンダー17により支点18を中心に回転する回転板19と、該回転板19の先端に取付けられるフック20とからなり、該フック20を袋口に引きかけて回転板19を支点18を中心に回転させることにより袋口は開口され、更に袋口の開口を確実にするためエアをノズル21から開口部に向けて噴射し、袋シート12の開口部を膨らませ、その袋シート12に前記シュート9から土砂を投入し、回転板19は袋の開口後は袋への土砂落し込みのためのゲートの役目をする。図4は袋の開口作動を説明する説明図で、図4(a)は開口前、図4(b)は開口、図4(c)は土砂の充填、図4(d)は回転板19の戻しを示す。
【0006】図3において22は絞りユニット、23は結束ユニット、24は切断ユニットを示し、前記絞りユニット22は図5に示すように土砂充填後の袋の開口部を結束するため絞りアーム25から形成され、該絞りアーム25は開口部の上下2箇所で絞る左右一対の上部アーム25a,25b及び下部アーム25c,25dから構成され、上部右アーム25aと下部左アーム25dは1本レバー25a,上部左アーム25bと下部右アーム25cは2本レバーとなっており、1本レバー25a,25dが2本レバー25b,25cの間に入り込むことにより絞られて最小絞り断面(斜線部)まで袋は絞られ、図5(a)は袋の開口状態、図5(b)は最小断面に絞られた状態、図5(c)は各々のアームレバーの側面図を示し、各々のアーム25a〜25dの作動はシリンダの直線運動を双相の歯車機構により連動した回転運動を変えることにより行なう。このアームレバーの絞り作動により袋の開口部は後述のクリップ針のコの字形の内側に収まる断面にまで縮小する。
【0007】又前記結束ユニット23は図6に示す用にクリップ受台26をシリンダーにより矢印方向に動かすことによりクリップの打ち込み方向に対し180°反対方向から支持できる位置に位置させる。図6(a)はクリップ受台26の平面的作動位置、図6(b)は同側面図を示す。図7は結束のためのクリップ針の打ち込み作動図と結束ユニット23の詳細図を示し、結束ユニット23は絞り込んだ袋の口をクリップ針27の幅の中に入れ、クリップ針27をかしめることにより結束するものである。図7(a)はクリップ針27の初期セット状態,図7(b)は結束直前状態、図7(c)は結束後の状態を示す。クリップ針27の打ち込みはエアシリンダー28のストロークにより行なう。クリップ針27はクリップホルダ29の中に装填されており、エアシンダー28の往復作動と連動し、クリップ針27が1個づつセットされ、クリップ針27がクリップ受台26に当たる部分はクリップ針27の大きさに合わせて溝を切ってあり、この溝に沿ってクリップ針27は曲げられる。(ホッチキスと同じ原理)
更に前記切断ユニット24は図8に示すように、ヒートカッタ30をシリンダー作動により待機位置から矢印方向に袋結束部位置まで回転させ、その回転途中で袋を溶かし切断する。図8(a)はカッタ30の作動平面、図8(b)は側面を示す。
【0008】なお図1において31は発電機、32は制御盤、33はコンプレッサー、34はベルトコンベヤを示す。かくて袋供給装置により一袋づつ連続してロール状に巻き付けられた連続袋を一定時間毎に一袋つづ自動供給し、供給された袋の袋口を袋開口装置により開口し、開口された袋口へホッパーの排出口に一定量押出し装置を介して連なるシュートから一定量の土砂を投入し、投入後に袋口を絞りユニットにより絞り、次いで絞られた袋口を結束ユニットにより結束し、次いで結束された袋口を切断ユニットにより切断し、一個の独立した土のう袋として造成できる。
【0009】
【発明の効果】上述した如く本発明は、ブリッジブレーカを有するホッパーと、該ホッパーの排出口に一定量押出し装置を介して連なるシュートと、該シュートの下部に一袋づつ連続してロール状に巻き付けられる連続袋を一定時間毎に一袋づつ自動供給する袋供給装置と、該袋供給装置により供給される袋の袋口を押し拡げる袋開口装置と、該袋開口装置により開口された袋口へ前記シュートから土砂を投入して、その袋口を絞り込む絞りユニットと、該絞りユニットにより絞られた袋口を結束する結束ユニットと該結束ユニットにより結束された袋口をんする切断ユニットとからなるものであるから、これらは搭載運搬車に搭載されて風水害等の現地への運搬を容易にし、而も災害現地での一定の土のうを自動的に造成することができるため、出動人員を大巾に削減できるとともに災害の拡大を防止することが可能である等の効果を有する。
【出願人】 【識別番号】000006208
【氏名又は名称】三菱重工業株式会社
【出願日】 平成8年(1996)7月10日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】岡本 重文 (外1名)
【公開番号】 特開平10−25725
【公開日】 平成10年(1998)1月27日
【出願番号】 特願平8−180736