トップ :: D 繊維 紙 :: D04 組みひも;レ−ス編み;メリヤス編成;縁とり;不織布

【発明の名称】 合成樹脂製飾り紐
【発明者】 【氏名】小池 林治
【課題】素線材を撚り合わして紐状とすることにより、各素線材のレンズ効果が錯綜して新規な意匠感を有する合成樹脂製飾り紐を提供する【解決手段】 外周面は4本の素線材17が撚り合わされた状態の、いわゆる曲面状の山17aが螺旋状に連続する形状となっているとともに、内部は素線材17が溶着して一体状となっている。そして、素線材17は無色透明な塩化ビニールにより形成されている。このため、4本の素線材17の曲面状の山17aによるレンズ効果が螺旋状に現れる。このレンズ効果により中心の芯線材16が斜めになって不連続状に見えたりする。カラフルな芯線材を用いると、そのレンズ効果により色模様として視認することができる。

【解決手段】外周面は4本の素線材17が撚り合わされた状態の、いわゆる曲面状の山17aが螺旋状に連続する形状となっているとともに、内部は素線材17が溶着して一体状となっている。そして、素線材17は無色透明な塩化ビニールにより形成されている。このため、4本の素線材17の曲面状の山17aによるレンズ効果が螺旋状に現れる。このレンズ効果により中心の芯線材16が斜めになって不連続状に見えたりする。カラフルな芯線材を用いると、そのレンズ効果により色模様として視認することができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 押出し機の先端のダイの中心孔から芯線材を緊張状に引き出すとともに、前記中心孔の周りに形成した複数の押出し孔から溶融状態の透明な合成樹脂を押出して素線材を形成し、該各素線材を前記芯線材の周りに撚り合わせて一体状に溶着させ、冷却により固化したときの外周面の形状を、前記各素線材が撚り合わされた状態の形状としたことを特徴とする合成樹脂製飾り紐。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、合成樹脂製飾り紐に関するものである。
【0002】
【従来の技術】透明な合成樹脂を押出し成形してなる素線材には、該素線材を通過する光を屈折させるレンズ効果を有する。そして、透明度が高い合成樹脂を用いると、クリスタル調の趣を呈する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記に鑑みてなされたもので、透明な合成樹脂を押出し成形してなる素線材を撚り合わして紐状とすることにより、新規な意匠感を有する合成樹脂製飾り紐を提供することを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するための本発明の合成樹脂製飾り紐は、押出し機の先端のダイの中心孔から芯線材を緊張状に引き出すとともに、前記中心孔の周りに形成した複数の押出し孔から溶融状態の透明な合成樹脂を押出して素線材を形成し、該各素線材を前記芯線材の周りに撚り合わせて一体状に溶着させ、冷却により固化したときの外周面の形状を、前記各素線材が撚り合わされた状態の形状としたことを特徴とする。
【0005】
【発明の作用及び効果】上記合成樹脂製飾り紐は、各素線材を芯線材の周りに撚り合わせて一体状に溶着させ冷却により固化したときの外周面の形状が、各素線材が撚り合わされた状態の形状になっている。従って、螺旋状の各素線材のレンズ効果が入り組んで発揮されることにより、直線状の芯線材が斜めになって不連続状に見えたりする。そして、カラフルな芯線材を用いることにより、色模様として視認することができ審美感のある意匠性の高い飾り紐を提供できる。また、引張り強度の高い芯線材を用いることにより、丈夫な実用性の高い飾り紐を提供できる等の効果を有する。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を添付図面を参照して説明する。図1は本発明に係る合成樹脂製飾り紐(以下単に飾り紐という)1の製造装置11の概略斜視図、図2は飾り紐1の拡大正面図、図2は同、拡大断面図である。製造装置11は、押出し機12と加撚装置21とから構成されている。押出し機12の先端には、ダイ13が固定されている。ダイ13には、中心孔14と該中心孔14の周りに4個の円形の押出し孔15が形成されている。中心孔14からは、芯線材16となるポリエステル系の糸や絹糸等が引き出されるようになっている。また、押出し孔15からは、加熱溶融状態の無色透明な塩化ビニールが背圧を受けて押出され、断面円形の素線材17が形成される。
【0007】加撚装置21は、ベルト駆動される一対の駆動ローラ22,22と、該駆動ローラ22,22と保持ローラ23とで3点支持されて回転駆動される加撚リング24とからなる。加撚リング24は、径方向の軸25にプーリ26が回転自在に支承されている。上記押出し機12のダイ13の中心孔14から緊張状に引き出された芯線材16の先端と、押出し孔15から押し出された4本の素線材17の先端をまとめて一本とし、加撚リング24のプーリ26に1巻きして図示しない巻取り装置に連結する。該巻取り装置を駆動して引っ張るとともに、加撚リング24を回転駆動すると、撚りを掛けられる中心の芯線材16の周りに4本の素線材17が撚り合わされて紐状となる。素線材17どうしは、ダイ13から押しだされた直後であるので、撚り合わせることにより一体状に溶着する。上記プーリ26に1巻されるまでに冷却されることにより固化して紐状となる。
【0008】上記した方法により製造された飾り紐1は、図2及び図3に示すように外周面は4本の素線材17が撚り合わされた状態の、いわゆる曲面状の山17aが螺旋状に連続する形状となっているとともに、内部は素線材17が溶着して一体状となっている。そして、素線材17は無色透明な塩化ビニールにより形成されている。このため、4本の素線材17の曲面状の山17aによるレンズ効果が螺旋状に現れる。このレンズ効果により中心の芯線材16が斜めになって不連続状に見えたりする。カラフルな芯線材を用いると、そのレンズ効果により色模様として視認することができる。そして、この飾り紐1は、透明な塩化ビニール製品に見られるようなクリスタル感を有するので美しく意匠性が高い。また、引張り強度の高い芯線材16を用いることにより、丈夫な実用性の高い飾り紐1として利用できるばかりでなく、囲い用のロープとしても利用できる。上記の場合無色透明な塩化ビニールを用いたが、有色透明な塩化ビニールを用いてもよい。
【0009】図4及び図5は、飾り紐1の他の製造装置を示したものである。図4に示す製造装置41は、無端ベルト装置42と43とからなり、対向する無端ベルト42aと43aとを所定角度に交差させ、押出し機12のダイ13の中心孔14から引き出された芯線材16の先端と、押出し孔15から押し出された4本の素線材17の先端をまとめて挟持する。そして、該無端ベルト42aと43aを走行させることにより、緊張状に引っ張られる中心の芯線材16の周りに、ダイ13の押出し孔15から押し出される4本の素線材17が撚り合わされる。無端ベルト装置42,43は、支持テーブル44,45にそれぞれ回動自在に支持されているから、撚り角度を任意に変更させることができる。
【0010】図5に示すものは、手持ち電動工具51により撚り合わせるようにしたものである。手持ち電動工具51の先端のスピンドル52に固定した係止具53に、押出し機12のダイ13の中心孔14から引き出された芯線材16の先端と、押出し孔15から押し出された4本の素線材17の先端をまとめて係止する。そして、スピンドル52を回転させるとともに、手持ち電動工具51を手前に引くことにより、緊張状に引っ張られる中心の芯線材16の周りに4本の素線材17が撚り合わされる。手持ち電動工具51を手前に引く速度を変化させることにより、撚り加減を調節することができる。
【出願人】 【識別番号】596161983
【氏名又は名称】小池理化学工業株式会社
【出願日】 平成8年(1996)10月18日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】園部 祐夫 (外1名)
【公開番号】 特開平10−131011
【公開日】 平成10年(1998)5月19日
【出願番号】 特願平8−297653