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高収縮性軽量嵩高加工糸 - 特開平10−226935 | j-tokkyo
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【発明の名称】 高収縮性軽量嵩高加工糸
【発明者】 【氏名】赤崎 久仁夫
【氏名】倉田 修平
【課題】製織時に特別な高密度化を要せず、布帛にした後の熱収縮によって高密度化が可能であり、また、得られる布帛は高密度であるにもかかわらず軽量で、かつ、スパン調の毛羽感を有するものとなる高収縮性軽量嵩高加工糸を提供する。

【解決手段】糸条を構成する単糸が中空断面形状を有し、熱収縮応力が0.35g/d以上のポリエステル系高収縮性糸Aと、前記高収縮性糸Aより熱水収縮率が5%以上低いポリエステル系低収縮性糸Bとで構成された混繊交絡糸条である。この混繊交絡糸条は、熱水収縮率が15%以上で、かつ、熱水処理後における1m当たりのループ毛羽数が10個以上となるものである。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 糸条を構成する単糸が中空断面形状を有し、熱収縮応力が0.35g/d以上のポリエステル系高収縮性糸Aと、前記高収縮性糸Aより熱水収縮率が5%以上低いポリエステル系低収縮性糸Bとで構成された混繊交絡糸条であって、前記混繊交絡糸条は、熱水収縮率が15%以上で、かつ、熱水処理後における1m当たりのループ毛羽数が10個以上となるものであることを特徴とする高収縮性軽量嵩高加工糸。
【請求項2】 高収縮性糸Aと低収縮性糸Bとを構成する単糸の繊度が下記式(1),(2)を同時に満足する請求項1項記載の高収縮性軽量嵩高加工糸。
a≧2.0 ………(1)
b<2.0 ………(2)
ここで、aとbは、それぞれ高収縮性糸A及び低収縮性糸Bを構成する単糸の繊度(デニール:d)である。
【請求項3】 低収縮性糸Bを構成する単糸が中空断面形状を有する請求項1又は請求項2記載の高収縮性軽量嵩高加工糸。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スパン調高密度織物用の糸条として好適な高収縮性軽量嵩高加工糸に関するものである。
【0002】
【従来の技術】高密度織物用の素材としては、一般に細番手の綿糸が用いられおり、この綿糸を経、緯に高密度に打込んで高密度織物としている。しかしながら、このような方法で綿糸から織物を製造する場合、製織効率が悪く、製品の風合も硬くなる上に製品が重くなること、さらには、大量の高級糸を使用するため高価なものとなり、一般衣料への普及が妨げられるという欠点を有していた。
【0003】上記の欠点を解消するために、たとえば特開昭60-94636号公報には、熱収縮率差のある芯糸と鞘糸で芯鞘型混繊交絡糸を形成し、芯鞘間の熱収縮率差を利用して布帛にスパン調のふくらみや毛羽感を付与する方法が提案されている。しかしながら、この交絡糸は、芯糸と鞘糸間の熱収縮差が少ないので布帛に十分な毛羽感を付与することができず、しかも、糸条全体の熱収縮率が低いことから、布帛にした後の熱収縮によって織物組織の高密度化を図ることが困難であった。
【0004】また、特開平3−294535号公報には、熱水収縮率の高い高収縮性糸と低収縮性糸を混繊交絡処理した糸条を熱処理し、高収縮性糸の収縮効果で糸条全体を収縮させて布帛の高密度化を図るとともに、高収縮性糸と低収縮性糸との熱収縮差で嵩高性を増し、同時に布帛の表面にループ毛羽を多数浮き出させてスパンタッチの毛羽感を付与する方法が提案されている。しかしながら、この方法は、糸条の収縮によって布帛を高密度にできる反面、それに比例して得られる布帛が重くなるという欠点は解消されていない。
【0005】近年の高齢化社会の到来に伴い、軽量化素材の需要が高まっており、高密度であるにもかかわらず軽量であるという、スパン調高密度織物用の軽量化糸条の開発が待ち望まれている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような現状に鑑みて行われたもので、製織時に特別な高密度化を要せず、布帛にした後の熱収縮によって高密度化が可能であり、また、得られる布帛は高密度であるにもかかわらず軽量で、かつ、スパン調の毛羽感を有するものとなる高収縮性軽量嵩高加工糸を提供することを技術的な課題とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課題を解決するために鋭意研究した結果、高熱収縮応力の高収縮性糸と低収縮性糸とを混繊交絡処理して得られる糸条は、布帛にした後の熱処理によって高収縮性糸の収縮効果で糸条全体が収縮し、布帛の高密度化を図れるとともに、高収縮性糸と低収縮性糸との熱収縮差で嵩高性が発現又は増大し、布帛の表面にループ毛羽が多数浮き出てスパン調の毛羽感を付与することができ、さらに、少なくとも高収縮性糸に中空断面糸を用いれば、高密度でありながら非常に軽量な布帛となることを見出して本発明に到達した。
【0008】すなわち、本発明は、糸条を構成する単糸が中空断面形状を有し、熱収縮応力が0.35g/d以上のポリエステル系高収縮性糸Aと、前記高収縮性糸Aより熱水収縮率が5%以上低いポリエステル系低収縮性糸Bとで構成された混繊交絡糸条であって、前記混繊交絡糸条は、熱水収縮率が15%以上で、かつ、熱水処理後における1m当たりのループ毛羽数が10個以上となるものであることを特徴とする高収縮性軽量嵩高加工糸を要旨とするものである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明する。本発明の高収縮性軽量嵩高加工糸(以下、加工糸という。)は、ポリエステル系の高収縮性糸Aとポリエステル系の低収縮性糸Bとで構成された混繊交絡糸条である。
【0010】高収縮性糸Aを構成する単糸は中空断面形状を有しており、中空断面形状を有することにより、本発明の特徴である布帛に軽量性を付与することができるものである。高収縮性糸Aを構成する単糸の横断面形状は特に限定されるものではなく、円形や3葉などいずれでもよく、また、横断面の形状と中空部の形状との関係は、相似形及び非相似形のいずれであってもよい。さらに、中空部から繊維表面にかけて連通孔を有するような、いわゆる開放型の中空断面形状のものでもよい。また、中空部の数についても特に限定されるものではなく、1個でも2個以上でもよい。
【0011】図5は、本発明に適用される高収縮性糸Aを構成する単糸の横断面の例を示すものであって、(a)は円形断面、(b)は3角断面、(c)は中空部から繊維表面にかけて連通孔を有する開放型の中空断面、(d)は複数の中空部を有する例であり、(a)は中空単糸の横断面と中空部の横断面との形状が相似形のもの、(b)は非相似形のものである。
【0012】上記単糸の中空率は特に限定されるものではないが、5%以上、70%未満のものを選定するのが好ましい。中空率が5%未満では、得られる加工糸の軽量効果が低下しやすく、また70%以上では、製織時や染色加工時に中空断面形状が破壊される可能性があり、布帛の物性低下が懸念されるので好ましくない。
(S1 /S0)×100 ………(3)
ここで、中空率とは、糸条を構成する単糸の横断面において、中空部の面積が横断面の全面積に占める割合をいい、具体的には糸条の断面を撮影又は投影して、面積測定装置、たとえばサンエンジアニング(株)製のデジタイザ等を使用して、単糸全体の面積S0 と中空部の面積S1 をそれぞれ測定し、上記式(3)で算出するものである。
【0013】次に,ポリエステル系の低収縮性糸Bは、前記した高収縮性糸Aより熱水収縮率が5%以上低いものである。本発明の加工糸は、布帛にした後の熱処理によってループ毛羽を発現又は増大させ、スパン調の毛羽感を付与する点に特徴がある。熱処理効果で糸条表面のループ毛羽を発現又は増大させるためには、高収縮性糸Aと低収縮性糸Bの熱水収縮差を利用するのが効果的であり、本発明の加工糸は、この収縮効果を最大限に活用したものである。
【0014】すなわち、本発明の加工糸は、高収縮性糸Aと低収縮性糸Bを流体処理して得られた混繊交絡糸条で、具体的には図1に示された、ループ毛羽を形成しない、いわゆるインターレース混繊を施した糸条や、図3に示された、アーチ状ループ毛羽やクルノードルループ毛羽を形成する、いわゆるタスラン混繊を施した糸条をいい、この加工糸を熱水処理すれば、図2や図4に示すように、高収縮性糸Aが収縮して加工糸の芯部を形成し、低収縮性糸Bが鞘部を形成した嵩高な2層構造の加工糸となり、同時に鞘部の低収縮性糸Bは、その複雑な屈曲状態で糸条表面が浮き出てループを形成することとなる。この糸条表面に浮き出たループによってスパン調の毛羽感を得ることができるのである。また、この嵩高な2層構造により、多数の空隙部が生じることとなり、軽量性をさらに増大させることができるものである。
【0015】したがって、低収縮性糸Bの熱水収縮率が高収縮性糸Aの熱水収縮率と近似し、両糸の熱水収縮率差が5%未満になると、嵩高な2層構造の加工糸とならないばかりか、糸条表面に十分なループ毛羽を形成させることができず、本発明の目的を達することができない。
【0016】また、本発明の加工糸は、熱水処理後に1m当たりのループ毛羽数が10個以上、好ましくは20個以上となるものであることが必要である。熱水処理後のループ毛羽の形成量は、加工糸を製織し得られる布帛のスパン調の毛羽感を決定する要因となり、熱水処理後のループ毛羽数が10個未満では、スパン調の毛羽感を十分に得ることができず、スパン調効果が乏しいものとなり、かつ、軽量性も乏しいものとなる。
【0017】本発明の加工糸の特徴は、製織時に特別な高密度化を要せず、布帛にした後の熱収縮によって高密度化を図ることができるものである。そのために、本発明の加工糸は、熱水収縮率が15%以上、好ましくは20%以上であることが必要である。熱水収縮率が15%未満では、布帛を熱水処理しても収縮が小さく、十分な高密度化を図ることができない。
【0018】さらに、熱収縮を利用して布帛の高密度化を図るためには、熱水収縮率が上記条件を満たし、かつ、熱収縮応力も高いものであることが必要である。本発明者らは、まず、本発明の加工糸の熱収縮応力と布帛の熱収縮能の関係を種々検討した結果、本発明の加工糸の熱収縮応力が0.2g/d以上になると、布帛の組織に束縛されず、十分な収縮力を発揮することを見出した。さらに、高収縮性糸Aと本発明の加工糸の熱収縮応力の関係を種々検討した結果、低収縮性糸Bの繊度が高収縮性糸Aの繊度の5倍未満という実用上の繊度関係を満足する場合、高収縮性糸Aの熱収縮応力を0.35g/d 以上とすれば、本発明の加工糸の熱収縮応力が0.2g/d以上となることを見出した。すなわち、熱収縮能が布帛の組織に束縛されず、十分な収縮力を発揮するためには、本発明の加工糸を構成する高収縮性糸Aの熱収縮応力は0.35g/d以上である必要がある。
【0019】このような条件を十分に満足する高収縮性糸Aは、ポリエチレンテレフタレート(PET)に第3成分を共重合したポリエステルを、紡糸−延伸することにより得ることができる。具体的には、PETに共重合モノマーとして、たとえばイソフタル酸、1,2−ビス(4−カルボフェノキシ)エタン、2,6−ナフタリンジカルボン酸、アジピン酸、セバシン酸、シュウ酸、プロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、2,2−ビス(4−2−ヒドロキシエトキシフェニル)プロパン、ネオペンチルグリコール、グリセリン、ペンタエリスリトールなどの中から適当な1種類又は2種類を選定して共重合を行った共重合PETを、中空紡糸ノズルを用いて紡糸した後、延伸することによって得ることができる。
【0020】なお、熱収縮応力とは、次のものである。すなわち、糸条を0.1g/dの張力下、一定長で把持し、これを加熱昇温していくと、糸条は熱収縮しようとするが、両端が固定されているため実際の収縮は起こらず、その代わりに糸条に収縮しようとする内部応力が生じるが、この応力を熱収縮応力という。
【0021】本発明の加工糸において、高収縮性糸Aと低収縮性糸Bとの構成比率は、低収縮性糸Bの繊度が高収縮性糸Aの繊度の5倍未満という実用上の範囲であれば特に限定されるものではなく、目的とする熱水収縮率と、ループ毛羽が発現する範囲で適宜選定すればよい。
【0022】本発明の加工糸は、上記の構成を有するので、製織時に特別な高密度化を要せず、布帛にした後の熱収縮によって高密度化が可能であり、また、得られる布帛は高密度であるにもかかわらず軽量で、かつ、スパン調の毛羽感を有するものとなるという効果を奏するものであるが、さらに、次のような構成にすれば、上記の効果を一層向上させることができる。
【0023】まず、高収縮性糸Aと低収縮性糸Bの単糸繊度が前記式(1),(2)で規定したように、高収縮性糸Aの単糸繊度aが2d以上であり、かつ、低収縮性糸Bの単糸繊度bが2d未満であることが好ましい。ポリエステル系の高収縮性糸Aの単糸繊度が2d以上になると、本発明の加工糸を製織して得られる布帛のハリ、腰が一層よくなり、また、低収縮性糸Bの単糸繊度が2d未満になると、得られる布帛のソフト感やしなやかさが一層向上する。特に、ピーチスキン調のスパン調のソフトな毛羽感を得るためには、低収縮糸Bの単糸繊度を0.8d未満にするのが好ましい。
【0024】また、低収縮性糸Bとしては、延伸や仮撚捲縮加工が施された糸条を用いることができるが、本発明の加工糸の特徴の一つである軽量性をさらに向上させるためには、低収縮性糸Bを構成する単糸も中空断面形状を有するものを用いるのが好ましい。この場合、低収縮性糸Bを構成する単糸の横断面や中空部の形状は、前述した高収縮性糸Aの中空断面形状の中から適当なものを選択すればよい。
【0025】なお、本発明でいうループ毛羽数とは、顕微鏡下で任意の20個所、各5cm間の部分において、糸条軸中心より1mm以上の高さを有するループ毛羽数を目視にて計測し、1m当たりに換算するものである。
【0026】また、熱水処理後のループ毛羽数は、上記測定法で求めるが、熱水処理は、枠周1.125mの検尺機を用い、試料に0.1g/dの張力をかけながら巻数10の小綛を作り、この小綛を自由状態で98℃の沸騰水中に30分間浸漬することによって行い、その後、水平な台上に置いて無緊張状態で自然乾燥させた試料を用いた。
【0027】さらに、熱水収縮率は、JIS L1019に準拠して測定し、熱収縮応力は、市販のカネボウ熱応力測定器KE−2型(カネボウエンジニアリング株式会社製)を用いて、温度に対応する応力を記録計に記録し、ピーク応力値を糸条の繊度(デニール)で除した値とした。
【0028】
【実施例】次に、本発明を実施例によって具体的に説明する。なお、実施例における軽量性の評価は、織物の目付T(g/m2)及び厚さL(mm)をJIS L 1018に準拠して計測し、下記式(4)で算出した布帛密度(g/m2・mm) で行った。
布帛密度=T/L ……(4)
布帛密度の値は、小さいほど軽量効果が優れていることを示すものである。
【0029】実施例1PETにイソフタル酸と2,2−ビス(4−2−ヒドロキシエトキシフェニル)プロパンをそれぞれ4モル%共重合した共重合PETを、中空紡糸ノズルを用い紡糸した後、延伸を行い、円形断面の内部に中空率18%の円形中空部を1個所有し、かつ、熱収縮応力が0.45g/d で、熱水収縮率が24%の高収縮性糸70d/18fを得た。この高収縮性糸と、低収縮性糸として熱水収縮率8%のPET糸75d/72fとを引き揃え、インターレースノズルの空気圧力2Kg/cm2で流体処理して 145d/90fの高収縮性軽量嵩高加工糸を得た。この高収縮性軽量嵩高加工糸を経糸と緯糸に用いて製織し、平組織の織物を得た。得られた高収縮性軽量嵩高加工糸と織物の性状を表1に示す。
【0030】
【表1】

【0031】表1から明らかなように、得られた織物は、沸水処理時の熱収縮によって組織が高密度化するとともに、ループ毛羽が形成され、スパン調の高密度織物であった。しかも、高密度織物にかかわらず、軽量性にも優れていた。
【0032】比較例1高収縮性糸として、円形中実断面で、かつ、熱収縮応力が0.20g/d で熱水収縮率が10%のPET糸85d/18fを用いた以外は実施例1と同様に加工し、 160d/90fの加工糸を得た後、この加工糸を経糸と緯糸に用いて製織し、平組織の織物を得た。表1から明らかなように、得られた織物は、ループ毛羽が形成されず、スパン調の風合を有しないものであり、また、軽量性にも乏しいものであった。
【0033】実施例2PETにイソフタル酸成分を10モル%共重合した共重合PETを中空紡糸ノズルを用い紡糸した後、延伸を行い、円形断面の内部に中空率24%で繊維表面にかけて連通孔を有する円形中空部を1個所有し、かつ、熱収縮応力が0.42g/d で、熱水収縮率が28%の高収縮性糸30d/6fを得た。低収縮性糸として熱水収縮率が11%のPET糸60d/72fの仮撚加工糸を用い、前記高収縮性糸と引き揃え、オーバーフィード率5%、タスランノズルの空気圧力5Kg/cm2で流体処理して90d/78fの高収縮性軽量嵩高加工糸を得た。この高収縮性軽量嵩高加工糸を経糸と緯糸に用いて製織し、平組織の織物を得た。
【0034】表1から明らかなように、得られた織物は沸水処理後に高密度になるとともに、表面に鞘側の単糸で構成されたループ毛羽が緻密に浮き出て、ピーチスキン調のソフトな風合を呈するものとなった。さらに、得られた織物は、軽量性に優れたものであった。
【0035】実施例3低収縮糸として、熱水収縮率が10%で、円形断面の内部に中空率12%の円形中空部を1個所有する55d/36fの非仮撚糸を用いた以外は、実施例2と同様に加工して、85d/42fの高収縮性軽量嵩高加工糸を得た。この高収縮性軽量嵩高加工糸を経糸と緯糸に用いて製織し、平組織の織物を得た。
【0036】表1から明らかなように、得られた織物は、高密度で、かつ、ピーチスキン調のソフトな風合を呈するとともに、非常に軽量性に優れたものであった。
【0037】比較例2高収縮性糸を、40d/6fの円形中実断面とした以外は実施例2と同様に加工し、 100d/78fの加工糸と織物を得た。表1から明らかなように、沸水処理後の織物は、高密度になり、ピーチスキン調のソフトな風合を有していたが、軽量性に乏しいものであった。
【0038】
【発明の効果】本発明の高収縮性軽量嵩高加工糸は、製織時に特別な高密度化を要せず、布帛にした後の熱収縮によって高密度化が可能であり、しかも熱処理によってループ毛羽が発現、増大するので、製織性を低下させることなく、高密度でスパン調の毛羽感を有する布帛を得ることができ、しかも、得られる布帛は高密度であるにもかかわらず軽量なものである。
【出願人】 【識別番号】000004503
【氏名又は名称】ユニチカ株式会社
【出願日】 平成9年(1997)2月17日
【代理人】
【公開番号】 特開平10−226935
【公開日】 平成10年(1998)8月25日
【出願番号】 特願平9−31641