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【発明の名称】 冷間工具鋼
【発明者】 【氏名】松田 幸紀
【課題】より高い靱性と耐摩耗性とを兼ね備えた冷間工具鋼を提供する。

【解決手段】本発明の冷間工具鋼は、重量%で、C:0.90〜1.30%、Si:0.5〜1.0%、Mn:0.1〜1.0%、Cr:6.0〜9.0%、Mo:1.8〜4.0%、V:1.0〜2.3%を含有し、かつ、VとCrに関しては、0.35>V/Cr>0.15の関係を満足せしめ、残部実質的にFeおよび不可避不純物からなる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 重量%で、C:0.90〜1.30%、Si:0.5〜1.0%、Mn:0.1〜1.0%、Cr:6.0〜9.0%、Mo:1.8〜4.0%、V:1.0〜2.3%を含有し、かつ、VとCrに関しては、0.35>V/Cr>0.15の関係を満足せしめ、残部実質的にFeおよび不可避不純物からなることを特徴とする冷間工具鋼。
【請求項2】 更に、重量%で、N:0.015%以上またはCa:0.001〜0.030%を含有する請求項1の冷間工具鋼。
【請求項3】 重量%で、P:0.020%以下、かつS:0.003%以下に規制した請求項1の冷間工具鋼。
【請求項4】 更に、重量%で、Nb:2.0%以下、Ta:2.0%以下のいずれかを含有する請求項1の冷間工具鋼。
【請求項5】 更に、重量%で、S:0.005〜0.3%を含有し、かつ、Te:0.2%以下、Ca:0.0005〜0.020%のうちの1種以上を含有する請求項1の冷間工具鋼。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、靭性が優れ、また耐摩耗性に優れた冷間工具鋼に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、JIS SKD11をはじめとして高C高Cr系ダイス鋼は、耐摩耗性や靭性に優れた鋼種であって、冷間加工用の工具材料として汎用されている。このSKD11は、まず、凝固時に、主にCr系の硬質一次炭化物M73が多量に晶出し、これにより耐摩耗性が高められる。尚、MはFe,Cr,Vなどの炭化物を形成する金属元素を表す。その後、1000〜1050℃から焼入後、150〜200℃で焼戻しすることにより、HRC60以上の高硬度が付与される。
【0003】また、昨今は、Cr量を減らしたC−Cr系鋼も実用化されている。このC−Cr系鋼は、Cr量を減らすことによりCr系の硬質一次炭化物M73を少なくし、靭性を向上させた鋼種である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年の冷間加工においては、より高硬度の被加工材を加工したり、その加工量が増大するなどして、冷間加工の条件が過酷化している。そのため、冷間工具鋼に関しては、耐摩耗性と靭性とを高位水準で兼ね備えている鋼種が強く要望されている。
【0005】前記SKD11の場合、得られた工具は高い耐摩耗性を有するものの、硬質炭化物が多く形成されているので靱性の点で充分ではないという問題がある。また、一般に鋳造材は凝固時の歪みが焼入後にも残存するため、焼戻しはできる限り高温で行うことが望ましいが、当該SKD11は高温焼戻しで硬さが低下してしまうという問題がある。
【0006】また、前記C−Cr系鋼は、靭性には優れるが、硬質炭化物の晶出量が少ないので、耐摩耗性が不足するという問題がある。このように、SKD11あるいはC−Cr系鋼から成る工具の場合、耐摩耗性または靭性の一方の性能は優れているが、他方の性能が不足しているので、上記したような過酷な条件に充分対応できない場合がある。
【0007】このため、冷間工具鋼に対しては、近年の冷間加工の条件の過酷化に充分対応できるように、強度、靭性および耐摩耗性を更に向上させることへの要求が強くなっている。本発明は、従来の冷間工具鋼における上記した性能を改善し、鋳造により冷間工具を製造した際に、より高い靱性と耐摩耗性とを兼ね備えた冷間工具を得ることができる冷間工具鋼の提供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記した目的を達成するために鋭意研究を重ねた結果、後述するような組成から成り、かつ、Vの含有量とCrの含有量とを適切なバランスに保持した鋼種は、その溶鋼の凝固時にV系の硬質一次炭化物を微細に晶出させることができ、靭性と耐摩耗性とをともに向上させることができるという事実を見出し、この知見に基づいて本発明の冷間工具鋼を開発するに至った。
【0009】すなわち、本発明の冷間工具鋼は、重量%で、C:0.90〜1.30%、Si:0.5〜1.0%、Mn:0.1〜1.0%、Cr:6.0〜9.0%、Mo:1.8〜4.0%、V:1.0〜2.3%を含有し、かつ、VとCrに関しては、0.35>V/Cr>0.15の関係を満足せしめ、残部実質的にFeおよび不可避不純物からなることを特徴とする。
【0010】また、本発明においては、前記した鋼種に、更に、重量%で、N:0.015%以上またはCa:0.001〜0.030%を含有せしめることにより、晶出するVCを一層微細化し、もって、より一層靭性に優れた冷間工具鋼が提供される。また、本発明においては、重量%で、P:0.020%以下、かつS:0.003%以下に規制することにより、更に靭性に優れた冷間工具鋼が提供される。
【0011】また、本発明の冷間工具鋼においては、更に、重量%で、Nb:2.0%以下、Ta:2.0%以下のいずれかを含有する構成にすることにより靭性向上効果が補填される。また、本発明においては、更に、重量%で、S:0.005〜0.3%を含有し、かつ、Te:0.2%以下、Ca:0.0005〜0.020%のうちの1種以上を含有する構成にすることにより、靭性の低下を引き起こすことなく、被削性が向上した冷間工具鋼が提供される。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の冷間工具鋼において、Cは、Cr、Mo、Vなどの炭化物形成元素と結合して硬質の炭化物を形成し、耐摩耗性の向上に資する元素である。その含有量は0.90〜1.30重量%に設定される。C含有量が0.90重量%より少ない場合は、HRC60以上の焼戻し硬さを得ることができなくなるとともに、上記特性を得られず、また、1.30重量%より多くなると過剰な炭化物の晶出、析出をまねくとともに、焼入残留オーステナイト量を増大させ、靭性を低下させてしまうからである。また、Cは、優れた焼入性、焼戻し硬さ、靭性を維持し、結晶粒の微細化硬化、耐摩耗性、焼戻し軟化抵抗の向上にも寄与する。
【0013】Siは、高温焼戻し硬さの増大に有効な元素であり、その含有量は、0.5〜1.0重量%に設定される。Si含有量が0.5重量%より少ない場合は、上記した効果が発揮されず、また、1.0重量%より多くなると、HRC60以上で高い靭性を得ることができなくなるからである。Mnは、焼入性を向上させる元素であり、その含有量は、0.1〜1.0重量%に設定される。Mn含有量が0.1重量%より少ない場合は、上記した効果が発揮されず、また、1.0重量%より多くなると、焼きなまし硬さを著しく高くし被削性を低下させるからである。
【0014】Moは、焼入性、高温焼戻し硬さを増大させる元素であり、その含有量は、1.8〜4.0重量%に設定される。Mo含有量が1.8重量%より少ない場合は、上記した効果が発揮されず、また、4.0重量%より多くなると晶出炭化物が多くなり靭性の劣化をきたすからである。ところで、冷間工具鋼においては、溶製する際の凝固時に、M3C、M73、MCなどの硬質の一次炭化物(ただし、MはFe,Cr,Vなどの炭化物を形成する金属元素を表す)が晶出し、これらの炭化物により基地の耐摩耗性が高められる。
【0015】ここで、Fe−C−Cr系の冷間工具鋼においては、主にCr系の共晶炭化物M73が晶出し、ここに、MCやM3Cが共存する形態をとる。このとき、これら晶出炭化物の種類、割合、大きさにより、靭性および耐摩耗性は変化する。例えば、M3C<M73<MCの順に硬度は高くなる。このため、比較的硬度が低い炭化物M3Cが多く存在している場合は、靭性は向上するが、耐摩耗性は低くなる。一方、硬度が高い炭化物MCが多く存在している場合は、耐摩耗性は向上するが靭性は阻害される。特に、MCが粗大化している場合は、靭性の低下が著しい。このことから、前記晶出炭化物の種類、割合およびその大きさを制御することにより靭性と耐摩耗性とを両立させることが考えられる。
【0016】本発明者は、特に、硬度が高いV系のMC(一次炭化物)を靭性を損なわせない形態、すなわち、微細な晶出形態で積極的に晶出させることにより、高い靭性と高い耐摩耗性とを兼ね備えた冷間工具鋼を得ることを企図し、鋭意研究を行った。その結果、V含有量とCr含有量との間で適切なバランスをとると、M3C、M73、MCなどの炭化物の晶出形態を制御できる事実を見出し、この知見に基づいて、微細なVCが得られるVとCrとの関係を検討した。
【0017】ここで、炭化物の晶出形態とV含有量とCr含有量との関係を図1に示す。この図1は、C、Si、Mn、Moをそれぞれ、C:0.90〜1.30重量%、Si:0.5〜1.0重量%、Mn:0.1〜1.0重量%、Mo:1.8〜4.0重量%の範囲で含有する所定組成の鋼種においてV含有量とCr含有量とをそれぞれ変化させて鋼を溶製し、その組織を観察し、晶出した炭化物の種類と、その炭化物のうちVCの平均炭化物粒径を測定することにより得た。
【0018】尚、前記粒径とは、公知の手段により求めた円相当径である。また、本発明においては、平均炭化物粒径10μm以下を微細な粒子とし、それよりも大きいものを粗大な粒子とした。以下、図1を基にして、微細なVCが得られる範囲について説明する。図1より、V/Crが0.15より小さい場合、すなわち、a線より下の範囲では、M73とM3Cが晶出し、硬質のV系炭化物(VC)の晶出はほとんどない。このため、VCにより耐摩耗性を向上させることはできない。
【0019】また、V/Crが0.35より大きい場合、すなわち、b線より上の範囲では、VCは晶出するが粗大化しているので、靭性を確保することは困難である。V/Crが0.35>V/Cr>0.15の範囲の場合、すなわち、a線とb線の間の領域では、晶出炭化物M73とともに、硬質のV系炭化物(VC)が微細に晶出する。
【0020】このように、本発明においては、VとCrの関係が0.35>V/Cr>0.15であれば、硬質のV系炭化物(VC)を微細に晶出させることができるとの新たな知見を得た。本発明においては、上記知見を基に、微細なVCを積極的に活用できるCrとVの含有量の範囲を規定した。以下にCrとVの含有量の限定理由を示す。
【0021】すなわち、Cr含有量は、6.0〜9.0重量%に設定される。Cr含有量が6.0重量%より少なくなるとM73系硬質炭化物の量が少なくなり耐摩耗性が低下し、逆に9.0重量%より多くなるとM73系硬質炭化物の量が多くなり靭性が阻害されるからである。また、V含有量は、1.0〜2.3重量%に設定される。V含有量が1.0重量%より少ない場合は、所望の耐摩耗性が得られず、また、2.3重量%より多くなると粒子径が大きいVCが支配的に晶出し、耐摩耗性と靭性の両立が困難になってくるからである。
【0022】尚、Crは、焼入性、高温焼戻し硬さの向上にも寄与する元素である。また、Vは、二次硬化元素として高温焼入で効果を発揮し、更に、基地のオーステナイト系結晶粒の粗大化を防止する効果もある。以上のように、本発明の冷間工具鋼においては、微細なVCを積極的に活用し、耐摩耗性と靭性とを高位水準で両立させるため、C、Si、Mn、Mo、Cr、Vを上記した組成範囲に設定し、かつ、VとCrに関しては0.35>V/Cr>0.15の関係を満足していることを必須要件とする。
【0023】また、本発明においては、上記必須要件に、更に、重量%で、N:0.015%以上またはCa:0.001〜0.030%を含有させた冷間工具鋼が提供される。これらの元素は、一次炭化物すなわちVCの晶出形態をより微細にする働きがあり、靭性の向上に寄与する。ただし、当該元素の含有量が前記範囲から外れると上記した効果は発揮されない。
【0024】また、本発明においては、重量%で、P:0.020%以下、かつS:0.003%以下に規制することにより靭性に優れた冷間工具鋼が提供される。これらの元素は、その上限を上記のように規制すると、VCの微細化を促進させることができ、靭性を向上させることができる。また、本発明においては、上記必須要件に、更に、重量%で、Nb:2.0%以下、Ta:2.0%以下のいずれかを含有させた冷間工具鋼が提供される。
【0025】これらの元素は、基地の結晶粒の微細化に有効であり、靭性向上に寄与する。ただし、当該元素の含有量が前記範囲から外れると上記した効果は発揮されない。また、本発明においては、上記必須要件に、更に、重量%で、S:0.005〜0.3%を含有し、かつ、Te:0.2%以下、Ca:0.0005〜0.020%のうちの1種以上を含有した冷間工具鋼が提供される。
【0026】ここで、Sは、被削性を向上させるために添加されるが、あまり多く添加されると靭性を阻害するので、靭性を低下させないためにCa、Teがあわせて添加される。つまり、これらの元素は、靭性を損なうことなく被削性を改善するために添加される。ただし、当該元素の含有量が前記範囲から外れると上記した効果は発揮されない。
【0027】本発明の冷間工具鋼は次のようにして製造される。まず、例えば、溶解炉で上記した必須要件を満足する成分組成の鋼種あるいは、当該鋼種に更に性能を向上させるための元素を追加した鋼種を溶解する。ついで、その溶鋼を鋳造して所定形状の鋼塊とする。このとき、一次炭化物として、Cr系のM73とともに微細なVCが多く晶出する。その後、当該鋼塊は焼きなましされたのち、1030〜1120℃に加熱保持され、焼入が行われる。そして、しかる後に480℃〜600℃で高温焼戻しが施され、所望の冷間工具鋼が得られる。
【0028】尚、本発明の冷間工具鋼は、焼戻し軟化を抑制する元素、例えば、C、Si、Cr、Moを所定量添加して、焼戻し特性を改善しているので、480〜600℃の高温で焼戻しされたときに優れた焼戻し効果を発揮する。このため本発明における鋼種は、かかる高温焼戻しにより、焼入時の残留応力が除去されて安定組織となる。
【0029】従って、この鋼種を用い、上記したように製造された冷間工具は、靭性と耐摩耗性とを高位水準で兼ね備えており、その使用寿命が大幅に改善される。
【0030】
【実施例】
実施例1〜8、比較例1〜5表1に示す成分組成の本発明鋼及び比較鋼を溶製したのち、鋳造法により下記の試験片を夫々作製し、夫々の試験片につき、860℃で焼きなまし処理を行ったのち、焼入、焼戻しを行った。得られた試験片につき、硬さ(HRC)、抗折力、シャルピー衝撃値、比摩耗量、被削性指数を求め、夫々の結果を表2に示した。尚、表1中には、上記各鋼種の焼入温度及び焼戻し温度を夫々併記した。
【0031】ここで、硬さ(HRC)、抗折力、シャルピー衝撃値、比摩耗量、被削性指数は、以下のようにして求めた。
硬さ硬さは、ロックウェル硬さ試験器のCスケールを用いて測定した。
抗折力抗折力は、厚さ3mm、幅5mm、長さ30mmの試験片につき、支点間距離20mm、中央1点荷重とし試験片が破断する際の破断荷重を測定し、この破断荷重から抗折力を求めた。
シャルピー衝撃値シャルピー衝撃値は、10RノッチC型試験片につきシャルピー衝撃試験を行い測定した。シャルピー衝撃値が高いほど靭性に優れていることを示す。
比摩耗量大越式摩耗試験機を使用し、相手材をリング形状とし、最終荷重を6.3kgf、リング外周が3m/secになるように回転させ、摩耗痕の幅を測定後、摩耗体積を算定し求めた。
【0032】尚、相手材がSCR420(HB81)の場合の測定結果を比摩耗量(1)、相手材がSUS304(HB82)の場合の測定結果を比摩耗量(2)として表2に示した。この比摩耗量が少ないほど耐摩耗性に優れていることを示す。
被削性指数ハイスエンドミルにより、みぞ切削を行い、エンドミルの摩耗量が0.4mmに達した時の切削体積を求めた。そして、比較例1の切削体積の値を100とした場合の比較値を被削性指数として表2に示した。
【0033】
【表1】

【0034】
【表2】

【0035】表2から明らかなように、本発明鋼は何れもHRC63.9以上の硬さを有し、抗折力,シャルピー衝撃値が高いとともに、比摩耗量が少ない。すなわち、本発明鋼は、強度,靭性が高いとともに、耐摩耗性に優れていることを示しており、靭性と耐摩耗性を高位水準で兼ね備えている。それに対し、比較鋼は何れもHRC59.8以上の硬さを有しているが、比較例1〜3は、抗折力、シャルピー衝撃値が高いものの、比摩耗量が多く、比較例5は、比摩耗量が少ないが、抗折力、シャルピー衝撃値は低い。また、比較例4は、抗折力、シャルピー衝撃値が低く、比摩耗量も多い。このように、比較鋼においては、靭性と耐摩耗性がともに優れている鋼種はなく、靭性または耐摩耗性のどちらか或いはその両方が劣化している。
【0036】また、本発明鋼の被削性指数は、比較鋼の被削性指数と同等以上の値を示しており、被削性が劣化していないことがわかる。特に、実施例6は、被削性指数が145であり被削性が向上している。これは、実施例6においては、被削性改善元素が所定量、すなわち、S:0.033重量%、Te:0.011重量%、Ca:0.0015重量%含有されているからである。
【0037】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明の冷間工具鋼は、V含有量とCr含有量との間でバランスをとることにより、一次の晶出炭化物の形態を制御し、微細なVCを多く晶出させているので、靱性と耐摩耗性とを高位水準で両立することができ、過酷な冷間加工条件に充分に耐えることができる。
【0038】本発明鋼は、例えば、転造ダイス、冷間鍛造型材、冷間打ち抜き型材、冷間成形ロール材としてその工業的価値は大である。
【出願人】 【識別番号】000003713
【氏名又は名称】大同特殊鋼株式会社
【出願日】 平成8年(1996)7月9日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】長門 侃二
【公開番号】 特開平10−25545
【公開日】 平成10年(1998)1月27日
【出願番号】 特願平8−179151