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【発明の名称】 |
複合セラミックスによる風呂水の殺菌、脱臭、トリハロメタン類除去および脱塩素方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】前田 信秀 |
【課題】風呂水の殺菌、脱臭、トリハロメタン類除去および脱塩素を図る。
【解決手段】蛇紋石20〜30重量%およびマグネシア15〜25重量%を主材とすると共に、角閃石20〜30重量%、シリカ15〜25重量%およびクリストバル石5〜15重量%を混合材として前記主材に添加混入して形成された複合セラミックスを、風呂水中に装入する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】蛇紋石20〜30重量%およびマグネシア15〜25重量%を主材とすると共に、角閃石20〜30重量%、シリカ15〜25重量%およびクリストバル石5〜15重量%を混合材として前記主材に添加混入して形成された複合セラミックスを、風呂水中に装入することを特徴とする複合セラミックスによる風呂水の殺菌、脱臭、トリハロメタン類除去および脱塩素方法。 【請求項2】蛇紋石5〜15重量%およびマグネシア20〜30重量%を主材とすると共に、角閃石5〜15重量%、石英閃緑石25〜35重量%および花崗斑石20〜30重量%を混合材として前記主材に添加混入して形成された複合セラミックスを、風呂水中に装入することを特徴とする複合セラミックスによる風呂水の殺菌、脱臭、トリハロメタン類除去および脱塩素方法。 【請求項3】蛇紋石20〜30重量%およびマグネシア20〜30重量%を主材とすると共に、角閃石25〜35重量%、石英閃緑石5〜15重量%およびシリカ5〜15重量%を混合材として前記主材に添加混入して形成された複合セラミックスを、風呂水中に装入することを特徴とする複合セラミックスによる風呂水の殺菌、脱臭、トリハロメタン類除去および脱塩素方法。 【請求項4】蛇紋石20〜30重量%およびマグネシア25〜35重量%を主材とすると共に、石英閃緑石5〜15重量%、花崗斑石20〜30重量%およびクリストバル石5〜15重量%を混合材として前記主材に添加混入して形成された複合セラミックスを、風呂水中に装入することを特徴とする複合セラミックスによる風呂水の殺菌、脱臭、トリハロメタン類除去および脱塩素方法。 【請求項5】蛇紋石20〜30重量%およびマグネシア25〜35重量%を主材とすると共に、角閃石20〜30重量%、石英閃緑石5〜15重量%およびシリカ5〜15重量%を混合材として前記主材に添加混入して形成された複合セラミックスを、風呂水中に装入することを特徴とする複合セラミックスによる風呂水の殺菌、脱臭、トリハロメタン類除去および脱塩素方法。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、複合セラミックスによる風呂水の殺菌、脱臭、トリハロメタン類除去および脱塩素方法に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、風呂水の殺菌、脱臭、トリハロメタン類除去および脱塩素作用を目的とした複合セラミックスは全く存在せず、実用に供されていない。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、単一成分のセラミックスを複数種混合して形成された複合セラミックスにより、風呂水の殺菌、脱臭、トリハロメタン類除去および脱塩素を図ることを課題とする。 【0004】 【課題を解決するための手段】本発明は、蛇紋石20〜30重量%およびマグネシア15〜25重量%を主材とすると共に、角閃石20〜30重量%、シリカ15〜25重量%およびクリストバル石5〜15重量%を混合材として前記主材に添加混入して形成された複合セラミックスを、風呂水中に装入するという方法、蛇紋石5〜15重量%およびマグネシア20〜30重量%を主材とすると共に、角閃石5〜15重量%、石英閃緑石25〜35重量%および花崗斑石20〜30重量%を混合材として前記主材に添加混入して形成された複合セラミックスを、風呂水中に装入するという方法、蛇紋石20〜30重量%およびマグネシア20〜30重量%を主材とすると共に、角閃石25〜35重量%、石英閃緑石5〜15重量%およびシリカ5〜15重量%を混合材として前記主材に添加混入して形成された複合セラミックスを、風呂水中に装入するという方法、蛇紋石20〜30重量%およびマグネシア25〜35重量%を主材とすると共に、石英閃緑石5〜15重量%、花崗斑石20〜30重量%およびクリストバル石5〜15重量%を混合材として前記主材に添加混入して形成された複合セラミックスを、風呂水中に装入するという方法、蛇紋石20〜30重量%およびマグネシア25〜35重量%を主材とすると共に、角閃石20〜30重量%、石英閃緑石5〜15重量%およびシリカ5〜15重量%を混合材として前記主材に添加混入して形成された複合セラミックスを、風呂水中に装入するという方法、を採用することにより、上記課題を解決した。 【0005】 【発明の実施の形態】単一成分のセラミックスのうち、マグネシアは95%の遠赤外線放射率を有すると共に、大腸菌やブドウ状球菌に対して100%に近い抗菌率を有するが、アンモニアや硫化水素に対する脱臭率は余り高くなく、蛇紋石は94%の遠赤外線放射率を有すると共に、ブドウ状球菌に対して100%に近い抗菌率を有するが、大腸菌に対しては65%と中程度の抗菌率しかなく、また硫化水素に対して100%の脱臭率を有するが、アンモニアに対しては50%と中程度の脱臭率しか有しておらず、更にシリカは、97%の遠赤外線放射率を有すると共に、硫化水素に対して100%、アンモニアに対して94%の脱臭率を有するが、大腸菌およびブドウ状球菌に対する抗菌率は余りないことが知られている。しかしながら、単一成分のセラミックスにつき、防カビ性を示す防カビ抵抗およびノミやダニ等の衛生害虫に対する防虫性を示す忌避率を測定したものは存在していない。 【0006】本発明者は前記観点から、単一成分のセラミックスにつき、遠赤外線放射率、抗菌率、脱臭率、防カビ抵抗および忌避率につき個々に測定し、前記各測定項目のうちいずれかの項目において優れたセラミックスと、他のセラミックスを混合して複合セラミックスとすれば、各セラミックスの相乗効果により、遠赤外線放射特性、抗菌性、脱臭性、防カビ性および防虫性を兼ね備えた複合セラミックスが得られるのではないかと考え、鋭意研究の結果本発明に使用する複合セラミックスを得た。 【0007】本発明に使用する複合セラミックスの素材となる単一成分のセラミックスにつき、遠赤外線放射率、抗菌率、脱臭率、水素イオン濃度、防カビ抵抗および忌避率についてそれぞれ測定したところ、表1に示す測定値を得た。なお、前記防カビ抵抗はJIS Z 2911による測定法により測定した。 【0008】 【表1】
【0009】表1の測定結果から、各セラミックスとも遠赤外線放射率が93〜97%の範囲内で極めて高く、また忌避率も85〜97%でいずれも高く、更に防カビ抵抗は2〜3で中程度から高率の範囲内であり、水素イオン濃度も8.1〜9.8でいずれもアルカリ域に属することが判った。そして、角閃石はブドウ状球菌に対して82%の抗菌率を有するが、大腸菌に対しては50%と中程度の抗菌率しかなく、またアンモニアと硫化水素に対してそれぞれ50%と65%の中程度の脱臭率しかなく、蛇紋石はブドウ状球菌に対しては98%の抗菌率を有するが、大腸菌に対しては65%と中程度の抗菌率しかなく、硫化水素に対しては100%の脱臭率を有するが、アンモニアに対しては50%の中程度の脱臭率しかないことが判った。 【0010】また、石英閃緑石は大腸菌およびブドウ状球菌に対して75%と67%の中程度の抗菌率を有し、アンモニアと硫化水素に対してそれぞれ65%と67%の中程度の脱臭率を有し、花崗斑石は大腸菌およびブドウ状球菌に対しては65%と70%の中程度の抗菌率を有し、アンモニアと硫化水素に対して60%と70%の中程度の脱臭率を有する。更に、シリカは大腸菌に対しては15%、ブドウ状球菌に対して35%の抗菌率しかないが、硫化水素に対しては100%、アンモニアに対して94%の高い脱臭率を有し、また更にマグネシアは大腸菌およびブドウ状球菌に対していずれにも99.9%と98%で、ほぼ100%に近い抗菌率を有するが、アンモニアや硫化水素に対する脱臭率は25%と45%で低く、クリストバル石は大腸菌およびブドウ状球菌に対する抗菌率は45%と35%で低いが、アンモニアと硫化水素に対する脱臭率はいずれも95%で高いことが判った。 【0011】上記の測定結果より、遠赤外線放射率、抗菌率および脱臭率において優れている蛇紋石およびマグネシアをそれぞれ主材として採用し、これら2つの主材にそれぞれ他の3種類のセラミックスを混合材として添加混入することにより、遠赤外線放射特性を有すると共に、抗菌性、脱臭性、防カビ性および防虫性を有する外に、鉱物質の水溶液への溶出性においても優れた複合セラミックスを得た。 【0012】すなわち、主材となる蛇紋石20〜30重量%、マグネシア15〜25重量%に対して、混合材として角閃石20〜30重量%、シリカ15〜25重量%およびクリストバル石5〜15重量%をそれぞれ添加混入して得られた複合セラミックス、あるいは主材となる蛇紋石5〜15重量%、マグネシア20〜30重量%に対して、混合材として角閃石5〜15重量%、石英閃緑石25〜35重量%および花崗斑石20〜30重量%をそれぞれ添加混入して得られた複合セラミックス、または主材となる蛇紋石20〜30重量%、マグネシア20〜30重量%に対して、混合材として角閃石25〜35重量%、石英閃緑石5〜15重量%およびシリカ5〜15重量%をそれぞれ添加混入して得られた複合セラミックス、更に主材となる蛇紋石20〜30重量%、マグネシア25〜35重量%に対して、混合材として石英閃緑石5〜15重量%、花崗斑石20〜30重量%およびクリストバル石5〜15重量%をそれぞれ添加混入して得られた複合セラミックス、また更に主材となる蛇紋石20〜30重量%、マグネシア25〜35重量%に対して、混合材として角閃石20〜30重量%、石英閃緑石5〜15重量%およびシリカ5〜15重量%をそれぞれ添加混入して得られた複合セラミックスの遠赤外線放射率、抗菌率、脱臭率、防カビ性を示す防カビ抵抗およびノミやダニ等の衛生害虫に対する防虫性を示す忌避率をそれぞれ測定したところ、それぞれよい測定結果が得られた。 【0013】そして、表2に示す最も好ましい各セラミックスの混合比率で混合した複合セラミックスにつき、前記測定項目の測定をしたところ、表3に示すような測定値が得られた。また、常温常圧での前記各複合セラミックスによる鉱物質の水溶液への溶出量を測定したところ、表4に示すような測定値が得られた。表2の最も好ましい各混合比率で得られた複合セラミックスを、それぞれ複合セラミックスA〜Eとして、表3および表4にもこれを適用した。 【0014】 【表2】
【0015】 【表3】
【0016】 【表4】
【0017】前記表3の測定結果から、複合セラミックスA〜Eのいずれも、遠赤外線放射率は92.5〜95.5%と極めて高く、そして抗菌率が96〜98%、脱臭率も93〜97%と極めて高く、また防カビ抵抗はいずれも3で最高値を示し、更にノミやダニ等の衛生害虫に対する防虫性を示す忌避率も93〜96%と非常に高いことが判った。 【0018】前記表1記載の水素イオン濃度を有する各セラミックスを複合化した本発明複合セラミックスの水素イオン濃度は、表3に示すようにpH8.3〜8.7で非常に安定したアルカリ性状を呈し、水素イオン濃度の経時変化がない。更に、これら複合セラミックスはこれを構成する単一成分の各セラミックスが保有する遠赤外線放射によって、前記各セラミックス間の粒間(異なるセラミックスとの間)に電界エネルギー(陽イオン)を発生する機能を有する複合セラミックスになる。 【0019】更に、前記表3から前記複合セラミックスは、遠赤外線放射によって電界エネルギー(陽イオン)を発生する機能を有する複合セラミックスであり、アルカリ域の水素イオンになり、1年以上という長時間に亘って経時変化がなく安定しており、その結果前記複合セラミックスは、遠赤外線放射特性を有する外に、抗菌性および脱臭性を兼ね備えていることが判った。 【0020】また、表4の測定結果から常温常圧で各複合セラミックスとも10〜20秒という極めて早い経時で、カリウム、カルシウム、ナトリウムおよびマグネシウム等の鉱物質が水溶液に溶出することが判った。なお、表4には代表的な鉱物質のみしか例示していないが、当然ながらその他の鉱物質も溶出する。 【0021】前記複合セラミックスの抗菌メカニズムは、大腸菌、ブドウ状球菌等の一般生菌の表層(壁)は陰イオンであって、そのため中性域(pH7.0〜7.5)でしか生息が不可能であるが、本発明に使用する複合セラミックスの最大の特性として遠赤外線放射によって陽イオンを発生するので、陰イオンである菌体の表層(壁)が、前記複合セラミックスの陽イオンによって破壊されると同時に、菌体蛋白質が変性して、呼吸困難となって死滅するのである。 【0022】また、アンモニアおよび硫化水素等に対する複合セラミックスの脱臭メカニズムは、物理的吸着または化学的吸着等の一般的作用ではなく、遠赤外線放射に基づく分解作用のため飽和状態にならないので、抗菌力と同様に、脱臭力を半恒久的に有すると共に、毒性をも有していない。 【0023】更に、本発明に使用する複合セラミックスは、遠赤外線放射によって発生する陽イオンによってカビの発生または増殖を阻止し、防カビの機能を果たす。また、ノミやダニ等の衛生害虫も、前記一般生菌と同様、前記複合セラミックスの陽イオンによってその発生が阻止されると共に、衛生害虫が寄り付かず防虫性を有する。 【0024】次に、前記表2に示す粒径5〜10mm程度の複合セラミックスAを150g不織布に包み込んで、一般浴槽の350lの風呂水に成人4人が入浴して、1時間経過後に装入し、その後1時間経過後および6時間経過後に細菌の発生状況を測定した結果を表5に示す。表5には、比較のため複合セラミックスを装入する前の浴槽において測定した結果を併せて示す。 【0025】 【表5】
【0026】表5の測定結果によれば、4人入浴した後1時間経過すると、一般細菌数が入浴前の200個から34,000個に増えたが、その時点で複合セラミックスAを装入して1時間経過すると、30個以下に減少し、更に6時間経過すると5個以下に減少した。また、4人入浴した後1時間経過すると、黄色ブドウ状球菌数が入浴前の0個から300個に増えたが、その時点で複合セラミックスAを装入して1時間経過すると、10個以下に減少し、更に6時間経過すると5個以下に減少した。なお、大腸菌群はいずれも検出されなかった。 【0027】前記表5の測定結果より、前記複合セラミックスAは一般浴槽の風呂水に使用した場合、一般細菌および黄色ブドウ状球菌に対して、極めて高い抗菌性を有することが判った。これにより本発明製造方法により得られた複合セラミックスは、殺菌性を有することが立証できた。なお、他の複合セラミックスB〜Eを使用しても、高い殺菌性を有することが類推できる。 【0028】前記表2に示す粒径5〜10mm程度の複合セラミックスAを150g不織布に包み込んで、一般浴槽の350lの風呂水に装入し、入浴前、入浴中および入浴後30分経過した後の水素イオン濃度の変化を測定した結果を表6に示す。 【0029】 【表6】
【0030】表6の測定結果より、入浴前のpHが7.6だったのが、入浴中は8.2とpH値が上昇した。これは人体の垢等の老廃物が風呂水中に溶融したためであり、入浴後30分経過すると、風呂水中に溶融した垢等の老廃物が分解し、pH値が入浴前のpH値とほぼ同一の7.7まで下がった。これにより、複合セラミックスAが風呂水中に溶融した垢等の老廃物を分解させて、pH値を下げることが立証できた。pH値が中性域に近いほど皮膚にとってよい風呂水といわれているので、極めて理想的な風呂水といえる。また、他の複合セラミックスB〜Eを使用しても、垢等の老廃物を分解させる作用を有することが類推できる。 【0031】そして、前記表2に示す粒径5〜10mm程度の複合セラミックスBを150g不織布に包み込んで、350lの常温の水道水を張った一般浴槽に装入し、加温して前記水が42℃に昇温した時点での鉱物質の溶出状況を測定した結果を表7に示す。表7には、比較のため複合セラミックスを装入する前の浴槽において測定した結果を併せて示す。 【0032】 【表7】
【0033】表7の測定結果によれば、前記一般浴槽に常温常圧の水道水を張ったとき(複合セラミックスBの装入前)は、カリウム、カルシウム、ナトリウムおよびマグネシウム等の鉱物質は検出されなかったが、複合セラミックスBを装入後加温して水温が42℃に昇温した時点では、カリウム、カルシウム、ナトリウムおよびマグネシウム等の鉱物質が溶出しその量も多いことが判った。また、他の複合セラミックスA、C〜Eを使用しても、鉱物質の溶出量が多いことが類推できる。なお、表7には代表的な鉱物質のみしか例示していないが、当然ながらその他の鉱物質も溶出した。 【0034】そして、前記42℃への加温後の風呂水の硬度を測定したところ、100〜200ppmで、水道基準値の300ppm以下であって、問題とする値でないことが判った。 【0035】而して、人間の身体には生体電気があり、個々の細胞がそれぞれに帯電していると共に、前記鉱物質は負に帯電している。前記負に帯電した鉱物質が温水に溶出しているため、これが身体が持っている生体電気に反応し、細胞に電子的振動を与える。この振動作用により、入浴すると皮膚および体内の細胞の新陳代謝を促し、常に若い細胞が生まれるという効果を生じる。更に筋肉層、神経系、血流等においても有効に作用する。 【0036】次に、前記表2に示す粒径5〜10mm程度の複合セラミックスCを150g不織布に包み込んで、24時間循環させて使用する24時間循環浴槽の350lの風呂水に成人4人が入浴して1時間経過後に装入し、その後1時間経過後および6時間経過後に細菌の発生状況を測定した結果を表8に示す。表8には、比較のため複合セラミックスを装入する前の浴槽において測定した結果を併せて示す。 【0037】 【表8】
【0038】表8の測定結果によれば、4人入浴した後、1時間を経過すると、一般細菌数が入浴前の235個から56,000個に増えたが、その時点で複合セラミックスCを装入して1時間経過すると、15個以下に減少し、更に6時間経過すると3個以下に減少した。また、4人入浴した後、1時間を経過すると、黄色ブドウ状球菌数が入浴前の0個から480個に増えたが、その時点で複合セラミックスCを装入して1時間経過すると、10個以下に減少し、更に6時間経過すると2個以下に減少した。なお、大腸菌群はいずれも検出されなかった。 【0039】前記表8の測定結果より、前記複合セラミックスCは24時間循環浴槽の風呂水に使用した場合、一般細菌および黄色ブドウ状球菌数に対して、極めて高い殺菌性を有することが立証できた。24時間循環浴槽の場合、風呂水を強制的に循環させているために複合セラミックスCと風呂水との接触面積が大きく、前記一般浴槽の場合に比して殺菌効果において優れている。なお、他の複合セラミックスA、B、D、Eを使用しても、高い殺菌性を有することが類推できる。 【0040】前記表2に示す粒径5〜10mm程度の複合セラミックスCを150g不織布に包み込んで、24時間循環浴槽の350lの風呂水に装入し、入浴前、入浴中および入浴後30分経過した後の水素イオン濃度の変化を測定した結果を表9に示す。 【0041】 【表9】
【0042】表9の測定結果より、入浴前のpH値が7.5だったのが、入浴中は8.3とpH値が上昇した。これは人体の垢等の老廃物が風呂水中に溶融したためであり、入浴後30分経過すると、風呂水中に溶融した垢等の老廃物が分解し、pH値が入浴前のpH値とほぼ同一の7.6まで下がった。これにより、複合セラミックスCが風呂水中に溶融した垢等の老廃物を分解させて、pH値を下げることが立証できた。また、他の複合セラミックスA、B、D、Eを使用しても、垢等の老廃物を分解させる作用を有することが類推できる。 【0043】そして、前記表2に示す粒径5〜10mm程度の複合セラミックスDを150g不織布に包み込んで、350lの常温の水道水を張った24時間循環浴槽に装入し、加温して前記水が42℃に昇温した時点での鉱物質の溶出状況を測定した結果を表10に示す。表10には、比較のため複合セラミックスを装入する前の浴槽において測定した結果を併せて示す。 【0044】 【表10】
【0045】表10の測定結果によれば、前記24時間循環浴槽に常温の水道水を張ったとき(複合セラミックスDの装入前)は、カリウム、カルシウム、ナトリウムおよびマグネシウム等の鉱物質は検出されなかったが、複合セラミックスDを装入後加温して水温が42℃に昇温した時点では、カリウム、カルシウム、ナトリウムおよびマグネシウム等の鉱物質が溶出し、その量も多いことが判った。24時間循環浴槽の場合、風呂水を強制的に循環させているために複合セラミックスDとの接触面積が大きく、前記一般浴槽の場合に比して鉱物質の溶出量が多い。また、他の複合セラミックスA〜C、Eを使用しても、鉱物質の溶出量が多いことが類推できる。なお、表10には代表的な鉱物質のみしか例示していないが、当然ながらその他の鉱物質も溶出した。 【0046】更に、水道水中に含有されているクロロホルム、プロモズクロロメタンおよびシフロモクロロメタン等のトリハロメタン類は、前記複合セラミックスの有する遠赤外線(電磁波)および脱臭力の作用により、水と炭酸ガスに分解されて、その機能を失い、前記複合セラミックスがトリハロメタン類を除去することができることが実験の結果確認された。 【0047】また、水道水中には殺菌のために塩素が溶け込んでおり、これは遊離残留塩素とクロラミン等の結合残留塩素から成るが、これが臭いの原因となると共に、洗髪すると髪が変色してしまうという原因にもなる。前記複合セラミックスの遠赤外線放射効果および分解作用により、前記塩素を塩化物(塩素イオン)に変えてその機能を失わせ、前記複合セラミックスが脱塩素作用を有することが実験の結果確認された。 【0048】更に、入浴すると人体の体臭、垢等の老廃物が風呂水中に溶融してアルカリ性の臭いを発散しているが、前記表2に示す粒径5〜10mm程度の複合セラミックスEを150g不織布に包み込んで、一般浴槽の350lの風呂水に装入して、入浴前、入浴中および入浴後30分経過した後の臭気の発生状況につき測定した結果を表11に示す。なお、表11の表示法は6段階臭気強度表示法による。 【0049】 【表11】
【0050】表11の測定結果より、入浴前は臭気強度が1でやっと感知できる程度の臭いを発散していたが、入浴中は臭気強度3で楽に感知できる臭いを発散した。そして、入浴後30分経過すると、複合セラミックスEの作用により、前記臭気が分解され、再び入浴前の臭気強度1に戻った。これにより、複合セラミックスEは脱臭性を有することが立証された。また、他の複合セラミックスA〜Dを使用しても、脱臭作用を有することが類推できる。 【0051】また更に、浴室は体臭、浴室特有の臭い等、アンモニア系の臭気を発散しているが、前記表2に示す粒径5〜10mm程度の複合セラミックスAを150g不織布に包み込んで、一般浴槽の350lの4人が入浴した風呂水に装入した後、3時間経過後における浴室の臭気を測定したところ、前記装入直後は50〜75ppm/分あった臭気が、ほとんど消臭されていた。これは、前記複合セラミックスAは脱臭性を有すると共に、該複合セラミックスAからは遠赤外線が放射され、且つ鉱物質が溶出して、前記風呂水は陽イオン化された風呂水となり、その結果風呂水より湯気が上がり、また入浴時に浴槽より風呂水が溢流したり、あるいは体を洗うとき等にタイル面がぬれ、浴室内空気との接触面積が大となるため、浴室内の臭気が消臭されるのである。なお、他の複合セラミックスB〜Eを使用しても、浴室の臭気が消臭できることが類推できる。 【0051】そしてまた、浴室は衛生学的には不衛生であり、黒カビが発生すると共に、ノミやダニ等の衛生害虫の快適な住処となっている。しかしながら、前記風呂水に装入された前記各複合セラミックスBは防止カビ抵抗がいずれも3であり、且つ衛生害虫に対する忌避率も95%以上で、更に前記複合セラミックスBからは遠赤外線が放射されると共に、鉱物質が溶出して、前記風呂水は陽イオン化された風呂水となり、その結果風呂水より湯気が上がり、また入浴時に浴槽より風呂水が溢流により、あるいは体を洗うとき等にタイル面および目地面が風呂水によりぬれるため、タイル目地面の黒カビの発生および衛生害虫の発生を抑制することが実験の結果確認された。なお、他の複合セラミックスA,C〜Eを使用しても、風呂水の臭気が消臭できると共に、黒カビの発生を抑制することが類推できる。 【0053】 【発明の効果】本発明に使用する複合セラミックスは、アルカリ性状を呈し、且つ水素イオン濃度の経時変化がなく、遠赤外線放射特性を有すると共に、陽イオンを発生して一般生菌を死滅させて抗菌性を有すると共に、硫化水素およびアンモニアを分解して脱臭性をも有し、また防カビ性を有すると共に、ノミやダニ等の衛生害虫に対する防虫性を示す忌避効果も有し、更に鉱物質の溶出量も多いので、前記複合セラミックスを風呂水に装入すると、風呂水中の一般細菌、黄色ブドウ状球菌等の細菌の殺菌ができると共に、風呂水の脱臭ができ、更にはトリハロメタン類を除去し、併せて脱塩素作用をも果たすことができる。その他、複合セラミックスから鉱物質が風呂水に溶出して皮膚および体内の細胞の新陳代謝を促し、筋肉層、神経系、血流等においても有効に作用し、また浴室の脱臭やタイル目地面への黒カビの発生およびノミやダニ等の衛生害虫の発生を抑制することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】591084137 【氏名又は名称】前田 信秀 【識別番号】591163605 【氏名又は名称】大原産和株式会社
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| 【出願日】 |
平成8年(1996)11月8日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】後田 春紀
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| 【公開番号】 |
特開平10−137765 |
| 【公開日】 |
平成10年(1998)5月26日 |
| 【出願番号】 |
特願平8−313109 |
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