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【発明の名称】 データキャリア貼付方法及び貼付装置並びにデータキャリア貼付ラベル
【発明者】 【氏名】後藤 文彦

【氏名】坂下 仁

【要約】 【課題】被着体に対するデータキャリアの取り付けをラベル貼付によって行うこと。

【解決手段】所定の供給位置にデータキャリア11を供給する供給装置12と、ラベル15を一枚毎に送り出す繰り出し装置13と、ラベル15を吸着するバキュームグリッド16と、このバキュームグリッド16を所定の移動軌跡に沿って移動させる貼装置18とを備えている。バキュームグリッド16には可動部53が形成されており、この可動部53はラベル15を被着体Wに貼り付けるときに、内側に後退してデータキャリア11を損傷から保護する。バキュームグリッド16は貼付装置18を介してラベル吸着位置と、データキャリア11の粘着位置と、被着体Wに対するラベル15の貼り付け位置に移動する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 所定位置にデータキャリアを供給する一方、当該データキャリアよりも大きな平面積を備えたラベルを吸着しながら当該ラベルを前記データキャリアの供給位置に移動させ、前記ラベルの粘着面にデータキャリアを接触させて当該データキャリアを貼着させ、次いで、前記ラベルとデータキャリアとを所定の被着体位置まで移動して前記ラベルを被着体に貼付することを特徴とするデータキャリア貼付方法。
【請求項2】 前記ラベルは、前記データキャリアの貼り付け領域に略対応する領域に切込みが形成され、前記被着体に貼付されたときに、ラベル外周が被着体に密着するように貼付されることを特徴とする請求項1記載のデータキャリア貼付方法。
【請求項3】 データキャリアを所定位置に供給可能な供給装置と、この供給装置に併設されたラベル繰り出し装置と、前記ラベルを吸着する吸着装置と、当該吸着装置に吸着されたラベルの粘着面に前記データキャリアを貼着してラベルとデータキャリアとを貼付位置まで移動させる貼付装置とを備えたことを特徴とするデータキャリア貼付装置。
【請求項4】 前記吸着装置はデータキャリアの平面形状よりも若干大きな平面形状を備えた可動部を備え、この可動部はラベルが所定の被着体に貼付されるときに後退してデータキャリアへの押圧力を減退させることを特徴とする請求項3記載のデータキャリア貼付装置。
【請求項5】 基材と粘着剤層から構成されるデータキャリア貼付ラベルにおいて、データキャリアの貼り付け領域に略対応する領域に切込みが形成されたことを特徴とするデータキャリア貼付ラベル。
【請求項6】 前記ラベルは、ラベル繰り出し方向と直交する方向を除く方向に配向された少なくとも一以上の切込みを備えていることを特徴とする請求項5記載のデータキャリア貼付ラベル。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はデータキャリア貼付方法及び貼付装置並びにデータキャリア貼付ラベルに係り、更に詳しくは、例えば、流通分野における各種商品パッケージ等の移動体を被着体としてデータキャリアを連続的に貼付するための方法、装置及びラベルに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、各種流通、物流分野において、商品パッケージ等の移動体を識別する形態としてバーコードを用いる方法が広く採用されている。このバーコードは、予め移動体の種別、例えば、仕向先、商品内容、価格等がコード化されているため、バーコードリーダを介してコンピュータ等により記録内容を識別することにより、仕向先等が瞬時に識別可能となり、その後の取扱性を効率的に改善することができる。
【0003】しかしながら、バーコード方式は、記録内容の識別がバーコードリーダを用いた接触方式が多く用いられ、移動体の種類によってはバーコードを用いることができないか、或いは好ましくないものも存在する。しかも、バーコードは、読み取り専用として用いられるものであり、情報の書き込みや書き換えを行うことのできない一方向タイプとなる。
【0004】そこで、最近では、データの読み取り、書き込みや書き換えを行うことのできるデータキャリアを用いた識別方式が出現するに至っている。この方式は、所定の情報を記録したデータキャリアを応答器として各種の移動体に固定する一方、当該データキャリアに対して接触することなく電磁結合方式や電磁誘導方式等を用いて書き込みや読み取りを行う質問器を用いて構成されている。このように、データキャリアと質問器とは非接触の状態で交信が行える関係にあるため、データキャリアに油や汚れ等が付着しても交信に支障が生ずることがない他、データキャリアと質問器との間に金属以外のプラスチック、布等があってもこれを透過して交信できるという利点がある。
【0005】このようなデータキャリアとしては、カード形、箱形、円筒形、円板形等の各種形状を備えたものが知られているが、これらのデータキャリアを商品パッケージに取り付ける場合には、従来では、紐等でぶら下げたり、バンド掛けする方法が採用されている他、商品に一体成形したり或いは嵌め込む等の取り付け方法等や、ブリスターパックと呼ばれるパックにデータキャリアを封入し、接着剤等で商品に取り付けること等が採用されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、紐等を用いてデータキャリアを商品パッケージに取り付けることは非常に面倒な作業となる。しかも、この方法では、取り付けられたデータキャリアが不用意に脱落してしまう虞も回避できず、ひいては識別を行うことができなくなるという不都合を招来する。また、商品にデータキャリアを一体成形したり嵌め込んだりする場合には、商品パーケージ自体の形状も不可避的に変更しなければならないという不都合がある。更に、ブリスターパックを用いる場合には、予めデータキャリアの形状に相当する凹部を設けたブリスターパックを用意しなければならず、しかも、接着剤層を形成しなければならないという不都合がある。
【0007】
【発明の目的】本発明は、かかる従来例の不都合に着目して案出されたものであり、その目的は、データキャリアの取り付けを自動的且つ効率的に行うことができるとともに、取り付けられたデータキャリアの脱落も防止することのできるデータキャリア貼付方法、貼付装置及びデータキャリア貼付ラベルを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため、本発明に係るデータキャリア貼付方法は、所定位置にデータキャリアを供給する一方、当該データキャリアよりも大きな平面積を備えたラベルを吸着しながら当該ラベルを前記データキャリアの供給位置に移動させ、前記ラベルの粘着面にデータキャリアを接触させて当該データキャリアを貼着させ、次いで、前記ラベルとデータキャリアとを所定の被着体位置まで移動して前記ラベルを被着体に貼付する、という手法を採っている。このような手法を採用することによって、ラベルを被着体に貼付するのと同時にデータキャリアが取り付けられることになり、ラベル貼着力によってデータキャリアをしっかりと被着体に保持させることができる。
【0009】また、本発明に係るデータキャリア貼付装置は、データキャリアを所定位置に供給可能な供給装置と、この供給装置に併設されたラベル繰り出し装置と、前記ラベルを吸着する吸着装置と、当該吸着装置に吸着されたラベルの粘着面に前記データキャリアを貼着してラベルとデータキャリアとを貼付位置まで移動させる貼付装置とを備える、という構成を採っている。貼付装置は、予め所定の移動軌跡に沿って移動可能となるようにティーチングされ、その移動過程でラベル吸着動作と、ラベル粘着面へのデータキャリア貼着動作と、被着体へのラベル貼り付け動作とを行うこととなる。従って、各被着体へのデータキャリア取り付け作業を自動化することができ、物流工場等におけるライン組み込みも容易に行うことができる。
【0010】また、本発明に係るデータキャリア貼付ラベルは、基材と粘着剤層とにより構成されているとともに、データキャリアの貼り付け領域に略対応する領域に切込みが形成されている。ここで、ラベルは、ラベル繰り出し方向と直交する方向を除く方向に配向された少なくとも一以上の切込みを備えている、という構成を採っている。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の貼付方法及びラベルにおいて、前記ラベルは、前記データキャリアの貼り付け領域に略対応する領域に切込みが形成され、前記被着体に貼付されたときに、ラベル外周が被着体に密着するように貼付することが好ましい。これにより、一定の厚みを備えたデータキャリアの外形に追従するようにラベルが変形できるようになり、ラベルの外周部領域が被着体の面から部分的に浮き上がるような虞を防止し、データキャリアをしっかりと内包した状態で被着体に密着保持させることができる。
【0012】更に、前記ラベルは、ラベル繰り出し方向と直交する方向を除く方向に少なくとも一以上の切込みを備えているものが好ましくは採用されている。これにより、ラベル繰り出しを良好にするとともに、データキャリアの外形に追従するようなラベル変形を可能として安定したラベル貼付状態を確保することができる。
【0013】また、本発明の貼付装置における吸着装置は、データキャリアの平面形状よりも若干大きな平面形状を備えた可動部を備え、この可動部はラベルが所定の被着体に貼付されるときに後退してデータキャリアへの押圧力を減退する、という構成を採っている。このような構成を採用した場合には、データキャリアが取り付けられる被着体の面が硬い面である場合に、データキャリアに与えられる押圧力を部分的に逃すことが可能となり、当該データキャリアを破損することなく取り付けることができる。但し、被着体の面が軟質な部材によって構成されているものの場合には、当該被着体の面がデータキャリアの厚みに対応して変形可能となる限り、前記可動部を設けないことも可能である。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面を参照しながら説明する。
【0015】図1には本実施例に係るデータキャリア貼付方法が適用される貼付装置の全体構成図が示されている。この図において、ベース10上にはデータキャリア11の供給装置12と、この供給装置12に併設されたラベル繰り出し装置13と、ラベル15を吸着する吸着装置としてのバキュームグリッド16と、当該バキュームグリッド16に吸着されたラベル15の粘着面15A(図4参照)側にデータキャリア11を接触させてこれを貼着し、その後にラベル15とデータキャリア11とを貼付位置まで移動させる貼付装置18とを備えて構成されている。
【0016】前記供給装置12は、碁石に近似した形状を備えたデータキャリア11を収容するドラム20と、このドラム20を支持するとともに、当該ドラム20に微震動を付与する起振装置21と、前記ドラム20から送り出されるデータキャリア11を所定位置に送り出すシリンダ装置22とを含んで構成されている。ドラム20の内部は、データキャリア11を一連に配列する螺旋状の案内路23が形成されているとともに、ドラム20の下部後方位置には図示しない開放部が形成されている。この開放部には断面形状が凹状になる供給路24が連結され、当該供給路24の先端は、図2に示されるように、シリンダ装置22と略同軸配置となる位置決め部材26に連結されている。
【0017】前記シリンダ装置22は、ベース10上に配置されたシリンダ30と、このシリンダ30によって進退可能に設けられたピストンロッド31とにより構成されている。このシリンダ装置22の駆動力は空圧、油圧等、公知の圧力源によって与えられる。また、前記ピストンロッド31の先端は、半円弧状となる凹部形状に設けられてデータキャリア11の外周縁形状に略対応するようになっている。ここで、ピストンロッド31は、データキャリア11が所定の供給位置にセットされる位置を前進限として設定されている。
【0018】前記位置決め部材26は、前記供給路24の先端側と略直交する方向に向けられた位置決め通路33と、この位置決め通路33の図2中右端に設けられた位置決めブロック34とにより構成されている。位置決め通路33は、実質的に供給路24と同様の断面形状を有するように設けられている。この一方、位置決めブロック34は、その上面側に切欠端面36A,36Bを備えた凹部36(図4参照)を備えて構成されている。ここで凹部36の深さは、データキャリア11の厚みよりも若干薄くなる深さに設けられており、凹部36上にデータキャリア11が位置したときに、当該データキャリア11の上面側が位置決めブロック34の最上面より上方位置に露出するようになっている。また、前記切欠端面36Aは、データキャリア11のストッパをなし、前記ピストンロッド31が前進限に達したときに、当該ピストンロッド31と切欠端面36Aとによってデータキャリア11を供給位置としてセットする。
【0019】前記繰り出し装置13は、図1に示されるように、図示省略したフレームに回転自在に軸支された原反支持リール軸40と、この原反支持リール軸40の下方水平方向に配置されたピールプレート41と、このピールプレート41の側方に配置されるとともに、一単位毎のラベル15を間欠的に繰り出すことができるように設けたドライブローラ42と、前記ピールプレート41の上面側に配置された二個のガイドローラ43,44と、ピールプレート41によってラベル15と分離された剥離シートSを順次巻取可能に設けた巻取ローラ45とを備えて構成されている。
【0020】繰り出し装置13によって剥離シートSとともに繰り出されるラベル15は、前記ピールプレート41の上面を通過するようになっており、ピールプレート41の下面側を反転して通過することにより、剥離シートSからラベル15が粘着面15Aを保有した状態で剥離されるようになっている。
【0021】なお、ここでは図示省略しているが、前記繰り出し装置13には、ラベル検出部が配置されており、このラベル検出部による検出結果に基づいてドライブローラ42の間欠的な回転駆動が制御されるようになっている。
【0022】前記バキュームグリッド16は、図4以下に示されるように、複数の吸引孔50を備えており、これらの吸引孔50には図示しない真空発生装置が接続されている。従って、前記真空発生装置が駆動されたときに、吸引孔50の形成領域にラベル15を吸着することができる。また、このバキュームグリッド16の中央部領域にはガイド孔52が形成されており、このガイド孔52内にデータキャリア11の平面形状より大きい平面形状を備えた可動部53が収容されている。可動部53は、前記ガイド孔52内に延びる軸部材54の下端に固定されている。また、軸部材54は固定軸受55並びに当該固定軸受55を備えたプレート56に対して昇降可能に設けられている。ここで、可動部53の内面側すなわち上面側とプレート56の下面側との間にはコイルバネ57が介装されている。このコイルバネ57は、無負荷状態で可動部53の下面側がバキュームグリッド16の下面と略面一となるようなバネ力に設定されている。
【0023】前記ベース10の側方位置には、図1に示されるように、ベルトコンベヤからなる搬送装置60が位置するようになっており、この搬送装置60のベルト61上に各種商品パッケージ等の被着体Wが順次搬送可能に設けられている。この搬送装置60のベルト61上には、図示しないセンサが設けられており、このセンサが被着体Wを検出したときに、所定の信号を出力してラベル15の貼り付けのタイミングが図られるようになっている。
【0024】なお、ラベル15は、紙、フィルム等の基材にアクリル系、ゴム系などの粘着剤が施されたものであり、図3に示されるように、ラベルの繰り出し装置13における繰り出し方向(図3中矢印A)と直交しない方向に配向された切込み15Bを備えたものが採用されている。なお、切込み15Bは基材から粘着剤を貫通し、剥離シートSの剥離面上まで達するものである。図3(A)に示されるラベル15は、前記繰り出し方向Aを中心として対称位置となる十字状の切込み15Bが設けられたものであり、図3(B)に示されるラベル15は、前記繰り出し方向Aに沿う中心切込み15Bと、これを挟む対称位置に設けられた円弧状切込み15Bとを備えたものである。ここで、これらの切込み15Bを前記繰り出し方向Aと直交する方向に向けないのは、同直交方向に切込みを設けた場合、ラベル15と剥離シートSとをピールプレート41にて反転させてラベル15を剥離するときに、ラベル15の繰り出し方向側端部が剥離シートSとともに反転して巻き込まれる場合を生じ、吸着を良好になし得なくなるためである。従って、切込み15Bは、このような巻き込みを生じない限り、前記繰り出し方向Aと直交する方向に対して任意の角度に設けてよいことになる。なお、切込み15Bは前記形状に限定されるものではない。
【0025】次に、本実施例における貼着方法について、図4ないし図7をも参照しながら説明する。
【0026】ここでは、前記バキュームグリッド16が、図1に示される位置を初期位置として停止しているものとし、搬送装置60により被着体Wが所定の搬送速度でベルト61上を搬送されているものとする。また、前記貼付装置18は、バキュームグリッド16が予め設定した移動軌跡に沿って移動するようにティーチングされているものとする。
【0027】図示しない制御装置より電源を投入し、スタート信号が入力されると、繰り出し装置13のドライブローラ42が駆動されて、ラベル15が一単位分だけ繰り出される。一単位のラベル15の繰り出しが完了する際には前記バキュームグリッド16が降下した位置に移動しており、このバキュームグリッド16によってラベル15が吸着される。これと相前後して、前記供給装置12から連続的に送られるデータキャリア11は、シリンダ装置22を介して一個だけ供給位置に送り出される。
【0028】次いで、バキュームグリッド16は前記供給位置に送り出されたデータキャリア11上に移動し(図4参照)、その後に降下してラベル15の粘着面15Aにデータキャリア11を貼着させる。この際、バキュームグリッド16の下降限は、ラベル15の粘着面15Aが位置決めブロック34の最上面に接しないように設定され、これにより、粘着面15Aが位置決めブロック34に粘着することがないようになっている(図5参照)。
【0029】このようにしてラベル15の粘着面15Aにデータキャリア11を貼着させた後、バキュームグリッド16は上昇され、搬送装置60側の図示しない検出センサの信号に対応してラベル貼付位置に移動し(図6参照)、被着体Wにバキュームグリッド16を押し付けるようにしてラベル15を貼付する。この時、データキャリア11は、被着体Wの被着面に最初に当接するため、可動部53はコイルバネ57の付勢力に抗して上昇し、ガイド孔52内にラベル15の中央部領域及びデータキャリア11を受入れるように作用する。そして、ラベル15の粘着面15Aが被着体Wに粘着したときに、ラベル15と被着体Wとの間にデータキャリア11を挟みこんだ状態で取り付けが完了する。
【0030】データキャリア11の取り付けが完了する際には、前記ラベル15に形成した切込み15B形成領域がデータキャリア11の外形に追従するように変形することとなり、これによってラベル15の外側領域が被着体Wに対して部分的に浮き上がったりすることなく密着する。
【0031】従って、このような実施例によれば、順次連続的に送られるデータキャリア11をラベル15の粘着面15Aに貼着させることが可能になるとともに、被着体Wに対して所定のタイミングで取り付けることができ、従来のように紐や袋を用いた場合に比べて作業効率が飛躍的に改善される。しかも、ラベル15を貼付する方式としたから、ラベル15の貼付がしっかりと行われている限り、データキャリア11が脱落するという問題も一掃することができる。
【0032】なお、本発明に係るデータキャリア貼付装置は、図示構成例に限定されるものでなく、種々の変形が可能である。例えば、前記実施例では、ドラム20を振動させて一連の送り動作が行えるように構成したが、データキャリア11を略水平姿勢として上下方向一列に収納可能な筒状の部材を設けておき、この筒状部材の下端側を横切る方向にデータキャリア11を繰り出すことのできるシリンダ等を設けてもよい。
【0033】また、前記実施例では、吸着装置としてバキュームグリッド16を採用した場合を説明したが、その他の吸着装置、例えば、少なくとも一個のパッドを有するバキュームパッド、少なくとも一個のベルトを備えたサクションベルトの他、サクションドラム等にも代替可能である。
【0034】更に、前記実施例では、碁石に近似した形状を備えたデータキャリア11を対象として取り付ける場合を示したが、ラベル15を用いての取り付けが可能となる形状である限り、種々の形状を備えたデータキャリアを対象として取り付けることができる。この場合でも、前述した装置の構造を部分的に変更したり、ラベル15の平面積形状を変えること等で難なく対応することができる。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、ラベルを被着体に貼り付ける要領でデータキャリアを一個ずつ被着体に取り付けることができ、ラベル貼着力によってデータキャリアをしっかりと被着体に保持させることができるという効果を得る。また、このような取り付け作業を自動化によって達成することができ、従来の取り付け作業に比べて作業効率も飛躍的に改善できる。
【0036】更に、本発明では、ラベルに切込みを設けたから、一定の厚みを備えたデータキャリアの外形に追従するようにラベルが変形できるようになり、ラベルの外周部領域が被着体の面から部分的に浮き上がるような虞も防止され、この点からもデータキャリアをしっかりと内包した状態で被着体に密着保持させることができる。
【0037】また、本発明における吸着装置は、データキャリアの平面形状よりも若干大きな平面形状を備えた可動部を備えた構成としたから、データキャリアを取り付ける際の押圧力によって当該データキャリアが破壊される虞も確実に解消することができる。
【出願人】 【識別番号】000102980
【氏名又は名称】リンテック株式会社
【出願日】 平成8年(1996)10月31日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】山口 義雄
【公開番号】 特開平10−129639
【公開日】 平成10年(1998)5月19日
【出願番号】 特願平8−288914